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きつねのはなし
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きつねのはなしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 21~40 2/5ページ
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森見氏の小説は、変わり者の大学生が登場する作品が多い。そして、本作のようなシリアスな作品にも一風変わった先輩が出てくる。京都の例の大学は変わり者が多いという噂だが、森見氏の作品には、この変わり者の生き方を讚美とまで言わないが、認め、愛し、慈しむ様が常に感じられ、この点が僕にはたまらない。 | ||||
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舞台は京都、時はよくわからないが、多分昭和40年代?または30年代?なんとなく、そんな雰囲気です。 どんなストーリーかを説明することは不可能。雰囲気で読ませるタイプのホラー。 本当にいるのか、心の中の邪悪なものを表現しているのか、つかみどころない「ケモノ」。 フッととても怖くなるような瞬間が時々あらわれる不思議な作品でした。 それにしても、京都の地名の何と魅力的なことでしょうか。 | ||||
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「太陽の塔」「夜は短し~」「四畳半神話大系」に続き、本書は私にとって著者4作目の作品で、これまでとはぐっと雰囲気をかえたホラーチックな作品集ではあるものの、それでもやはり森見登美彦らしさを感じさせる好感のもてる作品集です。 本作品集には四つの短編が収録されていますが、それぞれに共通するワードが登場し、どこかで関連性を感じさせます。 「古道具屋の芳蓮堂(ほうれんどう)」 「鷺森神社(さぎのもり)近くの古い屋敷」 「胴がいやに長く、人間のような白い歯をむき出す狐に似たケモノ」 「何かが待ち受けているかのような京都の入り組んだ路地裏」 「水」 古道具には、なにやら秘められた歴史のようなものを感じさせられる。 そこで取り扱われるものの中には、やはりそこに秘められた魔の力をもつものがあってもおかしくない。 本作では芳蓮堂という古道具屋がもつ雰囲気を作品全体に及ぼすことで、常識では説明しきれない不思議な現象や存在に説得力を持たせることに成功している。 それでも、芳蓮堂のナツメさん、着流し姿の不気味な天城さんといった存在、そして大学生が主人公となっていることで、これまでの森見登美彦作品らしさも保っています。 こういうお話も悪くないですね。 | ||||
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京都だったらありそうな不思議なケモノの話し集 一二編読むと大変面白いが、続けて読むとちょっと変化の付け方が単調な印象を受ける | ||||
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「きつねのはなし」自体はとても良かった。京都の裏通りに入ったかのような不気味で怪しげな雰囲気があって、ぞくぞくした。最後が曖昧にしたまま終わるのも良い。 この人はこう言う作品も描けるのかと森見登美彦と言う作家の才に驚かされた。 だが他がどうも微妙。 怪談にしてはどれもこれも設定をこねくり回し過ぎではないだろうか。色々と話やキャラを掘り下げてる割には最後が曖昧に終わるので、伏線はるだけはって何一つ回収し無いミステリを読んだようなモヤモヤ感がある。 無論怪談なのだから、終わりははっきりさせない方が良いのだが、途中まではっきりと何かを示唆してる風なのに最後だけもやっとされても腑に落ちない。 そこで描かれる怪異自体にもさほど独創的なものも見当たらない。 思うにこの作者に怪談は向いてないのかもしれない。文体にしろ人物描写にしろ少々理屈っぽ過ぎるきらいがある。 | ||||
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京都の左京区が舞台で、学生時代を京都で過ごした人にはお薦めです。 4編がつながっているようで、独立したおはなしでした。神秘的で闇の中にある人間の感情を描き出している小説です。一気に読み終えました。 | ||||
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何とも言えない不思議な世界観が好きです。 最初のお話しが一番気に入ってますが、他の話しの結末が私の理解力、想像力ともに乏しい生かいまいちよくわからずもやっと終わりました。でもはっきりし過ぎるより、このミステリアスさが良いのかもしれません。 | ||||
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京都が好きで、何度も行った。でもまた行きたくなる。 森見登美彦の作品群に出会ってしまってから、その衝動がまた強くなった。 この「きつねのはなし」は特に。やっぱりあそこには何かがいる、何か得体のしれない妖気が。 森見作品の中でも描写は特に写実的である。それゆえに静かにせまる得体の知れない恐怖が伝わってくる。 京都にて一人、白昼、道に迷ったことがあるが、あのとき通った道の記憶の中に、”ケモノ”が入り込んでしまったみたいだ。 | ||||
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帯も付いたままで思っていた以上の美品でした。 丁寧な梱包に到着も日時通りで とてもお得な感じがしました。 後は読むだけです。 ありがとうございます。 | ||||
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独特の不可思議な雰囲気を持つ作品。 短編集だが、それぞれにつながりがあるわけでもなく、芳連堂で薄いつながりがある感じが、謎めいていた印象を与える。 きつねにつままれた感じは十二分。 | ||||
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不思議な空間に迷い込みます。。夜は短しとはまた違った感覚でお楽しみください。 | ||||
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読み終えても謎が残る気持ち悪さは、90年代のジャパニーズホラーのようだった。 また、過程の描写に重点を置いている点も似ている。 各話、関係はしているけどもリンクしているのかも謎。 「果実の中の龍」に以下のようなセリフがありますが、 読者がこの糸を辿ることができるのかも謎ですね。 "もしその糸を辿っていくことができるなら、この街の中枢にある、 とても暗くて神秘的な場所へ通じているような気がするんだ" | ||||
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妖の存在を感じさせつつ綴られる4つの物語。適度に抑えた文体が、妙に嵌り心地良かった。 中でも「果実の中の龍」が◎。嘘の自伝に取り憑かれた先輩の話はとても魅惑的。 「本当でも嘘でも、かまわない。そんなことはどうでもいいことです」。 同じくそう思う。 | ||||
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青年たちが経験するちょっとホラーで普通とは違う体験。(「果実の中の龍」のみ、体験「を語る」という手法を取っている。) 総評としては場所、人物、小物(小道具)の描写がとてもうまいので、場面ごとのイメージが浮かびやすく、文しかないのにとてもビジュアル的。 そのため非常に読み易いが、人物にはクセがあるし、超現実的な出来事は起こるしで、読み手によって、合う合わないはあると思う。 人物描写は主人公よりも、主人公以外の人物方がより丁寧で、ともすれば主人公がかすみそうだが、逆に感情移入できるキャラクターとしての機能を果たしている。(ただし「魔」だけはこの特徴が話の「しかけ」としての機能している) 新しいが懐かしい、重たくもなく、爽やかでもない、私にとっては非常に絶妙なバランスの作品だった。 個人的には「きつねのはなし」が綺麗に決まっていて好きだ。特に評価の高い「果実の中の龍」は、みずほさんにも感情移入してしまったため、ちょっと切なすぎた。 | ||||
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単行本の装丁が素敵でめずらしくジャケ買いした作品です。 森見さんというと「夜は短し歩けよ乙女」に代表される、 ダメダメ大学生の妄想ワールドのほうが有名な気がしますが、 一番引き込まれたのはこのお話でした。 京都を舞台に、少しずつ舞台設定を共有した4つの怪奇譚。 抑制の効いた静かな文体で、 読む者を京都の薄闇へ引き込みます。 妖しい京都の魅力を満喫できます。 きつねといえば、静岡には「筒狐」の伝承があるそうです。 「きつねのはなし」に出てくるきつねに近いみたい。 他の地域にもそういう話、あるんでしょうか。 | ||||
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京都という歴史の影がある地ゆえに、この物語の魔物 たちが生き生きと見えてくるし、不思議な魍魎たちの 宴がしたしたと迫りくる。いかにも、京都という舞台 がすべてを納得させくれる。 | ||||
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いつものアホな学生が出てくる森見作品とは作風が違って、趣がありました。こんな話もいい。 | ||||
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丁寧な標準語で、イントネーションは読んだだけでは判りません。 そして、過去の2つの物語、きつねについてのものがたりをするときに、それはセリフではなく、話し言葉でもなく、読み物を語って聞かせる類のことばなのです。 従って、言葉は、ナツメさんの話しかける相手を突き抜けて、聴衆へと達するのです。一種のシャーマニズム的言辞に属するものでしょう。 単調に丁寧に語る言葉が、場を制する。どこかで、立原正秋氏の文学作品を連想させるものでした。 これは傑作です。 | ||||
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きつねに包まれた話。 大人版京都おとぎ話みたいです。 登場人物の会話も意味深で、読んでいく内に誰が狐に化けているのか。。 現実と魔界が融合する不思議な世界観。京都だから描けるのかもしれません。 | ||||
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『夜は短し歩けよ乙女』を初めて読んで、京都の雰囲気も好きだし、昔の学生達の雰囲気も、摩訶不思議な人達も好きなんだけど、どうしてもなじめない作風!だけど、評価で『この作品が一番良かった』とあったので、読んでみたけど、やっぱり苦手…。どっちの作品も、不気味だけ残って面白いって思えなかった。 | ||||
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