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きつねのはなし



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【この小説が収録されている参考書籍】
きつねのはなし
きつねのはなし (新潮文庫)

きつねのはなしの評価: 3.91/5点 レビュー 94件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(3pt)

評価が高いので

「夜行」「夜は短し・・・」の次に何か同じ作者の良い本はないかと

見ましたところ、この「きつねのはなし」の評価が高かったので、

読んで見ました。

ところが、私の読解力が良くないのか、読んでいてもあまり怖いと

思うところがなく、最後の章でひょっとしたら、すべてまとめて

しまうような、結末が待っているのではないかと、勝手に想像し、

ドキドキしながら、期待値を上げてしまいました。

結局それぞれの短編集なのだと言うことがわかり、自分を納得

させましたが、

京都の町に住んでいたり、この街に詳しい方は、とても面白い

小説なのかもしれません。
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.14:
(3pt)

ケモノがさまよう京都の夜

舞台は京都、時はよくわからないが、多分昭和40年代?または30年代?なんとなく、そんな雰囲気です。

どんなストーリーかを説明することは不可能。雰囲気で読ませるタイプのホラー。
本当にいるのか、心の中の邪悪なものを表現しているのか、つかみどころない「ケモノ」。
フッととても怖くなるような瞬間が時々あらわれる不思議な作品でした。

それにしても、京都の地名の何と魅力的なことでしょうか。
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.13:
(3pt)

面白いが。。。

京都だったらありそうな不思議なケモノの話し集
一二編読むと大変面白いが、続けて読むとちょっと変化の付け方が単調な印象を受ける
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.12:
(3pt)

表題作以外はイマイチ

「きつねのはなし」自体はとても良かった。京都の裏通りに入ったかのような不気味で怪しげな雰囲気があって、ぞくぞくした。最後が曖昧にしたまま終わるのも良い。
この人はこう言う作品も描けるのかと森見登美彦と言う作家の才に驚かされた。
だが他がどうも微妙。
怪談にしてはどれもこれも設定をこねくり回し過ぎではないだろうか。色々と話やキャラを掘り下げてる割には最後が曖昧に終わるので、伏線はるだけはって何一つ回収し無いミステリを読んだようなモヤモヤ感がある。
無論怪談なのだから、終わりははっきりさせない方が良いのだが、途中まではっきりと何かを示唆してる風なのに最後だけもやっとされても腑に落ちない。
そこで描かれる怪異自体にもさほど独創的なものも見当たらない。
思うにこの作者に怪談は向いてないのかもしれない。文体にしろ人物描写にしろ少々理屈っぽ過ぎるきらいがある。
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.11:
(3pt)

不思議な…

何とも言えない不思議な世界観が好きです。
最初のお話しが一番気に入ってますが、他の話しの結末が私の理解力、想像力ともに乏しい生かいまいちよくわからずもやっと終わりました。でもはっきりし過ぎるより、このミステリアスさが良いのかもしれません。
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.10:
(3pt)

魑魅魍魎たちの尻尾を垣間見る物語。

京都という歴史の影がある地ゆえに、この物語の魔物
たちが生き生きと見えてくるし、不思議な魍魎たちの
宴がしたしたと迫りくる。いかにも、京都という舞台
がすべてを納得させくれる。
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.9:
(3pt)

やっぱり駄目だった…

『夜は短し歩けよ乙女』を初めて読んで、京都の雰囲気も好きだし、昔の学生達の雰囲気も、摩訶不思議な人達も好きなんだけど、どうしてもなじめない作風!だけど、評価で『この作品が一番良かった』とあったので、読んでみたけど、やっぱり苦手…。どっちの作品も、不気味だけ残って面白いって思えなかった。
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4101290520
No.8:
(3pt)

流麗な文体の怪談

京都を舞台にした怪談話。 どれも読ませるし、文体も伝統的な現代語とでも言うべき流麗なもので、心地よい。 一読の価値はあるだろう。
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4101290520
No.7:
(3pt)

表題作は星5つですが・・・

「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」も好きだけれど、こんな妖しい
森見作品も良いなとは思うが、しかし・・・。

表題作の「きつねのはなし」は出色。
京都の街だったら、こんな妖しいことも然もありなんと思わせる。現代が
舞台だと忘れてしまうくらいの古めかしさも京都なら違和感がない。
この話だけ雑誌に掲載されたもので、この話の出来栄えが良かったので、
一冊の本にまとめるために、書き下ろししたのが残りの3篇ということなの
だろう。
しかし、やはり書き下ろしの3篇は「きつねのはなし」に比べ、分かりにく
かったり、ストーリー自体に魅力が乏しかったりと、肩を並べる水準には
無いように思った。

表題作は星5つ。残りの3篇は残念ながら普通。
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.6:
(3pt)

普通の話

2006年に出た単行本の文庫化。多少の改訂がなされているという。
 「きつねのはなし」、「果実の中の龍」、「魔」、「水神」の4篇が収められている。
 きつねっぽい何かが共通して出てくる、怪しくも不思議なファンタジーである。読み心地は森見作品らしい、ノスタルジーと甘さに満ちており、そういう面では読者の期待を裏切らないだろう。
 しかし、ストーリーについては、「普通の話だなあ」と感じた。なんというか、意外性がなく、発想もありきたり。もう少し突飛なものを期待していたのだが。
 京都在住の私としては、良く知っている場所が出てきて、楽しかった。
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.5:
(3pt)

空虚の先

「きつねのはなし」「果実の中の種」「魔」「水神」といった謎を秘めた古都を舞台に描いた漆黒の作品集です。氏の作品において、明らかに異質なものとなっています。
闇に蠢くものと対峙する時、何が待ち受けているのでしょうか…。

「でもねえ、今でも思うんだけど、嘘だからなんだというんだろうな。僕はつまらない、空っぽの男だ。語られた話以外、いったい、僕そのものに何の価値があるんだろう」
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.4:
(3pt)

趣が異なる森見作品

京都を舞台にした短編奇譚集ですが、これまで読んだ森見作品とは、趣が異なる作品でした。
4つの作品が収められていますが、「芳蓮堂(古道具屋)」「胴の長いケモノ」「狐の面」などのキーワードで繋がっており、連作集といえなくもありません。
もちろん、個々の作品の内容は独立しているので、ひとつの作品として楽しむことも出来ます。

個人的なおススメは、「魔」という作品です。
人の心に潜む薄暗い部分が、ある瞬間に表出するような展開が、とても怖いです。
京都という古い街が持つ独特の雰囲気が、さらに怖ろしさを煽るのかもしれません。

芳蓮堂は何者か?
胴の長いケモノは、本当は何だったのか?
色々な謎は残ったままに終わっていますが、想像力を働かせながら、その余韻を楽しむことにしましょう。
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.3:
(3pt)

表題作は文句なく最高

京都を舞台にした、幻想短編小説集。
 奇妙な骨董品を商いする法漣堂、薄気味の悪い何かを飼いならす老人、狐の面を被った男、そして細長い身体をしたケモノ。そういったものをモチーフにした、繋がっているような繋がっていないような全作品が繋がっているようないないような短編集です。
 前に読んだ「夜は短し歩けよ乙女」とは全く逆ベクトルといっていい、暗く幻想的なタッチの作品で読む前の印象と読んでからの印象が大きく違った本でした。
 ただ、作品の評価としては表題作の「きつねのはなし」はずいぶん高くつけますが(この話はとても面白かったし、幻想的だったし、叙情的だったし、怪談としての完成度も高くて文句のつけようがなかったです)、それ以外の作品や本全体としては微妙な感じでした。あくまで個人的な感想ですが、どこかしっくりとこない、こなれていない感じがしました。それは最初に書いたように、いくつかの共通するモチーフや、人物が4作品を通じて出てくるのですが、それが作品ごとに別々の人物・モノとなってでてくるので違和感がどうしても先にたってしまうというのが第一点。それから、もう一つは、こちらは自分の能力的な衰えなのかも知れませんが、幻想小説の持ち味であるはずの見えないものが見え、見えるものが見えないといった幻視能力をかきたてる部分ですんなり世界に入り込めなかったのがもう一点です。
 尤も、これはさきに個人的な能力の衰えと書きましたように、自分自身の持っている幻視的に小説世界に入り込める力が弱っているからかも知れません。昔は小説の世界、漫画の世界に簡単にそのまま入り込めてどっぷりと浸かりこめたのが、最近はそういう風にさらりと世界に入り込むことがときおり出来ない時があります。だから、作品そのものがどうというよりはこちらの能力の衰え(もしくは欠如)部分が、作品全体の評価を微妙とさせているのかも知れません。
 ミステリ小説や、純文学と違って、幻想小説や怪奇小説などはその能力・感じ方によって評価が変わってしまう特性がありますので、そのあたり注釈としてつけておきます。また、この作品において描かれる京都は現在もしくは近過去の京都であるものの、その闇の濃さ、不条理さ、そして幻想的な美しさという点では他の作品にない濃い色合いを見せてくれていて、そのあたりにはとても感服したことも付け加えておきます。恒川光太郎のような風合いでした。
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.2:
(3pt)

結局『魔』の正体は?

う〜ん、どうだろう?
『きつねのはなし』はわりに面白く読めたんだけど
他の作品がちょっと肌に合わないというか、
摩訶不思議な体験談ってだけで
なかなか話の中に入り込めなかった、そんな感じがした。
入り込めないと言うか、
置き去りにされた感じですね。

こういう不思議系な話は嫌いではないけれど、
どの登場人物にも
感情移入ができなくて、
まぁ、どの登場人物もなんとなく影が薄い気がして
しょうがなかったです。

しかし、森見さんのもつ独特さはこの作品でもしっかり健在で
それはそれでよかったんだけど、
これまで読んだ作品のように
強烈なキャラクターがいない分、
物足りなかったのは気のせいではないはずです。

芳蓮堂をもっと前面に押し出して
そこから人間の心の奥に潜む『魔』について
書いていくともっと面白かったかな〜と個人的には思いました。
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.1:
(3pt)

この世とどこかの境界を漂うような作品

ホラーとも言いがたいような幻想的で不思議なお話でした。

それぞれの短編に

「狐の面」「芳蓮堂という古道具屋」というキーワードが出てきて、

一瞬すべての話はリンクしているように思えるんだけど、

設定が微妙に違う・・・・

で、どれも謎が謎のままで解決していない。

腑に落ちないような不可思議な要素が多く、

全体的に曖昧な印象を醸し出しています。

著者、作品時代は多くを語らず、

それらは自分の想像力で解決納得してくれというタイプの作品なのかも。

世の中にははっきりとさせてはいけないことがある。

「狐は人間を騙す」だとか、

そういう言い伝えも本気になって証明したりはしてはならない。

謎は謎のままでのこしておかなくてはならない場合もある。

そのへんの境界線をゆらゆらと漂うような作品でした。
きつねのはなし (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520

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