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(短編集)
問題物件
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問題物件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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そんなアホなと思うくらい 非現実的ですが、夜寝る前に読む本としてはお勧めです。スカッと解決してモヤモヤを残さないので心地良く眠りにつけますよ。 | ||||
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もうどんな話だったか覚えていない。また、読み返すとするか。年取った。 | ||||
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2013年に出た単行本の文庫化。 主人公は不動産会社のOL。ちょっと特殊な任務に就いており、さらにそこに管理物件に関する無理難題が襲いかかってくるという設定だ。 全5話が収められているのだが、賃借人の居座り、借り手が次々に死ぬ部屋、ゴミ屋敷、ポルターガイストの出る部屋など、いずれも大変だ。それらを、謎の力をもつ男とともに解決していく。 ちゃんとミステリになっていておもしろい。 こんな切り口で「謎」をつくることができるのかと、新鮮な驚きを与えてくれた。 | ||||
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「俺は犬だ!」と本人(犬?)が声高に主張してしまっているところがある意味潔いです。 その驚くべき超人離れした能力の所以も「そもそも何故犬が人なの?」という当然沸き起こるであろう疑問も全く切り捨てられたまま話は進んでいきます。 この犬頭光太郎を受け入れられるか受け入れられないかでかなり好みが分かれると思います。 とにかく万能に描かれていて向かうところ敵なしの怪力超人的能力の持ち主です。おかしな掛け声でスマホのロックも解除できてしまったりもします。 最初に登場する女性恵美子が探偵役かと思いきや彼女はただ犬頭のまわりをウロウロオロオロするばかりでワトソン役でさえありません。 たださすがに「福家警部補シリーズ」を書かれていらっしゃる作家さんだけあって謎もその解決に至る推理もきちんと筋が通って納得できるものばかりです。 とはいえ問題物件の部屋の謎を犬頭が一方的にスーパー解決するという手法が5編の短編全て同じであるというのが単調で面白みにかけるような気がします。短編集とはいえもう少し違った視点、手法など交えていられたり何かしら変化があったほうが読者としては楽しめたと思います。 | ||||
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不動産に関わるトラブル調査と対応のはずが,気がつけばそこに事件が…の連作五篇. まず,どうしても気になるのは探偵役の男であり,いわゆる謎の男として登場をし, 傍若無人な振る舞いとともに,圧倒的な腕力と超能力(?)を駆使して突き進む姿は, 『ユーモアミステリ』と謳われてはいますが,序盤は戸惑うことも多いかも知れません. ただ,ワトソン役の主人公と同じく,その正体に核心を得るあたりには慣れてきて, 荒唐無稽な存在ではありますが,お約束の掛け合いやテンポの良さで気軽に読めます. 反面,このあたりがうまく消化出来ないと,最後まで馴染むのは難しいように思います. また,真相やトリックに強引さはありますが,序盤にわかりやすい伏線で引き付け, それでいて予想通りにならならい真相やその裏側,その向こうへと広がっていく背景, そして,それらを裏付けるしっかりしたロジックと,ミステリとしても悪くありません. このほか,探偵のキャラクタのおかげで,どうしても勢い任せに映りがちですが, 短中篇ながら読者にも推理の余地を与える話運びや,パターン化しがちな構成の中, 各篇の解決や締めの部分を少しずつ変えてくるなど,細かな演出も見逃せないところ. 雑誌連載の作品によくある,各篇の冒頭に人物や設定の説明が入らないのも好印象で, 『問題物件あるところにこの男あり』と,キレイに幕が引かれるラストも良かったです. | ||||
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ミステリー小説に、”前代未聞の名探偵”などキャラが立った設定は王道なのでしょう。 読者の食いつきはいいかもしれませんが、読んでる途中で飽きられては元の木阿弥。 書いている作家もそうなんじゃないの? せっかく「小鳥を愛した容疑者」のような、”事件の設定”にオリジナルあふれる作品があるのに続編がないのは残念です。 | ||||
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大不動産会社の先代御曹司(長期療養中、名前だけの取締役)を完全失脚させるため、日本中の問題物件をかき集めたプロジェクト・チームが発足。が、メンバーは身動きの取れない室長(御曹司)と、社長派の回し者である室長代理と、もともと御曹司のケアをするために雇われた新人女子社員(ヒロイン)の3人だけ。つまり、実質何の経験もないヒロイン一人きり。手も足もない状態のところに、謎の自称探偵が押しかけ助っ人に現れて・・・・ この探偵は御曹司が大事にしている犬のぬいぐるみ「犬太」の化身らしいのだが、名探偵クラスの推理力を持つうえ、大勢のヤクザを一瞬で叩きのめす腕力だけでなく、超能力に近いパワーまで駆使する。いわばスーパーヒーローなのだが、一般のスーパーヒーローが苦戦することも多いのに対し、何しろ普通人相手なので、常に勝負は一方的。 読者の願望充足に沿った設定、という点でいえば「一方的に勝利し続けるヒーロー側」といったところだろうか。まあ、御曹司の重病というウィークポイントがあるが、この人、ほとんど物語に出てこないので、事実上、めちゃくちゃに強いが世慣れてなく乱暴な探偵と、これを制御しつつ事件解決までもっていくヒロインのペアで話が進む。会話はちょっと面白いし、事件の謎も凝ったものが多く楽しめるが、やっぱり片方が人間でないので、途中で飽きてきてしまった。終わり方は完全決着ではないものの、続編はなさそうな印象である。 | ||||
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アマゾンページのどうもはっきりしない出版社の紹介文、画面にある表紙の絵からして、あやしい。 まずは中身を見てみようと、大書店に行ったら、すでに売り切れていました。 しかたがないので、やっぱりアマゾンで取り寄せました。予感は(良いほうに)当たっていました。 大島不動産販売がかかえている問題のある物件を、不動産の特別室という部署に配属されたヒロイン、若宮恵美子が調査、整理しなければならない羽目になります。 そこにはこんな裏の事情がありました。 恵美子は、不動産会社に雇われたものの、介護の資格をもっており、寝たきりの、先代社長の息子雅弘の付き添いが本来の仕事。 しかし、アメリカで治療を受ければ、社会復帰できる可能性がでてきた雅弘をなんとか閑職に追いやり、追いだそうということで、現社長派によって作られたのがその特別室でした。雅弘は名目ばかりその室長、恵美子も自動的にそこに異動。 ということで、失敗を手ぐすねひいて待っている現社長派のなか、ひとりで事件を解決しにゆく恵美子の前に、長身で黒ずくめの服装の、まつげの長い細い目の男があらわれ、犬頭光太郎、となのり、恵美子に雇われた探偵として、人間離れした能力でぐいぐいと事件を裁いてゆきます。 序章からほぼ明らかなのですが、これは雅弘が小さなときからそばにおいている、犬のぬいぐるみ犬太の化身。 「雅弘のためだ」とふたことめには口にし、嗅覚がするどいのはもちろんのこと、脚力も、身のこなしも人間離れしており、ときには、幽霊が見えたり、人を金縛りにしたり、体の不調を直してしまったり・・・・ (こういうファンタジーな設定が苦手な人には向かないと思います。) 事件はといえば、男がひとり居座って出ていかない部屋、借家人が必ず死ぬ部屋、ゴミ屋敷、ポルターガイストの部屋、人の失踪する部屋、の五編です。事件自体は、オカルトなものではなく、きちんと犯罪として解き明かされ、決着がつきます。『ゴミ屋敷』の話は特に奥が深く、うならされました。新興宗教「ギヤマンの鐘」がうっすらと全体にからんでいることも見えてきて・・・・ 読みどころは、颯爽と迷いなく犬の直観で行動する光太郎と、ワトソン役であたふたとそのあとをついてゆく恵美子のコンビぶり。 犬なりのプライドと、へらず口も楽しく、お犬さまの、四の五のいわせず、腕力、脚力にものを言わせる活躍が小気味よい。しかも犬なので、人間のような恨みや残酷性はありません。 アメリカでも事件はつづくようで、雅弘はいっさい光太郎の存在を知らないし、犬太がなぜこんな力を持つにいたったか、などの謎はまだ解けません。そのあたりを続巻で楽しみに。 | ||||
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