Xの悲劇

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

Xの悲劇の評価:

4.05/5点 レビュー 107件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.05pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全186件 141〜160 8/10ページ
No.46
(5pt)

待望の新約!旧約も味わいはあるが、

新約の良さがあまりないように感じるが、読みやすい約文ではありました。この機会に、レーン四部作の新約を期待したい。
Xの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104010
No.45
(5pt)

待望の新約!旧約も味わいはあるが、

新約の良さがあまりないように感じるが、読みやすい約文ではありました。この機会に、レーン四部作の新約を期待したい。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.44
(5pt)

《レーン四部作》の第一作、20年ぶりの新訳

《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という
クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。

読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、
ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、
本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の
殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の
内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。

なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために
展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を
存分に味わえます。

また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる
《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。


《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど
に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮
レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを
みていくべきだと私は思います。

Xの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (角川文庫)より
4042507158
No.43
(5pt)

《レーン四部作》の第一作、20年ぶりの新訳

《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という
クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。
読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、
ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、
本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の
殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の
内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。
なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために
展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を
存分に味わえます。
また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる
《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。
《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど
に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮
レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを
みていくべきだと私は思います。
Xの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104010
No.42
(5pt)

《レーン四部作》の第一作、20年ぶりの新訳

《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という
クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。
読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、
ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、
本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の
殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の
内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。
なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために
展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を
存分に味わえます。
また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる
《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。
《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど
に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮
レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを
みていくべきだと私は思います。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.41
(5pt)

鮮烈な《フィニッシング・ストローク》

《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という
クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。
読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、
ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、
本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の
殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の
内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。
なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために
展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を
存分に味わえます。
また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる
《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。
《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど
に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮
レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを
みていくべきだと私は思います。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.40
(5pt)

舞台は、群衆ひしめく巨大なニューヨーク

《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という
クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。
読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、
ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、
本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の
殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の
内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。
なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために
展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を
存分に味わえます。
また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる
《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。
《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど
に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮
レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを
みていくべきだと私は思います。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.39
(5pt)

凶器は、ニコチンの塗られた針が無数に刺さったコルク球

《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という
クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。
読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、
ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、
本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の
殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の
内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。
なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために
展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を
存分に味わえます。
また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる
《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。
《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど
に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮
レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを
みていくべきだと私は思います。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.38
(5pt)

外はどしゃぶりの雨、窓を閉め切った満員電車のなかで……

《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という
クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。
読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、
ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、
本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の
殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の
内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。
なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために
展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を
存分に味わえます。
また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる
《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。
《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど
に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮
レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを
みていくべきだと私は思います。
Xの悲劇 (1963年) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (1963年) (角川文庫)より
B000JAJ2S2
No.37
(5pt)

覆面作家バーナビー・ロスのデビュー作

《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という
クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。
読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、
ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、
本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の
殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の
内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。
なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために
展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を
存分に味わえます。
また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる
《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。
《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど
に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮
レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを
みていくべきだと私は思います。
Xの悲劇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (新潮文庫)より
4102137017
No.36
(5pt)

クイーンの二大モチーフ

《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という
クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。
読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、
ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、
本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の
殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の
内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。
なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために
展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を
存分に味わえます。
また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる
《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。
《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど
に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮
レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを
みていくべきだと私は思います。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.35
(5pt)

鮮烈な《フィニッシング・ストローク》

《バールストン・ギャンビット》と《ダイイング・メッセージ》という
クイーンにおける二大モチーフが、はじめて提出された作品。
読者にデータがフェアに提示され、それを起点に推理することにより、
ある事実を特定可能にするといったクイーン一流のロジックも健在で、
本作においては、第一の殺人における凶器を扱うための道具や第二の
殺人における死体の手術痕、そして第三の殺人における死体の上着の
内ポケットにあった列車の回数券などにその特徴を見ることができます。
なかでも、法廷において殺人の罪に問われた無実の被告を救うために
展開される彼の右手の傷をもとにした論理は明晰で、クイーンの本領を
存分に味わえます。
また、外国での因縁話という背景を持つ犯人は、いわゆる
《見えない人》で、当時としては衝撃的だったといえましょう。
《顔のない死体》トリックが偶然に頼っていたり、犯人が不自然な多重生活をしていることなど
に対し、現実的でないとツッコミを入れるのは可能でしょうが、ミステリにおける「論理」が所詮
レトリックに過ぎない以上、それを了解した上で、説得力ある解決を提示し得ているかどうかを
みていくべきだと私は思います。
Xの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104010
No.34
(4pt)

単なるパズルとしては「Y」よりも上だが...。

本書で展開される論理的な謎解きは、かの名作「Yの悲劇」をも上回る究極の推理といってよい。ただしそれは、あくまでも本書をパズル小説として見た場合だが。

本書でレーンが指摘する数々の証拠は、まさしくこの人物しか犯人ではありえないということをことごとく論理的に証明するもので、その論理から指摘される犯人にもかなり驚かされる。
しかし、第2の殺人における犯人の行為(まだ生きている被害者を船から投げ落としたこと)は犯人の行動論理としてはまったくおかしなもので、ありえないといってよい。

私は殺人動機には重きを置かないが、犯人の行動論理は重視する。なぜならそれもまた謎解きの論理のひとつであるからだ。
犯人の行動が非論理的である以上、本書は完全に論理的とはいえず、その点で本書はやはり「Y」に較べると落ちる。
Xの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (角川文庫)より
4042507158
No.33
(4pt)

単なるパズルとしては「Y」よりも上だが...。

本書で展開される論理的な謎解きは、かの名作「Yの悲劇」をも上回る究極の推理といってよい。ただしそれは、あくまでも本書をパズル小説として見た場合だが。
本書でレーンが指摘する数々の証拠は、まさしくこの人物しか犯人ではありえないということをことごとく論理的に証明するもので、その論理から指摘される犯人にもかなり驚かされる。
しかし、第2の殺人における犯人の行為(まだ生きている被害者を船から投げ落としたこと)は犯人の行動論理としてはまったくおかしなもので、ありえないといってよい。
私は殺人動機には重きを置かないが、犯人の行動論理は重視する。なぜならそれもまた謎解きの論理のひとつであるからだ。
犯人の行動が非論理的である以上、本書は完全に論理的とはいえず、その点で本書はやはり「Y」に較べると落ちる。
Xの悲劇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (新潮文庫)より
4102137017
No.32
(4pt)

単なるパズルとしては「Y」よりも上だが...。

本書で展開される論理的な謎解きは、かの名作「Yの悲劇」をも上回る究極の推理といってよい。ただしそれは、あくまでも本書をパズル小説として見た場合だが。
本書でレーンが指摘する数々の証拠は、まさしくこの人物しか犯人ではありえないということをことごとく論理的に証明するもので、その論理から指摘される犯人にもかなり驚かされる。
しかし、第2の殺人における犯人の行為(まだ生きている被害者を船から投げ落としたこと)は犯人の行動論理としてはまったくおかしなもので、ありえないといってよい。
私は殺人動機には重きを置かないが、犯人の行動論理は重視する。なぜならそれもまた謎解きの論理のひとつであるからだ。
犯人の行動が非論理的である以上、本書は完全に論理的とはいえず、その点で本書はやはり「Y」に較べると落ちる。
Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150701415
No.31
(4pt)

単なるパズルとしては「Y」よりも上だが...。

本書で展開される論理的な謎解きは、かの名作「Yの悲劇」をも上回る究極の推理といってよい。ただしそれは、あくまでも本書をパズル小説として見た場合だが。
本書でレーンが指摘する数々の証拠は、まさしくこの人物しか犯人ではありえないということをことごとく論理的に証明するもので、その論理から指摘される犯人にもかなり驚かされる。
しかし、他のレビュアーの指摘にあるとおり、第2の殺人における犯人の行為(まだ生きている被害者を船から投げ落としたこと)は犯人の行動論理としてはまったくおかしなもので、ありえないといってよい。
私は殺人動機には重きを置かないが、犯人の行動論理は重視する。なぜならそれもまた謎解きの論理のひとつであるからだ。
犯人の行動が非論理的である以上、本書は完全に論理的とはいえず、その点で本書はやはり「Y」に較べると落ちる。
Xの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104010
No.30
(2pt)

後書きで!!

犯人は、今となっては意外性はありません。それだけ今のミステリが充実しているということだと思います。しかし推理の組み立て等は見事なもので、これだけは今も昔も同じ水準ではないかと思えるほど。もちろん、当時は今ほど科学捜査のことを気にしないで書けたのでしょうが。推理小説としての☆は4点ですが、2点にしたのは理由があります。なんと!!後書きで、他のミステリ(黄色い部屋の謎)の犯人のネタばれをしているのです。また、「Yの悲劇」の後書きでも、この訳者は続編2冊のネタばれを(少々)しています。あまりにもヒドイ。また、相手に対して「・・と申しますと?」というような文法間違いもあり、「Xの悲劇」を読むにしても、この本ではなく他の訳者の本を推奨します。今となってはしょうがないですが、日本語が古く、読みにくいです。この訳者は、他の小説(ヘミングウエイなど)でも何回か読んでいたので、ここまで露骨にネタばれされたのはショックでした。
Xの悲劇 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (新潮文庫)より
4102137017
No.29
(5pt)

世界不況期に再読!

エラリー・クイーンの「Xの悲劇」の新訳ということで、思わず衝動買いしてしまった。訳者は「ダ・ヴィンチコード」の翻訳で一躍有名になった越前敏弥。クイーンの文章はオリジナルのセンテンスも簡潔明瞭で、誰が翻訳してもそれなりに、読みやすく出来ているようだ。私がはじめて「Xの悲劇」を読んだのは、今から数十年前のことで、どの訳者のものを読んだのかも定かに覚えていない。今回それ以来の再読である。名作ミステリーはたとえプロットが割れていても、いいものはいい。

 本書を読んで再発見したことだが、この事件当時、ドルリー・レーンは、な、な、なんと60歳だったらしいのだ。
 
 クイーンの「悲劇」シリーズは、最終ページの、それも最後の最後に重要なプロットが明らかにされる。本作もその例にもれず、最後の最後の文章に要注目。

Xの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (角川文庫)より
4042507158
No.28
(3pt)

ご都合主義のロジック

本書は、良くも悪くも同年発表の『エジプト十字架の謎』によく似ている。
過去の復讐というモチーフによる連続殺人、メイントリック、唯一この人物しか犯人ではありえないというロジック...。
しかしながら本書は『エジプト十字架』と同樣、この人物しか犯人ではありえないというロジックに合わせんがためのご都合主義が、随所に見え隠れするのである。

まず第一の事件では、犯人が身に着けているのが自然な物を、身に着けていないために怪しまれるはずのところを、誰もそれを理由に怪しんだりしないのは不自然である。
これはレーンのみが犯人に目星をつけるようにした作者の都合によるものである。

第ニの事件はとくにひどいもので、犯人は殺人とは別のある目的で被害者を船から投げ落とすのだが、たまたまうまくいったものの、もしも失敗して目的とは逆の結果になっていたら、誰が犯人であるか露呈しかねない極めて危険な方法である。
普通なら犯人は絶対にこのようにリスクの高い方法を選ぶはずがないにも関わらず、犯人にもっと確実で安全な方法でその目的を果たさせなかったのも、レーンにデヴィッドが無実であることを証明させるための作者の都合である。

そして第三の事件で犯人はピストルが発見されても何の不都合もないにも関わらず現場にピストルを残さず、誰かに見られるかも知れないというリスクを冒してまでわざわざ川に投げ捨てさせたのも、コリンズが犯人ではないとレーンに証明させるための作者の都合である。

これらのように、不自然でご都合主義に満ちた本書だが、アンフェアな記述がない分、『エジプト十字架』に較べればマシである。
Xの悲劇 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (角川文庫)より
4042507158
No.27
(3pt)

ご都合主義のロジック

本書は、良くも悪くも同年発表の『エジプト十字架の謎』によく似ている。
過去の復讐というモチーフによる連続殺人、メイントリック、唯一この人物しか犯人ではありえないというロジック...。
しかしながら本書は『エジプト十字架』と同樣、この人物しか犯人ではありえないというロジックに合わせんがためのご都合主義が、随所に見え隠れするのである。
まず第一の事件では、犯人が身に着けているのが自然な物を、身に着けていないために怪しまれるはずのところを、誰もそれを理由に怪しんだりしないのは不自然である。
これはレーンのみが犯人に目星をつけるようにした作者の都合によるものである。
第ニの事件はとくにひどいもので、犯人は殺人とは別のある目的で被害者を船から投げ落とすのだが、たまたまうまくいったものの、もしも失敗して目的とは逆の結果になっていたら、誰が犯人であるか露呈しかねない極めて危険な方法である。
普通なら犯人は絶対にこのようにリスクの高い方法を選ぶはずがないにも関わらず、犯人にもっと確実で安全な方法でその目的を果たさせなかったのも、レーンにデヴィッドが無実であることを証明させるための作者の都合である。
そして第三の事件で犯人はピストルが発見されても何の不都合もないにも関わらず現場にピストルを残さず、誰かに見られるかも知れないというリスクを冒してまでわざわざ川に投げ捨てさせたのも、コリンズが犯人ではないとレーンに証明させるための作者の都合である。
これらのように、不自然でご都合主義に満ちた本書だが、アンフェアな記述がない分、『エジプト十字架』に較べればマシである。
Xの悲劇 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: Xの悲劇 (創元推理文庫)より
4488104010