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出訴期限
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出訴期限の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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トゥローの中では短く、おとなしめの作品。語り手の判事の過去と、周辺は丹念に描かれる。 世間の注目をあびるレイプ事件の判決をしなければいけない時期に何者かの脅迫あり。判事の若き日の苦いできごとや、その後の考えの変化が、ひとの生き様の不思議を問いかける。人生を人を理解できなかった日の若き自分とむきあう判事の姿には誰しも共感を覚えるだろう。 ふと描きこまれた孤独なゴミ屋敷の描写は胸をうつ。 トゥローの選んだベスト10作と解説がおまけについている。 法の限界への考察ハーマン・メルヴィル『ビリー・バット』、 中年の危機ピアス・ポール・リード『A Married Man』、 リーガルものの先がけ名作 ロバート・トレイヴァー『裁判 ある殺人事件の解剖』、 裁判の前後と、裁判中の見事な転換チェーホフのような共感を抱ける傑作フォースター『インドへの道』、 ひとつの小宇宙やわらかな筆致デイヴィッド・グダーソン『殺人容疑』、 小さな町の地方検事の法律家人生への省察ジェイムズ・グールド・カズンズ『The Just and the Unjust』、人種差別を描いたハーバー・リー『アラバマ物語』、傑出したサスペンスジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』、人間心理への洞察力を示すルース・レンデル『死との抱擁』、サスペンスで人物をほりさげる手本グレアム・グリーン『権力と栄光』 | ||||
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素晴らしいの一言。たしかに淡々としたストーリー展開だし、事件自体も大事件というわけではない。主人公の判事についても、たいてい小説を読み始めると自分の中で一つの人物像が出来上がり、それがたまに映画化なんかされたりすると、自分の作り上げたイメージとあまりに違うので、受け入れられない。。。ということにもなるのだが、なにせ主人公のイメージが最後までまったくといいほど固まらない。これは主人公の判事についてだけではなく、登場人物すべてがイメージ化されない。人物描写がないわけではないのになぜだろうと思うと、おそらく作者は人物自体には対して重きをおいていないのだろうと勝手に推測する。 逆に登場人物の語る言葉一つ一つは、その人物像に比べてはるかに印象的なものとなっている。まるですべての登場人物がカウンセラーであるかのように。 そして何よりなのは、読後の後味が良いこと。これに尽きます♪ | ||||
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