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クリスマス・テロル
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【この小説が収録されている参考書籍】
クリスマス・テロルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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佐藤友哉前期作品。 鏡家サーガ。 個人的には今の作品類よりも好きなシリーズです。 | ||||
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デビュー作から発売日買いをしている、しなびたファンの初読時の思い出です。 「やってしまった」という途轍もない後悔と、後味の悪さと、とにかく色々な感情に襲われました。一番強かったのは後悔。 本の間に挟まっているあれに、丸をつけてちょっと買いて切って貼ってポストに投げ込む。「行」を消して「御中」にする手間さえ省いていい、ただ極太のペンで花丸を描くだけでもいい。それを怠ると、こうなる。 もちろん、自分一人のせいではないことも、大袈裟すぎることもわかるのだけれど。ファンである自分も、作家・佐藤友哉を殺した加害者だったのだと重く殴られる作品でした。カバー裏の通り。 賛否両論、むしろ否定意見が多数のラスト、私は大好きですよ。大変刺さりましたが、効きすぎるほど良い薬でした……。 佐藤友哉初見で楽しめる話でも、100年読まれる話でも、ミステリーを求めて読む方のための話でも、ありません。初めて佐藤友哉に触れられる方は鏡家サーガからぜひどうぞ。 ノベルス全体での企画でお祭りムードだった中でこれを叩き込んできたという背景が最大のスパイスだったと思います。若さ、青さ、空気の読まなさ(当時はまだ空気を読むという言葉がなかったですね)。 ファン向けです。名探偵とアシスタントの美少女と王道のトリックと謎が解けた爽快感は手に入りません。 | ||||
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物語は一応の決着をみますが。この作品で強い印象を残すのは終章です。 とはいっても物語は終了し作者である佐藤友哉の苦悩と葛藤が延々と述べられます。 これをはたしてどうとらえているのかというと この作品を単独で読んでいる人には当惑 ファンには興味深い独白を読めたという喜び という反応だと思います。 文庫版でよんだので後日談がついていたのですが。 それまで出版部数が伸び悩んでプロの作家として行き詰まっていたがこの作品を機に重版が掛かるようになったり他の作家とのコラボイベントやもちろん新作など、いわば一皮むけたらしいです。 この本の楽しみ方としては単独の物語というより作家・佐藤友哉の作家人生のターニングポイントとして作品群のなかで楽しむのがよい見方だと思います。 | ||||
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とても面白かった。子供から大人への成長の物語が散りばめられていたと思う。 寝ると牛になるよ!のギャグも含めて筒井康隆を思い出した。 私の読書の幅が狭いからかもしれませんが。 見たくないものを沢山見せると怒る人がいるけれど、健全な体重のかけ方ではないと思う。思考停止クレーマー体質、お子様、マザコンは一生自分につきまとうということを理解して世界をみるのが大人だと思う。 怒っている人はこの小説より「いい」小説を沢山読んでいるんだと思う。 そういう人は「いい」小説を抱えて早く墓穴に入ればいい。 ミステリーをよく読む人が非常に多いということがよくわかった。 筒井康隆の「ヤマザキ」のような投げやりな展開に対して真面目に怒ってありもしない「本を出版する資格」云々まで言い出す人がいる。 「いい本」史上主義の人達はきっとその主義故に賢くて、物静かな人達なのだと思っていたが、そうでない人が沢山いるのを初めて見た。 賢ければ静かだというのは当然違うが、少なくとも、市場に晒される評価、他人に影響を与える場で感情に任せた言葉を中二病のごとく、子供が世界へ絶望した瞬間の遠吠えのような文章を書くのは賢いとは言い難いと思う。 日本大学の二年生より。頭の良い皆さんへ。 | ||||
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ミステリのトリック自体が寓意になってる、という解釈の仕方をしたのだが、単に娯楽としても読めそうな作品。佐藤さんの小説はエンタメだと思ってた部分こそにその小説の核があったりして、えっ?!そういう作品だったの!?と思わされることが多い。 もしも読んで何も思わなければハイそれまで、な面もあるが。 少なくとも僕自身は、この作家をいない存在だと無視することは金輪際ないだろう。 | ||||
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ストーリーは面白かったと思う。 ありえないトリックも、まともな推理小説だという勘違いをして いなければ別に妙な反感は湧かない程度。 結局のところ、佐藤 友哉の書いたモノの読みどころというのは 「壊れてしまった」登場人物の心情や判断であって、状況に対する 回答の正当性や、ましては現実感などというものではないはず。 (それは西尾維新にも同じ事が言える) つまり、推理小説を題材にして壊れた人達を書いているのではなく、 壊れた人達を題材にして推理小説を書いているのだ。 ここを取り違えると、この作者の本は読めない。・・・まあ、そんな事はどうでもいいけど。 とりあえず、終章の内容等の、本編に何度か登場する作者の愚痴(?) は、書く場所を間違えているように思う。 どうしてこんなものをこの本に書くのか、その意図が分からない。 だって、「届かない届かないどうせ分からない」と連呼している相手は、そう言っている作者の本を手にとって読んでいるのだ。 そして理解しようとしている、あるいは理解しているのである。 作者は、理解者に諦念を示す事で何を求めているのか・・・。 この作品は、問題作だとか傑作だとか書いてある帯がついていたけれど、もしかしてこの作者の愚痴の部分を削れば普通の作品なのでは? というのが私の結論です。 そして、上記の事が作者にも分かっていないわけがないので、 もしかしたら何か別の意図があり私の理解が及ばないのか、 もしくは・・・新手の冗談なのでしょうか・・・。 | ||||
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佐藤友哉の書いた本は他にも読んでいるが、どれも読み応えがあった。「鏡家サーガ」はボリュームのあるシリーズだと思う(ページ数の話ではなく)。文体はともかく、表現力がとにかく凄い。一見支離滅裂なストーリー展開なのだがそこにはきちんと太い筋が通っている。文章の端々で作者の意図が見え隠れしている。読者が自分の意思で本を選んで買ったのではなく、もしや作者が読者を選んで買わせたのかと錯覚する人も、もしかしたら「鏡家サーガ」シリーズを熱愛している人達の中にいるかもしれない。 本作は佐藤友哉の代表作「鏡家サーガ」の外伝的な作品なのだが、あらゆる意味でこの作品は「鏡家サーガ」から突出している。「鏡家サーガ」の外伝と呼ぶよりは作家佐藤友哉の外伝と呼んだ方がいいのかもしれない。「鏡家サーガ」を読んだ事のある人は本作を読んでいささか困惑するかもしれないが、読む価値はあると思う。「鏡家サーガ」を読んだ事のない人でも「フリッカー式(鏡家サーガの第一作。本作の主人公である小林冬子が登場している)」との関連性は薄いので読めるだろうが、読了後の感想は人によって様々だと思う。 しかし、問題作中の問題作、という言葉には、誰もが納得してしまうに違いない。 個人的にはとても面白かった。 「フリッカー式」を初めて読んだ時、何かやらかしそうな作家だと思っていたのだが、「鏡家サーガ」のラストにまさかこんなラストが待ち構えていようなんて、当時は全く考えられなかった。 正にどんでん返し。 それとも……やっぱり「若さ故」? 佐藤友哉の世界の魅力を、是非とも味わってください。 文章にとても引き込まれてしまいますよ! | ||||
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ありえない登場人物 ありえない展開ありえない結末そして最大にありえないあとがき。過去にこのような方向からインパクトを受ける作品に出会ったことがない。一体これは完成した小説なのだろうか。小説と呼んでいいのだろうか?しかし間違いなく私は電車を乗り過ごすくらいにこの本に没頭した。作品中で展開される不可解なまでに不安定な登場人物たちの行動決してリアリティを感じることのないその状況があとがきにて現実の物につながる。ああ、そうだ事実は小説より奇なり。人の心もまたありえない小説よりも不安定なのだ。気がつけば構成力や描写力、展開やトリックとはかけ離れた部分での本質を自分に突きつけられてる。この本のあとがきを私は忘れることは出来ないだろうと思う。確かにこれは「問題作」である。 | ||||
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問題作? 傑作? それはさておき、佐藤友哉氏の書いたミステリで、「本書を一番目に読んではならない」それが重要な気がする。1作目「フリッカー式」2作目「エナメルを塗った魂の比重」3作目「水没ピアノ」を読んでから本書「クリスマス・テロル」を手にするのがベターだろう。それは作者がどんな物語を書いているのかを事前に知っておくのが、本書を理解する上で必要だと思えるからである。本書の重要なポイントは。トリックや犯人でなく、まったく別のところにある。 | ||||
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問題作、または傑作。 と、帯の煽りには書いてありますが、確かに問題作でしょうね。 たぶん読んだ人の十人に九人くらいは傑作かどうかは別として問題作であることには認めるでしょう。 私は佐藤友哉氏の作品はこれが初読。 この作品の最大のショックは終章にあるんだけれど(読んで口あんぐり)、その一つ前までで終わっていても私個人としては充分に面白かった。人から聞いていたほど読みにくいとも思わなかったし(スペック落としたから?)。 しかしまあ、かなりシビアなことになっていますが、それすら娯楽として消費してしまう読者の怖さ、恐ろしさ。 このまま綺麗に完結してしまうのも凄いかもしれないと思ったけど、そうはならなかったみたいです。よかったよかった。 こ!の人、ひょっとしたら売れないままの方がいい作品書くタイプの人なのかも。 ベストセラーで印税がっぽりとかになると、何か色んなことが解消されちゃいそう。 うーん、ジレンマ。 | ||||
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ありえなさそうなことがこの本では起こっている。 これをどう評価するかはわからないが、 実際読んだときは、僕自身はひどく不快な気分になった。 ただし、それはこの本に対する評価ではない。 実際、この本をどう評価したらよいかはまだ迷っている最中だ。 ただひとついえること、 これはあなたが読んだことのない小説ではあるだろう。いや、これを小説と読んでいいかさえわからない。 おすすめはしない。なんだかわからなかったら読んでみてもいい。¥ | ||||
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