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シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官
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シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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『よろず・・・』から川瀬作品読むの2作目。向こうは途中で放り投げたけど、こっちは最後まで読んだ。ダメだな、こりゃ。ところどころ目を引く表現があるから捨て切れなかった。川瀬氏は登場人物を絞り込んだり際立たせたり、その逆で削ぎ取るということが分かってないのかもしれないな。読者はどうでもいいと判断したらその人物の名前なんぞ覚えようとしない。書き込みがちぐはぐで誰が大事なんだか分からない。 藪木=過疎対策事業の一環で寒村にやってきて、住み着いている青年。等身大の女性の人形の製作師 瑞希(氷雪花)=謎の美女 岩楯=刑事 赤堀先生=昆虫の専門家 月縞=刑事(岩楯の部下) 本作の主人公は誰?岩楯だよな?一番出てくるんだから。藪木&瑞希のパートと赤堀先生のパートがまったく別立てになって相殺しあってる。途中でがちゃがちゃ顔出す余計なキャラもほぼ全員邪魔。トンボ採集家の人物像の書き込み、そのお母さんが認知症だ、こんな情報要らないだろ?それなら月縞刑事の人間性をもっと掘り下げればいいのに。 赤堀パート。後半は赤堀がチョイ役になってる。岩楯&赤堀&月縞をメインにすればそれで1本書けるだろ?自分で産んだ自信のキャラだろう?もったいない。 藪木&瑞希パート。 川瀬氏は田舎の因習を描かせるとうまいと思う。それは『よろず・・・』でも感じた。 寒村に越してきた人形製作師の青年&謎の美女 氷雪花の言い伝え 閉塞した雰囲気 この設定思いついただけでもう「貰った」ようなもんなのになぜここにページ数を割かないんだろう?ぼんやり過ごしていた藪木は瑞希に魂を抜かれてようやく創作に取り掛かる。このシーンなんかすごくよかったけどね。これだけでまとめれば1本書けるじゃん。刑事とtvクルーとのがちゃがちゃしたやり取りなんて目障りでしかない。 薬の売人のチンピラ・女性に制服を着せて撮影している男 ←やたら長いがこれが人形製作師の尺を奪ってまですることなんだろうか? 川瀬氏はどこに重点を置きたかったんだろう? 正直、川瀬氏はミステリー向いてないような気がする。ミステリーの方面は零点かな。 その屁理屈で納得しろと言われてもムリだね。トランクルームの所有者やチンピラには一番肝心な【動機】がない。そりゃそうだ、接点がないんだから。動機がない人間が人を殺す、しかも3人がかりで残虐に、なんてありえない話。罪を被せるなんてできるわけないだろ。 メインの殺人事件もオレはそれが動機にはならないと思う。ひとりの狂人の行動ならまだ納得できるが、3人結束しての縛りは満たせない。そして「気が狂ってるからなんでもあり」という理由で動機をないがしろにしたらもうミステリーとして成立しない。である以上、なにをやろうとぜんぶ空疎だね。 川瀬氏には伝奇物でも書いてほしいかな。現代物をやるならもういいや。 | ||||
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