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夢を売る男
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夢を売る男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全254件 241~254 13/13ページ
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いや〜、一気に読んでしまいました。 自分の中では「永遠の0」に次いで、「BOX!」と並ぶ百田作品だと思います。(「海賊とよばれた男」はまだ読んでいませんが…) 新聞や投稿雑誌にやたらと作品を募集していた某出版社がすぐに頭に浮かびました。(笑) う〜ん、あの広告にはこんな裏側があったのかとある程度のことは知っているつもりでしたが、改めて思い知らされました。 それにしても作家という文字を紡いで飯を喰っている人間が、よくぞここまで書くことができたなぁ〜と感心してしまいました。 目の付け所もそうですが、何より引き込まれたのは、人間の承認欲求の本質を見事に描写している点です。 大して才能のない自分でも、死ぬまでに一冊くらい本を書けそうだと思っていた痛いところをグサッ!と、思いっきり刺されちゃいました。 帯に書かれていた「注意! 作家志望者は読んではいけない!」は、まさにその通り!!! 自分にも大手出版S社から同じように本を出版した友人がいるが、本書の中でいう「素人のクズ本」でした。 そういった意味でも、ただの小説としてだけでなく、いつか本を出版したいという人にとっては良い教科書になると思います。 また自分のことを自虐ネタとして書いているところも笑えちゃいました。 今後の百田作品も多いに期待していきたいです!! | ||||
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この本、めっちゃ面白いですが、百田さんのツイッターを拝見していると面白さ倍増。つぶやきから、百田さん、既存の作家(特に文学賞の審査員のような大御所)や評論家(書評家)にかなりの反感を抱いているような印象。テレビ屋の書いた本なんか相手にできるか、といわれたとか云々。しかし、この本に書かれている作家の現状、特に昔すごく売れていたのに今はもう見る影もない方たち(でも賞の審査員とかしている)のみじめな実態は、事実ですよね。文学賞の裏の筋書きも、商品価値のない文芸雑誌の実態も。一部のベストセラー作家が産業としての出版界を支えているのに、本も売れない大家がその上に胡坐をかいて、売れてる新人に嫉妬して文学賞をなかなか与えない、っていう醜悪な構図。。。こういうの、毎回、直木賞とか芥川賞とかの選評で大家がエラそうな若手批判を書いてるの読むと、その通りで、もう、笑っちゃいますよね。 それで、百田さん、この本出版とともに、吉川英治文学新人賞の候補を辞退されたようで(「海賊」、講談社だし、鉄板受賞のはずだったのでは)、今後も、直木賞は難しいのかな。ちょっと残念。私、百田氏と同じく、成人するまでまともに本なんか読まなかった人間だけど、山田風太郎の小説群に出会って、面白い小説があるんだとわかって、いろいろ読み出しました。百田さんには、その潔い姿勢が、風太郎に通じるものを感じます。風太郎は、大衆小説でデビューしたため、生涯、文学賞とは無縁で、同じような忍者小説を書いてたS田R三郎(直木賞委員)から、私の小説はああいうもの(風太郎のもの)とは格が違う、とかひどい言い方で批判されたそうで、同じく賞とは無縁の小林信彦が憤慨して「外道が外道を差別するのが日本の文壇」と書いていました。そういう目で、文学賞とか見ると、本当に売れて才能ある人(例えば、故隆慶一郎、京極夏彦、東野圭吾などなど)は、賞を生涯もらえなかったり、もらえても、審査員に散々いたぶられた挙句にもらえたりと、ひどい実態がありますよね。偉そうな文壇の大家やその取り巻きの出版社員に、そういう構図、もう、みーんなバレバレですよ、って言いたいです。そういう意味で、この本は、うれてほしい。 | ||||
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著者がTwitterで出版業界を敵にした、とか もう本出せなくなる、とか言っていたので、 どれだけのことを書いたのだろうと気になって読んでみた。 (著者のステマかもしれないが・・) 「永遠のゼロ」の著者、百田尚樹が 出版不況の中、お客を読者から著者に変えて 商売を展開する編集者を主人公に、出版業界の裏側を描く。 出版社が著者に金を出させることで、 本が売れなくても、出版社が儲ける仕組みになっている。 なんとひどい話か、というトーンで話が進んでいたが、 読んでいる途中、どうも違和感が。 夢を叶える為に喜んで金を出しているのだから、 それほど悪いことではないのではないか。 まぁ、騙すのはいかんか。 それでも、最後に主人公の編集者が見せる、 本作りへの想いの片鱗みたいなものに救いがある。 そこには、純粋に良い本作りだけをしていては、 食って行けなくなった切実な出版業界の事情が見え隠れする。 海賊とよばれた男 上 | ||||
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小説の体裁こそとっているが、暴露ネタを含め、単なる事実を書いただけの極めて安直な話である。 とはいえ、面白いことは面白い。 そうは言っても、本作のモデルとされる(されてないされてないw)BG社、SP舎にとっては 大変迷惑な話にちがいないだろう。(SP舎にとってはいわば死者に鞭打つようなものだが) せめてもの罪滅ぼしのつもりか、最後にちょっとだけいいエピソードを入れているが これとて、BG社の社員からいきなり背後から刺されるリスクを多少なりとも下げておこうという 作者の防衛本能の表れであろう。 なお、さすがにこういったタブー本はKD社やGT舎からは出せないためか、過去に名著「完全自殺マニュアル」や 「バトル・ロワイアル」等を世に問うた太田出版がその任に当たったと思われる。 太田出版、天晴れである。 | ||||
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百田フリークとしては評価は少々厳しいですが、 安定した文章能力や物語の展開のレベルはかなりのものだと感じます。 出版業界から見た小説カ家志望者の滑稽さは自虐的かつ自戒を込めて 書かれた気がします。 賞取りレースでの出版社の工作など小説という形で 作者が皮肉っているのも判ります。 それでも個人的には彼は直木賞を取る実力の作家と思っています。 作中にさり気なく直に消える作家として自分の名前を登場させたり 出版社の社長の名前が自叙伝的小説「錨を上げよ」の主人公と同じ作田なのも 思わずニヤリとしてしまいますね。 但し作家や志望者と編集者と言う限定的な世界の物語ですから 大作を期待する読者には少々肩すかしを受けた気になるだろうと思えます。 色々なジャンルの色々な形態の本を書く中の秀作のひとつと考えれば それなりに楽しめるかと思います。 タイトルの「夢を売る男」は直接的には作家志望者への 出版社の男の意味でしょうが、 本が読まれなくなったこういう時代だからこそ 作家は読者に「夢を売る職業」だと作者は言いたかったと思いますね。 | ||||
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2時間であっという間に読んで、 あっというまにブックオフ。 絶対売らない大切な本があると思えば、こんなお気軽小説もある。 不思議な作家である。 新作は必ず読んでしまうのだが・・・。 愛される作家なのだと思う。 永遠のゼロの映画が楽しみである。 | ||||
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永遠の0は読んでませんが作者の新作ということで作者の作品を初めて読ませていただきました。 小説家になりたい人へのハウツー本にストーリー付けました感が拭いきれない気がして楽しくありませんでした。 作中で、どんな作品にも手を抜くなと書かれてますが今作はどうなんですかね? この作品を読んだ人が永遠の0も読んでみようとは思わない気がしました。 主人公の牛河原が鼻クソをほじりながら・・・・・と何度も書かれてるのも、そんなに重要?と思いました。 | ||||
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毎回作風を意識的に変えようとしている百田尚樹。今回の楽しませてくれました。小説の中に、自虐的に作風を毎回返る作家として百田某として登場させる場面は、にやりでした。今回はライトノベルとして読めばそれでよいのではないかと思いました。作者の遊びというふうに軽く読みましょう。前作が重厚な《海賊と呼ばれた男》だっただけに、力の入った作品として期待した向きも多いのでしょうが、そう硬派の連投は難しいという事でもあります。これを読んで、出版界は聞きしに勝る厳しい状態に置かれていることがよくわかりました。特に私には、主人公の電話対応が参考になりました。こんなに会話がうまいと通販の苦情窓口でも務まるくらいに言葉が次から次にでてきます。きっとテレビ局に勤めていた百田さんが、苦情を受けた際に受け答えしていた経験が繁栄されているのではないかと推察します。 名作ではありませんが、一生に一度は自分の本を出版したいという人は、こんなにいるのだと思い知らされました。 | ||||
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作家志望は読むなと言う事なので、読んでみました。 どんなアブナイ情報が盛り込まれているのかと思いましたが、 マトモな作家志望なら知っている事ばかりじゃないかと思いました。 全体として、自費出版会社を舞台として繰り広げられるのですが、 今は、ココ、AmazonのKDPがありますし、 昔の話になっちゃうのかなーと思いました。 | ||||
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ついに百田尚樹が出版業界と世の中のSNS愛好者を相手に喧嘩を売ったのかと心配になるほどのブラックな物語。その中にも滑稽さもあり、百田尚樹自身の自虐ネタがありで、ブラックさがオブラートに包まれて少し安心する。 たまに新聞広告で目にする『あなたも本を出版しませんか』の業界の内幕を鋭く描いている。恐らくは脚色してると思うのだが。なるほど、読者を相手にするのではなく、著者を相手にするビジネスか。面白い。 少しはオブラートに包まれたものの、このまま百田尚樹は喧嘩を売ったまま物語が終わるのかと思ったのだが… …ラストが非常に良い。ラストの一行を書くためにこれだけのフリをしたとしても許せる… そして、そうか、『幸福な生活』のような作品なのだなと最後の最後に気付いた。 | ||||
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表紙を見ただけで、大体どういう物語なのか見当がついてしまいますね(笑)。 牛河原に言いくるめられて、自分の本を出したいがために大金を投じてしまう人々の間抜けぶりと、 牛河原の開き直りっぷり(?)がやや類型的と感じたので星4つとしましたが、 実際こういう事があってもおかしくはない、と思わせるリアリティがある良作と思います。 類型的と言いましたが、実際、この通りなのでしょうかね? 今の日本の出版界は裸の王様で溢れかえっているのでしょうか? だとしたら、作家志望者は、この本を読んで少しアタマを冷やすべきではないでしょうか。 自戒も含めて、そう感じました。 | ||||
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名作「永遠のゼロ」の著者、それに「本を出したいという夢につけ込む出版社」という題材に興味を惹かれ購入、読んでみましたが、正直な感想はわりに薄っぺらい駄作でした。著者がいつごろ本書を書いたのか興味あります。軽くは読めますが、出版界の内幕が分かるだけの小説でした。 | ||||
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待望の新作。一気に読み上げてしまった。発売前から出版業界に物議を醸す内容とは聞いていましが、その通りでした。百田さんの今後が心配です(笑)しかし、そんな不安、現実を吹き飛ばすような物書きを生業とする方達への熱い思い、愛情が伝わってきました。…ラストは胸キュンでした。何はともあれ本は「面白い」が最強だと思いました。 | ||||
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身近な感じのテーマなのでサラッと読めました。 今回の主役「夢を売る男」は出版業界を舞台に 「夢」を売っています。 その「夢」を売る手段がなかなか巧みです。 ジョイントプレスねぇ。 さらに、売る側の論理、買う側の論理が うまく表現されており勉強になりました。 そして、今回の舞台である出版業界をネットビジネス業界等に置き換えても 同様のことが成り立ちそうです。 むしろ、ネット業界のほうがしっくりくるような気がしました。 ネット上にはいろいろな「夢を売る人達」であふれていますから。 どこの世界にも、良い人もいれば悪い人もいます。 もし、「夢」を買うなら今回の主人公のように 一本筋の通った男から買いたいものです。 サラリと読めるが、いろいろと考えさせられた一冊でした。 | ||||
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