■スポンサードリンク


夢を売る男



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
夢を売る男

夢を売る男の評価: 4.04/5点 レビュー 254件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.04pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全254件 201~220 11/13ページ
No.54:
(5pt)

百田尚樹氏の不敵な挑戦状!

「百田尚樹氏の思い」が率直に語られている書である。
もちろん「書き下ろし」、しかも本人の処女出版『永遠の〇』を出版した大田書房から出版されている。
見事な演出、かつ彼の男気と浪花節がかいまみえる。

この書で、丸栄社の編集長 牛河原勘治氏は率直に現在日本の出版事情をもろに語ってくれる。
元夏波書房の凄腕編集長は、彼でしか知り得ぬ情報を整理してわれらに伝えようとする。
涙ぐましい率直さ。
第五篇の「小説家の世界」は圧巻である。
ここに描かれている以上の内容を私は不幸にして知らなかった。

良きにつけ、悪しきにつけ
百田氏は偉大な沈着冷静なるリアリストである。
この書は 「自己」の総括であると同時に 日本国民への不敵な挑戦状となった。
わたしは 切に願う。
この書がベストセラーになり、日本国民の目の鱗を剥がしてくれんことを!
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.53:
(5pt)

作田又三の出版社!

まさか,あの作田さんが出版社を経営していたとは。
大胆な経営手法,採用された優秀な社員。さすが又三!
『碇を上げよ』の続きとして読みました。
百田某まで登場させて,虚実入り混じって楽しかったです。
出版会の裏話は,いちいち「そうだろうなあ」と納得しながら
読みました。
本好きなら,はまる小説であることは間違いなし。おすすめ!
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.52:
(4pt)

おもしろいけど

細かい表現で気になるところがたくさんありました。これは、海賊と呼ばれた男とも共通していますので、百田さんの文体の特徴なのかもしれませんが、自分には、読みにくさの原因になってしまいました。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.51:
(4pt)

良く出来た作品

夢を売るとは良く言ったもので今の出版不況時代に

切実な出版社の経営状態が見え隠れする。

言葉は違えど多数の出版社が実際にこの様な事を

しているし、同じ様に出版プロデューサーと言われる

様な何をしてお金を貰っているのか分からない様な

輩まで言ってみれば“夢を売っている”のかもしれない。

世の中需要と供給で成り立っているのだから

それを望む者がいればそれも良しと言う事か。

主人公が最後には心までは売っていないと言わんばかり

の一言で締めるあたり、憎い演出ですね。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.50:
(3pt)

小説家と出版社の現状

主人公牛河原の口を借りて既存の小説家や出版システムに対する著者の思いを言いたい放題。

どこまで真実に迫っているのかわからないが、
小説家も出版社も想像以上に大変だなというのが素直な感想でした。

特に何かが心に残るという類の本ではないですが、
軽い感じでテンポよく話が進むので、気晴らしに読むにはよい本です。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.49:
(4pt)

出版業界の内情が理解できる

百田尚樹氏の大ファンであるので、直ぐに購入して、二日で読み切った。
私も10冊以上の本(小説でなく専門書)を上梓しているので、この本を読むと出版業界の内情が痛く理解できる。
高齢者が多くなった今日、本を読む人たちよりも、本を書きたい人たちが増えていると書かれているが、同感である。
それはブログの影響もあると指摘しているが、2百万円程度で出版できるのなら、自己の人生の記念としてはいいのではないかと思う。
内容の展開としては、百田尚樹氏の他の本に比べると、劇的ではないが、後半の展開は彼らしい一気に読みたくなる内容である。
統計的な数値も出てきているが、本当に、若い人たちは本を読まなくなった。人生の教師は本であり、人生を楽しくするのも本であることを、親御さんたちが、小さい子どの時から教育しないといけないと感じた。まあ、親が本を読んでいないので、子供も読むようにはならないのかもしれないが、・・・。いろいろと考えさせられる内容の本である。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.48:
(3pt)

本書は書き下ろしです

にクスッと笑ってしまいました。この先、百田さん、加筆、修正したくならないのか、よけいなお世話的心配をしてしまいます。この後、どんな小説を書くのかも心配になります。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.47:
(5pt)

久々におもろい小説

面白くて一気に読んでしまいました。百田さんのものは、『海賊と呼ばれた男』上、下とも出てすぐ買いましたが、時間、空間的に検証しながら読む癖のある私、まだ途中までなのに、『夢を売る男』は一気読みになりました。『永遠の0』も読まなくては...。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.46:
(5pt)

文壇の話ではあまりないのだが。

宣伝文句と、太田出版から出たということで、A賞とかN賞の内幕ものかと思ったら、自費出版業界の話だったので、拍子抜けした。だがさらさら読んでいくと、わりあい面白い。特に、看護婦が差別用語だなどとバカなことを作中人物に言わせて皮肉っているところや、主人公だけ喫煙可、喫煙できない店には入らないなど、いい。
 一応純文学業界の批判も書かれているが、実際あと数年で、文藝雑誌がばたばた休刊してもおかしくないだろう。某文藝誌に延々と、某芥川賞作家の大長編が連載され、本にもなっているが、売れず、アマゾンレビューもまったくつかないまま品切れになっていっていることに気づいている人は少ないだろう。その意味では、出版者に負担をかけず、ウェブ上に延々と書き続ける大西巨人がいかに偉いか分かるだろう。
 死後発見されて売れる作家などというのはいない、というのも真実で、宮沢賢治はここでも言われている通り、生前から知られていて夭折したのである。
 この本は一見するより深いのである。というのは、一見すると騙されている著者たちは、自費出版でなければ本など出ない人たちで、「夢を売る」という題名は皮肉に見えて、実は真実だからである。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.45:
(4pt)

ブラックコメディというより『働きマン』

昔から、よく「あとがき」に、1年以上お待たせしてしまったとか、筆の進まない私を辛抱強く待ってくださった●●さんに感謝するとか書いている人の気がしれないなと思っていた。「私は締め切りを守らない人です」と宣言しているようなものだ。それが物書きの一種のスタイルのようになっていた時代もあったのだろうが、いまや締切すら守れない人の書くものを本気で待っている編集者や読者がいると思うならそれこそ物書きとしての想像力が欠如しているといわざるをえない。「売れている作家ほど、原稿をきっちりと仕上げてくる」「売れてる作家というのは、才能があるんだ。アイデアが溢れるように出てくるから、いくらでも書けるんだよ」と本書主人公の編集者・牛河原勘治の言葉はどうしようもなく正しい。

いまから10年くらい前に、梅田望夫さんが羽生善治さんにインタビューで、インターネットの出現で将棋が一番変わった部分は何かという質問をしたところ、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたが、高速道路を走り切ったところで大渋滞が起きていると羽生さんが答えていた。これがありとあらゆるジャンルで起きている。その最たる分野がものを書くという分野だろう。牛河原が言うように「日本語は誰でも書ける」。「だから自分も本くらい書けると思う」のである。まだ本気出してないだけ、というわけだ。とはいえ、ほとんどの人間は書けると思っていても書かないで人生を終わるところ、寝た子を起こしてさらに金までとるのが牛河原のいる丸栄社のビジネスだ。

「俺たちの仕事は客に夢を売る仕事だ」「この商売は一種のカウンセリングの役目も果たしているんだよ」「売れないものを出したいなら、そいつが金を払うのが当然だろう」と自分たちの仕事を巧妙に正当化しながら「表現したい、訴えたい、自分を理解してほしい、という強烈な欲望の持ち主」たちをおだてたりさとしたりしながらカモにしていく。「アメリカではこういうのを『バニティ・プレス』と呼ぶんだ」「虚栄出版――ですか。そのものずばりですね」などと乾いた会話が職場を飛び交う。作家という職業、編集者という仕事に少しでも夢や憧れを持っている人は、読まないほうがいいかもしれない。いや、ぜひとも読むべきである。つまるところすべての本は虚栄出版の部分が何パーセントかは必ずある。書いて伝えたくてしようがないというだけの人間は、書くこと自体が報酬なので、放っておいても無報酬で毎日何万字も書きまくる。そういう世の中で、わざわざ本を出したいという人間の欲望の背後に、実は表現欲や創作欲とは別の種類の欲が隠れていることを牛河原は見逃さない。そしてそこにつけこんで商売をしている。

しかしなぜか牛河原という人には人間性を疑うような卑劣さまでは感じない。言葉巧みに著者から金を出させたとしても、最後は本人が「出してよかった」と納得してもらえるように手を尽くすからだ。自費出版の著者は、出版社の“お客様”である。牛河原の駆け引きは、そこを踏まえたうえのことであり、本書の後半に出てくる狼煙舎のような明らかな詐欺とは一線を画している。傍から見れば似たり寄ったりかもしれないが、そこは違うのである。

本書を読んでいて、ジェイソン・ライトマンの『Thank you for Smoking(邦題はサンキュー・スモーキング』)に出てくるタバコ会社のロビイスト、ニック・ネイラーを思い出した。この男は手八丁口八丁でタバコの健康被害についての追及をかわすことを生業にしている。じつに胡散臭い仕事だ。でも、よくよく聞いてみると彼は嘘はついていない。逆に彼を叩きまくる禁煙運動家たちが決して清廉潔白ではないこともまたしかりなのである。牛河原は、老舗夏波出版で、文芸の名編集長だったが、その老舗出版社が丸栄社よりも世に誇れる仕事をしていたわけではなかった。売れない作家が垂れ流す赤字を彼らがバカにする作家の儲けで埋め合わせ、お手盛りの賞で売り上げをたてる。ノルマを満たすために求められない本を機械的に出す。「結局は金」というところは老舗だろうが新興だろうが、一流だろうが三流だろうが、変わらない。

それでも牛河原が出版という仕事にとどまる理由は何か。それはつまるところその仕事が得意であり、好きでもあり、それで食っていくことを選んでいるからだ。帯には「掟破りのブラックコメディ」とあるが、働くことの悲喜劇を斜陽業界における仁義なき戦いのなかに描いた、ブラックというよりハートフルなコメディ。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.44:
(4pt)

出版・・

軽快なタッチで、読みだすと一気。事実をおもしろおかしく軽快に。。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.43:
(5pt)

「本を出す!」夢と、それぞれの人が抱える現実、とは!?

「ジョイント・プレス」と名付けた、著者と出版社が金を出し合って発行する
営業形態を推進する「丸栄社」。
編集部長の牛河原は、口八丁手八丁あの手この手で契約を取り付ける、やり手だ。
物を書く夢は、「ベストセラー作家となる!」から、「生きた証しとして残したい!」
まで、人それぞれだ。
違う言い方をすれば、自己顕示欲から金儲けまで、とも云える。

客のプライドをくすぐり、見果てぬ夢を見させる牛河原はタフな男だ。
「映像やゲームに勝てる小説など、滅多にない。」とも、言い切る。

十数年連続して、出版業界は縮小を続けている。
ゲームやスマホで金がかかり、本や雑誌を買う人は減り続けている。
読むときは図書館、と決めている人もいる。
挙句が電子書籍。
出版社の未来はどうなるのか。
そんな危機感を遠慮なく綴る本書は、抱腹絶倒でありながら、どこか
哀しい。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.42:
(5pt)

落語のような落とし方に爽快感を感じました。

本を売るというのはなかなか大変な商売らしいですね。また一世を風靡した売れっ子作家がいつの間にか輝きをなくして消えていく。一人の作者を追い続けるように本を読んでいると,クリエータを続けていくことって大変だと思います。
 主人公は,弱小出版社の編集部長を務める牛河原勘治。昨今では世間の文字離れが進み,本がまったく売れない時代。まっとうの方法で小説を出版していたのでは食えない。彼の会社のビジネススキームは本を売ってもうけるのではなく,本を作ってもうけること。文学賞をいくつも主催しては俄か作家の作品を集め,出版社と著作者が経費を折半して本を作るジョイント・プレスという手法を用いる。小説を書こうという人は,インテリ志向で自己主張が強く,プライドが高い傾向の人が多い。そんな者に「あなたの作品は素晴らしい。このまま日の目を見ないのは忍び難い。文学界の大きな損失だ。」と言葉巧みに誘導して,二百万以上の金を出させる。実際の経費は30万円程度であるにかからないにもかかわらず。
 このような邪道なビジネスを描きつつ,現在の文学界と出版業界が抱える問題を浮かび上がらせている作品で,業界人たる作家が内幕をばらすような内容です。ベストセラー作家となった百田氏自身が,こんな状況はいつまでも続かないと思っているのでしょう。作品の中で主人公に「かといって,元テレビ界の百田何某みたいに,毎日,違うメニューを出すような作家も問題だがな。」と自分のことを自虐的に語らせている部分は笑ってしまいました。
 やがて,同じスキームを用いる競合ライバル社が現れ,その詐欺商法を暴いて,追い落とすまでが描かれています。
(以下,ネタバレです。ご注意)
 ある日,案件が取れたと新人の部下が,亡き夫との思い出をつづった年金暮らしのおばあさんの作品をもってきます。
牛河原は「本なんてなけなしのお金をつぎ込んで作るもんじゃない」とダメ出しをします。
それでも食い下がる部下に理由を聞くと,「あの本は本当に素晴らしい本なんです。何度読み返しても感動するんです。」と涙ながらに訴える。
それを聞いた牛河原は「かつて俺が大手出版社の編集長だったころ,部下の編集者が何が何でも出したいといって持ってきた本は必ず出してきた。それが編集長としての俺の矜持だ。うちも出版社だ。経費は全額会社でもつ。編集者が本当にいい原稿だと心から信じるものなら出す。そして必ず売る。」というくだり。
最後の数ページなのですが,それまでの生臭い話は,すべてこの落ちのためにあったのか。まるで落語のように感じて,救われた気分で読み終えました。面白かったです。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.41:
(2pt)

良くも悪くもない。エンタメとしても、★2くらい。

出版社に勤める男が、「ジョイントプレス」という、出版費の半分を作家に負担させるという手法で、若干詐欺という自覚を持ちつつ、小説を出したいという顕示欲だけで実力の伴わない様々な素人作家相手に、巧み(?)な営業トークで話を持ちかけ、出版まで持ち込むという話。
しかしこのあからさまなゴマすりトークに騙されるとはねw
(牛河原はきっと騙される人間を見つけるのが上手いんだろうとしておく)

つまり、騙しているけど相手にも夢を与えているんだよ、という、実に陳腐な詐欺師独特の正当化。
だが牛河原があまり悪党に見えないのは、話を持ちかけられる作家志望者が、そろいもそろって顕示欲丸出しの排他的な人間ばかりだからだろうか。
この当たりはコントで面白かった。

だがスラスラと読めた反面、セリフが実に雑だと感じた。

あと気になったのは、生前に売れないような作家が死後に売れるわけがない、という主人公の発言。
少なくとも出版社で文芸を担当していたなら「宮沢賢治」くらい知ってるんじゃないかな。

後半の、現在の出版業界や小説家を批判する場面だが、著者の思いがストレートに出すぎていて、これは業界では”恥ずかしい”とされ、もっとも素人作家に多いやつね。ここでそれをやってる百田氏。だからこそ、作中の主人公にも、ダメ出しされるのであろうw
だがこの問題は、大塚英志の「不良債権としての『文学』」で笙野頼子と散々バトルされてきた内容であり、今更という気もした。
小説、こと文学系はたしかに極小的に見れば赤字部門だが、大手出版社の長期的な利益を考えれば存在意義はある、で、何があかんの?ってことで結論は出ている。

はい、でも面白いよ。詐欺の注意喚起として読んでください。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.40:
(5pt)

実は仕事術の本。

相変わらず、百田氏の本は面白かった。
オススメ。
小説を書こうとする人だけでなく、あらゆるジャンルの仕事を始めようとする人は読んだ方がよいかもしれない。
出版業界の本と思わせて、実は「仕事術の本」という極めて技巧的な作品になっている。
以下、ネタバレで注意。

最後の3ページが特に良い。
というか、この3ページを書きたいがために、この小説を書いたような感じがする。
やはり、百田氏の小説は熱い。

最初は冗長な感じがした。いつもの百田氏らしくなく、取材した形跡のない薄い情報ばかりで、
フジテレビのドラマのような感じがした。
しかし、180ページを超えた辺りから遠慮がなくなったのか、出版業界の鬱憤をはらす的な情報が出てきて面白い。
「リアル鬼ごっこ」や「B型自分の説明書」が自主出版とは知らなかった。東野圭吾も歪笑小説で述べていたが小説の月刊誌はヤバイのでしょ。かなり。そして、ポプラ社の文学賞と思われる賞も批判対象になっているので面白い。

売れてない作家ほど、売れてる作家をバカにするなどの、売れてない作家に対する描写が辛辣。
そして、これこそが著者が一番言いたいことではないかと思う。
「売れない作家」を「仕事ができない人」に置き換えると分かりやすい。
仕事ができない人は、締め切り守らない。
仕事ができない人は、仕事ができる人を批判する。
仕事ができない人は、お客さんをバカにする。自分の店が繁盛しないのは客の舌がバカである的な批判。

自分の本が売れないのは、宣伝の仕方が悪いとか、
今現状でヒットしなくても、後世にはヒットするという幻想も理論的に完膚なきまでに否定するのが面白い。確かに、東野圭吾のように、「天空の蜂」で原発事故を取り扱ったがためにロクに宣伝してくれないだけでなく、微妙に嫌がらせをくらったりする例はある。でも、東野圭吾は作品を書き続けて見事にベストセラー作家になっている。
ということで、仕事をやり続ける事の重要性もしくは、「人から必要とされる事」が「仕事の本質」である事を示したかったと思われる。
しかも、百田氏らしく、わざわざ暗喩の説明をしたり、スティーブ・ジョブ氏に憧れる青年を書いているので、これは確信犯と思う。

という感じで、
出版業界だけでなく、全ての作家をも総方向を敵にまわす感じの批判になっているが、最後の3ページで全てひっくり返すのが凄いと思った。
オススメである。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.39:
(4pt)

作者を知ってから読む本

いきなりこの本、ではなかなか難しいけど、
いちど「百田尚樹」という作家を知れば楽しめる。

もうちょっと安いといいけど…。
確かに、1日あれば十分読めてしまう本です。
面白い本との裏返しでもあるけれど、
それ以外の本とのギャップが…。
それも楽しめるかどうかなのかな。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.38:
(3pt)

自叙伝を書きたい人への忠告書

著者が得意の業界裏話小説。
マルサの女・平成の出版社バ-ジョン。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.37:
(4pt)

身につまされる思いで一気に読んだ

本を出したことのある人間やこれから、本を出したいと
思っている人間には他人事ではないような話です。
私にも経験ありますが、ジョイント・プレスという名の
協同出版はまさに、あんな感じのセールストークで言葉
巧みに勧誘してきますからご注意を。
不思議なもので、普段どんなに冷静な判断のできる人でも
「あなたの本が出せる!」というたった一言であっさり、
数百万円のカネをポンと出してしまうのも哀しい人間の性
かもしれません。

丸栄社は自費出版最大手のB社、狼煙舎は五、六年前に
倒産したS舎をイメージして読むととてもわかりやすく、
物語に入りやすいと思います。
ただ世の中、自己主張したい人ばかりが増えている一方で、
観客が誰もいないというのは、今の出版業界をよく表して
いると言葉だと強く感じました。
出版ってオレオレ詐欺よりも性質が悪く、マジ怖いですね。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.36:
(5pt)

この本は素晴らしかったし買って良かった!

多くの人のレヴューを見て買うか迷いましたが、メチャクチャ面白い展開で評価と違うじゃないか!って思いました。やはり十人十色ですね。最後のセリフに「おおっ!」カッコイ良いって高ぶりました。
百田尚樹さんの永遠の0、モンスター、風の中のマリア、輝く夜、影法師を読みましたが、そんな流れとは違う感じの良さがあります。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534
No.35:
(5pt)

私もブログを書いているだけに。。。

先日読んだ、「永遠のゼロ」から、この百田直樹の作品が気になりだして。。。最新作の描き下ろしが、書店に並んでいたので早速購入させて頂きました。

百田氏は、毎回、違ったテーマの作品を書くことで有名ですが。。。今回は出版業界の話。業界の知識も解かるし。。。業界の裏話満載でとても面白い。最高です。帯にもあったように、コメディタッチのストリーで、しかも、最後にちょっとホロってする見せ場で締めくくってあり、とても読んだ後の気分がいい作りとなっています。

世界中のインターネットのブログで、一番多く使われている言語は日本語。つまり日本人は世界で一番自己表現したい民族なんだ!

毎日ブログを更新して書く人間は、表現したい、訴えたい、自分を理解して欲しい。。。という強烈な欲望の持ち主である。。。こういう奴は最高のカモになる!!私もブログを書いているだけに。。。強烈なインパクトのある言葉。面白い。

とにかく、楽しめるエンターテインメントな一冊です。
夢を売る男Amazon書評・レビュー:夢を売る男より
4778313534

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!