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四畳半神話大系



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【この小説が収録されている参考書籍】
四畳半神話大系
四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系の評価: 4.10/5点 レビュー 197件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全197件 141~160 8/10ページ
No.57:
(3pt)

平行世界とifストーリー。同一文章が多く、冗長で退屈。

森見さんのデビュー2作目にあたる本作では、もし違ったサークルを選んでいたら、というifストーリーと無限の可能性をはらんだ平行世界を描いている。彼独特の世界観である有象無象のあやしいサークルやキーマンたる悪友、小津の悪行は面白いが、マルチエンディングのゲームのようにコピー&ペーストの文章が何回も現れ、読まされている感じがするのは苦痛だ。また、どんどんネタばれになって、展開が読めてしまうところ、結末が同一なところも退屈さに拍車をかけている。
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No.56:
(5pt)

至宝の薔薇色のキャンパスライフに欠かせないもの

「僕なりの愛ですわい」

薔薇色のキャンパスライフは教科書通りのものしか存在しないのだろうか?
ろくでもない悪友からの惜しみない愛が、唾棄すべき薄汚れた四畳半が、
ある種の薔薇色のキャンパスライフとも言えるのではないか。

望んだものではないかもしれないが、小津の底の知れぬ深い愛を感じる。
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No.55:
(4pt)

傑作青春小説

傑作青春小説。
人生は選択の連続。凡そろくでもない選択しかしていなかったとはいえ後悔するなかれ。黒髪の乙女だって求めるところには降臨する…かもしらん。なんじゃそりゃ。
人生は選択の連続。時には悔やんだり憎んだりして動けなくなっちゃうような過去の選択だってある。でもそいつは、もし違う選択をしててもあまり変わっていないのかもしれない。これだけ選ぶことができる、というのではなくて、これだけしか選ぶことができない、というのが選択の本質でしょ。それでも選択は無限に続くし、無限を潜り抜けるうちに、今と未来とは確実に変わる。
だから過去にこだわって…縛られてしまって立ち止まるよりかは、自分で動いて選択をし続けていこう。時間によって向こうから選択がもたらされるより前に。そうすりゃちょっとはマシな未来になるかも…
なんて思ってしまう本作。作者独特のユーモア溢れる文体と独特の構成も味わいつつ、青春の本棚へどうぞ
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No.54:
(5pt)

アニメとセットで2倍楽しい

アニメを見て読みました。

アニメでは細かく描写されていないシーンでも小説では細かく書かれており、補完する意味でも
とても楽しい。
先に小説を読んでいたら途中で挫折していたかもしれないが、アニメから小説に入ると、「私」の早口な声で
再生されるので、読み始めると止まらなくなる。なので1日で読んでしまった。
また、謎解きとまではいかないが、モヤモヤとした気持ちが小説を読んで全て気持ちの良いものに変わった。

アニメ→小説→アニメの順で見ると一層楽しめること間違いない。
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No.53:
(5pt)

アニメよし原作よし

アニメがとてもおもしろくてすぐに原作を読み始めました。京都を舞台に繰り広げられる主人公含む阿呆学生らによる珍騒動は苦笑必死。それから主人公の異性関係、交友関係にかかる苦悩は共感必死。理想と現実のギャップに苦悩する主人公にはつい自分自身を重ねてしまうし、クールな明石さんはまさに理想の乙女。小津は憎たらしいけど憎めないキモかわいいヤツ。留年おじさん樋口師匠や変態城ヶ崎先輩はつかみどころがないけど、羽貫さんはちょっぴりHな酔っ払いの大人な女性。森見先生の生み出すキャラクタは皆どこかおかしいけれども愛着が持てて不思議と心の中で大切にしたくなるようなそんな魅力があるんです。おすすめの1冊です。
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No.52:
(5pt)

摩訶不思議な読後感

アニメ化されるだけあって登場人物のキャラが濃いです。

思わず現実にもいるのではないかと錯覚してしまいます。

そして,
〜である。調の堅苦しい文章と,阿呆な内容。

そのギャップがめちゃくちゃ病みつきになります。

主人公のキャンパスライフが面白すぎて,
読み終わってしまうのがとても惜しかったです。
笑いたい人に絶対オススメ!!
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No.51:
(5pt)

ユニークかつ天才的な構成

他のレビューでは、賛否両論なようですが――。

4話構成の骨組みが、1話目のコピペで作られている不思議な作品です。しかしながら、それぞれにまったくことなる話を展開します。
登場人物のキテレツさもテンポがよく、ワクワクしながら読めます。

斬新な構成をあざやかにまとめる天才ぶりに感動しました。
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No.50:
(5pt)

「また阿呆なものを作りましたね。」

無為で不毛で怠惰な所業に心血を注ぎ込むのは大学生の特権である。存在意義ですらあると言ってもいい。そうした非生産的なエネルギーの浪費は、悪友その他雑多な厄介者の間で互いに共鳴し、暴走してこそ華である。そしてそのような己の生活を省みては「こうではなかった自分」を夢想し、自己嫌悪に陥ればもう完璧だ。この作品は、そのような愚かしくも慈しむべき大学生活を古色蒼然と描いた寓話である。同時に、そうしたありえたかもしれない可能性を、それぞれが互いの並行世界となっている4章仕立ての構造で検証するという、いやらしく手の込んだ空想実験でもある。

筆致はどこまでも軽やかだが、内容はちっとも爽やかでない。描かれている馬鹿馬鹿しい出来事や情念の数々は、凡そほうぼうのキャンパスで延々脈々と繰り広げられているであろう、思い当たるのもこそばゆいあんな経験やこんな思い出を凝縮して戯画化したものだが、そんな見苦しいモノローグなんぞに文学的な仕掛けと装いを施し、商業的作品にまで昇華してみせる著者の所業は酔狂以外の何物でもない。

「こうではなかった自分」を夢想するのがどれほど詮無きことであるか、読者と主人公は思い知るであろう。良縁は得難く、悪縁は断ち難い。「こうでしかありえなかった自分」を謙虚に受け入れさえすれば、糞の様な日常は良く出来たオモチャになり、腐れた縁は友情となる。なんと素晴らしい寓意に満ちた実験結果であろうか。

ああ嫌だ、嫌だ。
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No.49:
(5pt)

並行して展開される世界

小汚いアパートの四畳半にらす「私」は、京都大学の三回生。
映画サークル「みそぎ」に所属し、
妖怪の様な同級生・小津、の人物・樋口師匠、理知的な明石さん、美人歯科衛生士の羽貫さんなどと知り合って
色々とやりながら「薔薇色の学園生活」を夢見て二年間を棒に振る。
もし、入学したあの時、他の道を選んでいたら……、というあらゆる「可能性」を後悔する。
 
四本仕立ての連作短編のような形をとっているが、互いの話に連続性はない。
それぞれ、映画サークル「みそぎ」、樋口師匠の弟子、ソフトボールサークル「ほんわか」、
秘密組織「福猫飯店」に所属した「私」の物語が並行に、つまりパラレルに展開される。
というとSFのようだが、本作はSFではない。
また、互いの話はパラレルであり、所属している組織その他は変わるのだが登場する人物やその配置、
展開などはほぼ同じで、いささか奇妙な構成である。
並行世界だからといってどれから読み進めても同じように読めるのではなく、
ちゃんとはじめから読むことによって、各話に仕掛けられた謎が解けるという面白い構成になっている。
 
僕は「夜は短し歩けよ乙女」から森見氏の作品にはいったため、
樋口や羽貫といったキャラクターがメインに据えられているこの話が大変好きである。
読了後、なにを感じ取るかはたぶん人それぞれだが、個人的に得るものは多かった。
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No.48:
(5pt)

面白い作品だなコレ。

社会人1年目を迎えて、自分の不甲斐なさを感じ、
大学時代に別の人生を歩んでみたら、素晴らしい人生になれたかもしれない。
っと思っていたが、この本を読んで、そういくわけではないなっと感じられた。

この本の4つのエピソードは、
最初の1歩でこれを選んだら、このような人生が待ち受けていますという話ではありますが、
ネタバレをしますと、どれもこれも似たような人生を迎えています。

しかし、面白いのは似たような人生なのに、
行動した経過がまったく違うため、1話目の謎が2話目で分かり、
2話目で実行しなかったことが、3話目で実行してその後どういう展開になってしまったのか、という場面が多く見られ非常に面白く感じられました。

ノミタイナでアニメを行っていますが、
次の話が始まる前にこの本で予習した方が面白いと思います。
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No.47:
(5pt)

孤高、孤独、孤立

京都を舞台に、大学三回生である主人公は想像していた薔薇色のキャンパスライフと異なる生活を送る。四つの平行世界において話が相互にリンクしています。屈折した境遇を硬派な文体によって展開し、煩悩を描いています。孤高であるのか、孤独であるのか、孤立であるのか…。

「可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々という存在を規定するのは、我々がもつ可能性ではなく、我々がもつ不可能性である。」
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No.46:
(4pt)

ずっとニヤニヤ!

「私」を中心とした4つの平行世界での話。
1章ではとにかく笑い転げて、2章ではこの話の流れをなんとなく理解し、3章では少し飽きがきてしまいました。でも最終章まで見終わった後は、要所にちりばめられていた謎のようなものが解けて思わずニヤリ。私自身は3章まではそのための布石として捉えています。
4つの物語を繋ぐキーアイテムの一つとして登場する「モチグマン」や、主軸となるエピソード以外に「私」の周囲で起こるちょっとした奇怪な出来事。
深読みするとさらに面白みがでてくるのではないでしょうか。
世界はどこかで繋がっている。そう思ってしまいました。

個性的なキャラクターの紡ぐ台詞はどれも魅力あるものでしたが、私が一番気に入ったのは最終章で「私」が悪友の小津に告げた最後の“あの”一言。

購入したその日に一気に読み終わったのですが、とにかくニヤニヤしっぱなしでした。
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No.45:
(4pt)

ニヤニヤニヤ・・・

「私」を中心とした4つの平行世界での話。
1章ではとにかく笑い転げて、2章ではこの話の流れをなんとなく理解し、3章では少し飽きがきてしまいました。でも最終章まで見終わった後は、要所にちりばめられていた謎のようなものが解けて思わずニヤリ。私自身は3章まではそのための布石として捉えています。
4つの物語を繋ぐキーアイテムの一つとして登場する「モチグマン」や、主軸となるエピソード以外に「私」の周囲で起こるちょっとした奇怪な出来事。
深読みするとさらに面白みがでてくるのではないでしょうか。
世界はどこかで繋がっている。そう思ってしまいました。

個性的なキャラクターの紡ぐ台詞はどれも魅力あるものでしたが、私が一番気に入ったのは最終章で「私」が悪友の小津に告げた最後の“あの”一言。

購入したその日に一気に読み終わったのですが、とにかくニヤニヤしっぱなしでした。
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No.44:
(5pt)

僕なりの愛ですわい

面白い仕掛けの仕込まれた本です。
おすすめ!

ところで、京都の大学(おそらく京大)を舞台にした、ちょっとシュールな青春小説というと、万城目学の「鴨川ホルモー」を思い出しました。
ちょっと調べてみたら、本書の作者の森見氏は、万城目氏とも親交があるとのこと。
なんとなく、文章にも似たニオイがするようなしないような・・・

個人的にはこういうの、大歓迎ですわい。
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No.43:
(3pt)

むにゅっとしてました、むにゅっとしてました

アニメ化するそうなので、気になって読みました。
選ばれなかった未来、選んでしまった現在、物語が入り乱れて、どれが本当か解らなくなります。
そもそもこの小説において、「本当の未来」なんて意味がないのかもしれない。
選択肢に多少の違いはあれど、行き着くところは同じなのだから。
それにしても第一話から第二話にうつったあたり、頭が混乱しました。
その後は勢いで読めちゃうけど、最後の「八十日間四畳半一周」だけ毛色が違って、
かつその話が一番好きでした。連綿と続く部屋は、想像すると地味に怖いです。
全体の感想として、登場人物たちがまきこまれる事件は、すごく衝撃的!というわけじゃないけど、
だからこそ実体験のようで、自分にも起こるんじゃないか?と思った。
ただ、文体がとっつきにくくてですね…。ハマれば面白いんだろうな、と思います。
登場人物が「夜は短し歩けよ乙女」にスピンオフしてるそうなので、
機会あれば、また読みたいな〜と思いました。
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No.42:
(5pt)

自意識過剰という名のストイシズムに救いはあるか?

ここにひとりの男がいる。頭脳は明晰なれど、現実世界を生き抜くにはいささか実戦不足。つまりは大学生というモラトリアム状態にある。他にとりたてて特徴なく、容姿も十人並みである。そんな彼の最大関心事は学問でもなく芸術でもなく女である。しかし彼の有り余る知性はそれをあっさり認めてしまうにはあまりに複雑である。それ故、廻りの男どもの軽佻浮薄ぶりを苦々しく思い、己をして恋路に走らせることを許さない。彼は屈折した自意識過剰という名のストイシズムの権化である。そんな彼にも運命の乙女が現れる。そう人の道を外さず真摯に生きていれば、どんな男にも運命の女(ひと)は現れる。いかにして彼は運命の女(ひと)に巡り逢えたのか。それをここで語るわけにはいかない。「成就した恋ほど語るに値しないものはない」けだし名言である。
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No.41:
(3pt)

面白い。けれどお腹いっぱい

人生とは選択だ。
「あの時ああしていれば、もっと違った人生があるのでは無いか…」
という思いは誰でも持っていると思う。

この物語は、4編から成り、選択がテーマになっている。
何を選ぶかによって、人生がどう変わるのか。
その結果は読んで判断して欲しい。

面白い試みだと思う。
4つの並行世界の物語が、少しだけ繋がりつつ進んでいく。
実際に面白い作品ではあると思う。

しかし、私はこの作品で食傷気味になった。
著者の代表作である、「夜は短し歩けよ乙女」から続けて読んだせいでもあるが。
(夜は〜が面白かった為にこの作品を読んだ。)

同じような主人公に、同じようなストーリー。
それが今作だけでも4回繰り返されたら…。

森見はバリバリの自己投影型なのかもしれない。
良く言えば彼の世界が出来上がっている。悪く言えば、幅が無い。

まあ2作しか読んでいないので、何とも言えないけれど、
もうひとつ森見作品を読みたいとは思えない。
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No.40:
(4pt)

同じ人生

2005年に太田出版から出た単行本の文庫化。
 著者の第二長篇である。舞台立てとしては『太陽の塔』に良く似ていて、京大のいかにもといった男子学生が主人公。わけのわからない友人たちに囲まれ、京都の町の暗い部分を選んでうろつきまわる。関係者にとっては、実に楽しい物語だ。
 4本の短篇を一本にまとめたという形式で、それぞれがパラレルワールド物となっていて、微妙に重なり合い、ずれていくところが面白い。
 まあ、楽しい一冊だ。
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No.39:
(3pt)

『夜は短し・・・』だけでいい

『夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)』を読めば充分です。
わざわざ似たような話を買うことはないです。

どの章も同じ流れ、同じ結末という構造になっているため、読んでいて飽きる恐れがあります。
全く同じ文章がそれぞれの章に書かれてあり、「またか」と思ってしまいます。
2,3ページぐらい同じ文章が続く所も・・・。
読み飛ばせば済みますが、読者が読み飛ばさないといけないなんて変な話です。

『夜は短し・・・』と違い、主人公はあまり主体的に行動しません。
四畳半の方が、脇役の言動を楽しむ色合いが強いです。
ただ、その脇役が良い味を出していて物語を支えています。
でも今ひとつ物足りない。
ストーリーのマンネリ化や、中途半端なファンタジー要素がその原因。
『夜は短し・・・』ぐらい思い切ってれば良かった。

※京大生にとっては、内輪ネタが豊富で相当楽しめるようです。
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No.38:
(5pt)

何回読んでも面白い。 3冊買いました!

図書館で借りて読んで、あまりに面白いので単行本を買って、さらに何回も読むので電車の中で読みやすい文庫本を買いました。 さらに今春、目出度く京都の大学に入学した息子にも買ってやりという訳で、同じ本を3冊買ったことになります。
森見さんの他の作品と同様、もてない阿呆な学生の生態が面白おかしく、そして切なく描かれていて思い出しても赤面するような自分の学生時代とあまり変わっていないことに正直ほっとして、息子を京都に送り出した甲斐があったなと安心したり、主人公たちの(私自身の?)ような阿呆な学生生活を送るのではという不安に襲われたりと複雑な心境です。
この作品が以前の作品と異なっているのは、従来の作品ではマドンナがやや天然系で今時こんな娘は東京にはいないだろうなと思われるタイプだったのに比べて、今回の明石さんは「能ある鷹ながら、その才能ととっつきにくさを隠そうともせず、焼肉をぱくぱく食べ、’けけけ’と笑う」なかなか豪快な才媛で、これならひょっとすると東大にもいるのではないかと思わせるタイプです。 しかもこの才媛は、主人公たちの阿呆な言動に呆れたりしながらも理解を示してくれていて嬉しくなってしまいます。
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