グリーン家殺人事件
評判
グリーン家殺人事件の評価:
4.09/5点 レビュー 47件。 B ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全34件 21〜34 2/2ページ
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グリーン家殺人事件の評価:
4.09/5点 レビュー 47件。 B ランク
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いわゆる「館もの」なのだが、これが「元祖」。殺人ー尋問ー殺人ー尋問の繰り返しのストーリ展開は、単純といえば単純なのだが、「グリーン家」に触発された後継者たちの作品が真相の部分も含めてテーマの先鋭化を試みた結果、マニアックになってしまったのが多いのにくらべるとストーリーが骨太で力強いのだ。必要以上に読者の想像を超える展開がない分、変な言い方だが読者はストレートに連続殺人のサスペンスを堪能できる。こういってはなんだが、世の中のたいていの人間は妙に凝ったものより予想道理の枠内に収まっている作品の方を好むものだ。こういうのを「王道」という。個人的な感想にすぎないが、一族にまきおこる連続殺人のサスペンスの高まりという一点において「グリーン家」は孤高の地位を未だもっている。「グリーン家」にインスパイアされたであろう浜尾四郎の「殺人鬼」、クイーンの「Yの悲劇」、横溝正史の「犬神家の一族」もみどころの多い作品であり、それぞれ傑作、佳作の名に恥じない作品である。が、サスペンスの高まりという一点においては「グリーン家」を超えていない。まさに「王道」である。
ヴァン・ダインの作品を読んであまりに長編本格として展開がありきたりでないか?という感想を持つ読者もいるだろう。それは、それで当然といえば当然の感想。しかし、長編本格の「ありきたり」といわれるスタイルこそ「ヴァン・ダイン」が確立したという点を忘れてはならないだろう。密室物の古典「黄色い部屋の秘密」を読んでみるとわかるが名作とされる「黄色い部屋」ですら、事件と関係がないエピソードが散見していてスタイルの確立という域に達していない。それは、同時期のイギリス作品も似た傾向はある(そこがいいともいえる)。有名??なヴァン・ダインの推理小説二十則も他の書き手にこれを守れといったというより、「ヴァン・ダイン」が作品を書く上で表明した「マニュフェスト」と見るほうが妥当ではないか?と最近は考えている。もっとも、ヴァン・ダイン自身がの推理小説二十則をきっちり守って作品を書いている訳ではない。こうしてことあげつらって批判するやからが昔からいるが、もっと寛大になれといいたい。先駆者はなにかと大変なのだ。こうした矛盾こそ創作という作業のおもしろさであり、理論と実践のつばぜり合いなのだ。
ミステリ初心者はもちろんではあるが、マニアといわる人たちにとっても意味がある作品であろう。いわば、故郷といってもいい。私などは、たまに読み返すとなんか安心する。まさに「王道」である!!