エジプト十字架の謎

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

エジプト十字架の謎の評価:

4.00/5点 レビュー 39件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全64件 21〜40 2/4ページ
No.44
(5pt)

じっくりじっくりのミステリー

犯人がとちゅうでわかる?気がしたのですが動機がわからない。これが読んだ感想でした。最後にわっと動機がわかりますが。
首を切り取る必然性は最初の1人目はあったと思います。さて2人目からは・・・どうなんだろう。
でもこの「首を切ることで誰が殺されたか解らない」
これは後々のミステリーの原点になりますね。フットワークのクイーン息子が一生懸命操作します。クイーン親父さんが
あまり出てこないのがファンにはつまらないのですが。
でも必読書かもしれません。これを読むと、このトリックが後々に残した影響ってあるんじゃないかなと思いました
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096
No.43
(4pt)

国名シリーズの印象が少し変わります

面白いですね。ただ、ミステリを読みなれた人には、犯人が分かるかもしれませんね。それでも、キーポイントとなる証拠に関する部分は見事です。これは現代でも通じるでしょう。

本作までに書かれた国名シリーズと、本作はかなり印象が違いますね。
まず、舞台がニューヨークを離れ、父の警視がほとんど登場しないこと。さらに、エラリーを魅了する女性がいない。犯行場所が大きく移動すること。大詰めでは、州をまたいでの大追跡。しかも、エラリーがデューセンバーグを駆って走り回ります。
ドルリー・レーンものとも、ライツヴィルものとも違って、独特の雰囲気です。こういったことを楽しみながら読んでみて下さい。期待を裏切られることはないでしょう。

なお、ほかの方が指摘されている問題点の内二つほど、評者の考えを書いておきます。ただし、ネタばれに繋がりかねないので、それはコメント欄に付記します。
エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARR2U
No.42
(5pt)

再読でも文句なしの★5つ

本作品は、初めて読んだ若い頃、国名シリーズの中で、最も面白いと感じた作品であり、この新訳による再読によって、その感をさらに強くしました。
自分が本格ミステリ好きになったのは、この作品のおかげです。

本作品の面白さの要素としては、
1.連続首なし殺人という設定
2.意外な犯人
3.事件解決の鮮烈なロジック
の3点が挙げられますが、今回は、
4.犯人が捜査陣に仕掛ける狡猾な罠
の存在に気付き、つくづくよくできた作品だと、感心させられました。

また、本作品では、エラリーが米国内を広範囲に移動し、面白さを倍加させていますが、本書の冒頭には、この新訳版用に作成した地図が載っています。
これは読書の助けとなり、大変に重宝しました。

さらに、この新訳シリーズの最大の特徴である、充実した巻末解説も健在。
登場人物一覧表の前作までとの作成法の違いに、思わず納得させられました。

本格ミステリは、後続の作家たちが挑戦し、新作もぞくぞく誕生しています。
でも、ここまで完成度の高い作品には、そう滅多にはお目にかかることはないでしょう。

本格ミステリの面白さがてんこ盛りの本作品。
再読でも、文句なしの★5つです。

本作品によって、新たな本格ミステリ好きが生まれることを、切に願って止みません。
エジプト十字架の秘密 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の秘密 (角川文庫)より
4041007941
No.41
(4pt)

国名シリーズの印象が少し変わります

面白いですね。ただ、ミステリを読みなれた人には、犯人が分かるかもしれませんね。それでも、キーポイントとなる証拠に関する部分は見事です。これは現代でも通じるでしょう。

本作までに書かれた国名シリーズと、本作はかなり印象が違いますね。
まず、舞台がニューヨークを離れ、父の警視がほとんど登場しないこと。さらに、エラリーを魅了する女性がいない。犯行場所が大きく移動すること。大詰めでは、州をまたいでの大追跡。しかも、エラリーがデューセンバーグを駆って走り回ります。
ドルリー・レーンものとも、ライツヴィルものとも違って、独特の雰囲気です。こういったことを楽しみながら読んでみて下さい。期待を裏切られることはないでしょう。

なお、ほかの方が指摘されている問題点の内二つほど、評者の考えを書いておきます。ただし、ネタばれに繋がりかねないので、それはコメント欄に付記します。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.40
(4pt)

国名シリーズの印象が少し変わります

面白いですね。ただ、ミステリを読みなれた人には、犯人が分かるかもしれませんね。それでも、キーポイントとなる証拠に関する部分は見事です。これは現代でも通じるでしょう。

本作までに書かれた国名シリーズと、本作はかなり印象が違いますね。
まず、舞台がニューヨークを離れ、父の警視がほとんど登場しないこと。さらに、エラリーを魅了する女性がいない。犯行場所が大きく移動すること。大詰めでは、州をまたいでの大追跡。しかも、エラリーがデューセンバーグを駆って走り回ります。
ドルリー・レーンものとも、ライツヴィルものとも違って、独特の雰囲気です。こういったことを楽しみながら読んでみて下さい。期待を裏切られることはないでしょう。

なお、ほかの方が指摘されている問題点の内二つほど、評者の考えを書いておきます。ただし、ネタばれに繋がりかねないので、それはコメント欄に付記します。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096
No.39
(3pt)

まぁまぁ

まぁまぁ、の面白さですかねぇ。犯人が読んでる途中でわかってしまうくらいのミステリーです。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.38
(3pt)

まぁまぁ

まぁまぁ、の面白さですかねぇ。犯人が読んでる途中でわかってしまうくらいのミステリーです。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096
No.37
(5pt)

動機よりトリック!

本筋の連続殺人事件以外に、宝石泥棒やら前科者が絡んできたりするので、話しがやたらと混乱してくる。で、本来なら先を急いで読み進めたくなるのが、ミステリーだけど、この作品だけは、腰を据えてじっくり時間をかけて読み進めるのがいい。
 それでも、エラリーの「挑戦状」は相変わらずついている。で、相変わらず真犯人(?)を読者が特定することは並大抵ではない。
 
 この手のミステリー本には読者の便宜のために「主な登場人物」なるものが添付されているのが普通だけど、本書ではこの「登場人物」がきわめて少ない。これは意識的にそのようにしてあるそうで、その趣旨は解説を読んでみること。

 読者を引き込んでやまないトリックは、今読んでも「あっ!!」と思わせる・・・・・。あっ!
エジプト十字架の秘密 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の秘密 (角川文庫)より
4041007941
No.36
(4pt)

全体的なバランスではクイーンの最高傑作だろう

アメリカ北東部の遠く離れた二つの町で、連続して同じ手口の猟奇的な殺人が起こる。そして犯行の動機を探る内、中央ヨーロッパと関係する
ある男達の暗い過去や、復讐者の存在が浮上する。しかし犯人の次の出方を窺う他ない名探偵エラリー・クイーンも、行き詰まり唸りを上げるのだった。

作者のクイーンは、本格ミステリーの中で、早くから猟奇的な殺人を扱った作家としても有名であり、この小説は彼のこの方面での代表作である。
また、クイーンと言えば、特に国名シリーズ等の初期作品は、ロジカルに創ろうとする傾向が強い反面、彼独特の文章の癖のため、やや読み難い作品も
しばしば見られるが、この作品は国名シリーズにあってロジカルなだけでなく、猟奇性や話のテンポの良さもあって面白く、全体的に魅力的な作品に仕上がっている。
おそらくクイーンの作品の中で、これが最も全体的なバランスの良い物の一つだろう。彼の作品の中では、私はこれが最も好きです。

しかし残念ながら、問題もあります。具体的に言うわけにはいきませんが、特に気になるのは、話の途中で名探偵クイーンが述べる論法の御都合主義。
またこれが最終的な事件解決の際にも関係するので、この御都合主義を批判してしまえば、決め手に弱くなります。また、例によって例のごとく、
この作品でもクイーンは論述自体はそれ程上手くはありません。「もう少しこうすれば」と思ってしまうところも、けっこうありましたし。
とは言え、ロジカルさを武器にしながらも、代表作と言われている作品でさえ、論述自体が読むに耐えない作品も多いクイーンの中で、
むしろこれはアラが少ない方であり、私としてはこの位なら仕方ないなと思え許せましたが。

そこで結論は、全体的にレベルは高いが、しかし論法の御都合主義や論述のマズさ等が幾らかあるため、それらを差し引き、星4つ位かと。
エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARR2U
No.35
(4pt)

全体的なバランスではクイーンの最高傑作だろう

アメリカ北東部の遠く離れた二つの町で、連続して同じ手口の猟奇的な殺人が起こる。そして犯行の動機を探る内、中央ヨーロッパと関係する
ある男達の暗い過去や、復讐者の存在が浮上する。しかし犯人の次の出方を窺う他ない名探偵エラリー・クイーンも、行き詰まり唸りを上げるのだった。

作者のクイーンは、本格ミステリーの中で、早くから猟奇的な殺人を扱った作家としても有名であり、この小説は彼のこの方面での代表作である。
また、クイーンと言えば、特に国名シリーズ等の初期作品は、ロジカルに創ろうとする傾向が強い反面、彼独特の文章の癖のため、やや読み難い作品も
しばしば見られるが、この作品は国名シリーズにあってロジカルなだけでなく、猟奇性や話のテンポの良さもあって面白く、全体的に魅力的な作品に仕上がっている。
おそらくクイーンの作品の中で、これが最も全体的なバランスの良い物の一つだろう。彼の作品の中では、私はこれが最も好きです。

しかし残念ながら、問題もあります。具体的に言うわけにはいきませんが、特に気になるのは、話の途中で名探偵クイーンが述べる論法の御都合主義。
またこれが最終的な事件解決の際にも関係するので、この御都合主義を批判してしまえば、決め手に弱くなります。また、例によって例のごとく、
この作品でもクイーンは論述自体はそれ程上手くはありません。「もう少しこうすれば」と思ってしまうところも、けっこうありましたし。
とは言え、ロジカルさを武器にしながらも、代表作と言われている作品でさえ、論述自体が読むに耐えない作品も多いクイーンの中で、
むしろこれはアラが少ない方であり、私としてはこの位なら仕方ないなと思え許せましたが。

そこで結論は、全体的にレベルは高いが、しかし論法の御都合主義や論述のマズさ等が幾らかあるため、それらを差し引き、星4つ位かと。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096
No.34
(4pt)

全体的なバランスではクイーンの最高傑作だろう

アメリカ北東部の遠く離れた二つの町で、連続して同じ手口の猟奇的な殺人が起こる。そして犯行の動機を探る内、中央ヨーロッパと関係する
ある男達の暗い過去や、復讐者の存在が浮上する。しかし犯人の次の出方を窺う他ない名探偵エラリー・クイーンも、行き詰まり唸りを上げるのだった。

作者のクイーンは、本格派ミステリーの中で、早くから猟奇的な殺人を扱った作家としても有名であり、この小説は彼のこの方面での代表作である。
また、クイーンと言えば、特に国名シリーズ等の初期作品は、ロジカルに創ろうとする傾向が強い反面、彼独特の文章の癖のため、やや読み難い作品も
しばしば見られるが、この作品は国名シリーズにあってロジカルなだけでなく、猟奇性や話のテンポの良さもあって面白く、全体的に魅力的な作品に仕上がっている。
おそらくクイーンの作品の中で、これが最も全体的なバランスの良い物の一つだろう。彼の作品の中では、私はこれが最も好きです。

しかし残念ながら、問題もあります。具体的に言うわけにはいきませんが、特に気になるのは、話の途中で名探偵クイーンが述べる論法の御都合主義。
またこれが最終的な事件解決の際にも関係するので、この御都合主義を批判してしまえば、決め手に弱くなります。また、例によって例のごとく、
この作品でもクイーンは論述自体はそれ程上手くはありません。「もう少しこうすれば」と思ってしまうところも、けっこうありましたし。
とは言え、ロジカルさを武器にしながらも、代表作と言われている作品でさえ、論述自体が読むに耐えない作品も多いクイーンの中で、
むしろこれはアラが少ない方であり、私としてはこの位なら仕方ないなと思え許せましたが。

そこで結論は、全体的にレベルは高いが、しかし論法の御都合主義や論述のマズさ等が幾らかあるため、それらを差し引き、星4つ位かと。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.33
(5pt)

複製死体のMysteryにエラリーが挑む!

国名シリーズの第五作。インパクトならシリーズ中随一でしょう。醜悪にして奇妙な恍惚感をもつ導入部から、ラストまで怒涛の展開を
有する凄まじい世界観です。

 T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに
殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の
背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ
違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして
刻まれていく凶行の真意とは(?)。

 さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで
反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。

 勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。
エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARR2U
No.32
(5pt)

複製死体のMysteryにエラリーが挑む!

国名シリーズの第五作。インパクトならシリーズ中随一でしょう。醜悪にして奇妙な恍惚感をもつ導入部から、ラストまで怒涛の展開を
有する凄まじい世界観です。

 T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに
殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の
背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ
違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして
刻まれていく凶行の真意とは(?)。

 さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで
反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。

 勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096
No.31
(5pt)

複製死体のMysteryにエラリーが挑む!

国名シリーズの第五作。インパクトならシリーズ中随一でしょう。醜悪にして奇妙な恍惚感をもつ導入部から、ラストまで怒涛の展開を有する凄まじい世界観です。 T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして刻まれていく凶行の真意とは(?)。 さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。 勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.30
(5pt)

複製死体のMysteryにエラリーが挑む!

国名シリーズの第五作。インパクトならシリーズ中随一でしょう。醜悪にして奇妙な恍惚感をもつ導入部から、ラストまで怒涛の展開を
有する凄まじい世界観です。

 T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに
殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の
背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ
違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして
刻まれていく凶行の真意とは(?)。

 さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで
反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。

 勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.29
(4pt)

国名シリーズ・ベスト2

私にとっての本書は、作者国名シリーズの中で「オランダ靴の謎」に次ぐベスト2。
本書の謎解きのポイントはヨードチンキの瓶というたったひとつの証拠を基にシンプルかつ明確に犯人を読み解くという点と、意外な犯人が明らかにされた際の驚愕度、ショッキングな4つの首なし死体に後半の追跡劇とくれば、「オランダ靴」や「Yの悲劇」と互角以上の作品と言えるかも知れない。

しかし、メガラ殺しだけは犯人の行動論理に反している。
メガラの提案によって警備を解かれはしたものの、犯人にはそれが「わな」ではないと確信できる根拠がない中、船に単身乗り込むなどということは絶対に考えられない。もしも考えられるとすれば、それは犯人とメガラがつるんでいて事前に打ち合わせができている場合だけだろう。
だから私はメガラが犯人で、メガラと思われた死体はクロサックではないかと推理した。死体には脱腸があるのでメガラだとわかったとのことだが、脱腸はメガラだけの病気ではあるまい。

それに、メガラが犯人なら第4の殺人も極めて自然なものになる。ヴァン自身を別として、メガラは唯一ヴァンに警戒心を抱かせることなく近づくことができる人物であり、またエラリーを初めとする警察関係者以外で唯一ヴァンの居所を知る人物でもあるのだから。

結局はヨードチンキの瓶から別の人物が犯人であると明確に推理されるのだが、メガラ殺しだけはどうしても納得がいかずマイナス評価せざるを得ない。
エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARR2U
No.28
(4pt)

国名シリーズ・ベスト2

私にとっての本書は、作者国名シリーズの中で「オランダ靴の謎」に次ぐベスト2。
本書の謎解きのポイントはヨードチンキの瓶というたったひとつの証拠を基にシンプルかつ明確に犯人を読み解くという点と、意外な犯人が明らかにされた際の驚愕度、ショッキングな4つの首なし死体に後半の追跡劇ととくれば、「オランダ靴」や「Yの悲劇」と互角以上の作品と言えるかも知れない。

しかし、メガラ殺しだけは犯人の行動論理に反している。
メガラの提案によって警備を解かれはしたものの、犯人にはそれが「わな」ではないと確信できる根拠がない中、船に単身乗り込むなどということは絶対に考えられない。もしも考えられるとすれば、それは犯人とメガラがつるんでいて事前に打ち合わせができている場合だけだろう。
だから私はメガラが犯人で、メガラと思われた死体はクロサックではないかと推理した。死体には脱腸があるのでメガラだとわかったとのことだが、脱腸はメガラだけの病気ではあるまい。

それに、メガラが犯人なら第4の殺人も極めて自然なものになる。ヴァン自身を別として、メガラは唯一ヴァンに警戒心を抱かせることなく近づくことができる人物であり、またエラリーを初めとする警察関係者以外で唯一ヴァンの居所を知る人物でもあるのだから。

結局はヨードチンキの瓶から別の人物が犯人であると明確に推理されるのだが、メガラ殺しだけはどうしても納得がいかずマイナス評価せざるを得ない。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096
No.27
(4pt)

国名シリーズ・ベスト2

私にとっての本書は、作者国名シリーズの中で「オランダ靴の謎」に次ぐベスト2。
本書の謎解きのポイントはヨードチンキの瓶というたったひとつの証拠を基にシンプルかつ明確に犯人を読み解くという点と、意外な犯人が明らかにされた際の驚愕度、ショッキングな4つの首なし死体に後半の追跡劇ととくれば、「オランダ靴」や「Yの悲劇」と互角以上の作品と言えるかも知れない。
しかし、メガラ殺しだけは犯人の行動論理に反している。
メガラの提案によって警備を解かれはしたものの、犯人にはそれが「わな」ではないと確信できる根拠がない中、船に単身乗り込むなどということは絶対に考えられない。もしも考えられるとすれば、それは犯人とメガラがつるんでいて事前に打ち合わせができている場合だけだろう。
だから私はメガラが犯人で、メガラと思われた死体はクロサックではないかと推理した。死体には脱腸があるのでメガラだとわかったとのことだが、脱腸はメガラだけの病気ではあるまい。
それに、メガラが犯人なら第4の殺人も極めて自然なものになる。ヴァン自身を別として、メガラは唯一ヴァンに警戒心を抱かせることなく近づくことができる人物であり、またエラリーを初めとする警察関係者以外で唯一ヴァンの居所を知る人物でもあるのだから。
結局はヨードチンキの瓶から別の人物が犯人であると明確に推理されるのだが、メガラ殺しだけはどうしても納得がいかずマイナス評価せざるを得ない。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫)より
4488104347
No.26
(2pt)

「Tの悲劇」 = ご都合主義 + アンフェア

T字路のT字型の道標で、T字型に磔にされた首なし死体、犯人が残したTのなぐり書き。もしも本書がドルリー・レーンものだったなら、『Tの悲劇』と題されたことだろう。その本書には2つの大きな欠陥がある。

まず、メガラ殺しについて。
自らがおとりになるとメガラ自身が提案した際、ヴォーン警視は「あいつはなかなか用心深い野郎で、われわれがいきなり突然ここから消えてなくなれば、これまた、手出しをしないでしょう」と事前に指摘している。にも関わらず、犯人がまんまとメガラ殺しをやりおおせたことから、メガラが犯人で殺されたのは別人であるか、スウィフト船長が犯人もしくは共犯であると考えるのが論理的というものである。
警備が見当たらなくなったからといっても、船にメガラとスウィフト船長以外に人が乗っていないことを確かめる術は犯人にはなく、最低でも1人対2人以上という不利な対決を覚悟しておかなければならないわけで、そのような中、無警戒にボートを漕ぎ進んで船上に忍び込むようなリスクを冒すはずがないからである。
にも関わらず、犯人が警護を警戒せず船に忍び込み、ものの見事に船長を昏倒させた後メガラを仕留めたというのは、作者のご都合主義によるものとしか思えない。

さらに本書には、4つの殺人のうちの1つについて作者が読者に示した「地」の文章に、次のような記載が見られる。
「着ている血まみれの○○○から、それが不運な「A」(未読の方のために名前を伏せる)の死体であることがわかった」
しかし実際には「A」は死んでいない。もしもこれが、「「A」の死体のように思われた」という推定の文章なら虚偽の記載にはならないが、本書の記載は「わかった」と断定的な虚偽記載で、アンフェア以外の何物でもない。

以上のように、不合理でご都合主義的かつアンフェアな本書を、「読者への挑戦状」に記されているような「唯一適正な解決」を見る推理作品であるとは、とても認めることはできない。
エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (1959年) (創元推理文庫)より
B000JARR2U
No.25
(2pt)

「Tの悲劇」 = ご都合主義 + アンフェア

T字路のT字型の道標で、T字型に磔にされた首なし死体、犯人が残したTのなぐり書き。もしも本書がドルリー・レーンものだったなら、『Tの悲劇』と題されたことだろう。その本書には2つの大きな欠陥がある。

まず、メガラ殺しについて。
自らがおとりになるとメガラ自身が提案した際、ヴォーン警視は「あいつはなかなか用心深い野郎で、われわれがいきなり突然ここから消えてなくなれば、これまた、手出しをしないでしょう」と事前に指摘している。にも関わらず、犯人がまんまとメガラ殺しをやりおおせたことから、メガラが犯人で殺されたのは別人であるか、スウィフト船長が犯人もしくは共犯であると考えるのが論理的というものである。
警備が見当たらなくなったからといっても、船にメガラとスウィフト船長以外に人が乗っていないことを確かめる術は犯人にはなく、最低でも1人対2人以上という不利な対決を覚悟しておかなければならないわけで、そのような中、無警戒にボートを漕ぎ進んで船上に忍び込むようなリスクを冒すはずがないからである。
にも関わらず、犯人が警護を警戒せず船に忍び込み、ものの見事に船長を昏倒させた後メガラを仕留めたというのは、作者のご都合主義によるものとしか思えない。

さらに本書には、4つの殺人のうちの1つについて作者が読者に示した「地」の文章に、次のような記載が見られる。
「着ている血まみれの○○○から、それが不運な「A」(未読の方のために名前を伏せる)の死体であることがわかった」
しかし実際には「A」は死んでいない。もしもこれが、「「A」の死体のように思われた」という推定の文章なら虚偽の記載にはならないが、本書の記載は「わかった」と断定的な虚偽記載で、アンフェア以外の何物でもない。

以上のように、不合理でご都合主義的かつアンフェアな本書を、「読者への挑戦状」に記されているような「唯一適正な解決」を見る推理作品であるとは、とても認めることはできない。
エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9)) Amazon書評・レビュー: エジプト十字架の謎 (創元推理文庫 (104-9))より
4488104096