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大東京四谷怪談
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【この小説が収録されている参考書籍】
大東京四谷怪談の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ついこの間も日本テレビの『スッキリ』での、 アイヌ民族に対する差別発言が問題になったが、 本書第二十九章「真相」で刺青師の所業を述べる 部分で、女性たちに彫った観音像を、逆恨みして それぞれ、四谷怪談のお岩に似たものにしたり、 「観音像の顔を汚し、『アイヌ観音』と言いたく なるような化け物の顔になおした〜」としている が、これなんかは明らかにもっとひどい差別表現 だと思う。 | ||||
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全5作品から成る墨野隴人シリーズの3作目。初版1976年。順番に読んでいるので、4作目以降は未読の状態でのレビューです。 前作もそうでしたが、本作は特に粗が目立ちます。医学と法学の知識を登場人物に長々と語らせているのですが、どちらも不正確極まりない。「裁判官も人間だから、印象が悪かったら死刑間違いなしですよ!」といわんばかりの展開は裁判批判としてはなかなか面白いのですが、少し過激に過ぎるでしょう。名探偵神津恭介なら、本職が法医学者だけに、もっと適切な解説ができたかもしれません。ただ、神津恭介も村田女史もロンブローゾの信奉者で、顔を見ただけで犯罪者と決めつけて憚らないところはあるのですが……。 昭和40年代という時代設定がよくないのかもしれません。人々の生活は現代とそれほど変わりはないのですが、価値観や物の考え方が大きく異なっている。「そういう時代だったんだ」と思って読むべきなのでしょう。 問題は最終章です。ここまで読んだ印象では、これはまったくの蛇足です。本書の初版が1976年、「あなたの知らない世界」「ノストラダムスの大予言」「ユリ・ゲラーのスプーン曲げ」が大流行した時代です。そう思って読めば時代の空気は分かるのですが、いかにも子供だましで一気に作品世界のリアリティが失われたように感じました。これが文字どおりの稚拙なオカルトファンタジーではなく、続編で回収される伏線であることを期待します。 | ||||
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