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クリスマス・テロル
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【この小説が収録されている参考書籍】
クリスマス・テロルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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女子高生が密室を解くのかと思い、読んでみたがミステリーとしてはネットで素人方がもっと面白いものを書くし、作者が執筆することへの愚痴が書いてあるだけな上にそれが物語の途中でダラダラと書かれているので話の途中で全く没頭出来ない。 映画に例えると途中に何度も作者の不満や意見の動画を流される上に話自体もつまらないような作品。 | ||||
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佐藤友哉前期作品。 鏡家サーガ。 個人的には今の作品類よりも好きなシリーズです。 | ||||
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メフィスト賞でデビュー後、パッとしなかった(らしい)著者の怨念が感じられる作品。 家出していつの間にか見知らぬ島に辿りついた少女。彼女が巻き込まれる(とても)些細な出来事をつづっている。タイトルから想像する過激さとは相反するストーリーだね。 と思ったら、ぶっちり切られた音楽のような終わり方といい、その後の著者の述懐といい(こちらが本番!)、ふつふつと湧き上がるのは文学熱だろうか。 密室からの人間消失トリックのアレレ感はともかくも、どストレート本音を吐露してくるひねくれた世の中ナナメ目線は嫌いはない。『デンデラ』は良かったよ。うんうん。 | ||||
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デビュー作から発売日買いをしている、しなびたファンの初読時の思い出です。 「やってしまった」という途轍もない後悔と、後味の悪さと、とにかく色々な感情に襲われました。一番強かったのは後悔。 本の間に挟まっているあれに、丸をつけてちょっと買いて切って貼ってポストに投げ込む。「行」を消して「御中」にする手間さえ省いていい、ただ極太のペンで花丸を描くだけでもいい。それを怠ると、こうなる。 もちろん、自分一人のせいではないことも、大袈裟すぎることもわかるのだけれど。ファンである自分も、作家・佐藤友哉を殺した加害者だったのだと重く殴られる作品でした。カバー裏の通り。 賛否両論、むしろ否定意見が多数のラスト、私は大好きですよ。大変刺さりましたが、効きすぎるほど良い薬でした……。 佐藤友哉初見で楽しめる話でも、100年読まれる話でも、ミステリーを求めて読む方のための話でも、ありません。初めて佐藤友哉に触れられる方は鏡家サーガからぜひどうぞ。 ノベルス全体での企画でお祭りムードだった中でこれを叩き込んできたという背景が最大のスパイスだったと思います。若さ、青さ、空気の読まなさ(当時はまだ空気を読むという言葉がなかったですね)。 ファン向けです。名探偵とアシスタントの美少女と王道のトリックと謎が解けた爽快感は手に入りません。 | ||||
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物語は一応の決着をみますが。この作品で強い印象を残すのは終章です。 とはいっても物語は終了し作者である佐藤友哉の苦悩と葛藤が延々と述べられます。 これをはたしてどうとらえているのかというと この作品を単独で読んでいる人には当惑 ファンには興味深い独白を読めたという喜び という反応だと思います。 文庫版でよんだので後日談がついていたのですが。 それまで出版部数が伸び悩んでプロの作家として行き詰まっていたがこの作品を機に重版が掛かるようになったり他の作家とのコラボイベントやもちろん新作など、いわば一皮むけたらしいです。 この本の楽しみ方としては単独の物語というより作家・佐藤友哉の作家人生のターニングポイントとして作品群のなかで楽しむのがよい見方だと思います。 | ||||
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白紙×この本のページ数と同じ価値の本です。30字も書くのダルいけどこの本は買わないで。 | ||||
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私はこの作品が佐藤友哉初体験でした。 だからまずなんでこんな結末なのかが理解できなかった。 プロなら自分の描いた物語を完成させる義務があると思った。 それをしない作者を嘲笑う為に氏の本をすべてブックオフ中古100円で 購入して読破してやろうと決意。 方々を探しまわって出会ったのが鏡家サーガだった。 読んだ順番は青酸クリームソーダ、エナメルを塗った魂の比重、 フリッカー式、鏡姉妹の飛ぶ教室、だった。 だから何だ?という話になるのだが、今作の登場人物の数人が 鏡家シリーズにも登場している。 例えば今作の主人公である小林冬子は他の作品でも祁答院姉弟とニアミスしているし 冬子の顛末も若干分かる運びとなっている。 一冊一冊はやや薄味だが、鏡家姉弟の結びつきが強いせいか飽きさせず 次の作品を読みたいと思える出来になっていると思う。 私と同様、すでにクリスマス・テロルを読んでしまった人・佐藤友哉未体験の人には まず鏡家サーガを読むことをおすすめします。 そして今作を読んで怒り狂った方は再読して見ることをおすすめします。 もしかしたらあるいは作者の術中にハマるかも知れません。 それでなくても前より穏やかな気持ちでこの作品を読めるかも知れませんから。 | ||||
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奇を衒うことが必ずしもいいってわけじゃない。 読み手を不快にさせることが狙いの本を評価することなんて僕には出来ない。 | ||||
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とても面白かった。子供から大人への成長の物語が散りばめられていたと思う。 寝ると牛になるよ!のギャグも含めて筒井康隆を思い出した。 私の読書の幅が狭いからかもしれませんが。 見たくないものを沢山見せると怒る人がいるけれど、健全な体重のかけ方ではないと思う。思考停止クレーマー体質、お子様、マザコンは一生自分につきまとうということを理解して世界をみるのが大人だと思う。 怒っている人はこの小説より「いい」小説を沢山読んでいるんだと思う。 そういう人は「いい」小説を抱えて早く墓穴に入ればいい。 ミステリーをよく読む人が非常に多いということがよくわかった。 筒井康隆の「ヤマザキ」のような投げやりな展開に対して真面目に怒ってありもしない「本を出版する資格」云々まで言い出す人がいる。 「いい本」史上主義の人達はきっとその主義故に賢くて、物静かな人達なのだと思っていたが、そうでない人が沢山いるのを初めて見た。 賢ければ静かだというのは当然違うが、少なくとも、市場に晒される評価、他人に影響を与える場で感情に任せた言葉を中二病のごとく、子供が世界へ絶望した瞬間の遠吠えのような文章を書くのは賢いとは言い難いと思う。 日本大学の二年生より。頭の良い皆さんへ。 | ||||
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どんでん返し!とか問題作!とかそれ以前の問題。 はっきり言って誰もが思いつかなかった目新しい境地ではなく、その逆。 むしろ誰でも思いつくがあまりにしょうもないから選ばなかった手法だろう。これは。 他になんと言えばよいのだろうか。 恨めしげな作者が途中で出てきて中途放棄を告げるシーンを。 もちろんこの反応もある意味作者の計算に組み込まれており 反論という形で注目を浴びる方法でもあったのだろう あとどうせ僕はこんなにだめで理解してくれない奴ばっかりだけど それでもついてくる人はいるかなあといわんばかりの自己陶酔。 信者選別というか踏み絵的なものを感じ、非常に重苦しい。 信者とアンチを上手く使いわけた結果ではあると思う。 思うがその問題を撤廃した結果、何も残らない。 骨組み部分すら印象に残らないのだ 私にとっての話だが。 人に認められたいだけで、伝えるものがない小説家に魅力を感じないからだろう | ||||
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それ以外はどうだろう、やめておけばよかったのに。 もしくは数年寝かせてから発表するかどうか決めればよかったのに。 読者を不快にさせてまで主張したい中身かね? 社会に出たら誰でも、特に繊細な作家などという人達は、こういう気分になることもあろう。 しかしそれを不特定多数に、いや不特定ではない、すくなくとも 著者の作品をわざわざ読もうとする多数に対してテロるとは。 なにより陰鬱な点は、止めてやる人は著者の周りにいなかったんだろうか…というところ。 著者の全作品を読んだ上で、本書は評価を受ける資格はないと思いました。 | ||||
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どうしてこの本を読もうと思ったのか忘れてしまったが、それを思い出す労力を払うつもりもない。 駄作、という言葉すら該当しない。なぜなら、著者が「作」を放棄しているから。したがって、「問題作中の問題作。あるいは傑作。」という帯の言葉も間違っている。 これ以上、言葉を費やすこともない。 | ||||
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これを読み終わった直後の感想は こんなん出版しちゃ駄目だろ・・・でした 本の内容はもとより、作中唐突に出てくる作者の言い訳じみた文が 酷い、自分は今まで本なんて一冊も読んでこなかったから 過去の本と比べられて、勉強不足と言われても知らないとか 作者が面白いものを書く努力は当たり前だが 読者も面白い本を探す努力をしろとか 面白い本を与えられるのが当然みたいに思うのがおかしいとか そんな言い訳みたいなことがいきなりでてくる あとがきならまだ許せたと思うけどね トリック?とか唐突に語られる作者の言い訳とか 本当に問題作、担当者仕事しろよこんなんで出版すんなよ 話題にはできると思うけどさ、ちょっとこれは酷い これで講談社がちょっと嫌いになりました | ||||
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ラストが問題になった佐藤友哉の中間作。 文庫になったので買った。 なるほど、確かにラストは問題だ。 小説として破綻している。 というか彼自身、確信犯的に小説を破壊しているのだ。 まぁその根底には、彼がデビューしてからしばらく苦しんだ時期の、日本文学界に対する欺瞞と言うか不満と言うか、そういったものがある。 きっとこの不満や不安や怒りって言うのは、いま現在売れている小説家も、消えてしまった小説家も、誰もが抱いているもので、誰もが経験している感情なんだと思う。 だけど、それを作品にして、それを出版して、そして今、佐藤友哉という作家が、間違いなく日本文学界の気鋭の若手作家として君臨できている日本小説界に僕は拍手を送りたい。 いい担当編集者に出会ったんだな、佐藤友哉は。 そういうキャパのある出版社の人間よ、消えるな。 | ||||
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『1000の小説とバックベアード』★★★★ 『世界の終わりの終わり』★★★★ 『灰色のダイエットコカコーラ』★ と、佐藤友哉作品を逆ルートで読破してきた僕としては、本作はまるで蝉の羽化を見るような気持ちで楽しく読めた。 推理小説としては評価できないが、広義のミステリーとしてなら、年月を経て、意外な所にではあるが、一応の着地を読み取れるし、それが作品を稀有なものにしてくれていると言えなくもないだろう。 まま、いささか場外乱闘の感はあるが、それもまた一興といったところか。 自身の第4作目の長編として、このプロット(あるいはギミック)を選択せざるをえなかった作家の背景と焦燥感と、現在にいたる履歴が、作品に妙な深みを与えていて面白い。 未読の鏡家サーガをこれから読める僕は幸せなのかもしれない。 | ||||
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ミステリのトリック自体が寓意になってる、という解釈の仕方をしたのだが、単に娯楽としても読めそうな作品。佐藤さんの小説はエンタメだと思ってた部分こそにその小説の核があったりして、えっ?!そういう作品だったの!?と思わされることが多い。 もしも読んで何も思わなければハイそれまで、な面もあるが。 少なくとも僕自身は、この作家をいない存在だと無視することは金輪際ないだろう。 | ||||
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読みやすいが、面白いかというと、微妙。。 ストーリーは、ポール・オースターの「鍵のかかった部屋」である。 この物語でも随所でオースターの本が登場してきてるので、作者が意識したことは明らかだ。 あとは、京極夏彦「姑獲鳥の夏」の影響も見られる。といっても、京極小説のような美しい論理的構造や衒学的な要素に影響を受けているのではなく、あの物語の表面的な部分の影響を受けている。あそこで知った、「へえ〜そういうこともあるのかぁ」という部分の流用というか。しかし、京極と違い、使い方がイマイチで、謎に対する説明としてまるで説得力がない気がした。 終章に至っては、作者は物語を完結することを諦め、筆を投げたのか、突然、小説とかミステリとかに対する語り、というか愚痴が始まる。 で、もうこのシリーズは書けないよと、泣き言が始まるのだ。いったん物語を終わらせて語るならまだしも、物語に連なる「終章」という形で、愚痴るのはどうかと。。 フリッカー式を読んでも思ったが、何故、この著者はそれまで普通に書き上げてきた物語を、終章に来てぶちこわしてしまうのか。 なぜ、この本がこのまま出版されてしまったのか疑問に思う。 | ||||
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何だこりゃ。 こういう作品があるから佐藤て不思議だよねぇ。 簡潔ではないお話。 完結しない物語り。 見る者と見られる者。 書くことの孤独と絶望とそして、狂気。 少女が逃避の先に見つけたものは、一体なんだったのか。 僕はよくわかりませんでした。 何かを狙ったのかしら? 狙いすぎてちょっと的をハズしたかしら? でも佐藤友哉ってこともあって星3つ。 | ||||
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よくわからなくなった。 あんまり難しいレビューは書けないけど、 密室なのはわかったけど、ほんでどうなったの?って感じにしかわからない。 読み終わった後も???となる。推理小説やと思って読んだら、間違いですね | ||||
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ストーリーは面白かったと思う。 ありえないトリックも、まともな推理小説だという勘違いをして いなければ別に妙な反感は湧かない程度。 結局のところ、佐藤 友哉の書いたモノの読みどころというのは 「壊れてしまった」登場人物の心情や判断であって、状況に対する 回答の正当性や、ましては現実感などというものではないはず。 (それは西尾維新にも同じ事が言える) つまり、推理小説を題材にして壊れた人達を書いているのではなく、 壊れた人達を題材にして推理小説を書いているのだ。 ここを取り違えると、この作者の本は読めない。・・・まあ、そんな事はどうでもいいけど。 とりあえず、終章の内容等の、本編に何度か登場する作者の愚痴(?) は、書く場所を間違えているように思う。 どうしてこんなものをこの本に書くのか、その意図が分からない。 だって、「届かない届かないどうせ分からない」と連呼している相手は、そう言っている作者の本を手にとって読んでいるのだ。 そして理解しようとしている、あるいは理解しているのである。 作者は、理解者に諦念を示す事で何を求めているのか・・・。 この作品は、問題作だとか傑作だとか書いてある帯がついていたけれど、もしかしてこの作者の愚痴の部分を削れば普通の作品なのでは? というのが私の結論です。 そして、上記の事が作者にも分かっていないわけがないので、 もしかしたら何か別の意図があり私の理解が及ばないのか、 もしくは・・・新手の冗談なのでしょうか・・・。 | ||||
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