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絹の家 シャーロック・ホームズ
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絹の家 シャーロック・ホームズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 21~40 2/3ページ
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『カササギ殺人事件』の著者アンソニー・ホロヴィッツが書いたホームズ小説のパスティーシュにして、コナン・ドイル財団公認/公式の初の正統なる『続篇』という位置づけの長編です。たしかに、翻訳のうまさも含めて、ドイルの小説を読んでいる感覚があります。「最近書かれた本だ」、「ホロヴィッツが書いた」ということを知らなければ、「ドイルにこんな長編があったのか!」と錯覚するかもしれません。 語り部は、ワトスンです。期待をあおる『序』から始まって、まるでドイルが書いたかのようなホームズとワトスンのやりとりがあって(ホームズの頭脳明晰さを読者に端的に示して)、そして依頼人がやって来る。変化球ではなく、パターンを踏襲しています。 ストーリー内容は、ワトスンが今回の『絹の家』の出版を長らく封印していた。なぜ出版をためらっていたかの理由が徐々に分かる仕掛けになっていて、「原作者の没後にホロヴィッツが書いた(から最近出版された)」という実状と、「ワトスンが躊躇っていた(から遅れて出版された)」というストーリー内容が一致する、かしこい構成になっています。 ドイルのオリジナル版(正典)にはない設定が加えられているので、「余計な設定を記憶しちゃったよ」ということへの嫌悪はあるかもしれません。しかしながら、そこさえ目をつむれば、この本が出版されたからといってドイルの正典が消えてなくなるわけではないので、ファンであれば、ファンであればこそ、パスティーシュをたのしむべきかなと思います。 巻末の解説は、ホームズ研究家の北原尚彦さん。ホームズ小説のほかのパスティーシュとして、『シャーロック・ホームズ対ドラキュラ』や『シャーロック・ホームズの宇宙戦争』などを挙げてくださっています。しかしながらそのほとんどが絶版で、キンドル版も出ていない。古本で入手するしかない。せめて電書での復刻を期待したいところです。 | ||||
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シャーロック・ホームズの新シリーズですね! 新しい試みではあるが、かなりページ数が多いのとその分まとまりが悪く感じました。 色々と工夫している点があるので☆4つです。 読み終わっての感想は??? かなり微妙です。 次回作に期待したいところでしょうか? | ||||
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帯に「今一番面白いミステリ作家」というあおりが書かれていた。確かにアンソニー・ホロヴィッツといえば、「カササギだ!」とこの名前だけで本を手に取る人もいるだろう。そのくらいに、翻訳ミステリでは今をときめく、と言っていい作家である。 そして、カササギを読んでいれば、この人がホームズのパスティーシュを書くのかとやはり期待をしてしまう。 その点では、多分「期待しすぎる」人も多いのではないかと思う。 私もちょっとそうだった。 だから、期待しすぎていると、とんでもないハードルができてしまっている可能性があるが、この本は普通に面白かった。 何を書いてもネタバレになりかねないのであんまり書けないが、ホームズものとして普通に面白い。 思えば、ホームズは現在も様々なパスティーシュが作られる希有なキャラクターだ。 特に海外では、ドラマ、映画、それにあやかるように国内でもドラマ…実のところ、推理小説であると共にキャラクター小説の側面がかなり強い。 私が原典を読んだのはかなり前なので、その印象が合っているか怪しい点はあるのだが、ホームズものとして面白く読めた。 今回、プロフィールを見て気づいたのだが、アンソニー・ホロヴィッツは「アレックス・ライダー」シリーズの作者だった。なるほど、ホームズものもそりゃ向いてるなあと納得。 | ||||
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コナン・ドイルが創造したシャーロック・ホームズは19世紀の今に通じる近代文明を背景に活躍した名探偵だ。そこには大きな縛りがある。それを見事に織り込んで書き上げられたのが本作です。翻訳も他の作品とリズムが似ているので違和感がない。言ってしまえば馬車と蒸気機関車と電報のスピードなのだ。間違ってもロータスや高速鉄道やスマートフォンではない。しかし本質的に人力では到達し得ない速さが背景にあるから、現代の感覚で読んでも臨場感があるのだ。 また、描写するのがワトソン博士の視線なのも科学的合理性をフィルターにできる。同時にイギリスの政治や法制度の裏付けがあるのもリアリティーに繋がっている。大人がのめり込める内容に仕上がっているのだ。 ただ、残念なのは謎の組み立てが盛りだくさんすぎてバランスが悪い。少なくとも謎のひとつは早い段階で見抜くことができる。トリックとしては陳腐だ。叙述トリックだし、ヒントはたくさんある。しかし他の部分は醜悪すぎて思い付かなかった。おかしなことに本筋ではないのにこっちの方がメインになっているのはホームズの危機を描くためだ。ただ、欧米ではカソリック教会等では良くあるスキャンダルなので聖職者を絡めていれば気がついたかもしれない。 基本的には面白いが、前述の醜悪な部分の設定を何とかすればいわゆる正伝にもっと近づけたのではないだろうか。 | ||||
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「カササギ殺人事件」で一躍有名になったアンソニー・ホロヴィッツによるホームズ物。 アンソニー・ホロヴィッツらしさと、ホームズの冒険譚らしさが両立されている佳作です。 コナン・ドイル顔負けの冒険譚といった雰囲気ですが、読ませる能力と伏線の回収はさすがアンソニー・ホロヴィッツと言ったところでしょうか。 当然現代の人による現代の作品なわけですが、原作のように当時のロンドンの描写や雰囲気もよく出ているかなと思います。 ホームズのパスティーシュには奇抜なアイデアのものも少なくないが、本作は財団公認の正統続編だけあり比較的王道のホームズ物だと思います。というか公認なら本作は厳密にはパスティーシュではないのかな? 賛否の分かれそうな点もありますが個人的には許容範囲です。 この手の作品では原作のキャラクターの登場がお楽しみの一部ですが、本作も例外ではなく"あの人"らが登場します。 ホロヴィッツの作品にはモリアーティを題材にした物もあるようでそちらも気になります。 | ||||
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時代を超えたシャーロック・ホームズの正式な続編版ということで喜ぶ方はいらっしゃると思いますが、普通のサスペンス小説として読むと、超人シャーロック・ホームズの動きがいま一歩見えてこないので、なんともスッキリしない部分があります。それがホームズだろうと言われるとすべて終わってしまいますが、なかなか物語に入っていけなかったのは事実です。連絡は電報、移動は馬車という当時の設定を守るのが正式な続編ということになるかもしれないですが、ホームズの頭脳が21世紀に蘇るというような斬新な設定があってもいいのかなと少し思いました。もう書かれることがないシャーロック・ホームズの続編をひたすら待っていた人にはオススメ。そうではなくサスペンス小説を楽しみたい人は、背景を理解した上で読んでください。 | ||||
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学生時代にホームズ小説を少しかじった程度ですが、私自身にシャーロック・ホームズはこうでないとという先入観が少ないため、面白く読めました。 途中でわからなくなったりしないかと心配になりましたが、訳者の方が注釈をいくつか付けてくださっていたのでするすると読み進めることができました。ミステリー、謎解きというよりもホームズを中心とした活劇な読了感でした。自分なりのホームズ像がある方とは異なる感想だと思います。 話の内容は商品解説の「初のコナン・ドイル財団公認作品! ホームズ新作長編が待望の邦訳! 」と記載以降にあるあらすじにお任せします。うっかりネタバレを書いてしまいそうなので。 | ||||
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【内容に触れます】 「正典」に登場するある人物がこの作品にも出てきて、その登場の仕方がちょっとご都合主義的に感じられたので、それが星ひとつ分のマイナスです。 それ以外は、娯楽目的の読書として、普通に楽しめました(当時のロンドンの地図や、建物の様式についての資料が手元にあれば、もっと楽しめたと思います)。 | ||||
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物語後半の展開には、ページをめくる手が止まらなかった。一言、面白い。 | ||||
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面白かった。 さすが本家の公認と思える内容でした。 | ||||
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ミステリー耽溺から久しく遠ざかっていましたが、刑事フォイルに嵌ってホロヴィッツを読み進んでいます。カササギ、メインテーマ、絹の家(本書)を読了(いずれも訳優良)。あとはモリアーティのみ。ホーソーンシリーズの一日も早い日本での刊行を待ち望みます。 | ||||
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よかった | ||||
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物語が動き出すまでの序盤は退屈に感じましたが、中盤から終盤にかけてはさまざまな場面が出てくるのに合わせて、起伏に富んだ物語が楽しめました。 ただ、残念ながら結末は、(小説の中だけの話だと思いたいですが)割と普通で、既視感があるか、容易に予想のつく内容でした。 ネタバレになるので詳細は避けますが、同時期のヨーロッパ(フランス)では割と近いことが起きていることが、鹿島茂氏の著作などから読み取れますので、あおり文句や作中でワトソン氏がいうほどセンセーショナルなことでは無いかと。 | ||||
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シャーロック・ホームズの新しいものなんてワクワクして購入しました。 | ||||
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シャーロック・ホームズ、正規の認定本として、とても魅力ある内容です。 ホロヴィッツ氏の多彩さを、改めて感じます。 | ||||
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ホロヴィッツの上手さが十分に堪能できる作品です。 時代の雰囲気とホームズ、ワトソンの人物描写が冴えています。 | ||||
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どうしようかなと悩んで悩んで星4つ。 理由は、「「あの変人はまだ生きている説」」の人たちにどうなのかなっていう疑問が残っているので。 ん?愛ゆえの褒め言葉だよ変人は。 単行本発行からしばらくたってるので、以下ネタバレありきで書いていきますのでご了承ください。 ・シャーロック・ホームズの死 それが悲しいのでいたたまれなくなってワトさん筆を取ると、そういう出だしです。 一説によると、200才超えてもなお生きているという説をといているファンもいるので、公式認定としてその死を描いてしまうのはどうなのかなという気がしないでもないんです。 それこそ、ドイルの正典よろしく、双方が若い状態でっていうのでも良かったんじゃないのかなっていう。 私もどっちかって言うと、あの人死にそうにないイメージなんですよねえ。 外見病人っぽいけど、むしろゾンビな勢いで(笑) ・ホームズに同性愛を持ち込まない メアリー「(ワトは)私よりホームズさんの方が好きなんじゃないかって」 冗談的でもこれはルールに抵触してないかホロヴィッツさんんん!!?(笑) この微妙な感じがむしろ美味しかったのは内緒だが。とはいえ。 ・ホームズ個人の要素には持ち込まない 絹の家の真相。 いやはや、そうきますかと。 というか、これは同性愛という表現でくくっちゃいけないんだろうな。 その点については失敬だと謝る。 しかしこれ、児童書とかにはできなさそうですね。 ・ただの数学者 某ジェームズ先生の手助けって何事ですよwwww 邪魔な別組織を壊したいのでホームズ利用してみたってのが素敵でした。 そして、別の理由があったとは言え、結局ホームズさんはその手を借りないっていう結果も素敵でした。 ところで、 「教授の言う事きくワトスンの言うこと聞きたくないから」 だと邪推していいですかねこれ。 ・ホームズの罪 最終的な結果で。 まあ、罪人相手という名目でいろいろやらかしてるホームズさんなので、個人的にはあんまり気にならないなあ。 明記はしてないしという逃げ道もあることだし。 それこそ、ワトスンのために手を血に染めたぐらいのことしないとしても驚かないかもしれない。 ワトのためならえんやこらのイメージ強すぎなので(笑) ・ベイカー街不正規隊 ウィギンズくんが、結構シビアで、絹の家とは別に、その時代のロンドンの闇を見たような気がする。 そういえば、確かにシリーズの中で使われることって少ないですよね。 ホームズのことだから、気分でっていうか、彼らに頼む前に解決したっていう可能性もあるけれど。 絹の家のことがあったからこそっていう理由付けは、面白いと感じました。 そんな感じかなー。 正典の事件を紹介したりっていう要素は良いと思いましたねー。 初めてホームズものに関わる人に、ちょっとした紹介本という感じで読んでもらうのも良いかもしれない。 「ホロウィッツの紹介するホームズ」みたいなイメージ。 ただ、あくまでドイルさんの想定とは違うかも知れないということは前提で。 どうでもいい補足。 私の女の勘は、絹の家が明らかになったあとで、双子の片割れの正体に気づきました(笑) | ||||
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本家ドイルのホームズ物の長編四作では、推理の興趣はそれほど追求されていない。後半が冒険 物語の『緋色の研究』と『恐怖の谷』、クライマックスの息詰まる追跡劇が見ものの『四つの署名』、 そしてダートムアの荒涼とした雰囲気が魅力の『バスカヴィル家の犬』、見どころはそれぞれ異なる が、長編では本筋とは無関係の要素が多く、構成も巧みとは言い難い。 本家の長編と比べると、ふたつの事件を最後に収斂させる本作の手際は見事だと評価できる。 ホームズの逮捕、ワトソンの活躍、レストレイドの好漢ぶり、あの男の登場など、連続TVドラマ (著者は脚本家)のように雑多な内容が楽しませる。そのめまぐるしい展開はニコラス・メイヤーの 『シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険』を思い出させる。ちなみに、メイヤーの贋作は 「なぜホームズはコカインをやめたのか?」という本家の謎に対する答えになっているが、 ホロヴィッツの本作は「なぜホームズはベーカー街不正規隊に頼らなくなったのか?」という 問いへの答えになっている。 メイヤーの原作同様、映画化もしくはドラマ化も期待できるのだろうか。それは主題が許さない だろう。本家の短編にも猟奇的でスキャンダラスな話はあるが、本作はこの点でひけをとらない (褒め言葉ではない)。加えて、ホームズが亡くなり、老いたワトソンが回想するという設定のせいで、 1887年と若かりしホームズの事件であるにもかかわらず、全編に哀愁が漂っている。 ホロヴィッツの別のホームズ物も読んでみたいが、次はもう少し明るい主題をお願いしたい。 | ||||
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コナン・ドイル財団が初めて公式認定した、 80年ぶりのホームズ新作! この謳い文句がなければこの本は読まなかったと思います。 そもそもパロディやパスティーシュものには一切興味が無かったからです。 しかしこの作品はもの凄く面白く、展開もスピーディーで飽きることなく最後まで読めました。 著者の執筆に対する姿勢もまた素晴らしいと感じており、 新たなホームズの幕開けとしてシリーズ化を願ってしまったほど、 作品そのものについては個人的にはそれなりな満足感を得られています。 しかし財団が公式認定したことによる「聖典の位置付け」としてはどうか? 僕個人とすれば反対と言わざるをえません。 他の方が指摘されている通り、作中に流れる感覚が結構「現代的」なワケで、 過去の聖典に登場したキャラクターたちが絡む展開についても違和感しか覚えません。 新たな「聖典」としての先入観抜きにこの作品を読んでみたかった気持ちで一杯ですが、 前述したとおり僕は「パロディ・パスティーシュ」に興味はありませんでした。 「80年ぶりのホームズ新作」なるコピーが無ければ一生この本を読むことは無かったと思います。 出会い方を間違えてしまった。 しかし間違えなければ出会わなかった。 自分の中での葛藤が、 このレビューを書いている今でも収まっていません・・・ | ||||
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ホームズ万歳!やはりナンバーワンの名探偵はシャーロック・ホームズでしょう。 いままでいろいろなパスティーシュがありましたが、これは最高傑作でしたね!確かに、いろいろと細かい点で、「?」というところもありましたが、最初から最後まで楽しめました!またこのような作品にお会いしたいです。 | ||||
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