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クリスマス・テロル
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【この小説が収録されている参考書籍】
クリスマス・テロルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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メフィスト賞でデビュー後、パッとしなかった(らしい)著者の怨念が感じられる作品。 家出していつの間にか見知らぬ島に辿りついた少女。彼女が巻き込まれる(とても)些細な出来事をつづっている。タイトルから想像する過激さとは相反するストーリーだね。 と思ったら、ぶっちり切られた音楽のような終わり方といい、その後の著者の述懐といい(こちらが本番!)、ふつふつと湧き上がるのは文学熱だろうか。 密室からの人間消失トリックのアレレ感はともかくも、どストレート本音を吐露してくるひねくれた世の中ナナメ目線は嫌いはない。『デンデラ』は良かったよ。うんうん。 | ||||
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私はこの作品が佐藤友哉初体験でした。 だからまずなんでこんな結末なのかが理解できなかった。 プロなら自分の描いた物語を完成させる義務があると思った。 それをしない作者を嘲笑う為に氏の本をすべてブックオフ中古100円で 購入して読破してやろうと決意。 方々を探しまわって出会ったのが鏡家サーガだった。 読んだ順番は青酸クリームソーダ、エナメルを塗った魂の比重、 フリッカー式、鏡姉妹の飛ぶ教室、だった。 だから何だ?という話になるのだが、今作の登場人物の数人が 鏡家シリーズにも登場している。 例えば今作の主人公である小林冬子は他の作品でも祁答院姉弟とニアミスしているし 冬子の顛末も若干分かる運びとなっている。 一冊一冊はやや薄味だが、鏡家姉弟の結びつきが強いせいか飽きさせず 次の作品を読みたいと思える出来になっていると思う。 私と同様、すでにクリスマス・テロルを読んでしまった人・佐藤友哉未体験の人には まず鏡家サーガを読むことをおすすめします。 そして今作を読んで怒り狂った方は再読して見ることをおすすめします。 もしかしたらあるいは作者の術中にハマるかも知れません。 それでなくても前より穏やかな気持ちでこの作品を読めるかも知れませんから。 | ||||
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ラストが問題になった佐藤友哉の中間作。 文庫になったので買った。 なるほど、確かにラストは問題だ。 小説として破綻している。 というか彼自身、確信犯的に小説を破壊しているのだ。 まぁその根底には、彼がデビューしてからしばらく苦しんだ時期の、日本文学界に対する欺瞞と言うか不満と言うか、そういったものがある。 きっとこの不満や不安や怒りって言うのは、いま現在売れている小説家も、消えてしまった小説家も、誰もが抱いているもので、誰もが経験している感情なんだと思う。 だけど、それを作品にして、それを出版して、そして今、佐藤友哉という作家が、間違いなく日本文学界の気鋭の若手作家として君臨できている日本小説界に僕は拍手を送りたい。 いい担当編集者に出会ったんだな、佐藤友哉は。 そういうキャパのある出版社の人間よ、消えるな。 | ||||
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『1000の小説とバックベアード』★★★★ 『世界の終わりの終わり』★★★★ 『灰色のダイエットコカコーラ』★ と、佐藤友哉作品を逆ルートで読破してきた僕としては、本作はまるで蝉の羽化を見るような気持ちで楽しく読めた。 推理小説としては評価できないが、広義のミステリーとしてなら、年月を経て、意外な所にではあるが、一応の着地を読み取れるし、それが作品を稀有なものにしてくれていると言えなくもないだろう。 まま、いささか場外乱闘の感はあるが、それもまた一興といったところか。 自身の第4作目の長編として、このプロット(あるいはギミック)を選択せざるをえなかった作家の背景と焦燥感と、現在にいたる履歴が、作品に妙な深みを与えていて面白い。 未読の鏡家サーガをこれから読める僕は幸せなのかもしれない。 | ||||
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何だこりゃ。 こういう作品があるから佐藤て不思議だよねぇ。 簡潔ではないお話。 完結しない物語り。 見る者と見られる者。 書くことの孤独と絶望とそして、狂気。 少女が逃避の先に見つけたものは、一体なんだったのか。 僕はよくわかりませんでした。 何かを狙ったのかしら? 狙いすぎてちょっと的をハズしたかしら? でも佐藤友哉ってこともあって星3つ。 | ||||
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