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四畳半神話大系
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四畳半神話大系の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全192件 161~180 9/10ページ
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これぞ森見登美彦って感じの作品。 太陽の塔と設定が似ています。 そして小津のキャラがいい。四畳半ラビリンスの馬鹿馬鹿しさも好き。 ただ話が長くなった分、キレがない。 4話のリンクも、さすがだと感じる反面、 長くなったことで面白さが薄まってしまった感じがする。 (有頂天家族のときも感じたことですが) 森見さんは短めの作品のほうが面白いと思う。 | ||||
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このサークルを選んでいたらこの未来、あのサークルを選んでいたらこの未来、という感じのパラレルワールドになってます。 冒頭が全く同じなので、手抜きチックにも見えなくありませんw どれを読んでも屋台のラーメンが食べたくなります! 最終話を読むと、大量の蛾の正体がわかるのですが、なんとも言えない癖のある味があります。 作中、気難しい古書店の親父がヒロインの明石さんに出会った時、彼女をかぐや姫に例えてますね。 『かぐや姫を見かけた竹取の翁のごとき、めろめろの有り様になった。』 『とけたマシュマロのごときめろめろぶり』 で、森見さんはめでたくご結婚されたわけですが、ブログでの報告に、登美彦氏、かぐや姫をむかえるって書いてあるんですよ(*'m`*)むほほ めろめろなんですね♪ 末永くお幸せにvV | ||||
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下賀茂泉川町をストリートビューで訪ねてみた。 お屋敷が多いが中には幽水荘らしき、建物も。 猫ラーメンもひょっとしたら存在するのかも?? 今度探しに行ってみよう。 | ||||
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同じ主人公と同じ四畳半の下宿と同じモチーフで四つの話。 森見氏の本を読むのは四作目で、ずいぶん作品世界に馴れたところで、 今度も男汁たっぶりの貧乏学生生活堪能しました。 一番気に入ったのはやはり奇想天外を通り越して、 シュールともいえる、四つ目のエピソードでした。 マンネリ一歩手前で最後の小さなどんでん返しが気持ち良かった。 忌まわしい存在のはずの小津が可愛らしく思えてくるから不思議。 | ||||
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登場人物の博識さ、いもかわいさ、人にかわいい迷惑をかけるためにとてつもない策略を練るところが、実際に京大にいいている幼馴染にそっくりだ。いやこんな人もいるのだな。この作者の本を読んで、いつも思うのだが、東京で就職や将来のためにカツカツと勉強し、人脈作りをする以外に、伝統のある京都の街でいろんな空想にふける大学生活を送る選択肢もあったんだなと感じる。 | ||||
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1話目を読んだ時点では、 特に面白くもなく、つまらなくもない話だと思ってました。 2話目を読んでいる途中から、 繰り返される回りくどい表現に引き込まれ、 3話目を読む頃には、もう止まりませんでした。 そして、全てをまとめあげる4話目。圧巻でした。 何よりすごいのは、ここまでの興奮を味わっておきながら、 同時になにか汚いものに触れてしまったような気分になること。 登場人物が誰一人尊敬できないし、 起こる事件は心の底からくだらないのです(笑) でも、(残念ながら)それが親近感にも通じるわけで、感情移入を誘います。 最高の1冊でした。 | ||||
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本屋でたまたま見かけて購入しましたが、 意外な構成で楽しめました。 自分の大学生の頃を思い出し、懐かしい気持ちで読める 一冊です。 | ||||
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誰でもそうなのかもしれないが、人生において“もし”ってのが出来たらなんと楽しいのだろうか・・・ “if” たった一つの選択肢が大きく自分の人生を狂わせていく 自分でも思うんだが、人生にリセットボタンがあったら何処からやり直すだろうか?? どこからやり直しても、根本的にはやはり変わらないんだろうな〜 この小説のように一つの選択肢で変わってくる世界はあるかもしれない。 でも、やっぱり自分は自分だし大きくは変わってこないってのが、改めて感じられてしまう。 やっぱり人生は小説のようにはいかないな〜。 まぁ、だから面白いんだろうけどね って、そんな話。 | ||||
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これはなに?という感じの奇想天外な話だった。もし映画サークルみそぎに入っていれば、弟子募集に応募していれば、ソフトボールサークルほんわかに入っていれば、秘密機関福猫飯店に所属していれば、どのサークルに所属していても似たような運命を辿るのだが、文章のニュアンス等微妙な違いがあって楽しめた。特に最後の80日間四畳半1週は今まで読んだことがないような世界観があっておもしろかった。また、この著者独特の表現、潔く認めるもやぶさかではないといったような固い感じも嫌いではない。 | ||||
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帯に青春コメディとあったので、私好みではないと思っていましたが、なかみ検索を読んでいたら続きが気になって買ってしまいました。 読み始めたら面白くてとまらなくなりました。 いや〜すごいな。よく考えてあるし、計算されている。 青春コメディという言葉からはとても予測できなかった展開。 馬鹿っぽくみえて実はかなり奥深い。 森見さんってすごいなって感服してしまいました。 文体も賛否両論あるみたいですが、私は大好きです。 出町ふたばの豆餅は遠くて買いにいけませんが、カステラは食べたくなって買ってしまいました。 例え一話目で、読みずらいな〜と感じても、一度慣れてしまえば引き込まれて、もっともっと読みたくなります。 読み終えてしまうとなんだかさびしくなり、普通の文章では物足りなくてさらなる森見作品を求めてさまよいでてしまいました。 この本に出会えて本当によかったです。 | ||||
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私が探し歩いたころは、どこにも見当たらなかった。「夜は短し」で注目される、ちょっとだけ前だったわけだ。きっかけは佐藤哲也氏の「亭主の本棚」。あそこは拾い物が多い。最近、更新されないのが残念だ。 苦労して手にしただけの価値はあって、とにかく笑った。今でも思い出しては笑う「運命の黒い糸」。四畳半が延々と続く話、好きだなー。よく比較される「鴨川ホルモー」との違いは、徹底したリアリティー。あちらも笑ったが、私はこちらが好み。 佐藤ご夫妻には足を向けて寝られない。 | ||||
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最終章のみ、パラレルワードを扱っているので、SFなのかもしれませんが、他章は主人公の懊悩する青春が可笑しく描かれています。 『太陽の搭』でも思ったのだが、解説が良い。 人生には無限の可能性があると思いがちなのですが、実は自分の不可能性に大きく制約を受けるという但し書きがあるということを本書を読んでいて実感しました。 作者はパラレルワードを描きながら、実のところ運命論をを説いているように思えました。 | ||||
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のだが、そうした見栄えの良い形容が似合わないところが魅力なんである。無駄に多くを語らない、という美徳があるとすれば、これは斯様な美徳に真っ向からお尻を向けている。フリフリしているかもしれない。見る人の視点によっては、そのお尻は大変にキタナイものかもしれない。しかしまた別の視点から眺めると、そうして世に向け放たれたお尻達は、珍妙ながらたいそう愛しくも映るのだ。 本作は4つの章から成っている。描かれる世界はある意味とても小さい。そしてそこに意味がある。4話を通して読むと、最後にそのことが実に自然にふはふはと浮かび上がってくる。ほとんど悪ノリの態で紡がれる言葉に立ち向かう術はない。読めば呑まれる。無用の長物こそを武器に選び出すような、どうしようもない阿呆さと愛しさは、その人物造形や世界観と共に通底した魅力となって、ぐるぐると活発に、半ば無駄に動き回っている。 舞台設定は『太陽の塔』に近しい。だけどここには、前作には無かったような一つの仕掛けが用意されている。その仕掛けが分からないぶん、第2章あたりで一瞬躓く。現に自分も「なんたる怠慢!」「これでは体の良いコピー&ペースト地獄ではないか!」と憤りかけたりもした。しかし、その作りこそが肝だったのだね。 可能性ではなく、不可能性の認識から振り返り見た世界。その鮮やかな感触を最後にふわりと描き出した本作は、私的には稀に見る傑作。巻末解説は同じく大好きな作家/佐藤哲也氏が書いている。森見作品が好きな人は、一度佐藤氏の諸作も読んでみると面白いかもしれない。 | ||||
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同じ題材やキャラクターを用いて、四つの話が平行して繰り広げられる。 太陽の塔さながらのユーモラスで軽快な語り口調は健在です。 各話で同じ文章が何度も繰り返し出てくるのですが、 不思議と飽きることなく、洗練されていて心地良い気分にさせてくれます。 そして主人公である私を取り巻く小津や明石さんや樋口師匠といった 一癖も二癖もあるキャラクターが魅力的です。 賛否分かれる作品ではありますが、 僕にとっては手放すことの出来ない貴重な一冊です。 | ||||
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文句なしの星5つ。 森見登美彦にしか書けないであろう、アホさといい軽快さといい。 舞台が回る回る。それにつられて喋り捲る登場人物たち。 パラレルワールドというのだろうか、有ったかもしれない過去の選択。しかし、どの選択肢の先にも… 緻密なアホさ、精密な無駄、大迫力の空振り、広大な京都で、絶大な馬鹿達を引っさげて、主人公の青春群像が咲き乱れる。 行き着く先は大円満か異次元か。京都の魔物、森見登美彦の真骨頂。 | ||||
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05年01月刊行の単行本を文庫化,4編の短編集になります. 主人公で大学生である『私』が4つのサークルに興味を惹かれ, 4編で4つ,それぞれに入っていた場合の日常が描かれています. これが,ただの『もしも…?』でおわらないのがおもしろく, 同じ人やアイテムでも,編が違えば別の経緯や役割があるなど, 微妙に大胆に交わりつつも,繋がりのない別物語になっています. また,舞台となる京都や和の香りがするファンタジも大きな魅力で, デジャヴュを見るかのような不思議な感覚に引き込まれてしまいます. はじまりやおわり,ほかのいくつかに同じ文章や表現があるのも, 手抜きなどではなく,この世界観を描くための演出と思えば納得で, ひねりの効いた最終話では,ラストにもニヤリとさせられるはずです. 主人公の偏屈で小むずかしい物言いや,たくましすぎる妄想など, 全編を通じたクセのある言葉まわしは好みがわかれるところですが, これがこの作品の楽しさのひとつで,おかしな掛け合いにもなるので, はまれればよいものの,そうでない人にはとことんダメだと思います…. なお,巻末の記載によれば,単行本からの加筆・修正があるとのことです. | ||||
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京都を舞台に、大学生の怠惰でエキセントリックな日常が描かれる一冊。 主人公の最初の選択によって4つの平行世界が分岐して現れ、その物語が順々に描かれる、という構成になっている。 とはいえ、それぞれの話でまったく同じ出来事が起こったり(その際は、文章すら一字一句同じだったりする)、あるいは経緯はまったく違うのに同じ結果に落ち着いたりと、結果的にはまぁ大体同じようなことになる。 というと、なんだか同じ話ばかり読まされて飽きそうな気がするが、決してそんなことはない。 綿密に構成されたストーリーとネタが一体となった、極上のエンターテインメント小説に仕上がっている。 しかも、少々毛色の違う4つめの物語のバカバカしくも圧倒的なラストは、ちょっと感動的だ。 ゆるい作品のはずなのに、なぜか最後は感動してしまうというのは、同著者の『太陽の塔』と同様。 著者の筆力を何よりも物語っている。 本書の読後感は、村上春樹の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』と似ている気がする。 どちらの作品が優れているかなんて比べることはできないが、『世界の終わり』になくて『四畳半』にあるものは「笑い」だろう。 というわけで、村上作品と「笑い」が好きな人には、必ず面白く読んでもらえる作品かと。 | ||||
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一章、二章までは面白い。 だが、後の章は一、二章の話の流れと一緒なので、少し退屈です。飽きます。 | ||||
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四畳半という空間に潜む謎。 ぐるぐると回り続ける物語。 謎があるわけでもない。 だから謎が解けるわけでもない。 でも、絶妙な設定による絶妙な妄想による味付け。 それがたまりません。 | ||||
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主人公は迷ってます。 薔薇色のキャンパスライフを手に入れるにはどのサークルに入れば良いのか。 気になるサークルは4つ。 しかし薔薇色の大学生活を必死につかもうとしてるのに、 他人の不幸をおかずにして飯が3杯食える男・小津の策略により 望まぬ方向へ転がり落ちていく主人公の滑稽さがたまりません。 第2章を読みはじめると、この作品の仕掛けに気づくでしょう。 パラレルワールドのように展開していくのですが、 もどかしく、やるせなく、悲しみつつ笑えます。 各章、内容はまったく違うのに 起承転結の起と結だけはしっかり形がある。 その組て方の見事さにも注目です! 著者は1979年生まれ。今現在、まだ20代。 この年で言葉をここまで巧みに操れるなんてそれだけで凄い。 1ページ読んだだけでその言葉のセンスにやられるはずです。 | ||||
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