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クリスマス・テロル
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【この小説が収録されている参考書籍】
クリスマス・テロルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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ラストが問題になってるみたいですが、ラストを除けば、この作者らしいファンタジーとして、それなりに読み応えがあると思いました。冬子、尚人、岬、3人のキャラクターは、全然違うように見えて、それぞれに空虚です。そしてそれぞれに絶望を抱えているにも関わらず、その結末では救われていると思う(Happy Endという意味ではなく)。決して難解でもなく、ストーリー・テリングにおいて、作者の非凡な才が見て取れると思う。ラストにおいては、はっきり言って削除を求めなかった編集者の責任だし、ここでいう読者と作者の問題も、文学というより出版業の問題でしょ。良い野菜を懸命に作ったお百姓さんが、売れないと言って文句を言うなら、それはまず八百屋と話し合うべきだと思うのですが。自分のHPで自作の小説をUPできる時代に言う事ではない。所詮、匿名でしか文句を言えないネットワーカーと同レベル。それをあえて商業小説に載っける事はテロと言えばテロでしょうが、行ったのは作者でなく、出版社であると考えるべきでしょう。 | ||||
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悪い意味で講談社ノベルスをよく表している。 本格、新本格などミステリーを突き詰めた結果、 西尾維新というエンターテイメントと、 佐藤友哉というどうにもならないものが生まれている。他のレヴューのようにノベルスを読み続けている人間にとっては衝撃であることは否定しない。 しかし、そうした過剰な前知識を除いて見た場合、この本に金を出す価値は無い。 | ||||
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佐藤友哉の書いた本は他にも読んでいるが、どれも読み応えがあった。「鏡家サーガ」はボリュームのあるシリーズだと思う(ページ数の話ではなく)。文体はともかく、表現力がとにかく凄い。一見支離滅裂なストーリー展開なのだがそこにはきちんと太い筋が通っている。文章の端々で作者の意図が見え隠れしている。読者が自分の意思で本を選んで買ったのではなく、もしや作者が読者を選んで買わせたのかと錯覚する人も、もしかしたら「鏡家サーガ」シリーズを熱愛している人達の中にいるかもしれない。 本作は佐藤友哉の代表作「鏡家サーガ」の外伝的な作品なのだが、あらゆる意味でこの作品は「鏡家サーガ」から突出している。「鏡家サーガ」の外伝と呼ぶよりは作家佐藤友哉の外伝と呼んだ方がいいのかもしれない。「鏡家サーガ」を読んだ事のある人は本作を読んでいささか困惑するかもしれないが、読む価値はあると思う。「鏡家サーガ」を読んだ事のない人でも「フリッカー式(鏡家サーガの第一作。本作の主人公である小林冬子が登場している)」との関連性は薄いので読めるだろうが、読了後の感想は人によって様々だと思う。 しかし、問題作中の問題作、という言葉には、誰もが納得してしまうに違いない。 個人的にはとても面白かった。 「フリッカー式」を初めて読んだ時、何かやらかしそうな作家だと思っていたのだが、「鏡家サーガ」のラストにまさかこんなラストが待ち構えていようなんて、当時は全く考えられなかった。 正にどんでん返し。 それとも……やっぱり「若さ故」? 佐藤友哉の世界の魅力を、是非とも味わってください。 文章にとても引き込まれてしまいますよ! | ||||
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ありえない登場人物 ありえない展開ありえない結末そして最大にありえないあとがき。過去にこのような方向からインパクトを受ける作品に出会ったことがない。一体これは完成した小説なのだろうか。小説と呼んでいいのだろうか?しかし間違いなく私は電車を乗り過ごすくらいにこの本に没頭した。作品中で展開される不可解なまでに不安定な登場人物たちの行動決してリアリティを感じることのないその状況があとがきにて現実の物につながる。ああ、そうだ事実は小説より奇なり。人の心もまたありえない小説よりも不安定なのだ。気がつけば構成力や描写力、展開やトリックとはかけ離れた部分での本質を自分に突きつけられてる。この本のあとがきを私は忘れることは出来ないだろうと思う。確かにこれは「問題作」である。 | ||||
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問題作? 傑作? それはさておき、佐藤友哉氏の書いたミステリで、「本書を一番目に読んではならない」それが重要な気がする。1作目「フリッカー式」2作目「エナメルを塗った魂の比重」3作目「水没ピアノ」を読んでから本書「クリスマス・テロル」を手にするのがベターだろう。それは作者がどんな物語を書いているのかを事前に知っておくのが、本書を理解する上で必要だと思えるからである。本書の重要なポイントは。トリックや犯人でなく、まったく別のところにある。 | ||||
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問題作、または傑作。 と、帯の煽りには書いてありますが、確かに問題作でしょうね。 たぶん読んだ人の十人に九人くらいは傑作かどうかは別として問題作であることには認めるでしょう。 私は佐藤友哉氏の作品はこれが初読。 この作品の最大のショックは終章にあるんだけれど(読んで口あんぐり)、その一つ前までで終わっていても私個人としては充分に面白かった。人から聞いていたほど読みにくいとも思わなかったし(スペック落としたから?)。 しかしまあ、かなりシビアなことになっていますが、それすら娯楽として消費してしまう読者の怖さ、恐ろしさ。 このまま綺麗に完結してしまうのも凄いかもしれないと思ったけど、そうはならなかったみたいです。よかったよかった。 こ!の人、ひょっとしたら売れないままの方がいい作品書くタイプの人なのかも。 ベストセラーで印税がっぽりとかになると、何か色んなことが解消されちゃいそう。 うーん、ジレンマ。 | ||||
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ありえなさそうなことがこの本では起こっている。 これをどう評価するかはわからないが、 実際読んだときは、僕自身はひどく不快な気分になった。 ただし、それはこの本に対する評価ではない。 実際、この本をどう評価したらよいかはまだ迷っている最中だ。 ただひとついえること、 これはあなたが読んだことのない小説ではあるだろう。いや、これを小説と読んでいいかさえわからない。 おすすめはしない。なんだかわからなかったら読んでみてもいい。¥ | ||||
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