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審判
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審判の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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読者の思いも寄らない人間が犯人だったというのが所謂どんでん返しだが、その為に作成されたキャラだけに、結果ありきで心情や動機が滅茶苦茶。 理屈に合わない事を、「あの時は気が動転していた」「あの時は本当にそう思っていた」なんて屁理屈でゴリ押しされたら推理のしようもなく、人物の背景も何もかも関係なく、作者が犯人にしたい人間が犯人になるという感じだ。 | ||||
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予想外の展開、衝撃の真相! という宣伝文句につられて購読しました。 冤罪をテーマに加害者、被害者家族、刑事の視点から物語が進みますが、無理に”衝撃の真実”にするために登場人物の行動にかなり首をかしげる場面が多く見られ、特に被害者母親に至っては全く理解・共感できませんでした。(他の人物についてもかなり違和感ありでしたが)エンディングもかなり後味悪いかな… さすがに警察の捜査であったり、裁判の経過においても実際ここまで杜撰かな?と思える個所もいくつかあり、個人的にはちょっと気になりました。 約500ページ、文庫で800円、読む時間と値段を考えると☆2つですが、被害者(冤罪含めて)の権利については作者の主張に賛同できたので☆1つ追加しました。 | ||||
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途中で結末が読めてしまいました。よくある展開です。真犯人の行動は支離滅裂で説得力がありません。全体に冗長で退屈です。作中、法律的な知識が度々披露される一方、被害者が許さなければ加害者は罪を償ったことにはならないとの主張に至っては法治主義を全面的に否定するもので、もはやこの著者は何が言いたいのかさっぱりわかりません。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算368作品目の読書完。2011/06/04 | ||||
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登場人物全員が程度の差こそあれ自己中心の性悪人ばかりで、 これがこの国の現実なのだとすればうんざりしてしまう。 確実な証拠と推理で真実にたどり着くというよりも、 言質や言動からのあてずっぽうがずばり当たったというような展開ばかりで、 それをくどくどと500ページ近く読まされるのはむしろ苦痛。 これを”文句なしの秀作”と評している解説者にも賛同できない。 | ||||
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本書は、深谷忠記が、’05年、「このミステリーがすごい!」国内編第18位に初ランクインした、59作目の、ミステリーの愛読者、とりわけ彼のファンの間ではベスト5のうちにあげる人も多い作品である。 彼は本書のような「法廷」がらみで、無実なのに警察の取調べで無理やり自白させられた「冤罪」ものはほかにも著作があり、「旅情ミステリー」、「社会派サスペンス」などと並んで、彼の得意分野のひとつだ。 18年前に起きた幼女誘拐殺人事件の捜査を担当した元刑事、被害者である幼女の母親、無実を叫びながらも犯人として懲役15年の有罪判決を受けた男。物語はこの3人を中心に進む。刑を終えて出所した男が元刑事の前に姿を現すところから物語は始まる。 よくある「冤罪」ものかと思って読んでいったところ、それがまるで違う。 本の帯に「意想外の展開、衝撃のラスト」とあったが、その通りに、すこし凝り過ぎではないかと思えるほど二転三転する事件の真相と、あらかじめ織り込まれた伏線が細部まで行き届いていて、「あ、あそこの部分はこういうことだったのか。」と頷けるフェアな本格パズラーである。 | ||||
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本書は深谷忠記が'05年、「このミステリーがすごい!」国内編第18位に初ランクインした、59作目の、ミステリーの愛読者、とりわけ彼のファンの間ではベスト5のうちにあげる人も多い作品である。 彼は本書のような「法廷」がらみで、無実なのに警察の取調べで無理やり自白させられた「冤罪」ものはほかにも著作があり、「旅情ミステリー」、「社会派サスペンス」などと並んで、彼の得意分野のひとつだそうだ。 18年前に起きた幼女誘拐殺人事件の捜査を担当した元刑事、被害者である幼女の母親、無実を叫びながらも犯人として懲役15年の有罪判決を受けた男。物語はこの3人を中心に進む。刑を終えて出所した男が元刑事の前に姿を現すところから物語は始まる。 よくある「冤罪」ものかと思って読んでいったところ、それがまるで違う。 すこし凝り過ぎではないかと思えるほど二転三転する事件の真相と、あらかじめ織り込まれた伏線が細部まで行き届いていて、「あ、あそこの部分はこういうことだったのか。」と頷けるフェアな本格パズラーである。 | ||||
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とてもおもしろかった。これが真実と思った話が次々と覆されていき、最後には驚くべき真実が明かされる展開に目が離せなかった。また、死刑制度、被害者の心理についても非常に考えさせられた。ボクは死刑制度には賛成だったが、被害者の思いは必ずしも死で償えるものではないことも理解できたような気がする。 | ||||
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逆転につぐ逆転。はっきりいって、話の展開が読めません。 この後はこうなるんじゃないかって思って話の展開を予想しても、 見事に裏切られてしまいます。 話の展開の中で犯人の目星が何回かつきますが、私はことごとく ハズしてしまいました。。。 こんなに面白い本はそうお目にかかれません! | ||||
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読み始めはサイコサスペンスだろうかと思い、途中から本格か、と思い直し 読み進めましたが、最後まで何かちょっと中途半端な印象を受けました。 プロットは非常に良いと思いますが、文章にリズム感がなく、面白く仕上 げる技術に欠けているというか、もうひと頑張りあればという、非常に微妙 な読後感でした。目には目をという復讐の是非について考えさせるものはあ りますが、社会派というわけでもないですし、何かとても評価し辛い作品です。 | ||||
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読みやすく、入り込みやすい。ストーリーもおもしろい。 でも途中で想像した通りでした!・・・残念。 あと、ちょっと説明が多くてしつこいな・・と感じる箇所も何箇所かありました。とはいえ4つ星です。気になっている方はご一読を! | ||||
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18年前に起きた幼女誘拐殺人事件の捜査を担当した元刑事、被害者である幼女の母親、無実を叫びながらも犯人として懲役15年の有罪判決を受けた男。物語はこの3人を中心に進むのだが、刑を終えて出所した男が元刑事の前に姿を現すところから始まっているので、よくある冤罪ものかと思って読んでいったところ、それがまるで違う。読者の予想を次々裏切って展開するストーリーに、まさに巻を措く能わず……で結局明け方までかかって一気に読んでしまった。 帯にある「意想外の展開、衝撃のラスト」に嘘・偽りがなく、しかもきちんと伏線も描き込まれたフェアな本格推理で、久々に凄い作品を読んだという感じ。 まだ8月だが、たぶん本年度最高のミステリーではないかと思う。 | ||||
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もう少しで傑作になるとこなのに心理描写があまりにも結末からすると フェアかアンフェアかぎりぎりであの結末にもっていきたいなら、登場人物にもう少し黙ってまらった方が効果的ではなかったかな。むしろ事件のきっかけを作ったある人物の描写がなおざりなので全体的にテーマ は素晴らしいのに退屈になってしまっている。但しこのテーマでの話しとしては面白いので読む価値あり。 | ||||
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いまミステリーギョーカイでは、いわゆる「被害者の人権」テーマがとってもトレンディである。要はカンタンに読者の情感に訴えることが出来るからであるが、特に似非浪花節レベルで仕事をしている方々にはオイシイ題材ではあるのだろう。(しかし、こういう作品に善悪単純二項対立が支配していると思うのは、自分だけ?) そこで本書。本作品もまた同テーマに属するのだが――作者はそこに、これも深刻なテーマである「冤罪」問題を交錯させた。作者は十年ほど前に『自白の風景』を発表して以来、時に実際の事件に関わりながら、この「冤罪」テーマに拘り続けてきた。「被害者の人権」と「冤罪」――似非浪花節作家ならこのふたつを一緒に扱うことなど到底出来ない(その気もない)その試み、なんとなれば、このふたつは状況によっては、鋭く対立するからだ。それは、本作品の中でも示されている通り。この困難を解消なさしめたのは、まさに「ミステリ」というジャンルで洗練されてきた小説技巧に他ならない。 作者はこの物語の登場人物ほぼすべてに「信頼できぬ語り手」的演出を施しているのだ。そうして物語をあらぬ方向へ運んでゆき、二重三重の逆転劇を仕掛ける――読者は誰に感情移入していいか容易に判断できない。しかしそれは当然ではないか。「事件」の当事者でもない限り、秘められたる真実に傍観者如きが、その手を容易く伸ばせる筈もない――最終場面、「審判」という言葉が、その意味するところが鮮烈に示される。 | ||||
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いまミステリーギョーカイでは、いわゆる「被害者の人権」テーマがとってもトレンディである。要はカンタンに読者の情感に訴えることが出来るからであるが、特に似非浪花節レベルで仕事をしている方々にはオイシイ題材ではあるのだろう。(しかし、こういう作品に善悪単純二項対立が支配していると思うのは、自分だけ?) そこで本書。本作品もまた同テーマに属するのだが――作者はそこに、これも深刻なテーマである「冤罪」問題を交錯させた。作者は十年ほど前に『自白の風景』を発表して以来、時に実際の事件に関わりながら、この「冤罪」テーマに拘り続けてきた。「被害者の人権」と「冤罪」――似非浪花節作家ならこのふたつを一緒に扱うことなど到底出来ない(その気もない)その試み、なんとなれば、このふたつは状況によっては、鋭く対立するからだ。それは、本作品の中でも示されている通り。この困難を解消なさしめたのは、まさに「ミステリ」というジャンルで洗練されてきた小説技巧に他ならない。 作者はこの物語の登場人物ほぼすべてに「信頼できぬ語り手」的演出を施しているのだ。そうして物語をあらぬ方向へ運んでゆき、二重三重の逆転劇を仕掛ける――読者は誰が「真実」を語/騙っているのか容易に判断できない。しかしそれは当然ではないか。「事件」の当事者でもない限り、秘められたる真実に傍観者如きが、その手を容易く伸ばせる筈もない――最終場面、「審判」という言葉が、その意味するところが鮮烈に示される。 | ||||
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題材からすればもっと面白くなるはず。帯を読んで結構楽しみにして読み始めたが、期待はずれ 結末は意外と言えば意外だが、反則。まさかまさかが大当たり 宮部みゆきの{RPG}ぐらい完成度があれば、楽しければOKなのだが。 人物の語りはくどいにわりに、説得力がない。登場人物の思考は緻密なようで穴だらけ だれにも感情移入できなかった。 | ||||
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1998年に起きた女児誘拐殺害事件の判決公判が行われ、被告の大学生の柏木に懲役15年が言い渡された。それから16年後。この事件を捜査し、犯人逮捕にあたった村上は、すでに警察を退職していたが、かつての上司が久留島の受勲を祝う催しを開いた時に、出所した柏木が訪ねてきた。その柏木は今も無罪を主張し、自らのホームページで、事件に対する情報を求めていた。その後も、柏木は村上の自宅の周りに出没するのだが、狙いは何なのか。村上は柏木の有罪を確信しているのだが……。 物語は、1つの刑事事件を通じて、その事件に関わった人々の、人間としての弱さや冤罪問題についてを描いた作品。前半は単調ではあったものの、読み進むうちに展開の奥深さが広がっていきました。人は罰によって罪を償えるのか?を問う、心に残る一冊でした。 | ||||
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