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仏果を得ず



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【この小説が収録されている参考書籍】
仏果を得ず
仏果を得ず (双葉文庫)

仏果を得ずの評価: 4.49/5点 レビュー 91件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.49pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全84件 21~40 2/5ページ
No.64:
(4pt)

面白かったけど・・。

文楽をあまり知らない読者には、文楽をすでに何年もやっているという主人公なので、ちょっとこの主人公の心情に入りにくいものがあったかもしれません。
まったく文楽が何かわからない人が、文楽をやらなきゃいけなくなったという話なら、もっと面白かったかも。
仏果を得ずAmazon書評・レビュー:仏果を得ずより
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No.63:
(5pt)

芸道へのプラトニックラブ

読みはじめは少女漫画?レビューには泣けるってあったけど、これで泣ける?と思いましたが、読み進むにつれて引き込まれました。一口に精進とか芸の道に邁進とか言うけれど、その事が出来るのは、惚れきる事の出来る対象に出会ってしかも、それに向かって純粋に突き進む事の出来る一握りの人なのでしょうね。師匠もいいね。有無を言わさぬ圧倒的な実力で目標と出来る師に出会うという事は実に幸せな事だと思います。文楽の演目も歌舞伎などで題は聞いた事がある程度でしたが、そのストーリーなどは知りませんでした。健の解釈を頭に置いて文楽を見てみたいと思います。泣ける?と思っていたのに、泣きました。
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No.62:
(4pt)

質の高いライトノベル

文楽は好きなので時々見に行きますが、人形遣いにばかリ注目して
大夫や三味線を、少し甘く見ていました。なるほど彼らは人形の
性格づくりに日々苦労しているのだろうなと改めて思いました。
ライトノベルと云われる部類の小説だと思いますが、質は高いです。
楽しく読めました。
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No.61:
(4pt)

若手の文楽の太夫の芸精進や恋の物語

文楽の太夫(語りの人)として芸の精進に励む30歳の男性(健)を主人公にした作品です。
 この物語は、次の2つの要素が絡まり合い進行していきます。
 ・ 文楽の若手太夫として、師匠(銀)や相棒である三味線弾き(兎一郎)とのやりとり、修練や本番の舞台
 ・ ボランティアで指導している小学生の女の子とその母親の女性との恋の物語

 文楽のような少し一般の人には縁遠い分野をとりあげていますが、難しい要素はなく、楽しんで読むことができます。
 また、三浦しをん氏の作品全般に共通することですが、読後感の良い、品の良い作品です。
 私は、主人公(健)が悩みながらも、まっすぐに文楽に打ち込み、成長していくさまに惹きこまれ応援しながら本書を読み進めました。

 なお、本書は、いくつかの文楽の演目(「女殺油地獄」、「本朝廿四孝」、「仮名手本忠臣蔵」など)に主人公が格闘し克服していく物語ですので、できれば、それぞれのストーリーがわかっている方が楽しめます。
 著者には、「」という、文楽に携わる人々を取材した本があり、その中で、本書に登場する演目のストーリーが説明されています。また、「あやつられ文楽鑑賞」での取材内容ががこの小説の取材を兼ねていることがよくわかります。
 ですので、まず「あやつられ文楽鑑賞」を読んでから、その後で本書「仏果を得ず」を読むと良いのではないでしょうか。
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No.60:
(4pt)

おもしろすぎて 文楽ファンのカレンダー という所で公演を探して文楽をみにいきました。

本を読んでなんか文楽やっている人の不器用さに親しみを感じ、
ちょっと回数増やして見にいきたいなぁと思いました。
ただ文楽って、スケジュールがわかりにくいんです。
関西なら 文楽ファンのカレンダー で調べ
もしくはE+ イープラスで検索した方がはやいかも。
この本を知ったのは、ミラちゃんが実在のモデルさんの
咲寿大夫様のツイッターでした。@sakiju
良かったら本当に書いてあるか探してみてください♪
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No.59:
(5pt)

面白かったです。

私は文楽を知ってるだけで、詳しくないけど、楽しめました。通勤を含めた外出時の、電車の中でしか読書しませんけど、1週間で読了しました。
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No.58:
(5pt)

評判どうり

他のみなさんの評価を参考に買って読んでみましたが、評判どうりに面白かったです。儲けました。
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No.57:
(5pt)

面白いですよ!

これを読んで、すぐに文楽のチケットを購入しました。 大変面白いです。 お勧めします。
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No.56:
(5pt)

魅力的な登場人物に囲まれ、人形浄瑠璃の人物と話が並行して進む

「かほどまで、する事なす事、鶍(イスカ)の嘴(はし)ほど違ふといふも、武運に尽きたる勘平が、身の成り行き推量あれ」
こんな台詞が、文楽で語られているとは知りませんでした。イスカは昔から、人々にこのような例えで使われていたのでしょうか?
とにかく、勘平にわが身を投影した主人公の健が、やっとその勘平になり切って語ることができるというストーリー。
登場人物の人間国宝の銀太夫のちょっと茶目っ気ある師匠っぷりがいい。変人で人嫌いあつかいされているが、実はとてもいいやつ、相方の三味線弾き兎一郎(といちろう)も魅力的。小学生のミラちゃんも愛くるしくも楽しい存在であり、その親の真智さんも実に魅力的。例によって、周囲の人々がみんな魅力的な人ばかりで、これは神去村(神去なあなあ日常)と同じ‥。
そして、特に大きな展開はないのだけれど、ぐいぐいと惹きつける魅力ある話の展開。浄瑠璃の人物紹介と並行して展開する。
いやあ、三浦さん素晴らしい。最近本を読むのが楽しくて仕方ないのは、百田尚樹さんと三浦しおんのお蔭です。
三浦さんはまだ、4冊ほどしか読んでいないので、まだまだ楽しむぞ!
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No.55:
(5pt)

世の中に退屈なものなんてないのかもしれない、と思わせる小説

三浦しをんのお仕事シリーズ。「舟を編む」では辞書の編集者、「神去なあなあ日常」では林業従事者。
今回はどうやら、文楽とやらに身を捧げる若者を描いている。またまた、マイナーどころ。
文楽なんてはっきりいって、知らない。
人形と語りと三味線が三位一体となって繰り広げる、古典芸能だということが物語を通してわかった。
そうだ、小学校の修学旅行で人形浄瑠璃をみた記憶がある、きっとあれだ。めちゃくちゃ退屈だった。
しかし、不思議とこの小説を読んだ後は、生で観劇したくなる。
たくさんの見落としていた部分、感じ取れなかった部分が分かるような気がするからだろう。
そして、舞台の表裏で銀太夫や兎一郎、主人公の健が大汗かきながら演じているような気がする。
良くできた小説はフィクションであり、優れたノンフィクションなのだ。
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No.54:
(5pt)

素敵な作品

文楽に生涯をかけてる若者たちの物語。
恋心を抱いたときのあの感じ。こっちまでキュンキュンしちゃいました。
これを読んだら、文楽が観たくなる。
そんな素敵な作品でした。
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No.53:
(5pt)

人形浄瑠璃を見たくなった!

三浦しをんの「舟を編む」を読んで彼女の作品をもう少し読んでみたいと思った。そこでこの作品を知った。文楽をベースにした物語であり、帯に同氏の「あやつられ文楽鑑賞」と併せて読むのが良いと書いてあったので素直に両方読んだ。第1章を読んだところで、どちらを先に読むか悩んだ。何しろ文楽には全く知識がない。そこで三浦氏が文楽にはのめり込んでいく様子を自ら描いたエッセイ「あやつられ文楽鑑賞」を先にして正解だったと思う。これを読んでいなければ、この物語を理解するのがかなり遅れたことだと思う。

 文楽研修所出身の健が義太夫を語る大夫として、三味線の兎一郎らと共に成長していく姿を描く。師匠や兄弟子たちとの確執があったり恋をしたり、息をつかせぬストーリーはスリルさえ感じる。

 私は文楽が全くの初心者であったが、それでも読むには問題なかった。かえって文楽に興味が湧いた。一度も見たことがないので、ぜひ鑑賞してみたいと思わせる小説であった。
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No.52:
(5pt)

内容と比べて、カバー表紙が酷いですが……。

梅田の紀伊国屋で平積みされてて、何となく買ってみましたが、
文楽に対してどちらかというと否定的な自分でしたが、
いぶし銀にかっこよかったり、かわいかったり、いじらしかったり、笑ってみたり、奮えてみたり……。
恋に落ちる瞬間をこんなふうに書かれるとたまりません。
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No.51:
(5pt)

語ることは、生きること

ぬるく、ゆるい高校生活から、文楽の世界に飛び込んだ「健」が主人公。

若さゆえ、あるいは文楽の道ゆえ、健はさまざまに迷います。
全力疾走しながらも迷い悩む日々を、
明るく(ときにはばかばかしく)、新鮮に、真剣に描いています。

檄とともに扇子を飛ばす師匠・銀太夫、つかみどころのない三味線の名手・兎一郎、
とびきりセクシーな銀太夫のガールフレンド、文楽好きの少女・ミラちゃんなど
文楽の世界につながって登場する面々はユニークな人ばかり。

緊張感のある舞台、文楽劇場の近くにある健の不思議な住処など
文楽の本番や東京、大阪、京都の街が描かれ、
文楽を知らない私も、主人公と一緒に精進の毎日?に引き込まれていきました。

健が語る舞台のシーンは、描かれているとおり「汗がしたたる」太夫の力を感じます。
渾身の力を込めて、今を生き、語ること。「仏果を得ず」は、
三浦しをんさんのいずれの小説にもつながるテーマではないでしょうか。
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No.50:
(5pt)

好きです。

すごく好きな作品です。
文楽を観たことはないのですが、観てみたいなーと思いました。
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No.49:
(5pt)

軽いタッチで読めるが、奥深い内容の一冊

広辞苑を引くと、「仏果」とは、仏堂修行によって得られる成仏の結果。さとり。とある。タイトルはその非定型であるが、消極的な「仏果を得られず」ではなく、文楽の太夫として芸道に生きる決意を固めた主人公「健」、特に文庫本110頁「金色に輝く仏果などいるものか、成仏なんか絶対にしない。生きて生きて生きて生きて生き抜く。俺が求めるものはあの世にはない。俺の欲するものを仏が与えてくれるはずがない。」の一文が生きている。
思えば「文楽」とは、一つの木偶に太夫、三味線、主遣い、左遣い、足遣い等、それぞれの役割を担った人たちが、その役割に命を懸け、しかも、演者の息がぴったりと合わないと成り立たない芸である。外題は進歩がないという批判もあろうが、庶民の、そして日本人が誇るべき一大芸術だと思う。
中学生ながら文楽にそして健に心を寄せる「ラミ」ちゃん。そして、その母「真智」の存在が物語を引き立てている。
さすが、三浦しをん
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No.48:
(5pt)

愉快で楽しかった。

文楽の世界を垣間見れたようでした。何よりも作者が文楽に並々ならぬ思いが込められてると、感じられ頗る気に入りました。
一気に読み切りました。
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No.47:
(5pt)

相変わらず上手いね。

ストーリーを読ませる腕はピカイチだと思いますし、テーマの目の付け所はさすがだね。
大好きな作家のひとりです。
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No.46:
(4pt)

文楽に貢献しているのは間違いない。

うーん。確かに文楽を扱った小説としては完成度が低いかもしれない。しかし、この小説が文楽に貢献していることは疑いようもない。以前に能について書かれた白洲正子の文章を読んだことがある。この筆者の随筆が流麗で好んで読んでいたのだが、当時は能がすごいものらしいということはわかったが、面白さがさっぱりわからなかった。玄人が玄人に向けて書いているのである。伝統芸能は常に時代の制約を受けている。見るものに、教養を強いるのである。
 この物語の中で演者である主人公が物語に感情移入できずに苦しむ場面がある。あることをきっかけにして突然天啓のように閃く。誰しも体験があることなのではないだろうか。物語の筋だけでなく、こうしたことも文楽の面白さなのではないだろうか。一度劇場に足を運んでみようかなと、思わせる小説でした。
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No.45:
(4pt)

金色に輝く仏果などいるものか。成仏なんか絶対にしない。生きて生きて生きて生き抜く。

著者は、76年東京生まれ、『格闘する者に○』でデビューした三浦しをん。
(2011.7.17  2013.4.17 第7刷発行)

高校の修学旅行で人形浄瑠璃を見て以来、健は義太夫の虜になった。
周りから見てもバカに見えるほどの情熱を傾ける中、ある女性に恋をする。
芸か、恋か──人を愛することで義太夫の肝をつかんでゆく青春小説。

登場人物が多いので、最初は世界観に入るのに難儀したが、入ってしまえばとてもユーモアと人情に溢れた三浦ワールドに惹き込まれていった。

人形浄瑠璃の題目を与えられるごとに、その登場人物の気持ちが理解できずに苦悩する健は、色々なエピソードや経験を基に登場人物の背景や感情が理解できるようになり、技術を磨くとともに人としても成長を重ねる。
振り回されながらも素直に対応し、心の中で小さく愚痴る健が好きだった。

読み終わって驚いたのが、三浦氏が東京出身だったこと(本書が初・三浦)。
人形浄瑠璃の知識もさることながら、卓越した関西言葉には郷愁の念を抱いてしまうほどで、次に読む三浦しをんも非常に楽しみになってきた。

───「幸せにしたろとか、助けてあげんととか、そんなんは傲慢や。結局、お互いにもたれかかってぐずぐずになるで。地球上に存在してくれとったら御の字、ぐらいに思うておくことや」(誠二、p.215)

───そうだ、このひとたちは生きている。ずるさと、それでもとどめようのない情愛を胸に、俺と同じく生きている。文字で書かれ音で表し人形が演じる芸能のなかに、まちがいなく人間の真実が光っている。この不思議。この深み。(p.240)

───金色に輝く仏果などいるものか。成仏なんか絶対にしない。生きて生きて生きて生き抜く。俺が求めるものはあの世にはない。俺の欲するものを仏が与えてくれるはずがない。(p.310)

2014/07 (05/92)
仏果を得ず (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:仏果を得ず (双葉文庫)より
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