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絹の家 シャーロック・ホームズ
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絹の家 シャーロック・ホームズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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原著2011年刊、原題 The House Of Silk。粗筋は省略します。 面白かったかと問われれば「微妙・・」、ただ興味深くはありました。ガス灯と馬車の時代に生まれたヒーロー物語を現代の作家が書くとこうならざるをえないのでしょうけれど、この長さ、この描写の細かさ、モリアーティ教授まで出て来るこのサービス精神。個人的にははっきり×です。ホームズ譚は、短くワンアイディアで、スカッと着地して終わってほしい。本作をパスティーシュとして読むか、題材を借りて現代的に書き改めたものととるかによりますが、結果的には後者になっており、ホームズ譚ではあるけれど「ドイルが書いた」、というところまでは似せてないのですね。そうであれば、他のパロディ、パスティーシュと同じです。 実はもっと圧倒的に賛辞で埋め尽くされている中に爆弾を投げ落とすことになりはしないかとひやひやでしたが、意外や同じように感じている方も少なからずいるようで安心しました。 | ||||
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シャーロックホームズのシリーズが好きなので購入しました!! 今回のは少し難しくて読み難かったですね!! ただ色んなシリーズがあるので波はありますが… | ||||
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コナン・ドイル作のシャーロック・ホームズのシリーズを初めて読んだのは、40年以上前になりますが、ホームズの緻密な推理の物語をワクワクしながら読んだ記憶があります。 本作品は、その新作でかのホロヴィッツ氏の作(カササギ殺人事件はなかなかの秀作)と言う事で期待したのですが、ホームズの推理と言うより、勘に頼った展開は少し残念に思いました。 推理に至る細かな設定やヒントが散りばめられており、それらをホームズこ推理であざやかに解き明かして行く、と言うのを期待したのですが・・・ 却って、元のホームズシリーズを読んでいない人の方が良いかもしれません。 | ||||
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よくこんな駄作を翻訳すると思う。もっとも買う私も私で、今後この筆者のモノはいっさい買わない。懲り懲りした。これと比べると例えばローレンス・ブロックがいかに偉大な作家かわかる。 | ||||
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ホームズ作品っぽいかと言われると、微妙でした。 言い回しや描写は確かに「っぽい」感じはありますが、犯罪の種類そしてその解決方法がホームズ作品にしてはドロドロし過ぎている印象です。 ドイルの聖典というよりは、むしろロバート・ダウニー・Jr主演のヘリウッド映画の脚本と言われた方が納得いく気が… 好みの問題ですが、ホームズ作品は正直「えぐい」内容でもさらっと流してまとめている印象が強いので、ちょっと好みではなかったです。 ホームズ作品であることを除いて考えると、近代英国を舞台にしたミステリーとしては雰囲気もあって良く出来ているとは思います。 | ||||
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シャーロック・ホームズの原典を読めばわかるように、そのほとんどは奇想天外冒険小説の原型+幻想文学、SF、ホラーなどの組み合わせでできている。 なかには突然変異による怪物なども登場する。 その原典と、原典に触発されたパスティーシュ群のなかで、本書はあまりにも地味で真面目すぎるきらいがある。 ホロヴィッツという作家の資質もあるとはいえ、こういう作品は一般読者からいうと物足りないのではあるまいか。 | ||||
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シャーロックホームズの名前を入れてほしくない話でした。 推理がどうこうよりも、物語全体で未成年が残忍な事件の被害者になる設定からして シャーロックホームズらしくありません。 話の展開も何だか無理があって、あっけない幕切れです。 こういう話を「シャーロックホームズの話」と認めている財団というのも ちょっと疑問です。 ほんとにこれを認めているの??と思いました。 世界中にたくさんのファンを持つシャーロックホームズを こんな風に扱ってほしくなかったというのが 正直な感想です。 | ||||
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成典の内訳は短編56・長編4で圧倒的に短編が多い。 また長編といっても他の長編小説と比較すれば2分の1か3分の1の分量でしかない。 つまりホームズは短編でこそその本領を発揮できる作品である。 その点この作品は長編であり、しかもかなりの分量だ。 物語の性質上、それなりの必然性があって長くなるのなら納得もするが、本来であればこの半分程度でも十分な内容を、無理やり引き伸ばしているような印象を受ける。 そのため話しが間延びして締まりがなく、読んだ後も印象に残らないような平凡でありきたりの作品に終わっている。 従って個人的にはあまりお勧めできない。 | ||||
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好意的なレビューが多く、「正典」と呼ばれるコナン・ドイルの原作を長年愛読してきたファンとしては、大いに期待して手に取った。しかし残念ながら、読後感はすっきりしなかった。「偽典」の域を出るものではなかった。 語られざる過去の冒険譚をホームズの相棒ワトソンが綴る、という定石スタイルを取ったパスティーシュものだが、まず、何人かの登場人物の性格や描写がそれらしくない。 最たるものは他でもないホームズである。捜査に行き詰まって弱音を吐き、はやばやと兄のマイクロフトに頼ろうとしたかと思えば、「今回は知性でなく直感に従う」と宣言し、「思慮分別がなんの役に立つ?いまは積極的に主導権を握るべきときなんだ」とハードボイルドまがいの無謀な手段に打って出る。ホームズという名を持つ別の探偵を見ているようだ。 そのマイクロフトは、助けを求めてきた弟にえらく冷淡な態度を見せるし、逆にライバルのレストレード警部が、窮地に陥ったホームズを心底案じるような言動を早々と取るのも「らしく」ない。レストレードは、表面的には張り合って強がりを言っているが、実はホームズに一目置いていることがじわりと伝わってくるからこそ人物が立つのだ(まあ正典でも、後期の警部はかなりストレートな好人物になっているが)。 マイクロフトやレストレード、さらに名は秘すが「あの人物」を含む、正典のサブキャラクターを幅広く登場させているのも、欲張り過ぎて作品を不必要に長くしている。また、正典の事件があちこちで言及されるが、そうしたワトソンの回想場面も多すぎて冗漫に感じる。 細かいことだが、「ホームズは炭酸水製造器(ガソジーン)のうえに身をかがめ、煙草に火をつけた」というところがある。gasogene はホームズがソーダ割りをつくる時に使うもので、ここでもそれに沿って翻訳されてはいるが、文脈的にはガスを使った点火装置と著者が誤解しているとしか読めない。 らしくない登場人物、くどいまでの正典への言及、ファンにはおなじみの器具の機能がおかしいこと・・・果たしてこの「ワトソン」は本物なのだろうか。専門の鑑定家でなくても、今回の冒険譚はどうも偽書らしいと感じざるをえない。 おなじみの人物が登場し、過去のエピソードに触れているのは、ファンサービスであると同時に、正典をあまり読んだことがない読者にホームズ物語を紹介する意味もあったのかもしれないが、それが度を過ぎていて、成功しているとは思えない。作者ホロウィッツが、どこまで正典を読みこんでいるのかファンに疑念を抱かせるような描写もまずい。ドイル財団の「お墨付き」って一体何なんだろう、とも考えてしまった。 ストーリーは、ドイルが直接的な形で取り上げることを避けていたといえる社会の暗部を正面から描いたもの。作者の意欲は買うが、舞台はヴィクトリア朝なのに現代的な感覚が透けて見え、この点でも違和感が拭えなかった。 なお老婆心ながら、映画でいえば「R指定」確実と思われるシーンが出てくるので、児童書で原作を読んでホームズに興味を持った子どもが手にするのはまずいだろう。 事態が次々と展開し読みやすいことは確かなので、むしろ正典に過度に親しんでいないほうが、かえって愉しめるのではないかとも思った。この作品や最近の映画・TVドラマによって原作のファンが増えるとしたら、それはそれで嬉しい事ではある。その意味では星3つか4つにしても良いかとも思ったが、長年の正典ファンとしては、やはり心を鬼にせざるを得なかった。 なお訳文は、カッコ内に「訳注」と書いた上で説明を入れているところがいくつかあるが、中には長すぎると感じるものもあった。そうでなくても文中に割り込む形の注は読書の流れを阻害する。もうすこし工夫はできなかったのだろうか。 | ||||
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