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小説帝銀事件



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小説帝銀事件の評価: 3.85/5点 レビュー 40件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全40件 21~40 2/2ページ
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No.20:
(5pt)

真犯人は、わからず

「平沢は真犯人ではない」とする松本清張
の主張が伝わってくる。
きっと何かの圧力があったのだろう。
真犯人と真相もわからずじまいである。
永遠になぞのままなのだろう。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.19:
(4pt)

改めて、時代を知る

戦後生まれの我々世代にとって、この時代の闇について知ることは、今の日本が抱える闇についても改めて知る機会となりました。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.18:
(5pt)

引き込まれて行く

帝銀事件、松本清張さんが、書き上げてるとは知らなかった。読みかけ中ですが、何処で切り上げて食事にしようか、切りがないほど引き込まれます。松本清張さんの作品は、本を読んでも、映像化されても、退屈する時間が無い。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.17:
(5pt)

特になし

早速読み終えました。ありがとうございました。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.16:
(5pt)

冤罪を堂々と推し進める大衆心理。

平沢が大金を持っていた、銀行から大金が盗まれた、
たったこれだけで平沢を犯人だと心の中で確信する人がいる。  
当時、大金を持っていた人間は大勢いたはずだが、では彼らは全員帝銀事件の
真犯人か??これは証拠にはならないんだよ。

一枚でもいいから、盗まれた紙幣の「番号」と平沢の持っていた札の「番号」が一致すれば
これは話が別である。有力な証拠になりうる
(ただし、犯人が平沢に絵の代金として支払った可能性は残る)
証拠と、証拠ではない「なんとなくあやふやな一致みたいなもの」を
混同したまま「こいつが犯人だ」と頭の中で決定する人物が
裁判員になったら世の中は恐ろしいことになるし、実際、そのような
短絡的な考えの人間が警察官や裁判官をやっているからこそ
冤罪で死刑になる人が後を絶たないのだ。
拷問に耐えきれず「わたしがやりました」と言って死刑になる人もいる。

小学校の時にこんな問題が出た。
「下の推論で絶対正しいと言えるものはどれか」
問題「小川くんの家に自転車が止められていて、K・Oという文字が書かれていた。
推論1「この自転車は、この家の小川幸太郎くんのものである」
どうですか?

このいい加減な推論を「正しい」と言い張る子がいて小学校5年生の私は驚愕した。
K・Oはその家のお父さんの「小川和馬」さんのものかもしれないし、
遊びに来た「岡本恵子」さんのものかもしれない。
K・Oだけで「絶対に小川幸太郎くんの自転車だ」などとは言えないのである。
しかし同級生のある子は「うまく言えないけど、ぜったいこれは小川幸太郎くんの
ものなんだよ!」と言い張って意見を曲げなかった。
彼は裁判員になるべきではない。

帝銀事件では決定的な証拠はついに得られず、裁判官が最後に死刑の根拠として
採用したのは平沢の「自白」であった。しかし、、、

のちにわかったのは、この自白があったとされる日はなんと平沢の「移動日」で、
尋問は行われていなかったのである。つまり刑事が嘘の「自白調書」を
でっち上げて「犯人が自白しました」と言い、それをそのまま
裁判官が採用して「死刑判決」を下したのだ。

日本の民度は低い。いい加減な、「こいつの顔が凶悪そうだから」で犯人と
決めつけるレベルの人が圧倒的多数なのだ。冤罪の可能性がどれほど高いかを
知ったら、怖くて死刑なんかできないだろうが、「私は正義だ」
「遺族の無念を晴らすのだ」と(実は自分自身の憂さ晴らしに)死刑制度を
推し進める人がいる、これは簡単には変えられない。
民度が上がる迄には100年はかかる、その間にも冤罪で死刑になる人は
出るだろう。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.15:
(3pt)

無能なGHQ

「日本の黒い霧」をはじめ、戦後の日本社会における事件を権力者の謀略という仮説のもとに数多の小説や評論を書いてきた松本清張氏ですが、本作の帝銀事件についても平沢貞道はGHQや特務機関員の謀略の犠牲となって犯人に仕立て上げられた冤罪の被害者であり、かつ日本の警察もマスコミもGHQの圧力によって真実を追及することができなかったという筋書きのもとに書かれています。
松本清張氏の書く謀略論はその後に明らかな事実誤認があることが指摘されることが多いのですが、それを除いても仮にも裏から社会を操れるほどの権力と知能を持つGHQが目的を達するためにわざわざこんな回りくどいことをしなくてもいいだろうというような謀略ストーリーであることが特徴で、帝銀事件にしても「日本軍の持つ化学兵器の威力を試すため」にわざわざ身元のしっかりした罪のない市井の人を毒殺し、高名な画家を犯人に仕立て上げてすぐに死刑にするわけでもなく有罪か無罪かをうやむやのまま生かしておくというのはどうも解せません。
松本清張の言うようにGHQが超国家的な力と頭脳を持っていたのであれば逮捕した平沢貞道にしても彼の発言を一切封じ、証拠をでっちあげて早急に絞首台の露と消えさせることも容易にできたでしょうし、人体実験にしても当時は命を捨てても構わないと考える氏素性もしれず身寄りもない浮浪者や与太者には事欠かなかったはずですです。
また真犯人と目される人物が後日自殺したとの話もありますが、ここにも化学兵器に精通した人物を欲し七三一部隊の関係者をはじめとするプロフェッショナルを囲い込もうとしたGHQがなぜその人物をみすみす死なせてしまったのか、という点でも矛盾が生じます。
小説帝銀事件のあらましを見る限り、松本清張氏の描くGHQの謀略のプランナーは有能どころか目立ちたがりで計画性がなく、回りくどいことばかりを行う無能極まりない人材の宝庫だったということになってしまいそうです。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.14:
(3pt)

これ小説ですか?

帝銀事件に関心のある方しか読まないとおもいますが、これはオススメできません。ご本人も満足いかず「帝銀事件の謎」を書いたらしいのでそちらがよいのでは。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.13:
(2pt)

非冤罪

今に至るも平沢氏のため、再審活動を行っている方々の熱意には敬意を表したいが、「冤罪」説には昔から疑問を持っている。
・米軍の謀略、人体実験等と良く言われるが、いくら占領下とは言え、これほど世間の注目を浴びるような行為を、
 占領軍主導で敢えて行う必然性があるだろうか。秘密裡に行えば済むだけのこと。
・本著において述べられているが、事件発生当時専門家達から「素人のまぐれ当たり」との指摘が既に成されており、
 「毒物の専門家でなければ事件をおこせない」との冤罪説の最大の根拠は必ずしも盤石ではない。
・出所不明の大金を事件直後所持しており、その入手経路を曖昧にしている時点で、心証として「クロ」である。少なくとも、
 事件に全く関わってないとはとても言えない(春画を入手した金とは、説得力がまるで感じられない)。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.12:
(1pt)

戦後もっとも過大評価された推理作家であることを証明する一冊

平沢貞通は「冤罪」であるという前提で書かれている。 犯人は幾度となく銀行に顔を出して予行演習を繰り返し、「偶然にも」平沢貞通のアリバイが真犯人の面が割れている行動すべての日で「空白」なのである。 帝銀事件で生き残った4人への面通しでもクロ、奪われた金額と一致した金の流れ、その他諸々の冤罪とするには無理がある証言や不思議なアリバイに対して松本清張は一貫して「無視」を貫いて、見えるはずの真実から遠く離れる「巨大組織の陰謀」論となり後半はオカルトである。 これで社会派推理小説の大家だっというのだから、過大評価も甚だしい作家のひとりであったという事実を読者は知るのである。
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4041227690
No.11:
(3pt)

どっちがより不自然か?

年を取ると、何かと忘れっぽくなるもので、ひょっとしたら細かいところは違っているかもしれないが、帝銀事件の犯人は、予行練習や証券の現金引換え等のため、7回か8回、人前に出ている。この7回か8回のいずれ場合も平沢貞通のアリバイがない。この7回か8回の、1回でも、別の場所で平沢を見かけたという人間がいれば、平沢の容疑は晴れる。当時、平沢は、日本を代表するテンペラ画家であった。我々のような無名人ならともかく、こういう多忙な有名人が、7回か8回、誰にも見られなかった時間帯があったというのは私には不自然に思われる。
 それ以上に不自然なのは、平沢が盗まれた金と同額の金を持っていたことである。この金の出所に対して平沢側は、合理的な説明を提出していない。平沢を犯人とするには、いろいろ不自然なことがあると言われ、事実、その通りであると思いはするものの、今あげた不自然さは、そういう不自然さを上回っているのではないだろうか。私は、平沢が犯人だと思う。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.10:
(3pt)

戦後間もない残忍な事件を小説にした作品

全体として面白かった。フィクションでありしかも正しく裁かれたか疑問であるため表現が難しいとは思うが
重複表現がたびたびありちょっとくどい感じがした。主観を表現できないため松本清張らしくないような気がした。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.9:
(4pt)

これが冤罪の構図か?

最近の事件でも、足利事件やパソコン遠隔操作事件など冤罪が明らかになったものがいくつもあります。帝銀事件は旧刑訴法下での冤罪が疑われる事件として問題になっていますが、取り調べの過程や裁判での検察や弁護側の弁論、裁判所の判断などのくだりは、まさに現代でも全く変わらないことが行われ続けているのではないかと、考えさせられます。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.8:
(5pt)

平沢は冤罪! 真犯人は731部隊のある人物。 黒幕はアメリカ!、GHQ!

私は、数多くの名作を残された松本清張先生のファンである。

この事件について、私的な憶測だが、当時のA級戦犯、B級戦犯…と存在した中で、
この石井が率いた731部隊の中にも、それに相当する連中が数多くいたと思われる。

私の憶測は次の通りである。

GHQがこの薬物による毒殺の完全なデータ(書類)をソ連に持っていかれてしまった結果、
戦後吊るし上げた731部隊のある人間に、

「お前が、培った知識(薬物による人体実験)を命令通り実行すれば、お前の身柄、家族は責任を持って我々GHQが保証する…
さもなければ…」という恐喝に遭遇したのではないか?

という中で、731部隊のある人物は、軍人教育を受けている
(人体実験を行ない、人を薬物で殺すことが任務であり、洗脳されている)ことから、
全く無関係の銀行員たち(帝国銀行の人たち)を、いとも簡単に騙し、薬物による人体実験を成功させたのである。

無論、GHQがこのデータをファイルに収集していたことだろう。

その後のアメリカが現代に至るまで実行してきた細菌、薬物による兵器の伏線がこの事件。

まあ、戦前の日本軍も国内のいろいろな地域で既に実行していたわけだが…

例えば常套手段として、ある川の上流、中流、あるいは井戸。
その水を生活必需品としていた時代であり、その水を飲用、川魚を食したその地域の被害者はモルモット。

このデータをもとに旧満州国で731部隊は見事に成功を遂げたのである。

画家である平沢は典型的な嘘つきであり、支離滅裂であったことを想像すると、とてもこんな玄人じみたことは到底出来ないはず。

真犯人は731部隊のある人物!! 黒幕はアメリカ! GHQ!!
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4041227690
No.7:
(4pt)

帝銀事件の平沢貞通は冤罪ではないかという疑問を世の中に呈した小説。

昭和23年に実際に起こった帝銀事件をテーマに、平沢死刑囚は冤罪ではないかという疑問を呈した作品。当然ながら膨大な資料の読み込みと緻密な推察が繰り広げられている。

第一部は事件の概要と逮捕まで、第二部は主に捜査記録、検事調書、裁判記録等の振り返り、第三部は著者による推理・推察である。仁科俊太郎という新聞記者を登場させているが、推理・推察は清張自身によるものと受け取れる。

冒頭で、元警視庁幹部がうっかり仁科に「アンダースンという奴は悪い奴でした。・・・帝銀事件のときでも、警視庁にやって来て・・・」と言ってしまう件がある。これが、清張の疑問の出発点なのであろう。GHQによる日本統制が敷かれていた時代、あらゆることが闇に葬られた可能性がある。

この小説が伝えたいことの一つに、日本の検察・マスコミの大衆迎合主義が挙げられるのではないだろうか。平成となって20年が経過する今においても、本質的に何ら変わっていないことを我々は強く自覚すべきであろう。
小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)より
4041227690
No.6:
(5pt)

冤罪とは

この本が、松本清張の他の「昭和初期の事件のドキュメントもの」とは一味違うのは、単に事件の真相を明らかにするに止まっていないことだ。

松本清張は帝銀事件死刑囚の釈放運動に加わっていたらしいから、この事件が冤罪あるを詳細に記述しているであろうことは予想できた。しかし、読みながら戦慄を覚えたのは、「冤罪とは何たるか」が書かれているからだ。

冤罪かもしれないが、疑わしい点はいくつもある。前科はあるし、事件後に金回りがよくなっている。犯人がもっていた名刺にも関連がある。一方、事件解決への焦燥感が募る中で、警察は強引な取調べで自白を引き出す。マスコミが裁判を先行し世論が裁判官の判断を狂わせる。冤罪の見本のような経過が生々しくかいてある。

もともと、決定的な証拠がなければ冤罪か否かは結果論かもしれない。訴えられた方からみれば、「とばっちり」「濡れ衣」なんだろうが、裁く方、場合によってはマスコミ側からみれば、「中々吐かない強情なヤツ」となる。強引な自白も相手が真犯人だったら褒められこそすれ非難されることはありえない結果論だ。

自分が裁判員に呼ばれたても、冤罪を見極めることができるであろうか?
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4041227062
No.5:
(5pt)

帝銀事件のことがよくわかりました。

やっぱり 平沢画伯は冤罪か。

こと細かに検証し、平沢画伯が事件を起こせるはずはない・・・と
実証した筆者。
これを読んだのが 平沢画伯がまだ 存命の時だったので、とても興味
があり 夢中で読みました。

731部隊の存在もこの事件に関わってきている・・・・・。

冤罪でしょうか。それとも・・・。

題名に「小説・・・」とつけた 筆者の気持がわかる気がしました。
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4041227062
No.4:
(3pt)

歯切れ悪し

社会派推理小説の創始者、松本清張の作品にしては、あまりに歯切れが悪いのだ。

ノンフィクションではなく、小説という体裁を取っているからだろうか。

清張の見解は最後まではっきりしない。真犯人の可能性を示唆するにとどめている。

(出版された)昭和29年の社会情勢では本作の曖昧さが限界だったのか。

それとも当時の文学の作法では、この程度の表現で、作者も読者も満足したものなのか。それが一番の謎である。

21世紀に本作を読むと、読了後にフラストレーションを感じてしまう。

つくづく50年の時を長さを実感した。
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4041227062
No.3:
(5pt)

平沢は冤罪! 真犯人は731部隊のある人物。 黒幕はアメリカ!、GHQ!

私は、数多くの名作を残された松本清張先生のファンである。

この事件について、私的な憶測だが、当時のA級戦犯、B級戦犯…と存在した中で、
この石井が率いた731部隊の中にも、それに相当する連中が数多くいたと思われる。

私の憶測は次の通りである。

GHQがこの薬物による毒殺の完全なデータ(書類)をソ連に持っていかれてしまった結果、
戦後吊るし上げた731部隊のある人間に、

「お前が、培った知識(薬物による人体実験)を命令通り実行すれば、お前の身柄、家族は責任を持って我々GHQが保証する…
さもなければ…」という恐喝に遭遇したのではないか?

という中で、731部隊のある人物は、軍人教育を受けている
(人体実験を行ない、人を薬物で殺すことが任務であり、洗脳されている)ことから、
全く無関係の銀行員たち(帝国銀行の人たち)を、いとも簡単に騙し、薬物による人体実験を成功させたのである。

無論、GHQがこのデータをファイルに収集していたことだろう。

その後のアメリカが現代に至るまで実行してきた細菌、薬物による兵器の伏線がこの事件。

まあ、戦前の日本軍も国内のいろいろな地域で既に実行していたわけだが…

例えば常套手段として、ある川の上流、中流、あるいは井戸。
その水を生活必需品としていた時代であり、その水を飲用、川魚を食したその地域の被害者はモルモット。

このデータをもとに旧満州国で731部隊は見事に成功を遂げたのである。

画家である平沢は典型的な嘘つきであり、支離滅裂であったことを想像すると、とてもこんな玄人じみたことは到底出来ないはず。

真犯人は731部隊のある人物!! 黒幕はアメリカ! GHQ!!
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4041227062
No.2:
(5pt)

清張の視点

一応小説という体裁を纏っているが、ノンフィクションの色合いが非常に濃い一冊。捜査が進めば進むほど平沢クロ説が疑わしくなってくるにも拘らず、半ば無理やりに真犯人を仕立て上げた感のある捜査当局の思惑とはなんだったのか?作者の視点はその一点に向けられていると言っていい。ページのほとんどは膨大な資料を元に極めて客観的な視点に立って描かれており、その点からみても本作はやはり「小説」というより「ノンフィクション」と言うべきだろう。
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4041227062
No.1:
(5pt)

平沢貞道は犯人なのか?

何者かが帝銀で16人を毒殺した帝銀事件。
容疑者として平沢貞道が逮捕された。
新刑事訴訟法に変わる旧刑事訴訟法の最後の事件。
清張の的を射る鋭い推理と時代背景ならではのあり得ない事実。
普通の人が犯人に仕立てられる旧刑事訴訟法ならではの恐怖。
人事とは思えない。
もし自分だったら逃れられるのか?
考えさせられます。考えて下さい。
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4041227062

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