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追跡者たち
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追跡者たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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主人公は3人 1人目:夫と息子の横暴に耐え切れずに家出した主婦、ミラ。彼女は国の諜報機関で働き、そこで大掛かりな密輸事件の盗聴データをまとめます。 2人目:「流血のサファリ」主人公のプロボディガード、レマー。動物取引の護衛を頼まれますが、そこで盗まれた銃を追いかけるうちに暴力組織のボスと関わります。 3人目:元警察の探偵、マット。行方不明の夫を探す主婦の依頼を調べていくうち、暴力組織に関わります。 上記の3人の物語がミラ、レマー、ミラ、マットの順に語られます。上下巻合わせて1000ページ近い大長編です。 各々全く関係のない3人が携わった事件がそれぞれ短編としてぶつ切り終わりで語られますが、携わった事件は同じ暴力組織が起こした1つの国際的な密輸事件。ミラの密輸事件、レマーの近所の農家の動物取引、マットの一般市民の誘拐事件が同じ暴力組織の密輸事件に収束する下巻の最終数ページは、読んでいて正に息する暇もありませんでした。 レマーのプロボディガード、マットの元警察の探偵などはよくあるキャラクター付けですが、ミラの家出主婦は斬新でした。家庭を飛び出し社会人として生活していく場面から、恋をして職場を去り彼氏と自ら事件を動かす。従動的な主婦が恋というキッカケを踏み台にして主体的に動く1人の人間になる様子が面白かったです。彼氏が好きは好きですが、恋に盲目でなく、どこか冷めているのが良かったです。 | ||||
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このところ、北欧ばかりをうろうろしていた私のミステリ・リーディングの世界が、ついにアフリカにまで開かれてしまいました。 それはもうノーマークの地ですし、脳の想像力中枢がシゲキされてたいへんでした。 そこで展開される非道の限りも、すべて暗黒の単なる1ページ。 アフリカって・・・・。 「キンシャサ」と聞いてピクリと反応するような人間になりたいなら、ぜひ、これを読むべきです。 続編があるようなうわさですが、私はこの結末にもじゅうぶん満足。 納得いかない読者がいらっしゃるのにもうなずけますが。 上質なミステリであることには疑いありません。 おすすめできます! | ||||
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実際、第三部の最後=下巻の225ページまでは6☆でもいいんじゃないか、と思った程の練られたプロット。 幾つかのまったく違った登場人物の話が同時進行し、彼らの人生が、物語が最後に交錯して<ガーン>と 人間模様を盛り上げるのが面白本の定石なのだが、第三部まで読読み進んできた限り、相当上手い作家の様で、 総まとめの第四部で、どんな手練の手腕で大円団を見せてくれるのか、期待して第四部に取り掛かったのだが... ところが、第四部も又々違う話で、結局<大円団>は最後の8ページのみに集約で、後書きの<あっさり気味の まとめ方>論に激しく同意せざるをえなかった。 最後に勿論、ミラ、レマー、フリーの交錯の記述もあるのだが、第一部〜第三部と彼らの物語を思い入れを持って読み進めてきた 当方としては、<え〜っ、最後はもうちょっと盛り上げてよ...>と思わず愚痴ってしまった。 読み終わって全編を振り返ってみると、本作の弱点(そういう作者の意図だったのかもしれないが)は、全部の話に少しでもいいから 絡んでくる通しの主人公が存在しない点だと私には思え、だからこう言う終わり方をせざるをえないのだ、と自分を納得させた次第。 だいたい、ルーカス・ベッカーは必要か?あれをレマーに置き換えたほうが、よりお互いに関わりのある話を構築出来た様な気がするのだが... それと、ジンバブエからの密輸品の代金を回収できなかった<組織>は泣き寝入りでいいんでしょうか? なんだが、<ライオン>の話と密輸品をめぐる南アのギャングの関わりとか、よく理解できないんですが...結局あまり関係無いと言う事か? 後書きにある<続編>というのは、第四部のマット・ジュベール物なのだが、読みたいかと言われたら、現状は[?] 南アの作家ものとしては、ロジャー・スミスの[這いつくばって慈悲を乞え]の方が上かもしれん... 誤訳>下巻397p <250万と150万>=25万と15万 南ア トリビア> 南アのタイ・レストランではスシが食える。 | ||||
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第1部は、家出した主婦が国際的陰謀に巻き込まれる話。 ところがこれがプツっと終わって、第2部へ。 今度はプロのボディガードが貴重なサイの護衛をするアクション篇。 両者の関係は? 繋がりは? 上巻はここまで。 下巻ではさらなる展開が…… 上巻だけだと「?」の嵐になりそうですが、 下巻まで読むと、これがキッチリまとまるから、凄い。 この作者、既刊の『流血のサファリ』でも侮れないなと思ってましたが やはりタダモノでない腕を持っているようです。 引き続きの翻訳刊行が望まれます。 | ||||
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