鉄鼠の檻

評判

鉄鼠の檻の評価:

4.33/5点 レビュー 97件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.33pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全195件 81〜100 5/10ページ
No.115
(4pt)

憑き物落としの物語

まず、何人かが既に書いているが、これは「犯人を見つける」物語、つまりミステリーではない。伏線は確りしている。物語が破綻しているとか、肝心な部分がぼかされているとか、そういうことではないのだ。寧ろ、そういう部分はそこらのミステリー小説よりよっぽどミステリーらしい。しかし、読者は何故かそれらが「見えない」。見えているし、わかっているはずだ。読んでいるし、そのことを覚えてもいる。しかし、何故か本質をとらえられてはいない。常識で考えればわかるはずなのだ。そのあたりは魍魎の匣のラストを思い浮かべればわかるだろう。
今作も、その特徴は変わっていない。
「わかったつもりになっている」。そんな言葉が作中のひとつのキーワードになっているが、まさに読者は文を読み「わかったつもりになる」。そしてわかったつもりになったがゆえに惑わされ、物の怪妖の類いが視界を過る。憑りつかれているのだ。
 ラストに京極堂が「祓う」まで、読者は白と黒、是か否か、僧と禅、ぽつりと浮かぶ赤い少女に憑りつかれたままなのである。
 「鉄鼠の檻」__。
 これは、そんな過程を楽しむものであり、「わかったつもりになった」自分なりの解答が合っているか、なんてものを楽しむつもりならおススメはできない。
 この本を薦めたいのは、本を読むことを心から愛する「読書家」である。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.114
(4pt)

分厚い

魍魎の匣を超える厚みにびっくりしましたが、状態も良く、これからじっくり読みたいとお観ます。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.113
(4pt)

分厚い

魍魎の匣を超える厚みにびっくりしましたが、状態も良く、これからじっくり読みたいとお観ます。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.112
(5pt)

長編小説です。

吃驚するほど分厚い本で、読むのにエネルギーが要るが、内容は面白かった。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.111
(5pt)

長編小説です。

吃驚するほど分厚い本で、読むのにエネルギーが要るが、内容は面白かった。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.110
(4pt)

坐禅時に体験される世界との一体感や研ぎ澄まされた五感すら幻覚妄想と“受け流す”という

分厚い本で、第二次世界大戦後、数年たったころの時代背景で、禅関連の宗教用語が多い本だが、意外に読みやすく、一日少しずつ読んでいっても、2週間もあれば通読できる。登場人物の数が多く、そのうちの半分は僧侶なので、名前が覚えにくく、また、シリーズを読んでない読者にとっては、レギュラー陣の数も結構多いので一苦労。推理小説、妖怪小説のいずれとしても楽しめるが、本作品では、禅小説といってもよいほど、禅の有名な問答や、歴史、思想が無理なく詰め込まれており、作者の蘊蓄の深さには驚かされる。禅は、理論だけでは何もならず、実践しないと意味がなく、そこから悟りに至るまで(小悟から大悟まで)、様々なレベルがあるが、登場人物は、禅に造詣のない人から、悟りにいたった僧侶までおり、それぞれの人物の禅への思いが書かれているので、多少なりとも禅に関わった人なら、共感がもてるところ。興味深いのは、瞑想と禅を異なるものとしている点で、どちらもマスターした人は、心が平静となる反面、五感が研ぎ澄まされ、世界との一体感を感じ、世界が新鮮にみえるとしており、そこが到達点と解説しているものも多い。本書では、その状態すら、脳内のエンドルフィンなどの物質の放出による幻覚(魔境)で(幻覚剤によっても再現が可能な生物学的に理解できる状態)、その満足した状態すらも、幻覚妄想と受け流す、一つ上を行く禅の修行の究極とも言える境地が紹介されている(p498、512)。そうした悟りに至った僧侶と、実践という意味では入口にも入っていない主人公の京極堂が、実社会で、どう対決しているかをみることで、悟りとは、禅とは何かを考えさせる本にもなっている。内容が深いので、禅の入門書などをよんでからの方が楽しめる作品。京極堂は、本人は座禅をしないので、いくら知識があっても、禅を語る資格はないというスタンスであるが、こうした場合、悟れないもののジェラシーのようなものが、その背後にありがちであることを、禅や瞑想を少しでも体験した読者ならば感じるところではないか。文庫版にある解説は、新書版には、残念ながら収録されていない。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.109
(4pt)

坐禅時に体験される世界との一体感や研ぎ澄まされた五感すら幻覚妄想と“受け流す”という

分厚い本で、第二次世界大戦後、数年たったころの時代背景で、禅関連の宗教用語が多い本だが、意外に読みやすく、一日少しずつ読んでいっても、2週間もあれば通読できる。登場人物の数が多く、そのうちの半分は僧侶なので、名前が覚えにくく、また、シリーズを読んでない読者にとっては、レギュラー陣の数も結構多いので一苦労。推理小説、妖怪小説のいずれとしても楽しめるが、本作品では、禅小説といってもよいほど、禅の有名な問答や、歴史、思想が無理なく詰め込まれており、作者の蘊蓄の深さには驚かされる。禅は、理論だけでは何もならず、実践しないと意味がなく、そこから悟りに至るまで(小悟から大悟まで)、様々なレベルがあるが、登場人物は、禅に造詣のない人から、悟りにいたった僧侶までおり、それぞれの人物の禅への思いが書かれているので、多少なりとも禅に関わった人なら、共感がもてるところ。興味深いのは、瞑想と禅を異なるものとしている点で、どちらもマスターした人は、心が平静となる反面、五感が研ぎ澄まされ、世界との一体感を感じ、世界が新鮮にみえるとしており、そこが到達点と解説しているものも多い。本書では、その状態すら、脳内のエンドルフィンなどの物質の放出による幻覚(魔境)で(幻覚剤によっても再現が可能な生物学的に理解できる状態)、その満足した状態すらも、幻覚妄想と受け流す、一つ上を行く禅の修行の究極とも言える境地が紹介されている(p498、512)。そうした悟りに至った僧侶と、実践という意味では入口にも入っていない主人公の京極堂が、実社会で、どう対決しているかをみることで、悟りとは、禅とは何かを考えさせる本にもなっている。内容が深いので、禅の入門書などをよんでからの方が楽しめる作品。京極堂は、本人は座禅をしないので、いくら知識があっても、禅を語る資格はないというスタンスであるが、こうした場合、悟れないもののジェラシーのようなものが、その背後にありがちであることを、禅や瞑想を少しでも体験した読者ならば感じるところではないか。文庫版にある解説は、新書版には、残念ながら収録されていない。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.108
(4pt)

Whydunit(動機)が秀逸

禅をベースとしたミステリー。
文体は大きく違いますが、内容として、高村薫の「新リア王」と「太陽を曳く馬」を思い出しました。
言葉にとらわれる故に、言葉以外の何かに憧れる、ということでしょうか。

「信仰を科学しても、科学を信仰してもいけない」というのは、両者の関係性を表す言葉として本当に分かりやすいです。
さらに、Whydunit(動機)が秀逸でした。ネタばれになるともったいないので詳述は避けますが、私は納得できました。

総合的に、ボリュームの多さを例によってあまり感じさせない良作ミステリーでした。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.107
(4pt)

Whydunit(動機)が秀逸

禅をベースとしたミステリー。
文体は大きく違いますが、内容として、高村薫の「新リア王」と「太陽を曳く馬」を思い出しました。
言葉にとらわれる故に、言葉以外の何かに憧れる、ということでしょうか。

「信仰を科学しても、科学を信仰してもいけない」というのは、両者の関係性を表す言葉として本当に分かりやすいです。
さらに、Whydunit(動機)が秀逸でした。ネタばれになるともったいないので詳述は避けますが、私は納得できました。

総合的に、ボリュームの多さを例によってあまり感じさせない良作ミステリーでした。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.106
(4pt)

愛憎・物欲による物語に収まらない異趣の感

箱根の旅館に忽然と出現した修行僧の屍。

仏教、特に禅をメインに据えたミステリ。

釈迦・達磨から栄西、道元を経て隠元隆'gに至る禅宗への
作者なりの整理・解釈が、作品に単なる愛憎・物欲による物語に
収まらない異趣の感を与えている。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.105
(4pt)

愛憎・物欲による物語に収まらない異趣の感

箱根の旅館に忽然と出現した修行僧の屍。

仏教、特に禅をメインに据えたミステリ。

釈迦・達磨から栄西、道元を経て隠元隆'gに至る禅宗への
作者なりの整理・解釈が、作品に単なる愛憎・物欲による物語に
収まらない異趣の感を与えている。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.104
(4pt)

高僧達を捕らえて逃さない、堅牢なる「禅」の結界

妖怪シリーズ第四弾。
ある意味では「姑獲鳥」の後日談並びに解決編とも言えるので、
一作目から読んでいない人には少々辛いところがあるかもしれない。

この巻辺りから長文化と視点の二転三転が増加することが多くなるので、要注意。
あと、迷探偵・榎木津の奇人変人ぶりと関口先生の影の薄さにも拍車がかかってきてる気がする。
特に関口先生に関しては、いると言動に逐一イライラさせられてしまうが、
いないとどうにも物足りなく思えてしまう妙な味わいがあるキャラクターなので、
是非とも出番は削らないでいただきたいものである。

――箱根の山奥に聳える、京極堂さえ知らない謎めいた古刹。
――数十年前から少しも成長しない、不気味な女童。
――警察の必死の捜査を嘲笑うかのように、次々と殺されてゆく僧侶達。

「禅」を中核とする結界で覆われた秘境に、我等が陰陽師・中禅寺秋彦はどう立ち向かってゆくのか。
個人的には、転落を機に意気消沈してしまった山下警部補が、とある人物の死に怒りを燃やし、
捜査の巻き直しを決意するくだりが一押し。

鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.103
(4pt)

高僧達を捕らえて逃さない、堅牢なる「禅」の結界

妖怪シリーズ第四弾。
ある意味では「姑獲鳥」の後日談並びに解決編とも言えるので、
一作目から読んでいない人には少々辛いところがあるかもしれない。

この巻辺りから長文化と視点の二転三転が増加することが多くなるので、要注意。
あと、迷探偵・榎木津の奇人変人ぶりと関口先生の影の薄さにも拍車がかかってきてる気がする。
特に関口先生に関しては、いると言動に逐一イライラさせられてしまうが、
いないとどうにも物足りなく思えてしまう妙な味わいがあるキャラクターなので、
是非とも出番は削らないでいただきたいものである。

――箱根の山奥に聳える、京極堂さえ知らない謎めいた古刹。
――数十年前から少しも成長しない、不気味な女童。
――警察の必死の捜査を嘲笑うかのように、次々と殺されてゆく僧侶達。

「禅」を中核とする結界で覆われた秘境に、我等が陰陽師・中禅寺秋彦はどう立ち向かってゆくのか。
個人的には、転落を機に意気消沈してしまった山下警部補が、とある人物の死に怒りを燃やし、
捜査の巻き直しを決意するくだりが一押し。

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.102
(3pt)

壮大な伏線回収?

冒頭から1作目『文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)』の久遠寺老人が登場することからも分かる通り、この作品自身が1作目の正当な続編ともいえる内容でした。
しかし、ミステリ作品としての内容はどうなのかなという感じでした。

まず、禅についての解説。
私自身この作品を読むまで、真面目に考えたことがなかったので、この解説が分かりやすいかどうかというのは正直分かりません。仏教用語が飛び交う中での解説は、霧の中での道案内のようなもので、分かったつもりになったようでも、二度目に一人で考えると迷宮にはまっていくように感じました。

次に、殺人トリックと動機。
トリック自体が存在しているかどうか怪しい本作でありますが、どうもあっさりし過ぎている感じがしました。真犯人も予想内というか、そんなところだろうな薄々予感できる人物で、その程度なのかと肩透かしをくらった気がします。動機も釈然としないし(私が作品内の禅を理解しきれていないともいえるかもしれませんが)、ミステリ作品としては凡作だとハッキリ感じてしまいました。

最後に、振袖少女。
さすがに、あれはないでしょうというところで話が終わってしまい、描写が不足していると感じました。エピローグでもいいので、もう少し踏み込んで描いて欲しかったと思います。ただこれは邪推かもしれませんが、京極堂(作者)が挑んだ「禅」というものが小説で扱うには大きすぎる内容だったので、こういった部分が希薄になってしまったのかなという気もします。

全体としては、がっかりした印象拭えない本作品ですが、1000ページ以上の作品でグイグイ引き込んでくる筆力は本物だと思います。ただ、今作品では、作中で不思議なものは殆ど無いのに、例の決め台詞に結びつけようとして強引になってしまったのかなと思います。長々と書きましたが、次回作以降への期待が薄らぐほどの作品ではないので、今後に期待しようと思います。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.101
(3pt)

壮大な伏線回収?

冒頭から1作目『文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)』の久遠寺老人が登場することからも分かる通り、この作品自身が1作目の正当な続編ともいえる内容でした。
しかし、ミステリ作品としての内容はどうなのかなという感じでした。

まず、禅についての解説。
私自身この作品を読むまで、真面目に考えたことがなかったので、この解説が分かりやすいかどうかというのは正直分かりません。仏教用語が飛び交う中での解説は、霧の中での道案内のようなもので、分かったつもりになったようでも、二度目に一人で考えると迷宮にはまっていくように感じました。

次に、殺人トリックと動機。
トリック自体が存在しているかどうか怪しい本作でありますが、どうもあっさりし過ぎている感じがしました。真犯人も予想内というか、そんなところだろうな薄々予感できる人物で、その程度なのかと肩透かしをくらった気がします。動機も釈然としないし(私が作品内の禅を理解しきれていないともいえるかもしれませんが)、ミステリ作品としては凡作だとハッキリ感じてしまいました。

最後に、振袖少女。
さすがに、あれはないでしょうというところで話が終わってしまい、描写が不足していると感じました。エピローグでもいいので、もう少し踏み込んで描いて欲しかったと思います。ただこれは邪推かもしれませんが、京極堂(作者)が挑んだ「禅」というものが小説で扱うには大きすぎる内容だったので、こういった部分が希薄になってしまったのかなという気もします。

全体としては、がっかりした印象拭えない本作品ですが、1000ページ以上の作品でグイグイ引き込んでくる筆力は本物だと思います。ただ、今作品では、作中で不思議なものは殆ど無いのに、例の決め台詞に結びつけようとして強引になってしまったのかなと思います。長々と書きましたが、次回作以降への期待が薄らぐほどの作品ではないので、今後に期待しようと思います。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.100
(5pt)

鼠は誰に憑いていたのか

ネットでの評価は、それまでの作品のクオリティと比較するから、どうしても低くなるみたいだ。
でも、私は面白かった。
少なくとも、デビュー作のテンションは、まだ本作では維持されている。
そして、京極堂と宗教の絡みは、必然とはいえ、なかなかに含みの多いものだ。

本作が本シリーズの分岐点だろうことは、シリーズを通して読んでいると良く分かる。
本作以降の作品は、まず文体が本作後半から終盤でも見られたように、めまぐるしく視点が変わり、それに加えて視点人物が特定しにくくなる。
それがトリックというか、作品の構築に必要なのだろうが、小説としては非常に不親切である。
そして、作品世界を恣意的なものにと、どんどんと傾斜させていく。
だが、本作ではまだ、そのあたりは弱い。
それが、本作では作品世界へののめり込みを容易にしている。

それゆえ、本作は以降の作品より、中身が濃い。
詰め込まれている情報は膨大だが、しかし、割とすんなり頭に入る。
それは、視点がある程度はっきりしているためだろう。

相変わらずテーマは陰惨である。
それはミステリとしては、ある意味、仕方のないことではある。
そして、少々救いのないラストもまた、宗教との対決ということでは、仕方のないことではあるだろう。
読み応えのある、そして読後の達成感もまた、まちがいのない傑作である。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.99
(5pt)

鼠は誰に憑いていたのか

ネットでの評価は、それまでの作品のクオリティと比較するから、どうしても低くなるみたいだ。
でも、私は面白かった。
少なくとも、デビュー作のテンションは、まだ本作では維持されている。
そして、京極堂と宗教の絡みは、必然とはいえ、なかなかに含みの多いものだ。

本作が本シリーズの分岐点だろうことは、シリーズを通して読んでいると良く分かる。
本作以降の作品は、まず文体が本作後半から終盤でも見られたように、めまぐるしく視点が変わり、それに加えて視点人物が特定しにくくなる。
それがトリックというか、作品の構築に必要なのだろうが、小説としては非常に不親切である。
そして、作品世界を恣意的なものにと、どんどんと傾斜させていく。
だが、本作ではまだ、そのあたりは弱い。
それが、本作では作品世界へののめり込みを容易にしている。

それゆえ、本作は以降の作品より、中身が濃い。
詰め込まれている情報は膨大だが、しかし、割とすんなり頭に入る。
それは、視点がある程度はっきりしているためだろう。

相変わらずテーマは陰惨である。
それはミステリとしては、ある意味、仕方のないことではある。
そして、少々救いのないラストもまた、宗教との対決ということでは、仕方のないことではあるだろう。
読み応えのある、そして読後の達成感もまた、まちがいのない傑作である。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.98
(5pt)

凄みの有る伝奇大作

この本は推理小説として批判する人が多い様ですが筋違いだと思います。
本のジャンル分けはあくまで便宜的なものです。
山中の禅寺で起きた事件 奇怪な結末 
この物語の醍醐味は謎には有りません
登場人物達の囚われた意識の檻ひょっとしたら私たちも・・
それを払い落す事それがこの伝奇譚の醍醐味です。
京極先生が一番「凄味」を込めて書いた伝奇譚だと思います
面白かったです。
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X
No.97
(5pt)

凄みの有る伝奇大作

この本は推理小説として批判する人が多い様ですが筋違いだと思います。
本のジャンル分けはあくまで便宜的なものです。
山中の禅寺で起きた事件 奇怪な結末 
この物語の醍醐味は謎には有りません
登場人物達の囚われた意識の檻ひょっとしたら私たちも・・
それを払い落す事それがこの伝奇譚の醍醐味です。
京極先生が一番「凄味」を込めて書いた伝奇譚だと思います
面白かったです。
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)より
4062732475
No.96
(1pt)

横溝せいしの作品を分厚くしただけ

中身なし  仏教問答は 未熟  参考書としては まあまあ 内容は お粗末過ぎる 横溝せいしの 作品と時代が同じなのが おもろいけど 長いだけのはなし  お粗末  この方のは 4つほど 読みましたが 全作品 再読に耐えない  刑事コロンボのほうが はるかに いい作品だ(^_________^)  長いだけが とりえの 作品群です鯛
鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)より
406181883X