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月魚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全77件 61~77 4/4ページ
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「水底の魚」について 描写がとてもよい。良き日本の風景をよく描いている。 また、ラストに残す余韻がとてつもなく良い。絶品だ。直木賞はむしろこちらの作品に与えるべき。 ただ、「水に沈んだ私の村」も「名前のないもの」も続編の短編が収められているが、この本の質を下げるだけなので「水底の魚」だけの方が良い。そこが残念! | ||||
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はっきり言って「やられた」と思ってしまった。舞台は神田神保町の古本屋さん。そこで過去の罪に囚われた二人の青年の葛藤を描いている。実際には真志喜よりも瀬名垣のほうが葛藤は強いように思える。「あれが俺の禁断の果実だったというわけか」という科白で彼がいかに真志喜に、そして古本の世界に囚われてしまっているかが窺える。ここに彼が真志喜に抱く微妙な感情すべてが包括されていると言ってよい。二人の間にセクシァルな感情が少なからず介在することは否めないが、わざとあからさまな描写をしないところが奥ゆかしくも、かえって艶っぽくもある。「長野まゆみ」というお名前に心当たりのある方に特にオススメ。真志喜の可愛らしさにやられてください。 | ||||
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ふたりの男。下の名前で呼ばれて頬を赤らめたり、髪をとかしてあげたり、明らかにボーイズラブを狙っている。何だか騙された気分。 ロマンス小説の七日間はわりと面白かっただけに残念。 それから、この人こんなに文章下手くそでしたっけ? まず、キャラの書き分けが下手くそで、主人公ふたりの性格があまりに似通っている上に、今、誰の視点で進行しているのか非常にわかりづらく、読んでいて不快感を覚えた。無理して格調高い文体を採用して失敗しているのが丸分かりである。 どうか、三浦しをんが気になっている方、これ以外の本をまず手にとってもらいたい。これを読んだらほかのも読む気をなくすだろうから。 | ||||
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タイトルの「月魚」は秀逸だと思いました。作中の古書の世界が月に照らされる池のようで、主人公たちがその中で静かに生きる魚のように感じました。タイトルに感動した私は作者の意図どおりに読んでしまったようですが、感性に訴えるこの文章の力は素晴らしいです。どうしても好き嫌いは出そうですが(それで星-1)それは仕方ないことなのでしょう。 夏の学校を舞台にした短編もあります。これもいいです。私はこの書下ろしの方がお気に入りですね。万人にではないがお奨めです。 ただ、カバーは文庫版より単行本版の方がいいと思いました。 | ||||
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三浦しをんの小説を読んだのは初めてだったが、あまり好きではない話だと思った。文章が洗練されてなく、人物が実際動いているところが想像できないし、文章自体が稚拙で表現に魅力を感じられない。しかし、真志喜と瀬名垣のキャラクターや設定は良いと思う。互いに昔の「罪」について苦しみ、しかし相手に対しては気遣い支えあっている。そういう所は良いと思った。 | ||||
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三浦しをんは若い作家なのに渋い作品を書く人である。本書の舞台はあまりよく知らない古書業界。主人公であるふたりの男の子は20代の半ば。この業界では知識と経験がモノを言う世界なので「若さ」というのはすなわち「青さ」につながり、良き理解者がいないと相手にされない場合があるそうだ。でも小さい頃から古書の魔力に魅せられたふたりは年齢では測れない技量を持っている。ふたりをいつまでもつなぐものは10数年前に起こった一冊の本に絡んだ事件だった(と彼らは思っている)。罪と赦しの構図。ふたりの間にはそれを超えるものがあるに違いない。彼らのやりとりやちょっとしたしぐさを垣間見ると、ドキリとするような官能にぶつかったりするからだ。本書は連作短篇集で、巻末の一篇が書き下ろし。解説は「バッテリー」でブレイクしたあさのあつこ。 | ||||
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ものすごく器用で様々な居場所を持っている作家だと思う。 このお話はそのいい面と悪い面が出たようだ。 映像的な美しい文章でつづられるお話は現代からトリップして大正時代を思わせる。今市子がマンガで作る世界に近い。 シチュエーションは面白い。古本の世界を上手く取り入れているし、古本を買い付けに行く先での未亡人とのやり取りも悪くない。 しかしながら、しっかりと締め切らずに終わっている印象がある。 シチュエーションではじまりシチュエーションで終わる。 これでは物語の構成が弱い。のど元に突きつけるものがかけているようでならない。これではついに人間になれなかった人たちの話のようでとても残念だ。 さらっと読めて面白いのは確かだ。 だが、何かから逃げているような作品でもある。真っ向から書くと、もっと優れた作品になったと思う。 | ||||
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古書業界というのは普通の人にはなじみがないと思いますが、 まるでずっと前から古書業界について知っていたみたいに なじみの古本屋があって美少年の友達がいるみたいに 親密な気持ちでうっとりと読めます。 恋愛小説でぐっとくることが少なくなっている私でも 幕切れのシーンは、どきどきするほど官能的。 たまには甘いものをどうぞ。 | ||||
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主人公は、古本屋の若き店主・真志喜と、その親友(?)の瀬名垣の2人。2人が少年のころ、瀬名垣がある事件をおこしてしまった。 結局大人になった今でも仲良く(?)やっている。が、それでもその過去が2人の中で完全には清算できていなかった・・・・ってカンジのお話。まぁ2人の過去がどういう風に清算されていくのかは始めのほうで大体よめる。この話は、2人の過去の清算、それによる心の成長。みたいなことがメインかと思うが、私はそれよりも、主人公2人の関係が書かれた部分の文章が気になって気になって。。。 上記の二つの「(?)」の意味は、既読の人は分かると思う(笑)。 文章はかなりテンポ良いので、ほとんどの人にとって馴染みのない古書に関する話でも、全く抵抗なく、気持ち良く読める。 ☆結構なオススメです☆ | ||||
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三浦しをんの書くものは面白いと思う。 デビュー作である格闘する者に○を読んだ時は,いい新人が出たなぁとしみじみ嬉しがって読んでいた。 氏がボーイズラブにも関心があることはエッセイの読者なら承知している事項だが,実際にその傾向のある小説を読むとかなり,きついなぁと感じてしまった。男同志はあたまをくしゃっとかき混ぜてはいかんのだ,と古い人間は思ってしまってお話にはまれず残念。 | ||||
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はじめ、あんまり上手い文章とは思いませんでした。でも凄く惹かれる作品です。一冊の稀覯本をめぐって交錯する人間関係や、主人公・真志喜と太一の微妙な関係・・・。何より地味なイメージだった古本業界を、魑魅魍魎が跋扈する・・・なんて表現してあるのがとても新鮮でした。独特の雰囲気があって、とても素敵な作品です。 | ||||
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主人公の男2人の関係は一体‥‥?ちょっとエロティックな匂いもしてくるような、不思議な空気が漂う小説。映像にしたいですね。 | ||||
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古書店『無窮堂』の若き三代目・本田真志喜と同業の瀬名垣太一は、家族を巻き込んだ過去の出来事に互いを縛り付けていた。 まだ子供であった瀬名垣が見つけてしまった貴重な一冊の本。その価値を見抜けなかった真志喜の父。 一度隔てられた真志喜と瀬名垣だったが、互いの罪の想いを利用して、同じ道を進む。人の手から手へと渡る古本に魅入られた者の、秘められた情熱と、哀しみ、そして癒しの物語…。主人公である真志喜と瀬名垣は、互いのことを誰よりも思い遣っています。気持ちは、友達以上。 ですが、神聖で、繊細で儚く、だからこそ生まれる、切ないくらい美しい静謐な雰囲気が漂う極上の作品です。 | ||||
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舞台は日本、時代ははっきりしないが戦後から現代のあたり。古書店を営む二人の青年の友情(?)物語。 暗い過去と純粋な本への思い、そして下心(笑)。 …普通に読めば普通の物語かもしれませんが…同著者のエッセイ「しをんのしおり」を読む限り、解釈の幅が広くならざるを得ません。単純に面白い物語としても読めます(笑) | ||||
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古書を巡る因果関係のお話。 これを読んで新鮮さが感じられなかった。 前に月と星の物語「ピンポン」を読んでいたからだ。 話は全然違うが、瀬名垣と真志喜像がどうしてもぺコとスマイルにカブルからだ。 ただし、瀬名垣が真志喜の体に触れるようなことは、ぺコにはないが・・・。男が描く青春ものは、共感できるが、なんか女性が描く男の青春ものは胡散臭く感じてしまう。 しかし、文章が解りやすく、一気に読めたのは事実。 ストーリーの流れもさほど違和感がなくスラスラ読めたのは、この作家の手腕が素晴らしいのを物語っている。 | ||||
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正直言って、続きがまた読みたいと思ってしまうくらい引きこまれちゃいました。私はハマりました。そんで、こりゃ、いろいろな人に知っていただきたい!と思いました。私がこの本で魅力を感じたのはまず、真志喜と瀬名垣のやりとりですね。なんだか、とっても愛(?)を感じました。それから、彼らの背景です。そして、描写にも惹かれました。あんまり上手く説明できていませんが、とにかく人間にはこうゆう利己的な考えとかはあるよなぁ~とか、やっぱり愛(?)だなぁ~とか感じるハズです(か?) | ||||
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とても美しい本です。 装丁、字体、タイトル、美しい日本語、そして 美しい物語。 著者の教養の深さと、鋭い感受性には、ため息がでてしまう。 あやうい二人の少年の、二度と戻れない十七歳の夏のハナシが、 涙が出そうで、大好きです。 | ||||
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