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九つの殺人メルヘン
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九つの殺人メルヘンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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Very nice | ||||
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トリックがチープすぎて説得力がなく ストーリーに意外性もない。 半分くらい読んで買ったことを後悔しましたが 最後まで読まなければ分からないし…と読破した結果 お金だけでなく時間まで無駄にしたなという 怒りと虚しさしか残らない本でした。 | ||||
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会話が軽妙で、まるでバーにいて隣で聞いているよう。無理なくテンポよく楽しめます。 そもそもアリバイ講義に合わせた作品として知り、作者の作品は初めてでしたが、入りやすく、仕事を終えて読むのにぴったりでした。 また、意外な楽しみ方のオマケが… 読む前には全く想定していなかったのですが、場面設定はバーなのです。 しかも、何だか本当にあっても良さそうな。 普段、日本酒はあまり飲みませんが、これを読んでいると当たり前のように飲みたくなります。ワインやビールほど気軽に思っていなかったのが、「日本酒をワイングラスで」という設定がいいんでしょうね、飲めてしまいます。 しかも酒肴がまた美味しそうなんです。良いものばかり出てきて、席数も少なそうで採算合うのか…はともかく …というわけで、こちらのバーに合わせて、日本酒を飲みながら読む、という楽しみがありました。 | ||||
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メルヘンの新解釈が面白いです。勉強になりました。残念なのはヤクドシトリオの話題がわからない事です | ||||
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有栖川有栖氏がマジックミラーという作品でアリバイトリックの全てのパターンを分析したが、そのパターンを全てやってしまおうというのが本作である。 アリバイトリックの全パターンをやり、さらに全て安楽椅子探偵方式、さらに全てグリム童話になぞらえるというめちゃくちゃハードルの高い縛りが全短編にかけれている。 当然、ここまで縛りをかけると逆にワンパターンになってしまうという結果になるのが目に見えるが、ただでさえ短い短編に前半は事件と関係ない無駄話が必ずあるという縛りまであり、肝心の事件と解決はほぼクイズみたいな感じになってしまっているが、これはもともとハードルの高い縛りでトリック的に最も書くのが難しいアリバイトリック主体ということで、トリック自体は無理やりなものが多いが、こういう一種の割り切った構成にしていることで、その無理やりさが緩和されている。トリック的にはとても真面目なミステリーとして構成できるネタではなく、一種の捨てネタですから。 鯨氏の作品の中では本格度が高い作品であり、初心者にもお勧めできる作品になっている。 | ||||
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グリム童話の解釈を使って作中の事件を解決するというアイデアはありそうで無かっただけに、その奔放な発想力は大評価。 ただ、事件の顛末(アリバイ崩し)が、最初から「グリム童話の設定ありき」での解決なので、正直、ミステリー的な真相に驚かされるよりも、「よくまあ、この童話と事件をこじつけたな」という驚きの方が大きい(笑)。作中での真相もはっきりせず仕舞いで終わるし、スッキリした読後感は得られない。 あと、短編の割りに、登場人物同士のどうでもいい会話がちょっと長すぎるのもマイナス要素。 | ||||
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グリム童話の解釈を使って作中の事件を解決するというアイデアは面白い。 ただ、事件の顛末(アリバイ崩し)が、最初から「グリム童話の設定ありき」で作られた解決なので、正直、ミステリー的な真相に驚かされるよりも、「よくまあ、この童話と事件を関連付けられるな」という驚きの方が大きい(笑)。作中での真相も、あくまで桜川東子が推理した「仮説」であって、はっきりと結末が描かれる訳ではない。 あと、短編の割りに登場人物同士の会話がちょっとダラダラとしてテンポが悪いのもマイナス要素。 | ||||
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テンポ良く話が進むので読むのはたやすいが、ミステリとしてはいまいち 全ての事件において童話に見立てて解説がなされるも、その多くがかなりこじ付けで トリック自体やや強引だったり使い古されたものだったりと評価しにくい物が多かった 特に赤頭巾のオチは無理がありすぎる 酒の話はバーなので自然ともいえるが、昔話は思いっきり蛇足で不要な部分に思えた というかそもそも俗っぽいバーでメルヘンな童話をベースにミステリを書くというのが ずれてるというか・・・・ どうせなら全て酒の薀蓄に絡めたミステリにデモすればよかったのかもしれないと思う一作だった | ||||
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九作の短編集ですが、ネタが足りなくてページ数を稼ぐのが目的か、 うんざりするほど、蘊蓄と昔を懐かしむ話が続きます。 メルヘンを元に事件を考えたというのはそれなりに斬新かもしれませんが、 読んでいると、無理にメルヘンと結びつける必要がないものも多く感じます。 ただ、最後の結末にはあっと言わされました。 軽く読む分には悪くないかもしれません。 | ||||
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グリム童話の新解釈になぞらえて、事件の容疑者を特定し、しかる後に、アリバイトリックの九類型に基づくアリバイ崩しが行われるという趣向が採られた連作短編集。■「ヘンゼルとグレーテルの秘密 他三編」■「白雪姫の秘密」 トリックはお粗末ですが、エグい真相は印象的。■「長靴をはいた猫の秘密」 トリックは中々よくできていますし、それを可能ならしめる、 犯人の属性にまつわる伏線も、フェアに張られています。■「いばら姫の秘密」 心理的なトリックですが、少々無理があるようなw ただ、被害者のストーカーは、いい味だしています。■「狼と七匹の子ヤギの秘密」 結構手の込んだトリック。作中の幼稚園児が純真すぎるような気もしますw■「小人の靴屋の秘密」 連作を締め括るためのサプライズが仕込まれています。 これまでの八編で踏襲されてきた“お約束”が真相究明のための手がかり となっている点や、本作のモチーフである××にまつわるあるモノを作中に 取り込んでいるのが秀逸です。 | ||||
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論理で謎を解いていく方式は 氏の「邪馬台国はどこですか」に通ずるものがあると思います。 個人的好みとしてはもう少し膨らんだ書き込みだったら もっと魅力的にも思うのですが ヒロインの東子さんの凛とした佇まいといい 日本酒の蘊蓄といい 読みごたえはあると思います。 | ||||
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本書は九つのグリム童話に隠された真実(?)の裏解釈とともに、事件を解き明かすという趣向である。しかしそれらは表面的な見方に過ぎず、本書の真価は、有栖川有栖のアリバイトリックの名編『マジックミラー』の中の「アリバイ講義」で9種類に分類されたアリバイトリックが、九つの事件すべてに用いられているというところにある。したがって、本書を読むより前に、まず『マジックミラー』を読んで欲しい。 しかし、本書の試みは大いに意義があるものの、肝心の作品の出来に関しては、推理作品としても読み物としても「可もなく不可もなく」といったところである。 グリム童話の裏解釈も、「ヘンゼルとグレーテル」や「七匹の子ヤギ」、「赤ずきん」など既に他でも聞いたことのある内容のものが多く、著者のオリジナルとは言いがたい(宮部みゆきも、本書の作品の多くがオリジナリティに欠けると評している)。また、これらの童話の裏解釈は単に作品の中で語られているに過ぎず、個々の事件と有機的に結びついていない。 その点で本書は、「この橋渡るべからず」や「屏風の虎退治」など有名なエピソードの裏解釈を自然に織り交ぜながら、一休さんが事件の謎を解く『金閣寺に密室(ひそかむろ)』には遠く及ばない。 また、日本酒の薀蓄を評価する人もいるが、ミステリーには関係がないことで、酒飲みでもない私にとってはどうでもいいことである。 | ||||
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とあるバーに持ち込まれるグリム童話になぞらえられた事件。 その解決をするのはバーに通うメンバーたち。 個性あるキャラクターたちの人間関係の進展も本書を読み進めるうちで、 見過ごせない楽しみとなっている。 | ||||
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という触れ込みのこの物語。 9つの殺人事件をグリム童話やペロー童話集になぞらえ、 巧みに進めていく面白さはある。 刑事工藤が抱える難事件を 日本酒を飲むだけで冴え渡る頭脳を武器に変え、 桜川東子は崩せないアリバイを崩していく。 まだ20なのに・・・。 登場する童話は誰もが知っている童話。 その裏にある本当の怖さを事件に絡めつつ そのあたりが見事としか言いようがない。 童話好きな人もそうでない人も きれいにまとめられた童話の裏側を読めて一石二鳥? さらに毎話登場する日本酒の数々。 飲みたいっ! そんな気持ちにさせてくれるもしかしたら極上の日本酒紹介小説!? 立て続けに2作読んだ鯨作品。 今のところハズレはない。 これからも読んでいけそうな作家さんである。 | ||||
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この作者の本を読むのは初めてだったので先入観なく読めたと思う。 率直に感想を述べれば読み初めは面白い。 童話の解釈をもとに事件を解決していくスタイルが新鮮だった。 ただ後半は流れが苦しいと感じる所があるのが残念。 テンポ感が心地よいので読みにくさはありません。 例えるなら真鋳色の本です。 | ||||
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この作者、ホントウに出来不出来というか好き嫌いというか、波があって...「邪馬台国〜」に比肩する作品の登場を心待ちにしている今日この頃(笑) さて、この作品は、比較的私が好きな作風に近いです。中にはあちゃっというものもありますが、ストンと綺麗に落ちる話も。 日本酒の銘柄にも心惹かれちゃったこともあり、星3つとちょっとのところを4つ。 | ||||
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本格が好きだけど堅苦しいのは嫌…という方には鯨氏はピッタリなのではないでしょうか。かく言う私も生真面目な内容のミステリは読まない傾向があります。ノリ・ツッコミがしっかりしていますし、言葉の表現も豊かです。散りばめられたヒントには勿論ムダはありません。ミステリを楽しめ、かつ、お酒や童話の雑学も身に付く。これぞ本。小説です。私はこの本は大好きですね。ぜひおススメします。 | ||||
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アリバイトリックのパターンすべてを駆使しているそうだが、その部分の本文中の紹介が中盤以降は抜け落ちているので、すごさがわからない。 話のすすめ方は「邪馬台国」ふうだが、殺人事件を扱ったことで軽妙さが消えてしまったようで残念。 途中の意味のない会話はおもしろかったが…… | ||||
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「殺人」と「メルヘン」という似ても似つかない単語が平然と並ぶこの題名につられて手に取りました。これは正直ミステリーというより、グリム童話の新しい解釈と、そこココに散りばめられた雑学が、成る程という感じで面白かったです。しかしさすがに9つ目の事件には「そうきたか!」でした。ただ残念なのは、テレビのネタが古すぎて殆ど分からなかったという点でしょう。 | ||||
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デビュー作『邪馬台国はどこですか』と同様、バーで語らいながらの推理劇。とくに著名なメルヘンを大胆に再解釈し、かつ殺人事件推理の味付けにする構成は見事。探偵役の美人女子大生東子(はるこ)さんの酒豪ぶりも楽しい。30代後半以上の読者にとって、昔のテレビネタの会話もまた一興。川上弘美『センセイの鞄』もそうだが、お酒を片手に、毎晩1話ずつ読む、というのが最高の味わい方ではなかろうか。 | ||||
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