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(短編集)
離れ折紙
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離れ折紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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表題作の他、「唐獅子硝子」、「雨後の筍」、「不二万丈」、「老松ぼっくり」及び「紫金末」の全6つの作品から構成される美術鑑定を主題とした連作短篇集。所謂"コン・ゲーム"が持つスリリングな内容・展開を狙ったものではなく、美術鑑定に纏わるホノボノとした人間模様を描こうとしたらしい。各編はある美術館の館長の河嶋という男を通して緩~く繋がってはいるが、各編の主人公は美術品(あるいはそれがもたらす金)に目が眩んだ有象無象の輩である。コン・ゲーム風の作品で、人間の欲を炙り出そうとの意匠だが、大阪という舞台設定と、作者の作風とで軽妙な人間悲喜劇に仕上がっているという次第である。 作者の事前取材の徹底振りは夙に有名(私も「後妻業」で驚かされた)だが、本作においても、美術品(骨董品)裏取引の仕組みを初めとして、ガラス創りの陶器、刀剣、浮世絵、絵画等について作者が丹念に事前取材を行なった事が良く伝わって来た。しかしながら、上述した通り、作者の狙いが「狐と狸の化かし合い」を悲喜劇として描こうとしている点から、各編の構成(騙しのテクニック)が単純で、そこからは凄みや切れ味は感じられず、読後感が物足りないとの印象を受けた。 元々そういう作風の作品と言ってしまえばそれまでだが、重量級の作品を期待した方にとってはやや期待外れか。しかし、作者の筆力は読者が安心して読むには充分で、楽しく読み進める事が出来る短篇集だと思った。 | ||||
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古美術商の世界の短編集です。 装丁に惹かれて購入しましたがなかなか楽しめました。 古美術でもいろんなカテゴリーがあったり その道の約束事など面白いですよ おちがちょっとゾクッとしたりして・・・。 短編集なのでサクッと読めておすすめです。 | ||||
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この人の本は期待を裏切らない。 本件も骨董品の真贋ミステリーという他にはあまり類を見ないジャンル。関西のユーモアを交えながらテンポよく展開していく。 ただ、文福茶釜の二匹目のドジョウといえば意地悪かもしれないが、期待は良くも悪くもあまり裏切られない。 | ||||
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