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九つの殺人メルヘン
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九つの殺人メルヘンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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グリム童話の解釈を使って作中の事件を解決するというアイデアはありそうで無かっただけに、その奔放な発想力は大評価。 ただ、事件の顛末(アリバイ崩し)が、最初から「グリム童話の設定ありき」での解決なので、正直、ミステリー的な真相に驚かされるよりも、「よくまあ、この童話と事件をこじつけたな」という驚きの方が大きい(笑)。作中での真相もはっきりせず仕舞いで終わるし、スッキリした読後感は得られない。 あと、短編の割りに、登場人物同士のどうでもいい会話がちょっと長すぎるのもマイナス要素。 | ||||
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グリム童話の解釈を使って作中の事件を解決するというアイデアは面白い。 ただ、事件の顛末(アリバイ崩し)が、最初から「グリム童話の設定ありき」で作られた解決なので、正直、ミステリー的な真相に驚かされるよりも、「よくまあ、この童話と事件を関連付けられるな」という驚きの方が大きい(笑)。作中での真相も、あくまで桜川東子が推理した「仮説」であって、はっきりと結末が描かれる訳ではない。 あと、短編の割りに登場人物同士の会話がちょっとダラダラとしてテンポが悪いのもマイナス要素。 | ||||
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テンポ良く話が進むので読むのはたやすいが、ミステリとしてはいまいち 全ての事件において童話に見立てて解説がなされるも、その多くがかなりこじ付けで トリック自体やや強引だったり使い古されたものだったりと評価しにくい物が多かった 特に赤頭巾のオチは無理がありすぎる 酒の話はバーなので自然ともいえるが、昔話は思いっきり蛇足で不要な部分に思えた というかそもそも俗っぽいバーでメルヘンな童話をベースにミステリを書くというのが ずれてるというか・・・・ どうせなら全て酒の薀蓄に絡めたミステリにデモすればよかったのかもしれないと思う一作だった | ||||
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九作の短編集ですが、ネタが足りなくてページ数を稼ぐのが目的か、 うんざりするほど、蘊蓄と昔を懐かしむ話が続きます。 メルヘンを元に事件を考えたというのはそれなりに斬新かもしれませんが、 読んでいると、無理にメルヘンと結びつける必要がないものも多く感じます。 ただ、最後の結末にはあっと言わされました。 軽く読む分には悪くないかもしれません。 | ||||
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本書は九つのグリム童話に隠された真実(?)の裏解釈とともに、事件を解き明かすという趣向である。しかしそれらは表面的な見方に過ぎず、本書の真価は、有栖川有栖のアリバイトリックの名編『マジックミラー』の中の「アリバイ講義」で9種類に分類されたアリバイトリックが、九つの事件すべてに用いられているというところにある。したがって、本書を読むより前に、まず『マジックミラー』を読んで欲しい。 しかし、本書の試みは大いに意義があるものの、肝心の作品の出来に関しては、推理作品としても読み物としても「可もなく不可もなく」といったところである。 グリム童話の裏解釈も、「ヘンゼルとグレーテル」や「七匹の子ヤギ」、「赤ずきん」など既に他でも聞いたことのある内容のものが多く、著者のオリジナルとは言いがたい(宮部みゆきも、本書の作品の多くがオリジナリティに欠けると評している)。また、これらの童話の裏解釈は単に作品の中で語られているに過ぎず、個々の事件と有機的に結びついていない。 その点で本書は、「この橋渡るべからず」や「屏風の虎退治」など有名なエピソードの裏解釈を自然に織り交ぜながら、一休さんが事件の謎を解く『金閣寺に密室(ひそかむろ)』には遠く及ばない。 また、日本酒の薀蓄を評価する人もいるが、ミステリーには関係がないことで、酒飲みでもない私にとってはどうでもいいことである。 | ||||
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アリバイトリックのパターンすべてを駆使しているそうだが、その部分の本文中の紹介が中盤以降は抜け落ちているので、すごさがわからない。 話のすすめ方は「邪馬台国」ふうだが、殺人事件を扱ったことで軽妙さが消えてしまったようで残念。 途中の意味のない会話はおもしろかったが…… | ||||
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「邪馬台国はどこですか?」でのある意味荒唐無稽な解釈でワレワレを喜ばせてくれた鯨統一郎氏の本なので、期待して読みました。一応推理小説の形態をとっており、グリム童話にちなんだ事柄から解決へと結んでいます。アイディア自体はとても素晴らしいけれども、作品としてはイマイチの感という印象でした。でも、本作品を読んだ後、グリム童話に関して記された本を読みたくなった(実際に読んだ)から、それ相当に面白かったのかもしれません。ちなみに、本作品中に様々な所で他の有名作品の様々な暗喩(と、思われるもの)や、様々な事項に関する蘊蓄が語られます。それら全部が理解できていればより楽しめたかも知れず、またそれらをすべてを知らなかったという悔しい気持ちが「あまり面白くない」と感じさせたのかもしれませんね。 | ||||
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