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はるひのの、はる
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はるひのの、はるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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「ささらさや」の続編が出ていたことを最近知って読んでみました。 第2巻、第3巻とあり、この本は3巻らしいのですが、どこから読んでも物語が独立しているから大丈夫ということで、3巻を読みました。 3巻を読んだ理由は、「ささらさや」で赤ん坊だったユウスケが大きくなったときの物語ということで、それを先に読みたいなと思ったからです。 ユウスケには幽霊が見える才能があるらしく、不思議な少女に頼まれて、幽霊を助けて成仏させていくというお話。 連作短編になっており、ページが進むにつれてユウスケが大きくなっていきます。 短編の中で、誰が幽霊なのか分からない作品もあって、なかなか凝ってある物語だなと思ったのですが、結末の予測がつきやすい面もあり、そこは残念。 物語の最後、今までの登場人物がすべてつながってきて、大団円を迎えるのですが、そこはかなり複雑で、もう少し全体的にシンプルなお話でもいいのではと思いました。 登場人物の関係はもう少しシンプルで、ストーリー上はもう少し展開があってもいいかな。(特に前半部分) ファンタジーというよりどこかSFのような感じで、私としては「ささらさや」が理解しやすく好みです。 でも、面白かったので星4で。 | ||||
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入院以来加納さんのファンになりました。とっても読みやすいです。 | ||||
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今まで読んだ本で一番心に残っているのは、と聞かれると、迷わず「ささらさや」と答えます。 本書はその「ささらさや」、「てるてるあした」に続くシリーズ第三作目です。 しばらく読書から遠ざかっており、久しぶりに立ち寄った書店で見つけた時、胸が高鳴りました。 内容は他の方が書いてらっしゃるので省きます。 元々幽霊が登場するファンタジックなシリーズですが、一作目より二作目、二作目より三作目と、私たちの手には届かないような超体験のお話になります。 正直なところ、ファンタジー要素が幽霊までだった一、二作目に較べ、時空まで越えてしまったのはやり過ぎでは、と思ってしまいました。 もちろん、物語なのですから、自由なんですが・・・。 ただ、本当に読後の清涼感はすごいです。 心が浄化されたようです。 もし一度借りて読んだとしても、その後購入しようと思える程、素敵な物語です。 「ささらさや」を初めて読んだあの日から10数年もの月日が流れ、お気楽学生だった私も今は世間の荒波にもまれてくちゃくちゃの社会人。 人間関係もうまくいかず、ライバルをギャフンと言わせる事ばかり考える毎日。 そんな時、出会ったこの本は、カチカチで酸化した私の心をゆるゆると溶かしてくれました。 読みだす前まで怒りや憎しみばかりに支配されていた心が、読み終えた後はあたたかい気持ちで満たされたのです。 このタイミングで出会えて本当によかった。 加納さんの本はほぼ全て持っているので、もう一度最初から読みなおそうと思います。 | ||||
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何となく読んでいると、どこかで繋がっている。 また読み返して、納得する。 なんども読んで、読み返したくなる本です。 | ||||
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読み終わって、しばらく放心。 良い本に出会えた時ほど、読む前に戻って欲しいと思ったりしませんか? 今からこの本を読める人は幸せですよ! 堪能してください。 加納朋子さんの本、もっと読みたくなります。 | ||||
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育ち盛りの子供持つ年で白血病を発症し、闘って生き残った人。極めて強い精神力と、協調能力を持った、女性作家。闘病下でこれほど前向きな精神状態を維持できる人は極めて珍しいでしょうが、その姿勢は参考になります。 以下は、筆者の書くタイミング(ページ数)で3段階を分けて、気になった所をメモしたものです。 <第1段階> 研修医に八つ当たり、健康の為に病室で運動、アイスを食べれず怒る、抗がん剤の副作用に苦しむ時でも子供が夏休み宿題をやったか心配、夫がかまってくれるのでハアハア苦しみながらもペラペラ喋る <第2段階> 心身辛くなりすぎてきて、頑張る事を止めた。自己暗示で「がんばれ、おいしい」と思いながら食事する、「良かった探し」の強制ポジティブシンキング、メールで身内/友達に大丈夫の嘘返事、などを止めた。 体力と共に気力が衰えたが、本をひたすら読んでいた。ときおりメソメソ泣きだしては、看護婦を心配させていた。 <第3段階> ・夫がたまに口説いてくるので嬉しい ・同室の同環境の人々や若い女の子に同情し、同じ敵と戦っている共同体意識を持つ ・看護婦さんたちは、忙しい中でも無菌病棟内にクリスマス装飾やパーティを主催するなど、本当に縁の下の力持ち ・医学的ケアの啓蒙を始める(口腔ケアによるばい菌減) ・忙しい主治医達への感謝の気持ちは忘れない ・申し訳ない気持ちで、義母にしばらく家手伝いをしてもらった ・日常へ復帰! <メッセージの一部> 情報は、戦う為の力です。ですがまず、情報に押し潰されないだけの強さと冷静さを、少しずつでも育てて下さい。その為に、ポジティブシンキング、笑う事、楽しみを持つことは大事です。 | ||||
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この「はるひのの、はる」は「ささらさや」「てるてるあした」のシリーズの完結編だそうで、今回の主人公は、「ささらさや」のユウ坊が成長して「ユウスケ」になります。亡くなった人が見えるというユウスケが、河原で「はるひ」という少女と出会い、その少女と一緒に亡くなった人のいろんな思いを叶えていくという物語。「はるひ」がいったい誰なのか。ユウスケがはるひとした様々なことが、どうやって繋がっていくのかが少しずつ解き明かされます。 結末は切ないながらも、優しく穏やかに読む人の心を癒します。 個人的には猫の話に涙しました。どうしても、犬や猫の話には弱い私です。 加納朋子の作品は、「壮大なエンターテイメント!」とか「驚愕のミステリー!」とかではないのですが、しっかりとした世界観と、優しい登場人物たちの切ない想いが、読後感良く、読んだ人も優しい気持ちにさせてくれます。「無菌室より愛をこめて」を読んで、彼女がどれ程家族に深く愛されているかがわかり、改めて彼女が描く世界の優しさの理由がわかった気がします。広げた風呂敷も(大風呂敷でなく、淡い色の素敵な風呂敷って感じ)ちゃんと始末して納得させてくれるのも好きです。 特に今回は、闘病後ということで、復帰を強く願っていたので、とてもうれしく読みました。これからも、きっとまったく健康な人のようにはいかないのかもしれません。大変な事がたくさんあるのかもしれませんが、素敵な作品、楽しみにしています。 | ||||
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「ささらさや」「てるてるあした」に続くささらシリーズ最後の作品です。 それぞれ独立した作品なので、本書だけ読んでも問題ありません。 ラストを読み終えた後は感動しかありません。よくできています。 タイムトラベラーの話なのでしょうが、一話一話が凝った作りになっています。そしてラストが圧巻です。 個人的には久しぶりに心震えた作品です。 この感動を誰かに伝えたい!という衝動に駆られ、久しぶりのアップです。 | ||||
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"ある日、僕の前に「はるひ」という女の子が現れる。 「未来を変えるために、助けてほしい」と頼まれた僕は、それから度々彼女の不思議なお願いを聞くことになり" 「ささら さや」「てるてる あした」に続く「ささら」シリーズの第3弾の連作短編集。前2作と同様に佐々良という街で起こる不思議な出来事を連作ミステリの形で描く。 前2作とは舞台を共有しているだけで、その他の接点はほとんど無いため、この作品だけで十分楽しめる。 著者のデビュー作「ななつのこ」から始まる駒子シリーズと、このささらシリーズは連作短編集という形になっています。どちらのシリーズも好きなのですが、しばらく新刊の出なかったささらシリーズは「人の優しさ」をノスタルジックに描いており、優しすぎるゴーストストーリーについつはまり込んでしまいます。 今回の「はるひのの、はる」もやはりゴーストストーリー。佐々良に暮らす少年の前に現れる「はるひ」と名乗る少女と彼女のお願いを果たす中で出会う幽霊たち。 一篇の短編小説の中で、物語が紡がれ、全体として「はるひ」を中心にした人と時間と命の物語になっています。 「ふたたびはるひのの、はる 前」「ふたたびはるひのの、はる 後」と名付けられた2つの短編は、推理小説で言うと問題編と解決編といったところ。悔しいけれども、この仕掛けにしっかりと心を掴まれてしまいました。作者の思う壺ですね。 素敵な物語でした。ささらの物語は最後とのことですが、またこの街を覗いてみたいなぁとわがままを言いたくなりました。 | ||||
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「ささらさや」と「てるてるあした」に続く「ささら」シリーズ第3弾です。 幼い頃から人には見えないものが見える能力をもつユウスケ君の前に「はるひ」という謎の少女が現れます。 彼女から「未来を変える為に、助けて欲しい」と頼まれたユウスケ君は、それから度々彼女からの 不思議なお願い事を聞くことになります。 さて、「未来」はどの様に変わるのか・・・ それは是非、読んで見て下さいね!! | ||||
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幼い頃からユウスケには、人には見えないものが見えるという不思議な力があった。 小学校に上がる前の年、ユウスケは川原ではるひというひとりの少女と出会う。 ユウスケははるひから、亡くなった女の子を助ける手伝いをしてほしいと頼まれる。 それはいったいどういうことなのか・・・? 表題作「はるひのの、はる」を含む短編集。「ささら」シリーズ3。 この作品は「ささらさや」「てるてるあした」に続くシリーズ3作目で、完結編に なっている。それだけに、「ささらさや」で登場したときはまだ赤ちゃんだった ユウスケの成長がうれしい。ほかにも懐かしい人が登場している。 ユウスケは、人が見えないものを見ることができる。そんなユウスケの前に現れた、 謎の少女。その少女との不思議なできごとを描いた「はるひのの、はる」。物語は さらに「はるひのの、なつ」「はるひのの、あき」「はるひのの、ふゆ」・・・と、 ユウスケの成長をとらえながら続く。だが、ユウスケが体験するそれらの不思議な できごとがいったいどう形を作っていくのか、最初はまったく分からなかった。 作者は、やさしくていねいに、その謎を解き明かしていく。 「ああ、こんなふうにつながっていたんだ。」 すべてのできごとがつながったとき、はるひという女性の切実な願いが見えた。 そして、静かな感動を伴いながら物語はラストを迎える。変えられるものと変え られないもの。その違いは、本当につらく切ない。残酷なまでに・・・。できるの なら、すべてがいい方向に変わってほしかったと思う。 切ない中にも心にほんのりとした温かさが残る、深い味わいのある作品だった。 | ||||
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