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そっと覗いてみてごらん



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【この小説が収録されている参考書籍】
そっと覗いてみてごらん (光文社文庫)

そっと覗いてみてごらんの評価: 3.00/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

毒舌ブログが招いた恐怖

欠かさず読んでいる明野照葉さんの文庫描き下ろしです。

美味しい思いをたくさんして来た主人公の日和(ひより)が毒舌ブログを始めた事によって
次々と不幸な目に合う転落人生を描いた物語。

当然、そこには、恨み・妬みが存在しています。

日和の周りの人々の行動も不快ですが、全ては世間知らずで
人の気持ちに寄り添えない本人が招いたものである事は言うまでもありません。

途中で犯人はわかってしまったけれど、飽きさせずに最後まで読める所は
明野さんの書かれる小説の独特の雰囲気でしょうね。

次作も楽しみです。
そっと覗いてみてごらん (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:そっと覗いてみてごらん (光文社文庫)より
4334765548
No.2:
(4pt)

現代女性の特徴をよくとらえた作品

短編集以外で初めて面白いと感じた作品。
何のとりえもないと本人も自覚しているほどの平凡な女性を主役として、その周囲をとりまく人間の感情の醜さをあぶりだしていく。
あぶりだしに使われる発火点はヒロインの日和のブログなのだ。このブログがまた、なんでそんなに無防備で阿呆なのよ!とつっこみたくなること満載なのだが、まあ、言いたい放題しちゃったツケがやがて自分にまわってくる。ある種寓話的な内容ともいえる展開になっています。
地味な内容だけど、じわじわくるものがあった。なんてことない日常にひそむ人間の感情が興味深く書かれているのが印象的だった。
いやあ、しかし、人間の内面て怖いです。
現代のちょっとした女性(男性)の心の機微を知る作品の一つになっていると私は思う。
そっと覗いてみてごらん (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:そっと覗いてみてごらん (光文社文庫)より
4334765548
No.1:
(5pt)

胸のすく思い

胸がすくような話だった。

だいたいこの作家が書く話は、悪い意味でいかにも女目線で
共感できないことが多いのだが、これは、それを逆手に取って
その共感できない女をやり込めてしまう流れにしたということは
とても評価できる。

しかし、主人公の日和という女が書いた(文章を書いたのは作者
だがw)ブログの記事がひどすぎる。あ、「ひどい」ってのは
「拙劣」って意味ね。毒舌ブログかなんか知らないけど、こんな
内容にも文章にも魅力のない中学生の交換日記みたいなのに
読者はつかないよ。

話のほうは、前半、日和の世間知らずで能天気な態度にイライラ
させられるが、後半になってそれが急転直下でこの女の味方が公私
ともいなくなり、転落の一途をたどる。

この女が一番クズだと思ったのは、自分の軽率な行為から退職せざる
を得なくなったとき、さして好意があったわけでもない男性に“永久就職”
するために取り入ろうとしたことだな。こういうことをする女は人間のクズ。
異論は認めない。

苦労知らずで世間知らずな女が嫌いな御仁なら楽しめる作品だ。
そっと覗いてみてごらん (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:そっと覗いてみてごらん (光文社文庫)より
4334765548

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