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(短編集)
百器徒然袋 雨
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百器徒然袋 雨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
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京極堂外伝になるのでしょうか、探偵大活躍。シリーズに出てこない第三者を狂言回しにもってきてあります。彼の目から見たかの面子の印象はなかなか興味深い。 | ||||
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京極夏彦氏の作品にただよう、暗くいかがわしい「鬱」系の雰囲気を愛する人には不向きかも。「躁」系の榎津探偵のキャラクターを最大限に生かした痛快冒険小説というべきか。(推理小説ではないですから。) 京極氏の作品の読者は、自分も含めておそらくどちらも愛せるだろうから問題はないと思うのだが。本編(姑獲鳥の夏〜邪魅の雫)のシリーズを読んでいなくても、ストーリー上は全く問題ないのだが、登場する人物のキャラクターを予備知識として持たないと、楽しみが減ることは間違いない。 作品としては、榎津探偵が快刀乱麻を断つ暴れっぷり。ピンの主人公としても十分行けると思ってましたが、予想以上の爽快さ。邪魅の雫で思いのほかやさしい側面を見せた榎津探偵だが、本作では、優しいんだか壊れてるんだか、情緒の入り込む余地がないほど豪快に事件を終わらせる。解決という言葉は妥当でないほど、事件を破壊している。 気持ちよく読める作品である。 | ||||
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京極堂のサイド・ストーリー。榎木津を主人公に据えた中編三編、『鳴釜』・『瓶長』・『山嵐』からなっている。 榎木津がいない京極なんてつまらない。僕はそう思っている一人である。もう一歩押して榎木津のいない京極堂なんて読まないかもしれない。いつもながら絶好調の作者の筆は榎木津を頭に据えてまさに極限の絶好調。躁状態とも言えるかもしれない。(●^o^●) これが実にメチャクチャである。もう面白すぎて笑いと感情を抑えるのが大変になってくる。大変な傑作だ。 巻末解説を見るとなんと阿部寛が書いている。映画『姑獲鳥の夏』で榎木津を演じたのは、阿部寛だったらしい。なるほど結構あっているかな。『姑獲鳥の夏』なんかよりむしろ本作『百器徒然袋―雨』あたりを演じてくれるともっといいだろう。何しろ読んでいて作者がめっぽうテンションをあげて、けらけら笑いながら書いているのが目に浮かぶ。(>_<)最強のサイド・ストーリーだろう。 | ||||
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ご存知、超人探偵榎木津が痛快無比、断固殲滅、唯我独尊な活躍を見せる快作。収録作は、「鳴釜」、「瓶長」、「山颪」の3つ。本作では2文字熟語で題名を揃え、「雲」では3文字熟語で揃えるあたり、作者の美意識が窺える。 本作では1作目の、高貴な令嬢の結婚式をぶち壊しながらも悪漢を懲らしめる(この古い言い回しが違和感を覚えさせない)「鳴釜」が1番痛快。メイン・シリーズから"華仙姑(の名)"を登場させるサービスぶり。 「瓶長」は国際問題に発展しかねない希少価値のある甕と"高貴なお方"の亀の悪趣味なゴロ合わせの中で、京極堂の憑き物落しが決まる。"織作コレクション"の名前が見えるのも嬉しい。 「山颪」は美術品窃盗団を叩きつぶす話だが、この辺では京極堂は妙に尻軽になって、積極的に仕掛けに関わっているようで面白い。私の好きな関口が殊更矮小に描かれているのは少し残念だが。 「薔薇十字探偵社」シリーズでは、榎木津の他は全て下僕であって榎木津の思いのままに動くのだが、さすがに話に結末をつけさせるため京極堂もゲスト(!)出演している(後半ではノリが良いが)。が、榎木津の縦横無人ぶりの活躍の前には影が薄い。メイン・シリーズの近作「塗仏の宴」、「陰摩羅鬼の瑕」の不振ぶりを見るにつけ、「京極堂」シリーズに見切りをつけて、「榎木津」シリーズを表看板にした方が良いのではと(半ば本気で)思ってしまう。 | ||||
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名探偵・榎木津礼次郎が主役の短編集。 家柄の良い御曹司・眉目秀麗の麗人・学歴も良く、そしてこの3つを全てぶち壊す程無茶苦茶・理不尽さ全開の探偵榎木津、 そして榎木津の友人で古本屋の主であり、神主でもある本編の主役の京極堂こと中善寺秋彦、 そして理不尽に振り回され無茶苦茶な目に合う下僕達が事件を解決していく。 本編のような重さ、陰惨さ、遣り切れなさは皆無で、とにかくひたすら笑えます。 壺だらけの庭でやくざと大立ち回りをして、挙句そのやくざたちを武器に庭中の壺を破壊したり、下僕達を理不尽に振り回す様子など、暴れっぷり・理不尽っぷり・無茶苦茶っぷりが最高です! 本編に疲れた時にオススメです。 | ||||
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まるでジュブナイル小説のような明快さ。榎木津ファンも大満足だけれど、個人的には京極堂の意外な表情も面白かった!大爆笑する中禅寺が見れるのはこの本だけでは?関口くんも原作の陰気さが影を潜めて、トホホなキャラクターに徹しているのもいい。益田君もぶっとんでます。榎さんに限らず妖怪シリーズのキャラクターたちが大好きな人は必読です! | ||||
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天下の薔薇十字探偵・榎木津礼二郎の事件簿。京極堂ものでは脇役だった彼が本領を発揮して大活躍する中編3編である。筋書きは比較的単純で、事件解決の方法も蓋然性の低い、「たまたま上手くいったからいいようなものの・・・」といった類の危うい仕掛けであるから、これは論理性よりも榎木津の個性を楽しむ小説である。榎木津の破天荒に明るいキャラクターは実に魅力的な造形であり、私としては作者の作品群の根幹である、陰惨な京極堂ものよりも好ましく思える。 大変楽しい作品であるが、やはり過去の京極堂ものを(できればすべて)読んでいることが望ましい。この作品だけを読むことも不可能ではないが、楽しさは多分半減するだろうと思う。 | ||||
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一言でこの本の内容を紹介すると「榎木津大暴れの巻」といったところ(笑) 普段の妖怪シリーズとは違った、どちらかというと笑い寄りのお話です。 主人公の「僕」が、ある事件をきっかけに、嫌だと思いつつも段々榎木津ワールドに溺れていくお話。 それぞれで完結しているお話が3話入っており、登場人物も普段の3割増し程明るい(というかはっちゃけている)ので、とても読みやすいと思います。 榎木津好きな方はどうぞ!妖怪シリーズの重さに、「ちょっと息抜きが欲しいかなぁ・・・」と思っていらっしゃる方もどうぞ!! | ||||
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メインの「妖怪シリーズ」の番外編。榎木津礼二郎探偵を主役に据えながら、「京極堂」こと中禅寺秋彦は脇役に徹しているが、その実、黒幕的な存在として活躍しているところが面白かった。 | ||||
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京極堂シリーズの人気キャラ榎木津メインの本。 初めて読む京極堂シリーズがこれ、というのはオススメしませんが、 短編集?ですし、意外と最初がこれでも悪くないのかもしれません。 いやいやいや、やっぱり初期京極堂シリーズを読んで気に入ってからがいいです。 基本は榎木津スキーな人向け。 好きです。 | ||||
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『塗仏の宴』後の京極堂シリーズの間に挟む閑話休題としてふさわしい作品であると思う。京極堂シリーズにおいて榎木津の役割はあくまで京極堂をサポートする側だったのに対し、今回は京極堂が完璧な脇役として榎木津の魅力を前面に押し出している。話の流れ自体も軽妙で、どちらかといえば京極堂シリーズにあるような重苦しいものは感じられない。サブタイトルも、話の主題になる妖怪の類ではなく、落語の謎かけに近いのが面白い。また、今までの「関口視点」ではなく「僕視点」というのが新鮮味がある。京極堂シリーズを愛でる諸兄にぜひお勧めしたい。榎木津礼二郎の神がかり的な鮮やかさに、きっと舌を巻くだろう。 | ||||
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京極夏彦氏の「姑獲鳥の夏」からはじまる「妖怪シリーズ」のスピンオフ作品です。シリーズを読んでいたほうが登場人物の性格や来歴が分かりやすいと思いますが、何しろレンガ本と呼ばれるほどの厚さなので大変かも知れませんが、読んでなくても主人公の榎木津のハチャメチャな言動と振り回される下僕の皆さんの姿が笑えます。 | ||||
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あの京極堂シリーズの探偵、人の過去が見える目(でもあまり役にたっていない?)をもつ、榎木津礼二郎が主役の物語。1話は、いつものような重苦しい雰囲気で進みますが、2話3話とどんどん雰囲気が(いい意味で)壊れてハイテンションになっていきます。下僕と称する関口、益田は勿論、3話ではあの腰の重い京極堂まで榎木津ペース。どの事件も榎木津の毒舌、傍若無人な大立ち回りがあって、榎木津ファンにはたまらない一冊だと思います。それにしても、あの榎木津が主役だから…と想像はしていましたが、ここまで崩れるとは思いませんでした。同じ主人公でも、視点が変わればこうも違うものなのですね。私は両方好きですが。読み終わる頃には、榎木津が普通に思えるから、恐るべし!!です。それくらい、引き込まれます。 | ||||
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今まで京極道シリーズを通読してきた人に与えられた最高の「3時のおやつ」です。全3話ともに神にも等しき探偵閣下が大立ち回りの末に悪への断罪を下しますが、新たに加わる下僕を軸に物語りは進行します。京極道も全3話に加担してます。(今までに無くその腰も軽く、悪ふざけもすぎるほど悪者へ呪をかけたりもします)第1話こそ従来のシリーズを踏襲し多少砕いた作風では有るが、2・3話では著者も肩の力も抜け(過ぎ?)筆に勢いが増したのか全編通じ笑いのポイントが加速します。電車の中等公衆の前で読むことはオススメしません。ニヤニヤしてしまうこと請け合いです。シリーズを通読してきたファンサービスでしょうか、1話では第5作の、3話では第4作の懐かしい・意外な人物も登場し思わず「ヘェ~」と言った感じです。暗さなど微塵も感じられない痛快・勧善懲悪な全3話。文庫化まで待とうなんてせこい事考えず即購入すべし。 | ||||
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とにかく榎木津@神の魅力が炸裂した本。いつもは腰の重い中禅寺も、なんだかノリノリで「唆かされ」ています。二人して悪ノリしてるような・・・。なんだかんだ言って、仲良しです。本編の重苦しい湿った圧迫感を吹っ飛ばしたような番外編。神と悪魔の悪ふざけが見たい方は、ぜひ。とにかく笑えます。 | ||||
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榎木津探偵のペースに巻き込まれて,テンションが高くなる一冊!面白すぎて笑います。同時に,京極さん独特の深い筆力も堪能。京極堂シリーズでは,鎮座のイメージが多い中禅寺ですが,この本では,歩くアクティブな姿が見られます。(笑) | ||||
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本家京極堂シリーズが、段々重くというか暗くというか、まぁヘヴィな方向へ行ってるような印象を受けていた頃、シリーズ初期のテイストを満喫できる作品として――普段雑誌などをあまり読まない僕にとっては――颯爽と現れた番外編的シリーズの第1作。因みに従来シリーズも僕は欠かさず読んでます、念の為。本家シリーズでは中禅寺秋彦が、本人のスタンスは兎も角として、最後の最後になって漸く腰を上げて現れ事件を解決する――ケリをつける――という、結果的にいわゆる「名探偵」然とした役回りを演じるのに対して、この「薔薇十字探偵」シリーズでは、前半の頃から割と気軽に姿を現してくれます。ま、中篇でもありますし、何しろ主役はあの榎木津礼二郎とその一味な訳で、京極堂は狂言回し、という事では勿論ありませんが、榎木津サイドに若干力点が移動しているのです。榎木津礼二郎縦横無尽。そして、京極堂と榎木津は相当似たもの同士だなぁ、と。榎木津ファンには堪らない、従来の京極堂シリーズファンにも堪えられない逸品です。お奨め。例によってシリーズの他の関係者などが絡み合っています。 | ||||
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痛快、ケッサクです。榎さまファンはぜひとも読んでほしい1冊。京極堂ご一行の中でもひときわ異彩際立つ榎さまの活躍する3話です。いつもは渋い雰囲気の京極堂も悪乗り気味で、最高に笑わせます。「河川敷砂利彦」って名前に爆笑してしまいました。いつもの面々が登場しますが、いつもの京極堂シリーズと違って話の展開が早く、とても読みやすいです。電車の中で読んで、笑いをこらえるのに苦労しました。ア~、おなか痛いです。 | ||||
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京極堂シリーズ人気No.1キャラ(?)榎木津礼二郎が活躍する中篇集。いつものレギュラーメンバーを巻き込みつつ西へ東へと大活躍、というか大騒ぎ。まあ結局のところ、謎の解析は京極堂の仕事になるのですが…。今回「探偵」の所業も含め、かなり笑わせてもらえるのですが、何よりも特筆すべきなのは、あの京極堂がとにかく笑います。長編シリーズでは「亜細亜が全て沈んでしまったかのような」「世界が三度滅びたような」といった常に不愛想で凶相の中禅寺ですが、彼ですら笑うのです。お腹をかかえ、涙をながして笑う京極堂になぜだかほっとするこの作品集、次回長編の伏線(?)もあったりして、なかなかお得な一冊です。 | ||||
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実は図書館で借りて読んだんですけど、読了後買いたくなりました。ので、買います。面白いです!最初から最後まで薔薇十字パワー炸裂!探偵の魅力満載です。彼のやる事なす事いつもながら爆笑モノなんですが、個人的にはそれよりもいつもとはちょっと違う一面を見せてくれる中善寺氏にマケマシタ(笑)常のあの厚さからするとサクサク読めると思います。物足りないくらいです。いや、もしかすると探偵中心で書くとこの長さ(で済む?)なのか?と思ったりなんかして・・・。四の五の言う前に読めば解る! | ||||
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