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(短編集)
問題物件
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問題物件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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そんなアホなと思うくらい 非現実的ですが、夜寝る前に読む本としてはお勧めです。スカッと解決してモヤモヤを残さないので心地良く眠りにつけますよ。 | ||||
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2013年に出た単行本の文庫化。 主人公は不動産会社のOL。ちょっと特殊な任務に就いており、さらにそこに管理物件に関する無理難題が襲いかかってくるという設定だ。 全5話が収められているのだが、賃借人の居座り、借り手が次々に死ぬ部屋、ゴミ屋敷、ポルターガイストの出る部屋など、いずれも大変だ。それらを、謎の力をもつ男とともに解決していく。 ちゃんとミステリになっていておもしろい。 こんな切り口で「謎」をつくることができるのかと、新鮮な驚きを与えてくれた。 | ||||
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アマゾンページのどうもはっきりしない出版社の紹介文、画面にある表紙の絵からして、あやしい。 まずは中身を見てみようと、大書店に行ったら、すでに売り切れていました。 しかたがないので、やっぱりアマゾンで取り寄せました。予感は(良いほうに)当たっていました。 大島不動産販売がかかえている問題のある物件を、不動産の特別室という部署に配属されたヒロイン、若宮恵美子が調査、整理しなければならない羽目になります。 そこにはこんな裏の事情がありました。 恵美子は、不動産会社に雇われたものの、介護の資格をもっており、寝たきりの、先代社長の息子雅弘の付き添いが本来の仕事。 しかし、アメリカで治療を受ければ、社会復帰できる可能性がでてきた雅弘をなんとか閑職に追いやり、追いだそうということで、現社長派によって作られたのがその特別室でした。雅弘は名目ばかりその室長、恵美子も自動的にそこに異動。 ということで、失敗を手ぐすねひいて待っている現社長派のなか、ひとりで事件を解決しにゆく恵美子の前に、長身で黒ずくめの服装の、まつげの長い細い目の男があらわれ、犬頭光太郎、となのり、恵美子に雇われた探偵として、人間離れした能力でぐいぐいと事件を裁いてゆきます。 序章からほぼ明らかなのですが、これは雅弘が小さなときからそばにおいている、犬のぬいぐるみ犬太の化身。 「雅弘のためだ」とふたことめには口にし、嗅覚がするどいのはもちろんのこと、脚力も、身のこなしも人間離れしており、ときには、幽霊が見えたり、人を金縛りにしたり、体の不調を直してしまったり・・・・ (こういうファンタジーな設定が苦手な人には向かないと思います。) 事件はといえば、男がひとり居座って出ていかない部屋、借家人が必ず死ぬ部屋、ゴミ屋敷、ポルターガイストの部屋、人の失踪する部屋、の五編です。事件自体は、オカルトなものではなく、きちんと犯罪として解き明かされ、決着がつきます。『ゴミ屋敷』の話は特に奥が深く、うならされました。新興宗教「ギヤマンの鐘」がうっすらと全体にからんでいることも見えてきて・・・・ 読みどころは、颯爽と迷いなく犬の直観で行動する光太郎と、ワトソン役であたふたとそのあとをついてゆく恵美子のコンビぶり。 犬なりのプライドと、へらず口も楽しく、お犬さまの、四の五のいわせず、腕力、脚力にものを言わせる活躍が小気味よい。しかも犬なので、人間のような恨みや残酷性はありません。 アメリカでも事件はつづくようで、雅弘はいっさい光太郎の存在を知らないし、犬太がなぜこんな力を持つにいたったか、などの謎はまだ解けません。そのあたりを続巻で楽しみに。 | ||||
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