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夢を売る男
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夢を売る男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全254件 161~180 9/13ページ
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著者と出版社が半額ずつ出し合って出版すると 見せかけているジョイント・プレス方式。 この方式で、著者に出版を促す編集者 牛河原を中心にした物語。 感想としては、 著者・百田氏が詳細な取材・調査を行い こんな人がいたというのをききとり そのレポートを読んでいるようだった。 登場人物に命が宿り 登場人物の動きを描写しているという感じを、 読んでいる最中に私は抱くことができなかった。 物語の世界に入り込むのではなく、 出版業界の内側を垣間見た感じだった。 牛河原の発言に感心した部分は多かった。 「小説を書く奴なんて、たいてい頭がおかしいんだ。 嘘だと思うなら、1度300枚くらいの小説を書いてみたらいい。 絶対に最後まで書き切れないから」 「素人が原稿用紙を埋めるのは簡単なことじゃない。 1日かかって5枚も書ければたいしたもんだ。 たいていの奴は1日1枚書くのがやっとだ。 で、300枚書こうと思えば、早くて半年、まあ普通は1年はかかる」 「その間ずっとモチベーションを保ち続けるなんて、 並大抵のことじゃない。普通の人間ならとっくに投げ出しちまう。 書き出す前は傑作になるかもと思い込んで書き始めたものの、 上手く書けなくて、また途中で読み返して、こりゃダメだとなるのが 普通の人間だ」 「つまり最後まで書き切るというのは、そのあたりの神経が どこかおかしいんだ」 (31、32ページ) 「小説家の仕事というのは、『面白い話を聞かせるから、金をくれ!』 と言う奇妙奇天烈な職業だ。 だから、その話は聞く者を楽しませるためにする、 というのが基本のはずだ。 しかし人に聞かせることなんか微塵も考えないで ただ自分の言いたいことだけを得々と喋っているような作家が 少なくない」 (183ぺージ) 「売れない作家の中には素晴らしい作品を書く作家もいる。 おのれの血で書いたというような作品もある。 しかし、そういう作品は読む者にも血を流すことを要求する。 だから、売れない」 (180ページ) 「文学的な文書とは、実は比喩のことなんだ」 「日本の文学界には、主人公の心情を 事物や風景や現象や色彩に喩えて書くのが文学的 と思っている先生たちが多い」 (209、210ページ) 「才能とは金のある世界に集まるんだ。 現代ではクリエイティブな才能はマンガやテレビ、 音楽や映像、ゲームに集まっている。 小説の世界に入ってくるのは、一番才能のない奴だ。 金が稼げない世界に才能ある奴らが集まってくる はずはないんだ」 (164ページ) 読んで得たことは多かった。 | ||||
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おもろかた。ギャグかな? スターになった禿爺さん、潮吹と言う出版社www ハナクソの執行者。 まさにプロフェッショナルな仕事、そして執行者によるエンターテイメント。 永遠の0なんかよりよっぽど映画化した方がいいわwww | ||||
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永遠の0や海賊とはまた違った 非常におもしろい作品であった。。。 | ||||
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善い人だったとしても成功できないのは、人は善と欲がぶつかった時に、欲で動くから。そのことを分かりやすく理解させてくれる希少な本です。成功した人は、こういう本音の部分を語らずに、綺麗なことばかり語りたがります。しかし、百田さんは本音というか現実も描いてくれている。読んでいて気持ちのいいものではないかもしれませんが、しかし、牛河原編集長の考え方やセリフの数々は、成功したい人のバイブルです。 | ||||
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百田直樹だけに5~6人の人物を取り上げてそれを色々と展開させていく。 想像していた通りで単純で面白かった。 | ||||
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おもしろいです。でも僕にまだ本を書くように連絡がないのは不満ですw | ||||
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「モンスター」が面白かったので、こちらも次いで読みましたが、出版業界の現状や小説家という職業についての詳しい描写がありとても興味深かったです。 百田さんの本はとても読みやすいですね。 学生の頃は純文学などの「結局何が言いたいのだろう?」と考え込んでしまうような難解な本も好きでしたが、いい年になったからか、わかりやすいエンターテイメントの本でないと読む気がしなくなりました。 自分だけかと思ってましたが、日本全体がそういう傾向にあるようですね。 文学界のいわゆる新人賞にはカラクリがあったことも知らなかったので、また違った目で今後は受賞者を見てしまいそうです。 売れない大御所作家のセリフなどいかにも言いそうで笑えました。「モンスター」でも感情の描写が上手いと感心しましたが、読者を引き込む筆力がとにかくすごいと思います。久々にお気に入りの作家に出会えました。 | ||||
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私は書籍出版を目指している一人として大変勉強なった1冊でした。 | ||||
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なにか面白くなったと思ったら次の展開で、ちょっとついていけませんでした。 他の百田作品と比べてイマイチの感が否めません。 | ||||
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リアルなルポですね。でもきっと現実です。目からウロコの一冊でした。 | ||||
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出版業界の裏話をコミカルに描いており、一気に読めました。 今、一番面白い作家だと思います。 | ||||
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キャラの人物像がハッキリしてて、頭に浮かびやすい。 アニメとか漫画のような読みやすさでした。 | ||||
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最近の芥川賞などの文学賞などみるにつけて商業主義に走る業界に対する アンチテーゼとも思われますがちょっとぶっちゃけすぎの感は否めません | ||||
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「夢を売る男」で出版業界の話 ってことで、相当期待しました。勝手に。 物語はそれなりに面白いが、その夢を売る男の中身は、 ちょっとサギっぽい感じ。 決して詐欺ではないともいえるかもしれないが、 普通の素人からみたら詐欺ですよね。 そこがちょっと期待はづれ。 夢を売る男は、本物であってほしかった。 本物の出版人であってほしかった。そういう意味で期待はづれ。 でも小説の物語と登場人物たちの会話と心理は 面白く、リアルな点も多く、勉強になった。 読み物として、小説としても楽しむことはできました。 ハラハラする場面も多かった。 自費出版と共同出版、そして商業出版といった境目がはっきりしない グレーなイメージがある出版業界への警鐘ではないか? と、業界に片足突っ込んでる自分からみたら、考えさせられる点が 多々ある内容。 百田さんの作家としての姿勢が、ここにも一つは表れているのではないか? | ||||
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作者が一作毎に作風を変えるという噂は聞いていたが、これ程までとは思わなかった。「永遠の0」とは全く異なった味を堪能出来る。ブログや(例えばAmazonの)ネット・レビューで"自意識過剰"となった現代人を題材にして、出版業界の仕組みについて丹念に解説した書と言える。筒井「大いなる助走」の様なプロの作家側から見た怒涛の如き出版業界(「**賞」選考委員会)批判ではなく、"自意識過剰"なアマに焦点を置いている所が笑える。自分の胸に突き刺さる描写も幾つかあり、苦笑した。 しかし、「永遠の0」で売れるまでは、作者もこうした"自意識過剰"なアマの1人だった筈。本作中に実名(ペンネーム)が出て来る有名作家が書く作品よりも、自分が書く作品の方が面白い筈、という信念がなければ現在の作者はあるまい。その雌伏の時代をこうまで客観的(自虐的)に振り返れる作者の度量の広さを感じた。「プロとアマの差は売れるか売れないか」という至言も出て来る。「夢を売る」商売に乗ってはイケないという戒めと共に、読者に夢を与えてくれる作品にもなっている。Amazonのレビュアーの方達には必読の書か ? | ||||
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<自分史を本にしませんか>などといった自費出版を勧める広告を眼にするたびに、へー出版社も落ちぶれたものだ、素人の書き手に費用を出させて本を出すんだ、と味気ない思いがしていた。 確かに人々の活字離れは深刻だ。マスメディアが発達し地球が狭くなった。どんなニュースも瞬時に飛び込んでくる。世界の隅々にまで観光客は足を踏み入れ、欧米のベストセラーも映画もファッションも即座に東京に伝えられる。 こうした目も耳も肥えた現代人を満足させるような作品を書くというのは容易なことではない。一人の作家が持つ情報・体験など一般人と大差ないのである。 つまり本を読むことから得る感動・新情報・新体験などはあまりなくなった。 出版社が必死にキャンペーンする村上作品を別にすれば新刊書も概して売れていない。芥川賞・直木賞作品と言ってもブームを引き起こす程ではない。 加えて電子ブックの普及が出版社の足元を揺るがし始めている。 こうした出版斜陽を背景として生まれてきた苦肉の「自費出版」の内幕をパロディー風に小説化したのが本書。自分も本をだしてみたい、自著を持ちたいというブログ時代の風潮を軽妙に描いた風俗小説。特に新味なく文学性もなく買い求めるほどの本ではない。こんな本を書く著者が安倍首相の取り巻きの一人だそうな。なんだかなー・・・・ | ||||
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本を出したい人って確かにいるだろうなあ、アハハ、このバカまんまと騙されてる、などと騙されて大金を自費出版の本に出す人たちを笑いながら読んでいたのだが、いつの間にか騙される側よりで読んでるときがあって「やべえ」と思った。 テンポよく軽快に読めるコメディだが、本当のこともかなり書いてあると思う。 | ||||
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本の出版、中でも自費出版に関する話です。 (作中では、自費出版ではなくジョインプレスとある) 僕も本が好きなので、本書に描かれている世界と言うのはかなりリアルなんでしょうけど、怖いな、と思います。 いつか自費出版しようと思っていたら、間違いなくしり込みします。 でも好きな本の話だから面白いんです。 人情味のある編集長と若手編集員が、会社にふりかかる困難に立ち向かう最後は痛快です。 | ||||
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自費出版の多い昨今の一面をみごとについた作品。作家を夢る人、自分をアピールしたい人様々ですが、他の人には書き手以外は思ったほど興味がありません。いや全くと言ってもいいです。本にしてアピールしたい人の心理をうまく突いての自費出版業、確かに自分の存在を本にしたいという人の夢をかなえるという観点から見ればすばらしい出版業だとも思えます。それを真逆の作家の側から描きだしたユニークさが面白い。 | ||||
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現代人のふくれあがった自意識といびつな欲望を鋭く切り取ったブラックコメディー。 文章を書くのが好きな人ならば、一度くらいは「自分の本を出してみたい」と思ったことがあるはず。 そのささやかな夢に忍びよってくるのが丸栄社という出版社。 実はこの会社・・・そのぼったくり商法で大きくなった会社なのです。 それにしても「夢を売る男」とはよく言ったもんです。 騙された人達はお金を多く取られたかもしれないけど、それと同時に夢の実現や自信も手に入れた。 そのお金でそれを得たと考えれば安いものなのかもしれない。 最後の1行がたまりません。 この言葉に牛河原という男の本当の姿が現れています。小憎らしいラストでした。 | ||||
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