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夢を売る男
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夢を売る男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全254件 41~60 3/13ページ
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自分の頑張りや成功談を知ってもらいたいという、人間が持つ自己顕示欲の強い客を唆し、出版させることを商売とする人間の業を巧みに活用した痛快作。 | ||||
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途中でややマンネリした感じはあったが、最後の数ページが感動的で良かった。経済だけではかたずけられない何かを失わない事こそカッコ良いと思った。 | ||||
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自主出版界の裏側のからくり描いた作品だが、デフォルメがいい。 実際本を出したい人間というのは多いのだろう。まさに夢を売る仕事であるが、内容は、騙しのテクニックの用の者である。 最後に良心的な若手編集者が現れて、ドラマ的にハッピーエンドを迎えるが、百田作品の脂ぎった感じはあまりなくさらりとした出来である。 | ||||
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自費出版に至るまでの仕組みやカラクリ 出版業界の実にリアルな裏側 作家の普段の日常や支払われる印税 一冊の本が書店に並ぶまでの流通裏話… 等の話が一話完結の短編風に書かれていて、全話、時にプッと笑ってしまうユーモアたっぷりに、時にピリッと辛いブラック(毒)風味たっぷりに書かれています。 というわけで、百田さん独特の『毒と優しさ』で、出版業界を痛快にバッタバッタとブッた斬り、読後は温かな余韻に浸れます。 是非とも一読を!面白いですよ。 | ||||
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出版社で働く編集長の牛河原は、言葉巧みにフリーター、老人、主婦に近づき、次々に本を出版させる。出版に係る費用の殆どは彼等に負担させるが、対価として、彼等の自己顕示欲を満たしていく。出版する本はどれも、しょうもないものばかり。でも牛河原は気にしない。本が売れようが売れまいが、構わないのだ。そんなある日、競合する出版社が現れた。牛河原は明らかな詐欺行為をしている競合を徹底的に潰していく。ってな話しです。牛河原編集長は客に満足感を与えられる様、隅々まで、気を使っています。私は最強・最高のビジネスマンだと思います。一見、詐欺的行為が多い様に見えますが、法律には触れていないし、アグレッシブで大胆な牛河原は男っぽくて格好いいです。 | ||||
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まとまりがあり、本の内容も専門性が高くないため読み返さずに頭にススっと入ってきます。また、短編のような話があって最後はまとめという更生なので、一度読むのを止めてしまっても直ぐに話に戻ることができると思います。 百田さん自身が構成作家や著者を経験しているからこそ書ける本だと思いました。 | ||||
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人間の自己顕示欲・虚栄心・世の中に承認されたいという欲求を、自費出版業界を通して描いており、なかなか読ませます。平易な文章であるという点がなにより良い。中心となる登場人物像として少々露悪とも言える程に出版会社の編集部長を描いています。又、自分史を始め、本を出したいという名誉欲にかられた各人物像の描き分けも巧みです。 第5章の「小説家の世界」では、純文学を念頭に出版と本の世界、物書きの世界をかなり容赦無く痛烈に批判していますが、ここに作者の小説家に対する暗い怨念を感じるのは読み過ぎでしょうか?筆者御自身の名前を登場させることには少々作者のテレを感じます。しかし、なんにしても読ませることは確かです。 後半にライバル会社の登場とその争いとの記述で、一層自費出版の虚しさを読者に知らせます。なんだか実在の出版社に題材を取っている感がありますが、おそらくそうなのでしょう。それにしても最後の終わり方は、作者はここである意味で救いを示したつもりなのでしょうが、それにしては、なんだかあっけない。露悪で通すべきだったのではというのが読後感です。 百田氏の政治的発言がその著書に連動している作品、例えば「カエルの楽園」などは、妙なプロパガンダを感じて読むに堪えませんでしたが、この作品は平易な文章で、人間のどうにもならぬ醜悪な一面を、懸命に書いている姿勢が感じられ誠に読ませます。もう少し氏の作品を読んでみようと思います。 | ||||
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始めは、あまり面白さを感じませんでしたが、最後はなるほど~⤴という感じでした。 | ||||
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百田尚樹の小説は店舗が良く気持ちが良い。 出版業界の闇を描くドラマ。 自己顕示欲、夢見るバカ、過去に生きる老人、彼らが出版を依頼し、出版社のからくりで金をとられ、ここから、それがどうなったかを読みたかったが伏線の回収はなく終了してしまうのは寂しい。 しかしながら良く考える作家である。 小説書くなんて異常。仕上げる事とも異常。 またそこの真理を上手く使うビジネスセンス。 部下から頼れる存在。最後の最後に信念を曲げたセリフ。 “”とっくに読んでる。いい原稿だった”” 魅惑なセリフも多かった。 自己開示欲に漬け込むサービス怖い。 確かに日本人は文学というものに憧れを持つ人も多いけど、小説なんていう字だけのエンタメをこの時代に楽しめる人は減っている背景もわかる。 ライバルはテレビやインターネットという一歩引いた視点の小説家がどれだけいるんのか。競合の相手を間違えるべきではない。 しかし、牛河原氏は仕事ができる人なのだろうなぁ。 | ||||
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この本の腰巻きにある、 「一度でも本を出したいと思ったことがある人は 読んではいけない!!」 という宣伝文句に私は目を疑った。 なら、なぜ本体価格650円(幻冬舎文庫)で販売しているのだ?と思ったが、そうか、本を出したいと思わない人への宣伝なのか。と………え?といろいろ考えたが、 「読んではいけない!!」なんて言われたら、逆に読みたくなるのが人情。つい、購入することに。 この小説の山場は、やはり第5章の「小説家の世界」 になるであろう。 丸栄社営業部長・牛河原勘治が、部下の荒木を食事に誘い焼肉屋の個室で会話をする場面がある。私のような会社勤めの者には 痛いほど、牛河原部長の言いたいことがわかるはず。 そこで牛河原勘治が何を言っているかは、読んでからのお楽しみとして、私は「出版業界の不況が叫ばれているのになぜ小説家を志望する人が増加するのか?」 などの社会的なテーマに百田尚樹氏が見事に明快な答えを導き出している点を高く評価したい。 「いまの時代では、夢を実現するためには金が必要なんだ。」 とうそぶく牛河原勘治の台詞に、現代人のさまざまな気持ちが凝縮されていることを最後に書いて私の評としたい。 | ||||
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本が出来る過程が分かるのかと思って購入。全然違ったけれど、登場人物に引き込まれ、一気に読んだ。 人間のエゴが生々しい。夢ってなんだ、仕事ってなんだ、稼ぐってとかグルグル回って、最後に答えがでた。 人間、捨てたもんじゃない。 | ||||
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私の知らない業界の内部事情が迫真の筆致で綴られていて、引き込まれるように読了してしまいました。 それにしても、登場人物のモデルが透けて見えて、百田さんの際どい描写にニヤニヤしてしまいます。 第8章の藤巻正照さんのモデルは、恐らくあの一人旅好きの喧嘩っ早い方ですよね。 第2章の温井雄太郎さんのモデルは、恐らくあの有名な映画監督の若い頃ではないかと想像しています。 | ||||
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初めて百田氏の小説読みました。興味のあるテーマだったので、とても面白かった! 小説としての表現は簡潔でシナリオみたい。でもセリフ回しがいきいきしてるし、登場人物が基本みんなクズで、でも自分の中にもあるクズ要素なので苦笑いが止まらない。 自費出版ビジネスに関しては想像通り、後半の競合社との戦いはちょっと中だるみを感じた。 文学賞や文芸誌に関してボロクソに言ってる5章がいちばん面白かった。 最後のエピソードはまあ、とってつけた感なきにしもあらずだけどでもあって良かった。 しかし最後の一行は、あれ感動するところなの? どうも解釈の違う感想が多いようで、戸惑ってる。 それまで描かれてきた主人公の性格からして…あれは、落語でいうオチ、笑うところなのでは…? うーん? | ||||
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知らない業界の内部を見てしまったようで、 すごい世界だな。と思いながらラストで 少し安心したのは、著者のやさしさ故 でしょうか。 | ||||
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面白いですね。ちょっと何度も同じような説明が多かったりする感じがありますが、現代人の自己顕示欲や思い込みに喝を入れてくれて、無駄なお金を変なものに簡単に騙し取られないよう、警告してくれてるのかなと感じました。 | ||||
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出版業界の内情をリアルに描いた作品。読み応えのある感動的な内容ではないが、こういう世界もあるんだと知識のひとつを蓄えるという意味では面白かった。 ジョイントプレスという方法で出版社と作者が共同で本を出版する資金を捻出する方法。過去にあった実話をもとに描かれている。恐らく現在もこのシステムは存在しているのだろう 世界中のブログの一番多く使われているのは日本語。2006年のシェアは37パーセント。日本人は一番自己表現したい民族。だから小説が売れない時代でも小説家は減っていかない。 日本の書籍全体の返本率は4割。売れなければ出版社が書店から買い取る仕組み。 色々と雑学的に面白いなと感じる内容も多くあり勉強になった。 | ||||
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良い作品です。さすが百田尚樹作品です。百田作品を今後も読みたいです。 | ||||
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出版界の裏話的な内容を散りばめたハートウォーミングストーリー。 最後の一行で、牛河原編集長の編集者魂みたいなものを見せる。 出版界の現状は厳しく、なかなか夢が持てないのだろう。牛河原編集長は誰の夢を売っているのか。本を出したい素人作家の夢でもあり、編集者の夢でもあり、牛河原自身の夢でもあるのだろう。 しかし、読者の夢を感じられなかったのが残念だ。 | ||||
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小国アイスランドは自費・個人出版王国といってもいいぐらい自費出版の盛んな国です。国の統計局が出す資料によると毎年住民1.000人につき6冊の本が出版されています。寒い国なので、本を読む人が多いせいだそうです。日本では考えられませんよね。 この作品は、そんな日本の個人出版の話です。嘘か本当か、出版業界の裏を描いています。怖くなります。 自費・個人出版をする気がない人にはオススメです。 | ||||
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自分の本なのに、先に、あっという間に、妻が、読み終えて、「面白かった」と一言。そして、感想として、これは、著者の『大放言』の小説版ということだった。で、私もそのあとに、読んでみた。 自己顕示欲と優越感にまみれた、いわゆる、「一般人」が、自費出版で、本を出したがろうとする思い。それを、利用した出版社のリアルな裏側を描いた秀作である。百田さん、なかなかやるなと、思わず言いたくなるくらい、全体の構成が、うまくできている。そして、ラストでは、ほろっと、感動させられる。 口先だけの「偽善者」として、簡単に、生きられる世の中にあって、自費出版というのは、なかなか、おいしい商売なのだろう。出版社の部長が、実にそういう相手を、うまく見抜いて、商売している点は、なかなか考えさせられよう。 | ||||
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