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月魚
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月魚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 21~40 2/3ページ
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三浦しをんワールド全開の本です。 単なるホーイズラブではありません。美しい美しすぎる情景が浮かびます | ||||
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エッセイのつまらなさを払拭する筆力 男同士の関係性を書くと他では太刀打ちできない魅力を放つ 凄い。 | ||||
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古本屋の青年2人が主役の珍しい物語。 若い頃の出来事が原因で父と別れてしまった真志喜。 別れさせる原因を作ってしまった瀬奈垣。 ある街での査定で思いがけない再会を果たす父と子。 今まで色々と三浦しをんさんの作品を読んできたが、 個人的にその中で一番好きかもしれない。 確かにこの本はボーイズラブの要素は少なからずあるが それは生々しいものではなく、 ちょっとした仕草に表れているぐらいで そこまで気にならない。 逆によく言えば2人のクロースな関係が この作品を面白たらしめていると感じた。 | ||||
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読者感想に BL の単語が並ぶ たしかに便利な表現だ いやらしさや耽美の空気が薄れ 色白の美少年がすっとあぶりだされ 妖しさをとっつきやすさに変える 女性たちに認めてもらおうと 欠点を美化するように使われる語に わたしとしては少し違和感とずるさを感じる 若き古書屋の生業 繊細な心配り 引きずる古傷とのにらみ合い 家族を、友を思う苦しい息遣い 短編のなかに詰め込まれた 現実からほんの一歩踏み違えた異空間 ありそうで、思い出せそうで でもどこか拒絶される世界に 巧みなしをんの筆がわたしを引きずり込む それらだけを伝えるのでない そっとちりばめた、彼らの「愛」の道標に はじめは自分の認識違いかと疑ったが 徐々にあからさまになる その警告ともとれるサインには 物語の装飾でなく 強いメッセージを感じ得ないが 「多田便利軒」にも通じる 超友情、寄りかかるものの信頼と受け止める心広さが どろどろになることなく 爽やかな満足感をもたらした | ||||
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BL的要素を真面目に取り入れた、しをんならではの作品と言えるのではないでしょうか。 完成された作品はエンターテイメント小説。『まほろ駅前』シリーズのように映像化しても楽しめると思います。 | ||||
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著者の作品ですきな作品となった。代表作でもあるが、ところどころにある光る文がとても印象的 | ||||
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古本屋の息子と友人の関係と父との葛藤 人間模様を描かせると三浦しをんは最高です。 | ||||
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不思議な気持ちで読み進み、心が穏やかなまま読み終えた気がする。 | ||||
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まほろ駅前~を読んでファンになりました。独特の世界観に理解に苦しむものもありますが、おもしろいです | ||||
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久々に危ういBLの世界を堪能しました。狭くて閉じられた、美しい世界。現実にはないだろうなと思いつつ、想像を止められませんでした。思い出しては本を手にとって、他を寄せ付けない独特の世界に浸っています。日常を忘れたい方、必読です。 | ||||
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主人公の二人の微妙な距離感が絶妙ですね。 夏のプールの雰囲気もすごくいい。 夏の終わりに読んだけれど、夏、花火、スイカ、 プール… やっぱりこれだ! 三浦しをんさんの作品はこれで2冊目ですが いい雰囲気を醸し出す方だと思います。 | ||||
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真志喜は祖父から受け継いだ古書店、無窮堂の主人。そこへ幼馴染でもあり同業者の瀬名垣がたまに顔を出す。 二人とも近くでありながら微妙な距離を保ちながら。 透明で水の中のようなゆらめき。人の心もゆらめきつつ過ぎてゆく。 BLっぽい。でも、BLとまではいかないんじゃないかな。この距離感。 嫌悪するほどではきっとない。 お互いが補完しあってるような気がする。 面白い小説だったと思います。二人の罪悪感、お互いに遠慮している部分とか。 しめった感じがとてもする。その湿り気が読み進めることをせかすというか。 | ||||
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雰囲気が高評価のようですが、 雰囲気のロマンチック感もともかくとして 物語の展開が面白いてす。 あの事件は実のところ 甘ったれ親父に言い訳を与えたあげくに 残りの家族や倅の友情までぎくしゃくにしてしまった事故だったとおもうのですが、 彼等の神経質な思いやりのような行き違いのような 精神的ゴチャゴチャが 非常にきれいに明解にほどけて行き、 ついには甘ったれ親父とガチ勝負を繰り広げる、 その勝負の迫力であるとか、展開や結果が 物語として面白かったです。 | ||||
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初めて読んだ三浦しをんの作品がこれでした。 真志喜と瀬名垣の微妙な距離感が細かくてでも色鮮やかな描写で彩られてて、読んでいて不快感は無かったように思いました。 どちらかといえばジャンル的には長野まゆみあたりに入るのかもしれないですが、直説法ではないので、何でも読める方ならば一度は試してみるべきだと思われます。 直木賞作家の名に恥じない作品だと思われました。 | ||||
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偉大な祖父と有能な孫。その間から、去らざるを得なくなった父親。 それが、主人公の真志喜を貫く縦糸になっている。 真志喜の横糸は、幼馴染の瀬名垣との間でもつれている。 瀬名垣は真志喜の父親を追い出した罪を思うからこそ、近づけず。 真志喜はその罪で瀬名垣を繋ぎとめている引け目から、近づけず。 大手を振って愛し合える人々だけでは、愛することのもどかしさやじれったさや、それでも愛さずにはいられないひたむきさを描くのは難しいのだから、ここはもうBLも仕方がない。 静謐で濃密で耽美な空間設計がなされている本編は、官能は梅一輪ほどに匂う。そこに、2人の高校時代を描いた「水に沈んだ村」が加わることで、まさに2人の関係性が「名前のないもの」に還元される気がした。 通り過ぎた季節を思い出しては青臭さに面映くなるけれど、安易に名付けたくない、そんな大事なものがある。そういうかけがえのない綺麗なものを抽出するのが、作者はうまい。 読み終えて再び本編に戻ると、ますます主人公達の関係性の変化が微笑ましく見えた。 | ||||
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耽美の世界だ。 騒々しく、せわしなく、色気の無い現代を思い出させるものはすべて、注意深く取っ払ってある。作者の狙いは見事に当たり、初めのうち、いつの時代の話だろうと首をかしげた。月光、夜の菜園、古い池、朝もやの農道等々、情景が鮮やかに脳裏に浮かんでくる。 必然的に、ストーリーにリアリティは薄い。主人公二人の間のわだかまりの原因になった過去の事件など、こじつけめいていて、それほど苦悩するようなものとは思えない。一番苦しんだのは、真志喜の父親だろうが、二人に比べて影は薄い。 よくも悪くも、少女漫画の世界。好き嫌いは分かれるだろう。わたしは面白かった。 | ||||
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つるっと表面をなでていくと、淡い雰囲気漂う中に、登場人物の過去の確執、葛藤からの脱却がテーマかと。 日本情緒漂う雰囲気、埃っぽそうなどこか懐かしい感じ、ツボでした。 だけど、残念ながら腐った観点から読ませて頂くと色々な妄想を掻き立てられます(笑) 女「昨夜はよくお休みになれました?部屋が寒かったかしらと気になっていたんです」 瀬名垣「いいえ、熱いぐらいでしたよ」←真志喜の蹴りが入る。 いいですねぇ……。 俗に言うボーイズラブが苦手な方は、嫌悪感を抱くやもしれません。 ご注意ください。 | ||||
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現代をそれも古書店という一見地味なものを舞台にした小説は、手にとったときは正直懐疑的でした。 ひとつの出来事が真志喜と瀬名垣との関係をそれまでにただただ仲の良い子供の関係から、片方の人生を変えてしまったことへの意識と返られてしまったことの意識を元に、一見変わらないように見えながら、根本的に変化してしまいます。 遠慮と罪悪感と愛情と。 濃密かつ深く漂うテイストは独特のものです。 引き込まれます。引き込まれたらもうとりこです。 没入できなければ、ただの男同士のぎりぎりの友情にしか見えず薄く感じることでしょう。 そんな薄っぺらな受け方をせず、ここはひとつ月光の中、彼らの世界に取り込まれることをお勧めします。 | ||||
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友人にオススメされて読んでみたんですが、とても楽しめました。 三浦さんの作品は初めて読むのですが、文体も難解じゃないので読みやすかったです。 BLを匂わせる場面がありますが、露骨な表現はないので、BL風味な一般小説といった所でしょうか。 BL好きな方はもちろん楽しめると思います。 夜の月、木々の影、土の匂いを含む心地よい風。 そんな雰囲気。 (舞台もそんな感じなので) ゆっくりと時間を刻むような田舎に行きたくなりました。 | ||||
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「月魚」という言葉からして心をときめかすものがあります。 古書店「無窮堂」の店主・真志喜と幼なじみの瀬名垣との微妙な心の揺れが描かれている。その関係性が、古書を周縁にめぐらせて展開していく物語が興味深かった。 月の光に照らされてどこかモノクロっぽい世界のようで、人の心を虜にしてしまうような現実味の薄い真志喜だが、熟れたトマトを腐っているけどと言いながら 瀬名垣に差し出したり、廃車になるボロトラックを瀬名垣にゆずると言ったり、そこがみょうにリアルで、そのはずし方が面白かった。 デコラティヴな解説は無かった方が良かったのでは? | ||||
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