■スポンサードリンク


八月からの手紙



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
八月からの手紙
八月からの手紙 (講談社文庫)

八月からの手紙の評価: 3.86/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

まとまりに欠ける。

堂場瞬一さんの本です。
戦前、戦中、戦後の日本野球の話ですが、戦中のアメリカの日系二世の話や、アメリカのニグロリーグの話もからんできます。

主人公の矢尾は、アメリカの日系二世だが、戦前は日本で活躍していた野球選手だった。
しかし、肩を痛めて、アメリカに帰った。
アメリカで、ニグロリーグの存在を知り、ギブソンらと人種をこえた友情を育む。
そこで、戦争になり、日本人収容所で理不尽な境遇に。
ギブソンらは、矢尾を励ますために、日本人収容所に向けてホームランをぶち込む。
矢尾たち収容所の人間は、それに励まされ、収容所でも野球をするように。
戦後、矢尾は日本に呼ばれ、「日本リーグ」という新しいリーグの監督をすることに。
そこで、矢尾が思い出したのが、ニグロリーグのギブソン。
あのギブソンの圧倒的なパワーの野球を、日本人に見せたい!
矢尾は、ニグロリーグのギブソンを探し始めるのだが…。

うーん、なんか、話がぶれているんですよね。
いろいろと盛り込みすぎていて、とっちらかった印象があります。
(1)日本リーグネタ、(2)アメリカ人の日系人ネタ。収容所ネタ。(3)ニグロリーグネタ。
この三つが、まざっちゃっているので、あまりおもしろくない。
もちろん、矢尾の人生においては、この三点が重要だった、というのは、よくわかるんですよね。
この三つをまとめるのが、矢尾というキャラなんですけど、
その矢尾が、なんかいまいちキャラがたってないんですよね。
個人的には、この三つのネタはそれぞれ独立してやるべきで、第四作目に、総括として矢尾の話をすべきかな、と言う気もしないではないです。

そこそこ読ませるのですが、いまいちまとまりに欠ける作品という印象があります。
あと、「かつての天才」「もっと環境がよかったら、もっと活躍したはず」とかいうのって、
そんなん、後からなんとでも言えるし、
話盛ってる、という印象を、どうしても受けてしまって、いかがわしさしか感じないです。
八月からの手紙Amazon書評・レビュー:八月からの手紙より
4062169878

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!