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魔天忍法帖
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【この小説が収録されている参考書籍】
魔天忍法帖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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忍者の需要がなくなってしまった江戸末期。公儀隠密の伊賀者、鶉(うずら)平太郎は、魔天からよみがえった服部半蔵に導かれて200年前の戦国期にタイムトリップする。忍者の輝ける時代に活躍せんと意気込むが、しかし… というSF忍法帖。 平太郎が降り立つのは当然、パラレルワールドであり、すべての史実がわれわれの知るそれと微妙に(というか、かなり)ずれている。 徳川家康は石田三成によって隅田川の河原で処刑され、関が原で一大決戦するのは東軍・三成と西軍・豊臣秀吉であり、洞ヶ峠を決め込んで最後に東軍に加勢するのは小早川ではなく明智光秀だ。 秀吉は小栗巣で織田信長に仕える石川五右衛門に討たれ、京の河原に首を晒す。三成は光秀に討たれ、その光秀も本能寺におびき出されて信長に討たれる。信長は江戸へ向かい、そこで幕府を開く…。 よく知られるエピソードがとんでもない状況下で引用され、笑いを誘う。 この一作、歴史改変SFとしての骨格はよくできているのだが、とにかくディテールがスカスカで、リアリティがまったくない。やはり“事実は小説より奇なり”である。 内容も構造も、そしてオチも、私が風太郎の最高傑作と確信する短篇「明智太閤」1960 とほぼ同じ路線で、1964~65年に週刊誌で連載された本作はその長篇版だろうが、密度・テンション・リアリティ、さらにはオチの精度がまったく劣る。主人公のキャラクター造型もブレブレで面白くない。残念ながらC~Dランク作品と言わざるを得ない。 | ||||
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徳川吉宗の時代に隠密として働く一人の忍者が、忍者が大活躍した戦国時代にタイムトリップしようとするのですが、なぜか間違えて(笑)全く別の過去に行ってしまうところから話が始まります。 その過去では江戸城が石田光成や真田幸村に攻められて徳川が滅亡してしまいます。 大阪にはボケた豊臣秀吉がいるのですが、なぜか明智光秀がいて過去に織田信長が出現してないという、正史からはずれまくってる設定です。それだけに読み進めても先がよく見えません。 山田風太郎だけに、すさまじい伊賀忍法が飛び出したり、石川五右衛門が明智光秀を守ってとんでもない忍術を使ったり、すばらしい忍法SFに仕上がってます(笑) | ||||
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