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(短編集)

空飛ぶ広報室



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【この小説が収録されている参考書籍】
空飛ぶ広報室

空飛ぶ広報室の評価: 4.25/5点 レビュー 165件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全165件 141~160 8/9ページ
No.25:
(5pt)

深夜の布団の上で

深夜の布団の上で 声を押し殺して 泣きました。

「あの日の松島」
東日本大震災の折の 自衛隊員の皆さんの 奮闘振りには 心から感謝しております。
ちなみに 小生 被災県出身の首都圏居住者です。

自衛隊員が 冷たい缶詰を食べながら 被災者には暖かい食事を提供していたこと
多くの支援物資を 被災者に届けていたこと

報道で 見聞きし 心より感謝をしておりました。

しかし 報道されないその背景が こういうことだったのか
そうかそういうことだったのか
涙腺の弱くなった オッサンは ただただ 感謝の思いで
涙することしかできませんでした。
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173
No.24:
(2pt)

他のレビューが高すぎてビックリした

全体に中途半端な印象。自衛隊の本質に迫ったわけでもなく、小説としての面白さもなく、
少女漫画レベルのストーリーで、なんだかTVドラマ化とかするのを狙っているかのような内容。
この著者ならではの内容を期待したのでガッカリです。 
☆5つとか沢山あって、びっくりしました。
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173
No.23:
(4pt)

面白いけど、ちょっと物足りない

未熟者の成長物語ということでは、県庁おもてなし課に
少し似てます。でも、自衛隊が舞台ということで、こちらの
方がしっくりきました。
でも、恋愛の進展はいまひとつ。え、、これで終わり??という感じ。
さらにその後の松島と二人の物語をいつか是非。
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173
No.22:
(5pt)

自衛隊の活動の一端を、最後の付録

自衛隊の一つの活動への餞(はなむけ)。
3.11以降の災害復旧で活躍した。
そのために出版を1年遅らせたとのこと(P460引用参照)

1 勇猛果敢・支離滅裂
2 はじめてのきかくしょ
3 夏の日のフェスタ
4 要の人々
5 神風、のち、逆風
6 空飛ぶ広報室
  あの日の松島
  あとがき

自衛隊の活動の一端を、最後の付録で示している。
有川浩ならではの切り口で。

広報に焦点を絞ったのは「ラブコメ今昔」の「広報官,走る!」でもおなじみ。
空自の話題は「空の中」でもおなじみ。

有川浩の平衡感覚がすごい。自衛隊の実情と人間としての恋愛感情をうまく均衡させている。

「バランス感覚」という話題がでてくる。(P75 引用参照)

勇猛果敢・支離滅裂:空自
用意周到・動脈硬化:陸自
伝統墨守・唯我独尊:海自
高位高官・権限皆無:統幕
優柔不断・本末転倒:内局
浅学非才・馬鹿丸出し:防衛記者会

有川浩の平衡感覚が、現代の状況を抜け出す切り口を示しているかもしれない。

人によって涙するところ、馬鹿にするところが違うかもしれない。
ベタ甘が嫌いな人で,自衛隊が嫌いな人はいくらでも突っ込んでもらえばいい。

有川浩三段論法(p.421引用参照)
1 言葉に傷つく
2 気持ちを切り替える
3 信じて積み上げる

誹謗中傷をネタに、もう一本書いてもらえるから。
どんな誹謗中傷も、新しい作品への想像力を掻き立てる源泉にしかならない。

父の後を継ぐ娘という話題は、前作にも出てくる。
一部の人から批判されたのかもしれない。

マスメディアでやらせじゃないかという批判として記述し、
やんわり仕返しをしているところが大人だと思う。

今,自衛隊に餞ができるのは有川浩だろう。
平時と有事の違いを際立たせるためには、もう少し書き足して欲しいかもしれない。

続編でも短編の一部でもいい。
「どう考えてもベタ甘」の「続き」を希望する。

文庫化の追加でもよいかも。

ps
付録の「あの日の松島」を主題にした覚え書き
[...]

ps2.
参考文献が広報関係だけで自衛隊関係がないのが寂しい
http://www.amazon.co.jp/lm/R1523NDSZQQSMG/
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173
No.21:
(5pt)

一気読み×2。

作中に登場する名前、「スピットファイア」が何であるか分かる。「フォッカー」も「メッサーシュミット」も知っている。F2やF15と言われてその形が思い浮かぶ。従って少なくとも「自衛隊に何の関心もなく、知識もない」(p31)一般人ではない(できればF16も登場させて欲しかった)ので、実に面白く一気に読めた。それどころか読み終えてもう一度始めから読み直したくらいである(嘘ではない)。リアルな人物像とか性格付けとかどうでも良い。有川作品の水準は軽々とクリアしているし、ここで主人公が自衛隊の存在意義に悩んだりするほうがむしろ鬱陶しい。ブルーインパルスが蒼穹に描く軌跡のように、すっきりとした読後感が好ましい(「あの日の松島」も含めて)。それゆえ、この組織には付きものかつ避け得ない「人殺しのための機械」(p36)という言い方であるとか、某大新聞の大好きな「今にも世間に軍靴の音が聞こえてきそうである」(p334)というクリシェにもきちんと触れつつ、しかし拘らずさらりと流すため重くならずに済んでいる。

 テンポの良い会話が物語の推進力となるのが有川作品の特徴だが、本書には『図書館戦争』ほど個性的なキャラクターが揃っているわけではないし、『阪急電車』などのように格好良い老人が登場するわけではない。のだが、鷺坂室長だけは際立っている。その言動が、ゆうきまさみの漫画『パトレイバー』に登場する特車二課の後藤隊長(そしてこちらは警察官だ)とダブって仕方がなかったことを告白しておく。

 ところで『図書館戦争』『県庁おもてなし課』『空の中』などの作品群へ、この『空飛ぶ広報室』を追加してみると、この一連の作品は眉村卓が「司政官シリーズ」で目指したいわゆる「インサイダー文学」の今日的な形態であるように思えてくるのである。
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173
No.20:
(5pt)

この著者の自衛隊ものは、やはり面白い

軽快なテンポで進んでいく話のなか、自衛隊なる組織も一般企業と同じように、普通の人たちの集まりであることが分かる。これは、いい意味であって、まさに等身大の自衛隊というものを描いている作品だと思う。読後は、自衛隊への親近感が増し、思わず、自衛隊組織について、あれこれと調べていた。
航空自衛隊の戦闘機乗りとしてブルーインパルスのパイロットを目指し、日々鍛錬していた主人公だが、不慮の事故に遭い、不本意ながら広報室に回されることになる。こうして夢への道を閉ざされた主人公の前に現れたのが、取材を申し込んできたテレビ局の女性ディレクター。しかし彼女は、自衛隊に関して無知どころか、悪意さえ抱いていた。「戦闘機は人を殺す機械。だから、それに乗っている人も人を殺したいと思っている」と、こんなことすら口にする人物だ。そうした二人が、互いに影響を受けつつ人間として成長していく姿が丹念に描かれており、その過程は、実に清々しく、素直な気持ちで応援していた。控え目ながら恋愛ストーリーも含まれていて、それも物語の幅を広げる要素となっている。
この著者らしく、作中の会話は軽妙で、登場人物たちの表情がありありと浮かんでくるようだった。また、引き付けられるのは文章やストーリーばかりではなく、著者の訴えんとすることが随所に見られ、そのメッセージもびしびしと伝わってくる。特に、書き下ろしの章「あの日の松島」(3.11の震災で大きな被害を蒙った航空自衛隊松島基地のこと)は、現場自衛官たちの奮闘する様子がリアルに描写されていて、自然と、あの当時を思い出し、目頭が熱くなった。それから、あとがきも素晴らしかった。
460ページという厚めの本だったが、登場人物のキャラクターが魅力的で(一部キャラが立ち過ぎという人物がいたものの)、まったく飽きることなく、最後まで読み通すことができた。
自衛隊というものを、ハードボイルドやSFチックではなく、普段の姿でとらえたこの作品。これを読めば、著者に対し、さらに自衛隊ものを書いて欲しくなる。
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173
No.19:
(5pt)

暖かい作品です

阪急電車以来大ファンです。
作者が登場人物を愛しているのがとてもつたわってきます。自衛隊については震災時から気になっていました。小説の題材になるんだろうかと思いましたが、有川さんにかかるとこうなるんですね。
作品は、一人の自衛隊広報官の成長過程を周囲の個性あふれた人々とともにつづられています。皆、抱えるものがあって、それぞれの思いを胸に生きている。過去には戻れない、やり直せない、でも前を向こう!さくひんは、そう語りかけてくれますよ。
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
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No.18:
(5pt)

自衛隊のイメージを見直そうかと感じました

462Pと結構分厚いのに、早々に読み終えてしまいました。面白くて(笑) 有川さんは、自衛隊のストーリーが得意なんですが今回のはモロ自衛隊!というのではなく、広報室(自衛隊を広く知ってもらう、一般人の知識と実際の違い)という観点で書かれていて、とても勉強になりました。自衛隊としての規制と、自衛官の人としての気持ちとかを感じました。3.11震災の松島の話も追記であって、で今頃の発行となったようです。マスコミの偏った情報で考えがちな、自分の自衛隊のイメージをちょっと見直そうと感じた作品でした。とっても良かった。
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
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No.17:
(4pt)

P免

操縦学生上がりのパイロットが交通事故のためP落ちし、それまでの経験を生かすべく広報業務に振り込まれ対外調整の難しさと広報の難しさを覚えていく課程で報道の前線から外されてきたディレクターとのやりとりを有川ワールドで軽妙なタッチの中に日頃表には出てこない自衛隊の内部と昨年の大震災における隊員の活動とそのような状況下における心情を描いた本で現役時代と重ね合わせながら感慨深く読ませて貰いました。
ちなみにパイロットコースからドロップアウトすることをP落ちとかP免と言い、我々の時代(昭和40年頃)にはPになりたい者はおおぜいいたので、あのころはふるい落とすためにやっているのではと思うほど厳しいものでした。
そのため落ちた者は荒れたもので自分も一般大学卒業の部外(自衛隊内では防大生徒と区別するための呼称でB幹部と呼ばれた)のため目標を失って幹部候補生学校の1年間は斜に構えて区隊長(出世して航空幕僚長にまで上り詰めた方ですが)の言うことも受け流すような態度で過ごしたことを思い出しました。
ただ、自衛官としてはこの本で書かれているように有事のために役に立つと言う考えだけで部隊配属後は退官まで過ごしてきました。
昔から軍人は思いきり甘やかされているか無視されているかのどちらかだと言われています。
世の中平和で安全な社会であればあるほど無視されることになりますが、平和であるのならば無視されている方がよいと常々思っていました。
ただ、平時から訓練されていなければ有事には何も出来ないのは自明の理であり即応態勢と技術革新には努力したつもりでしたし、この本で有事に際した自衛官の一般的な心情を紹介していただき有り難うございました。
ですが個人的に言わせて貰うと、そういう意味から自衛隊が積極的に広報することには若干の抵抗があります。
男なら黙ってやってろですかね。
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173
No.16:
(5pt)

守ってくれる 存在

自衛隊の人たちが受けている扱いが、こんなにも過酷なものなんて知りませんでした。
有事に助けてくれるのは彼等なんだということを、もっと気付いてくれるひとがいるといいなと思いました。
有川さんの描く人物が大好きです。
今回は鷺坂さんにホレました!!
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173
No.15:
(2pt)

ワンパターンだった

460ページと長めの本だったのですが、物語が厚みがなく拍子抜けしました。性格付けもいつものパターンでしかない。「○○なのは、余談である」という表現方法もワンパターンでちょっとうんざり。
自衛隊の広報を舞台にした彼女の本は他に2冊位あったと思う。基本それと変わらない・・・数日かけてやっと読破した本としては、残念
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173
No.14:
(5pt)

泣けます

図書館戦争からの有川浩ファンで、彼女の作品は全て読ませて頂いていますが、この作品は泣けます
自衛隊員の方々の覚悟というか想いがしっかりと表現されていて、フィクションなのにノンフィクションのドキュメンタリーを読んでいるかのようです
この作品を読んでの感想は「被災者であることに甘えない自衛隊の使命感」
お勧めです
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No.13:
(5pt)

文句ない快作、傑作

かつて「県庁おもてなし課」で、世間一般の地方公務員に対する見方に反論(地方公務員にもきつい見方だが)、今回は日本のお花畑脳の連中、憲法9条至上主義者に白眼視されている航空自衛隊に焦点を当て、 そこで精一杯働く人たちに温かい目を注いでいるのが、非常に共感を覚える。
もちろん、憲法9条至上主義者には生理的にこの作品は受け入れられないかもしれないが、その人たちも何によって外国の脅威(特に日本の周囲は火事場泥棒的な国ばかり)から日本が守られているか、自分で考えたら良い。でも、教条的な自衛隊フォビアにはそういうことを考えることは出来ないでしょうね。
さて、思想的なものは別として、作品内容でいえば、有川節満開の作品である。多少次の展開が読めるとしても,それはいやな展開ではなく、やっぱり良い結果になったかという心地よいカタルシスを与えてくれる。文句ない快作、傑作である。
有川浩には、おどろおどろしいもの、沈鬱なものは他の作者に任せ、この路線で人の心を温め続けて欲しい。
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No.12:
(3pt)

悪くはないが…

有川さんの作品はすべて読んでいて、自衛隊ネタの作品も好きだが、今作は
自衛隊への思い入れが悪い意味で強すぎて、正直ひいた。
『自衛隊で働く普通の人』を描いたらしいが、あまりにもいい人達すぎるし、
これまでと比べるとキャラクターがうすっぺらい。
身内に自衛官がいるが、シンパシィは感じられなかった。
潜在的なアンチ自衛隊のリカがあまりにもあっさり、自衛隊全体に
対してスタンスを変えちゃったのも、白けてしまった。
否定的な目線も残しつつ、読者に選択の余地を与える作品であって
ほしかった。それをしちゃうと自営隊からNG出されちゃうからかも
しれないけど…。せっかく視点は面白い話なのに、残念。
自分が書いておもしろいものを書くのか、読者がおもしろいと感じるものを
書くのか、今後の彼女の作品が気になる。

『あの日の松島』は小作だし内容も十分ではないが、淡々と描かれていて、
本編よりもずっと、ぐっときた。
この本はあのエピローグのために購入したと思えば、悪くない買い物だ。
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173
No.11:
(5pt)

毎回考えさせられます

陸、海、空の自衛隊とは何だ?ネタばれします。
近代装備を持っているが、専守防衛で相手が発砲するまで撃てない張り子のトラ?
戦争屋?でも災害救助もしてるよね!
有川浩が書く自衛隊は、丁寧で且つ自衛隊に媚びてるわけでもなく正しい情報を伝えてくれる。
スキャンダルや視聴率狙いのマスコミにも、突っ込む。
戦争反対の意志が強すぎて、遠回しに自衛隊を悪者だと刷り込んできた大人や教師にも注意を促す。
自衛隊だけでなく警察や消防や海上保安庁なんかもきっと同じ思いだろう。
自分の荷物を減らして、被災者なのに救援物資を受け取れない同僚に生理用品を届けるなんて、思いもよらなかった。
燃料を節約して住民に温かい食べ物を食べる為に、冷たい缶飯を食べてたなんて。
「国民を守る」ことがそこまで徹底されてるなんて、言われればそうだが、気付かなかった自分が恥ずかしい。
存在してくれてありがとうございます。
軽快に述べられてるが、自衛隊の方々が偉いという事もありますが、自分は今まで何を見ていたんだろうと気づかされました。
自分があまりにも何も見えていない事は充分恥ずかしいですが、爽快な気分で読み終えることが出来ました。
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173
No.10:
(4pt)

新しいタブ(Ctrl+T)

思い出したのは学校の掲示板に貼られた自衛隊の採用案内ポスター。
大きく貼られたそれを見て、「『自衛隊なんて』誰が応募するんだろう」と失笑交じりに、そのスペースを無駄と感じたこと。

そうやって自分と違う価値観をないものとした自分を、今更恥じました。

私は正直自衛隊について何も知りません。この小説を読み終えた今もあえて自分から調べるまではしないでしょう。この場で新しいタブを開き検索をかければ、少しでも知ることができるのに!この小説に心動かされ、こんなふうにレビューを書いても尚、自衛隊にそこまでの興味は湧かない自分が居ます。きっと私以外にもたくさん居ます。まだそんな私たちにとって『自衛隊』は遠い、記号のままです。それを『彼らに』申し訳なく思います。

けれどその代わり私は、有川さんに興味を持ちました。「自衛隊のプロパガンダ」と言われる可能性を知った上でこれを書いた有川さんは、どうして彼らに興味を持ち、キーボードを叩くのだろうと考えました。その考えを知りたいと、理解したいと思いました。
そうやって私はすごく婉曲的で、些細で申し訳ないながらも、『あなたたち』に興味を持ちました。この遠い関心がどこまで『皆さん』に近づけるか私にもまだわかりません。でも私はこのページと同時に『新しいタブ』を開き、『有川浩』を検索しています。

その間接的な興味が、本当に些細な関心だけど、この小説に協力した航空自衛隊員広報室の『皆さん』の「達成感という報酬」に影響できれば嬉しいと、おこがましくも思ってこのレビューを書きました。本当におこがましいんですけど(汗)

なんだか勢いで書いたので支離滅裂ですが、素直な感想です。

最後に。
まだ読んでない人もぜひ読んでみてください!
この作品をどうとらえるかは賛否両論で色々な意見があると思いますが、こういう作品を一切発表できなくしたらそれもまた「プロパガンダ」だというのが私の一意見です。だからこれからも有川さんにはこういうお話を書いてほしいと思います。

星を1つ減らしたのは、例えば柚木さんの過去の所を、もう少し詳しく生々しく書いてくれていたら、もっと人間味が増して、彼らを近くに感じれたかもと思ったので。
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No.9:
(5pt)

自衛隊の思いがよくわかる

有川浩という作家はライトノベル作家ではあり、とてもリーダビリティの高い文章を書くため、とっつき難いテーマでもサラリと読めてしまう。この本のテーマは甘い恋愛ではなく、自衛隊の存在。それを軽やかな文章で綴る。そして相変わらず憎らしいほど爽やか。有川浩の作品としてはメッセージ性は強い作品で、自衛隊のコマーシャル的な内容でもあるが非常に好感が持てる。いろんな人にお薦めしたい。
もともと2011夏に出版予定であったが、東日本大震災の影響もあり、最後に書き下ろしエピソードが追加され2012夏にっ出版の運びとなったらしいが、これも必読。とても自衛隊のことを考えさせれる。
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No.8:
(3pt)

一般的な広報マン像

有川流恋愛ストーリーとしては、もうひとつ感が否めません。
広報マン、広報室の有り様は、自衛隊と言えどもごく一般的なんだな、という印象です。公的機関の広報は、ほぼどこもこんなもんです。
エピローグに付された松島についての部分をもう少し拡充して欲しかった。現時点で、これについて書けるのは有川浩しかいないのですから。
何年か前の正月番組で、キムタクがブルーインパルスに搭乗して、さんまと大騒ぎしていたシーンを思い出しました。
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4344022173
No.7:
(5pt)

フェアな目線で見直す努力

主人公は不慮の事故でパイロット資格剥奪された空井。
パイロットでなくなった彼が配属されたのが航空幕僚監部広報室だ。
そこで空井がアテンドを任されたのは、記者からディレクターに異動させられたばかりの稲葉。
夢を断たれた2人が、自分の立ち位置を見直し、新しい目標を見つけ、プロとして成長していく物語である。
ほの甘いラブ要素は控えめぐらいでちょうどいい。この物語は甘すぎないところが逆にいい。
だって、「普通の人たち」の物語なのだから。

目次を見て、ああやっぱり、と思った。
「あの日の松島」
それを書く作家は有川さんしかいないだろうし、有川さんなら書かないわけがない。
支援者支援の視点から自衛隊の中でもケアは必要であると意識されているが、助けに行くのは得意でも、自ら助けを求めるのが苦手な文化の人たちだと思う。
でも、彼ら自身、傷つきもするし、疲れもする「普通の人たち」であることを忘れないでほしいなぁ。
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4344022173
No.6:
(2pt)

恋愛物ではありません

面白い作品でした。が、有川さんのいつもの甘酸っぱい恋愛の話を望んでいる方には向いていない作品だと思います。
【元・戦闘機Pmeetsどん詰まりの美人テレビD】この言葉を見て自分は「今回はどんな恋愛を見せてくれるんだろう」とワクワクしていたのですが、恋愛要素は低いです。というかほとんどありません。
自衛隊に対して負のイメージを持っているテレビディレクターが元パイロットで現広報所属の人と取材で接するうちに自衛隊に対する考え方を改めていく、という人の成長を見せるお話のように感じました。

■個人的に微妙だった点
●他人に対して攻撃的なヒロインが、物語が始まってすぐに改心してどこにでもいるような礼儀のいい女性になってしまい、あまりキャラクターがでていませんでした。
●書き下ろしの話は震災のことに触れた内容となっており、作者のメッセージが強く出ています。が、最後の最後に急に重い話になって終わったため読み終わったあとの気持ちはあまりよくありませんでした。良いか悪いかは意見が分かれると思いますが、最後の書き下ろしがこの作品を【純粋にお話を楽しめる本】ではなくしてしまっています。
●有川さんの自衛隊関係の話はだいたいそうなのですが、一般の(あまり軍事関係に詳しくない)人にはわかりにくい単語が多発します。色々と説明はされているのですがそれでも分かりにくいです(ただしいつも通りといえばいつも通りなので、この方の自衛隊関係の話を苦痛に感じない方なら問題ありません)。
●これは自分が無知なせいかもしれませんが、難しい漢字がルビなしで何度も登場して読みづらいです。(一応わからない単語などは辞書で調べながら読んでいるのですが、読み方がどうにもわからないものは調べようがなくたまに文章の意味がわからなくなりました)
●物語が大きな事件などおこらないままあっさりと終わっており、ちょっとだけあった恋愛要素も中途半端なままだったので「終わった!」という感覚があまり感じられませんでした。
●視点がころころと変わるせいで、主役のふたりが影が薄くなっている部分があります(主役二人に強い個性が無かったせいもあるかもしれません)。

460ページと長めの本だったのですが、物語が厚みがなく拍子抜けしました。
上にも書いてますが特に事件らしい事件も起きないので、盛り上がりも感じません。
面白くなかったわけではありませんが、人に「面白かった! 貸すから読んでみなよ」とお勧めするような内容でもなかったかなと。
空飛ぶ広報室Amazon書評・レビュー:空飛ぶ広報室より
4344022173

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