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(短編集)
離れ折紙
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離れ折紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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黒川のお得意のジャンルである古美術・骨董の偽物をめぐる詐欺犯罪の短編集である。それにしても、 このかなり専門性の高い分野での彼の知識、造詣の深さにはいつも驚かされる。全部で6編だが、 どれも質が高い。だまし、だまされる者たちの描き方も絶妙だ。勧善懲悪になっていないところがいい。 広い意味で黒川らしいノアール小説だが、骨董、古美術の世界でこれだけの違ったストーリーを展開出来る 黒川の筆力にも舌を巻く。ディーテールを疎かにしない彼らしいマニアックな作品群だが楽しめる。 | ||||
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自分で読む | ||||
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殆ど素人が知らない骨董ビジネスの裏の部分を丁寧な取材?を元に描かれている気がしました。一気に読んでしまい、次回作に期待です。 | ||||
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黒川氏の美術品に対する深い造詣が結実した短編集。どの短編もどんでん返しがあり、苦い結末となる。 | ||||
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欲に目がくらんだことで思いがけないところで足元をすくわれる、騙し騙されの美術ミステリ短編集全六編。 いちおう洛鷹美術館が何らかの形で関わるという共通点はあるんですが、基本的にどれも独立した物語であります。 刀工の杉孝相、浮世絵師の桃燕堂如斎と知らない名前が多くて勉強不足を恥じていましたら、実は架空の人物だと知って驚愕。別に実在した刀工や浮世絵師でもよかったという気はするんですが、まさか、贋作ネタのお話だから贋作のタネも偽物だってオチですか? 後味の悪い話が多い中、珍しくきれいに終わった「老松ぼっくり」が一オシ。 | ||||
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今まで知らない世界の話で、とても面白かったです。 質の高い大人が読める短編です。 | ||||
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うまい話と皮算用のなれのはての短編を集めたもので、重苦しい内容でもないので読みものとして楽しめます。 美大出身の著者には、美術もの、骨董物、考古学もの書くと、その博識が際立ちますね。 ただ、学芸員の澤井と館長の河島との関係が・・・ 私の趣味ではないので少々気持ち悪い。 | ||||
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京都・大阪の、美術、工芸、骨董の世界を舞台にしたコンゲーム(信用詐欺)小説。 大がかりな仕掛けで大金持ちから大金をせしめる、といった詐欺小説ではない。 せこい思惑で「よし、もうけた」と思った主人公が、間抜けな損をするといった、脱力系の笑いを生む6短篇。 それぞれ独立した作品だが、購入主体のひとつに京都の洛鷹美術館があり、そこのキュレーター(美術館学芸員)・澤井や、館長・河嶋が折にふれて顔をだす。 全体のタイトルにもなった「離れ折紙」とは、本物の鑑定書が、本物の刀から離れて独り歩きし、詐欺の道具になることを意味する。 ウソとホントがいりまじり、騙されたもんがアホという、骨董の世界のプロ同士のやりとり、緊迫感と間抜け感が絶妙のブレンドで提供される。あいかわらずの黒川ワールドです。 ずいぶん前に『文福茶釜』(1999年。掛け値なしの傑作。これで直木賞とればよかったのに)があり、本作は同じ美術界を舞台にした10年ぶりのコンゲーム小説です。 黒川博行の小説には、しょもないやつしか出てこない。 嫌になるようなやつが出てきて、嫌になるようなせこいことをやっているのに、面白い。 せこい、ずるい、こきたない。人間なんて所詮そんなものという、確固たる世界観が小気味よい。 ここまで徹底すれば、やはり立派な見識というものでしょう。 作中、黒川の大阪観がずばり書かれた一節がでてくる。 同じ洛鷹美術館の学芸員同士としての、澤井と同僚・新城の会話。 「ぼくも嫌いですわ。ガサツで下品で民度が低い。あれは損得勘定の国ですわ」 「大阪は国ですか」 「あんなもん、日本から放逐したらよろしいねん」 あのなあ、小説とはいえ、そこまでいいますか。大阪を愛することでは人後におちない黒川の作品だから、許されるセリフです。 せこくて、ずるくて、こきたない人間たちに、乾杯。 | ||||
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巻末の解説にもかいてあるように。 黒川作品を読んでいる時間は、心地よい関西弁の文章に浸りながら、ほっとする時を過ごせる、それに加えて、人間味あふれる物語の面白さ。 当分著者から目がはなせない。 | ||||
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キャッツアイからエッセイまで全て読んでますが「おもろい」としか言いようがない。 あと、黒川雅子さんの表紙が気に入ってます。 | ||||
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確かに文福茶釜の二匹目のドジョウ?かもですが、あちらとはちょっと立場が違う主人公?のせいか、これはこれでいろいろ無駄な知識が深まり、たいへんすばらしいです、はい。 個人的にはあんまり出てこないけど、ホモのおっさんが非常に興味深く、彼を主人公にしたのをぜひ書いていただけたらと思いました。 | ||||
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ぱっと見、歴史小説か? タイトルと表紙にだまされてはいけません。 古美術の贋作とそれを巡る人間のお話が短編になってます。 とくに美術品に詳しくなくても楽しめます。 おや?どこかで読んだと思ったら、同作家の「文福茶釜」の流れか!! 「なんでも鑑定...」のファンにおすすめします。 | ||||
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