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四畳半神話大系
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四畳半神話大系の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全192件 121~140 7/10ページ
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四畳半にまつわる阿呆な作品です。「四畳半王国見聞録」を読もうと考えている方は必ず先に、そしてもう読んでしまった方は、必ず読んで欲しい作品です。 同じ主人公の学生生活を、もしあの時こちらの道を選んでいたら?というパラレルワールドの作品です。最初は同じ文章が各所に出てくるので、コピペを多用した手抜き作品かと思ってましたが、それらが互いの世界で繋がっており、そしてラストに至っています。森見さんの構成力や文章力を遺憾なく発揮した作品です。主人公や悪友の小津、師匠や黒髪の乙女など、つくづく阿呆で個性的なキャラクターが活躍する、全く無益な、それでいて愉快な傑作です。 | ||||
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最初に目次を見た時に、「4つの章からなっているんだ」と思い読み始めると、 1章目と思ったところで、あっさり1話完結。 きっと四畳半をテーマにした4種類のオムニバス作品が並んでいるのだろうと、 2話目を読み始めると、「アレレ?どこかで読んだような出だし??」 慌てて1話目の冒頭に戻ると、そこには寸分違わぬ文章が・・・。??? ようやく作者の意図に気がついた時には森見ワールドの虜になっていました。 過去にもこういったパラレルワールド系の小説は多く出ており、斬新なアイデア では無いけれど、ここまでサスペンス性ゼロ、危機感まるで無し、超脱力系の 小説は無いだろうな。 選んだ道は違っても、結果はそう大差無いよということなのだけれど、 4種類の話をただ並べるのではなく、最後の章で全体を上手くまとめている ので、「お見事!」と拍手を贈りたくなった。 残念なのは「有頂天家族」→「夜は短し歩けよ乙女」→「四畳半神話大系」の 順番で読んでしまったということ。森見作品は時系列どおりに読んだ方が いいです。共通キャラクターやサークルが出てくるので、時系列で読んだ 方が「クスッ」と笑えるはずです。あーっ失敗した! | ||||
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友人に勧められ購入。 最初はあまり面白くないなー と思っていたが、2話からは違った。 デジャヴを感じながら夢中で読み進めていくと・・・ ああそういうことか と納得 とてもおもしろい本です。 おすすめ | ||||
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自分で失敗したな、と思った。 個性的なキャラクターが多く、個性的な内容でした。 普通の小説とは違う、森見さんが書く独特な雰囲気が自分の心を感動させてくれました。 自分の人生をもう一度、やり直してみたいと思わせるような素晴らしい作品です。(笑) | ||||
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俺はなかなか好きな小説です。 書き方にすごく特徴があって 読みにくい、難しい、つまらない。 と思う人が沢山いると思います。 ですが こんな書き方が好きな人も沢山いると思います この本は 4章で成り立っていて 1,2,3章は同じ文で書かれていることが多く 手抜きだ、苦痛だ、飽きる、つまらない。 と思うかもしれませんが これは森見さんの策略です。 俺は特に気にならず、むしろ楽しかったのですが まぁ 飽きる人のほうが多いんじゃないかと思います。 このような 独特な言い回しや表現があまり好きじゃない方には お勧めできませんが。 好きな人にはかなり面白い本で 決して読んだ時間がもったいないと思うことはないと思います。 | ||||
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アニメの方に先に触発され、手を出してみました。 4つの「大学生活」を体験する主人公、それぞれの人生でのしょーもない出来ごとや 悪友小津、樋口師匠、明石さんや羽貫さんとの出会いなど、少し前のお笑いに「繰り返しもお笑いの必須事項」とありましたが、この小説も繰り返しの部分が良い味付けになって今度はどんなふうになる?と 読者の好奇心を刺激するのが手慣れた感じで良いものです。 | ||||
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森見作品を色々読んできて最後に読んでしまいました まず『初っ端の言い回しから飛ばしてるなぁ』っていうのが 一頁めくった時の感想です。 ペンギンハイウェイの肝が一般相対性理論なら、コレは量子力学のパラレルワールド。それをうまく取り入れてあり、その概念が解ってた方が、数段楽しめるとおもいます。 もし、森見作品を初めて読むという人がいたらとりあえず『太陽の塔』あたりから入るのがお勧めです。この作品からでもいいと思いますが、間違っても『美女と竹林』からは入らないように。『美女と竹林』はコアなファンになってからどうぞ。 | ||||
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大学1年の時にどのルートを選択しても悪友の小津に振り回される主人公の姿が滑稽ながらも、どこか自分に置き換えて考えてしまう。何パターンものキャンパスライフが用意されているがどれも必ず落とし穴があって面白い。 | ||||
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「夜は短し歩けよ乙女」の続編が登場!今回はちょっと不思議な展開でしたが、胸キュンは外さなかった!結局どの選択をしていても結果は同じ主人公の人生。主人公の奮闘に笑いながら最後まで楽しめた作品でした!!きっともっともっと京都が好きになる!! | ||||
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舞台や設定は「夜は短し・・・」や「太陽の塔」と同じですが、テーマが違っており、パラレルワールドをテーマにしたSF小説ぽくなっています。 大学入学後の最初の人生の転機であり、その後の学生生活を左右するサークル(クラブ)選びを分岐点に、違う4つの学生生活が描かれている。 4人の主人公達は違う門を叩くが、同じ人々と少しづつ違う出会いをし、それらの人たちに翻弄される学生生活を送る。彼らはそれぞれの世界で幾つかの同じイベントに違う立場で遭遇するが、最後には皆同じところに到達する。 4人目は最後にはパラレルワールドの存在になんとなく気づくが最初の3人の主人公はパラレルワールドの存在など知る由もなく生きている。読者はパラレルワールドであることを周知していて別世界と比較できる為、主人公を俯瞰しているような立場で読んでいくところが面白い。また、四畳半の無限繰り返しの件も非現実がリアリティーを感じさせる様に描写されていて面白い。さらに、コピペを多用して文章を作っていることを意図的に分かるようにしている文章構成も斬新です。 本作品は、「太陽の塔」「夜は短し歩けよ乙女」の間の2作目で、3作とも舞台が同じなので勝手に「京大三部作」だと思っています。同じ舞台や登場人物で辟易してくるかもしれませんが、それぞれ特徴があります。「太陽の塔」はストーカーという主人公が斬新で、「夜は短し・・・」は奇を衒った文体と世界観が面白く、「四畳半・・・」はパラレルワールドを珍しい手法で表現している点が特徴的です。今後も期待したい作家です。 | ||||
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登美彦氏の作品の中で初めて読んだのが、この四畳半〜だった(と思う)なにしろ「夜は短し〜」とリンクする部分があり、両方の登場人物たちが同じ世界で暮らしているようにしか思えず、どちらを先に読んだかも曖昧になってしまうのだが、そんな事はどうでもよいのであった。 明治・昭和初期を舞台にした物語かと思ってしまうくらい古風な文体と、あとに「逆にまっすぐ」とすら付け加えられない程うねりにうねった言い回し。 四畳半を渡り歩き続けた末に気付く事が必ずある。 好き嫌いは別れるだろうがそれで上等。万人に好かれるものなどないと心得よ。この物語世界と登場人物たちを愛せる自分でよかったと。 | ||||
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主人公「私」は自意識の塊のような若者。 有り得たかもしれぬ未来の可能性に妄想を膨らませ……もとい思いを馳せ、悪友に駄目にされた現実と引き較べては四畳半の下宿でくだ巻く腐れ大学生。 「私」の親友にして悪友の小津はわがままであり傲慢であり怠惰であり天邪鬼であり他人の不幸をおかずにして飯が三杯食えるような男で、四畳半にひきこもりがちな私にしつこくつきまとってはいらんトラブルに巻き込む始末。 本書で語られるのは四つの並行世界の話。 入学間もない頃に手にしたサークル勧誘のビラ、そのそれぞれを選んだ場合の二年間が綴られていくのだが、どの選択肢も微妙な差こそあれ大筋は似たような流れに収斂していくのが面白い。 どの選択肢を選んでも小津との出会いは回避できず、明石さんに淡い恋心を抱く運命であり、胡散臭さ爆発の樋口師匠はあえて呼び込まずとも干渉してくる。 だけどその微妙な相違点がキャンパスライフに僅かずつ違う色をつけていくのが妙味。撞球の如く意外な所で意外な人にぶち当たる人間関係やサークルの裏話が暴露され、並行世界という設定を踏まえ伏線を回収していく構成も巧み。 「私」は明石さんという黒髪の乙女に惚れているのだが、その恋の行方が縦糸だとすると、小津との友情は横糸。野菜嫌いで月の裏側から来た人のような顔色をしてるだの夜の道を歩けば十中八九妖怪に見間違われるなどさんざんに罵ってますが、「四畳半恋ノ邪魔者」ではいつまでたっても煮え切らない「私」の為に一肌脱ぎ、何故こんな馬鹿なことをしたのだと問い詰められるたび、「僕なりの愛ですわい」と告白する。なんだよ小津健気じゃねえか。 恋愛成就の影に小津の暗躍あり。 なのに今いち感謝されず哀れ。 そんな小津の献身(?)が漸く報われるのが最終話の「八十日間四畳半一周」。 これはドアを開けても窓から出ても四畳半が続く異次元に迷い込んだ「私」が世界の仕組みを解き明かしていく、いわば全体の集大成となる話なのですが、それまで傍迷惑な腐れ妖怪としか小津を思っていなかった「私」が、「あんな奴でもいないよりはいてくれたほうがはるかにマシだ」なんて言い出してしんみり。 明石さんのこともちゃんと好きで純粋に恋してるんですが、彼女は聖域。 聖域の四畳半にずかずか土足で上がりこみ積極的に「私」を引っ張りまわす小津はゴキブリの如く卑近な存在。 そんなゴキブリ野郎がいかに孤独を癒してくれていたか、ゴキブリが沸く日常がいかに尊く楽しいものだったか、本当の意味で独りになって切実に痛感する……。 ぶっちゃけ恋愛的な意味で恋してるのは勿論明石さんなんですが、四畳半を脱したその足で小津のもとへ走る姿を見るにつけ、宿命的な意味で愛し愛されてるのは小津じゃあないかと邪推してしまいます。 もういいよ勝手にやってろよ、明石さんが「また阿呆なことやってますね」ってクールに見守ってくれるよ。 恋あり友情ありフシギあり、おすすめ青春残酷です。 | ||||
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「夜は短し歩けよ乙女」が面白かったから読んでみたけど、全然面白くなかった。 作者の頭の中にある未完成なアイディアをそのまま見せてもらったみたいで、「これから練って面白くしますよ」というレベル。 物語もキャラも弱すぎて、しかも繰り返しになっているから、読んでいてかなり辛い。 ストーリーはろくな起伏もなく、いつの間にか山場になっていたと思ったら、あっさり終わる。 まるで他人の夢の話を聞かされているようで、「早く終わらないかな」と思いながら読んでいた。 恋愛話も入っているが、リアリティも盛り上がりもなく、無い方がまし。 主人公にはまったく共感が出来ず、面白いわけでもなく、それが一番の苦痛。 サブキャラも言葉で凄い凄いと言っているだけで、実際どれくらい凄い人物なのかがまったく伝わってこない。 雰囲気はバブルの頃の若者達を思わせ、古い言葉遣いも当時レトロブームがあったから、こういうウザい話し方をするバカはいくらでもいた。 それを作者がなぜ選んだのか、全然伝わってこなかった。 この位のモノならアマチュアでも書ける人は大勢いるだろう。 本は捨てずにとってあっていつでも返すので、出来ればお金を返してほしい。 | ||||
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「夜は短し〜」が不思議な夢の物語なら、こちらは「悪夢」でしょうか? と言っても、読者にとってですが。。。 冴えない大学生活を送っている主人公が今参加しているサークルでは無いサークルを選んでいたら・・・と言う事で4章構成になっています。それぞれ参加したサークルの話以外は4章ほぼ同じ文章になっています。正直、前に読んだ文章を繰り返し読まされるのは苦痛でした。3章の途中で挫折し、4章目はパラッと見ただけで止めてしまいました。 | ||||
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「太陽の塔」「夜は短し歩けよ乙女」の流れを汲む、京都の男子学生の一風変わった生活を描いた小説です。 第一話 四畳半恋ノ邪魔者 第二話 四畳半自虐的代理代理戦争 第三話 四畳半の甘い生活 第四話 八十日間四畳半一周 第一話は映画サークル「みそぎ」、第二話が樋口師匠の弟子、第三話がソフトボールサークル「ほんわか」、第四話が秘密組織「福猫飯店」。この物語はフィクションですが、舞台は京都大学のようです。噂によると名称と実態が異なっている怪しげなサークルも多いと聞きます。我が家の長男も入学時「○○サークルは気をつけたほうがいい」と先輩から注意されたとか。京大は「自由な学風」を標榜しているので「君子危うきに近寄らず」と、怪しげなサークルを徹底的に避けるもよし、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と、あえて奈落に陥って後悔するのも、結果としてなにかしら「学ぶ」ことができればよいのでしょう、たぶん。(苦笑) | ||||
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森見さんのデビュー2作目にあたる本作では、もし違ったサークルを選んでいたら、というifストーリーと無限の可能性をはらんだ平行世界を描いている。彼独特の世界観である有象無象のあやしいサークルやキーマンたる悪友、小津の悪行は面白いが、マルチエンディングのゲームのようにコピー&ペーストの文章が何回も現れ、読まされている感じがするのは苦痛だ。また、どんどんネタばれになって、展開が読めてしまうところ、結末が同一なところも退屈さに拍車をかけている。 | ||||
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「僕なりの愛ですわい」 薔薇色のキャンパスライフは教科書通りのものしか存在しないのだろうか? ろくでもない悪友からの惜しみない愛が、唾棄すべき薄汚れた四畳半が、 ある種の薔薇色のキャンパスライフとも言えるのではないか。 望んだものではないかもしれないが、小津の底の知れぬ深い愛を感じる。 | ||||
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傑作青春小説。 人生は選択の連続。凡そろくでもない選択しかしていなかったとはいえ後悔するなかれ。黒髪の乙女だって求めるところには降臨する…かもしらん。なんじゃそりゃ。 人生は選択の連続。時には悔やんだり憎んだりして動けなくなっちゃうような過去の選択だってある。でもそいつは、もし違う選択をしててもあまり変わっていないのかもしれない。これだけ選ぶことができる、というのではなくて、これだけしか選ぶことができない、というのが選択の本質でしょ。それでも選択は無限に続くし、無限を潜り抜けるうちに、今と未来とは確実に変わる。 だから過去にこだわって…縛られてしまって立ち止まるよりかは、自分で動いて選択をし続けていこう。時間によって向こうから選択がもたらされるより前に。そうすりゃちょっとはマシな未来になるかも… なんて思ってしまう本作。作者独特のユーモア溢れる文体と独特の構成も味わいつつ、青春の本棚へどうぞ | ||||
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アニメを見て読みました。 アニメでは細かく描写されていないシーンでも小説では細かく書かれており、補完する意味でも とても楽しい。 先に小説を読んでいたら途中で挫折していたかもしれないが、アニメから小説に入ると、「私」の早口な声で 再生されるので、読み始めると止まらなくなる。なので1日で読んでしまった。 また、謎解きとまではいかないが、モヤモヤとした気持ちが小説を読んで全て気持ちの良いものに変わった。 アニメ→小説→アニメの順で見ると一層楽しめること間違いない。 | ||||
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アニメがとてもおもしろくてすぐに原作を読み始めました。京都を舞台に繰り広げられる主人公含む阿呆学生らによる珍騒動は苦笑必死。それから主人公の異性関係、交友関係にかかる苦悩は共感必死。理想と現実のギャップに苦悩する主人公にはつい自分自身を重ねてしまうし、クールな明石さんはまさに理想の乙女。小津は憎たらしいけど憎めないキモかわいいヤツ。留年おじさん樋口師匠や変態城ヶ崎先輩はつかみどころがないけど、羽貫さんはちょっぴりHな酔っ払いの大人な女性。森見先生の生み出すキャラクタは皆どこかおかしいけれども愛着が持てて不思議と心の中で大切にしたくなるようなそんな魅力があるんです。おすすめの1冊です。 | ||||
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