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GOTH リストカット事件



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GOTH リストカット事件の評価: 4.12/5点 レビュー 177件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全177件 141~160 8/9ページ
No.37:
(4pt)

なかなか新鮮です。

なるほど、こういう感性が今受けているのかと、妙に納得しました。死に対してある種の憧憬を持ち、それでいてドライな主人公達。犯罪が行われている現場を生で眺めていたいが、関与はしない。それが普通の感覚ではないと自覚しながら、世間と折り合いをつけている「僕」と「森野夜」。確かに怖いですが、読者はそんな主人公にどこか理解を示してしまうのではないでしょうか。軽い文体の割には、ミステリーとしての仕掛けが意外としっかりしていて、飽きずに読めますし、徐々に騙されるのが心地よくなる中毒性がある点は、どこか阿刀田高氏の作品に通じるものを感じます。私的には、群を抜いて傑出しているとまでは言いませんが、乙一氏のプロット作りの上手さには拍手を送ります。また、本作のキャラ設定からしてオリジナリティーが高く新鮮です。これからも期待してよさそうなので、乙一の名はチェックリストに載せておきます。
GOTH―リストカット事件Amazon書評・レビュー:GOTH―リストカット事件より
4048733907
No.36:
(5pt)

手に取ってみませんか?

 本の題名通りの内容。 淡々とした、文章ならではのリアルさ。 カバーの内側の写真…………………。 現実じみた、内容のものを求めている方はぜひ。
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4048733907
No.35:
(4pt)

手首を集めたいあなたに

 この小説で一番好きなところは、2話のラスト2行。ちょうどページをめくったところに現れるその1文は、どうしようもなく私の心に入ってきて、泣けた。~
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4048733907
No.34:
(5pt)

こいつは・・・

ジャケ買いしてぜんぜん手付かずのままほっぽり出したままだった本がこんな光り輝くダイヤの原石、いやダイヤモンドだったとは・・・。この本は、異常です。少なくとも正常ではありません。ノンフィクションを好んで読むんですが、この本のフィクションはなんかリアルさを感じる。ってゆーか乙一は実は人を殺したことがあるんじゃないかと思うぐらい深く深く殺人を描いています。この本は灰色。内容も白黒コピーのような背景しか読んでいて浮かびませんでした。まったく景色に色を付けられないのです。その回想が自分の中の乙一ワールドを作り上げ、物語を進めていく。本の怖さを自分で超えさせていたのかもしれませんが、そうさせられていたのも事実です。この本を皆さんにお勧めすることはできませんが、ダークが好きな人は一読あれ!!
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No.33:
(5pt)

うぉぉぉぉおおおおぉぉぉぉ!!

僕が乙一中毒になったのは暗黒童話がきっかけです。あの本が面白かったのでこの本も買いました。やはり期待通り面白いです!!謎が多いし何より最後のどんでん返しには、ぇ~!!?の一言!!もう読まなきゃ損です!!また、キャラも好きです。ストーリーもどんどん読ませ、飽きを知りません!!最高です!!今この本は僕のクラスではやっています(というより流行らしました。)みんな乙一の本が大好きだそうです。皆さんもぜひ一読を!!絶対はまります!!
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No.32:
(4pt)

「すごい」小説を「読んでしまった」

2003年版このミスで2位、2002文春傑作ミステリーベスト10で7位の評価を受けた作品。高校2年生の「僕」が遭遇する6つの事件の話ときいて、なんとなく、さわやかな青春ミステリーを連想し、敬遠していたのだが、ついに読んでしまった。さわやかなんてとんでもない、全く逆であった。「読んだ」ではなく「読んでしまった」というのがまさに私の読後感である。「僕」とクラスメートの少女・森野が猟奇的な事件に遭遇し、犯人を捜すのだが、いわゆる名探偵もののように犯人を捕まえることが目的ではなく、被害者の死にゆく姿、犯罪者の罪を犯すときの表情を観察するために犯人を捜すのである。猟奇的な犯人達もさることながら、事件を見つめる冷徹な「僕」と「森野」の壊れ具合がとにかく怖い。また、「怖さ」に隠れがちだが、ミステリーとしての筋立てもしっかりしている。本作は、人にすすめるときに「面白い」というよりは「すごい」という形容詞をつけてすすめたくなる作品である。ちなみに「GOTH」とは、ヴィゥトリア朝ロンドンで流行した、「フランケンシュタイン」や「吸血鬼ドラキュラ」などのゴシック小説のGOTHICがもとになっているそうである。
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No.31:
(1pt)

たしかに強烈。ゆえに…

はっきり言って、気持ち悪くて途中までしか読めませんでした…。確かに強烈で、若き天才作家かもしれないけど…現実にはこんなことしたり共感する人が、頼むから私のそばにはいないでくれ!!って想いで本を閉じました…。ホラーとか無理な人は、絶対読まないほうがいいです!
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No.30:
(5pt)

すばらしい!!!

すばらしいの一言に尽きる。自分は乙一作品はこのGOTHが初めてだったのだが、本屋でどうしても気になってしまい購入。一日で読んでしまった。物語に吸い込まれるような表現、描写がすごい。最後まで息をつく暇もないほど圧倒され、ページをめくる手が止まりませんでした。まだ、読んでない人は即刻読むべきです。
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No.29:
(5pt)

独特の空気

うまいなぁという感じです。乙一さんと同世代だったり、学生だとかが、とても読みやすい本だと思う。内容はグロかったり、日常的ではなかったりするけど本の持つ空気感は、やっぱり今時なんだと思う。冷めた視線で最初から最後まで話がすすんで、それにハマり、読み終わった後は、「すごい本読んだよ・・・」と、いつもと違う感動がありました。爽快感などは全くないけれど、読まなきゃよかったとは絶対思いません。
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No.28:
(5pt)

文章センス○、構成○、トリック◎

ふんだんに仕掛けがされており、短編それぞれに「うーん」と唸らされたり、「あっ」と驚かされたり、それはそれは大変な本でした。アイデアを出し惜しみしない太っ腹な著者に感謝しました。中には、かなり乱暴に読者をミスリードさせるものもありましたが、騙されて不快に感じるものではありません。今後の作品も楽しみです。すぐにでも直木賞作家でしょうね。
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No.27:
(4pt)

暗黒世界の住人

「ネムキ」(怪奇専門漫画誌)の連作マンガを読むように、一気に読めた。作者が25歳、と若いせいか漫画的な構成やスピード感、読みやすさが印象的。自分達は暗黒世界の住人だ、と自負している高校生男女二人が次々に猟奇的な殺人事件に遭遇するが、この二人は決していわゆる「探偵」ではない。同志ではあるが恋愛関係でもない。犯人を警察に突き出すわけでもなく、事件の真相を知ってもあくまで傍観者を決め込む。その乾いた距離感が怖くて新しい。作品の中では「犬」が傑作といっていい出来!久々にあっと驚く結末にうなり、最初から一字もらさず読み直した。上手い!
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No.26:
(4pt)

新しい感覚

作者が若いだけあって漫画を読んでいるような錯覚に陥った。意外なストーリー展開と独特の感覚に引き込まれて一気に読んでしまった。くせになりそうである。
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No.25:
(5pt)

やはり良い!!

乙一ファンの私としては今回もしてやられたといった感じだ!!何が良いって、ゴスとは何かと言う事をあます所なく表現されている!ただの殺人系の本とか、グロテスクな本・・・。で終わってしまうのでは、もったいない。ゴスの中にもいろいろいて、それはファッションであったり、気持ちであったりと言う事をちゃんと書いてくれている!!自分がゴスであったなら必ず理解できる本である。お互い暗黒に惹かれている主人公達。しかし、決して交わる事のない感情。こんな主人公達も有りなのかも・・・・
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4048733907
No.24:
(4pt)

全体的に黒いけど、暗くは無い(?)

不思議な本です。ストーリー自体は、ハラハラするわけでもないし、ドキドキもしない。でも、すらすら読めてしまうんですよ、これが。グロテスクな描写も出てくるんですが、読み終わっても不快感はまったくありませんでした。むしろ、すっきりしたくらいです。
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No.23:
(3pt)

、「妖しいミステリ大賞」

「本格ミステリ大賞」という帯の売り文句につられて購入したようなものであるが、良い悪いは別にしてどこらへんが本格なのかさっぱりわからない。もっとも「本格」などという定義自体が妖しいものであるから、「妖しいミステリ大賞」と読み替えればいいのかもしれないが。当作家の作品は「此れまでにない」「せつない」という売り文句で売り出されている。しかし一読されればわかるが、割合この手の小説はある。ただ賞を受ける類の小説としての評価がなされていなかっただけではないかと思う。そういう意味で、本書は確かにミステリとして評価されるのは初めてである分野かもしれない。申し訳無いが突出して出来のよい作家であるとは思わない。だがそれは、面白くないということではない。「ZOO」がさしずめ夢枕「悪夢ぐらい」の延長であるならば、大塚「サイコ」の毒抜き版と言えばわかりやすいだろう。著者の優れている点は異端の思考を静に淡々と語るところに在る。主人公は死体の見つかった場所に立つことが心の糧である少年と少女であり、彼等は世間的な良識を知っていて尚自分の闇を切り捨てない人間であり、自分自身を異端として認識し尚且つ個で居られる存在として描かれている。「Aちゃんが持っているから私も」という解かりやすい感性は彼等にはない。そんな彼等が食指を動かす惨殺事件が当ミステリの核なのだ。面白くないわけが無い。フィクションをフィクションとして楽しめる大人の感性を持っている方にお奨めする。そして本作のキレがあまりにも鋭利である為に、「こういうものを評価する社会が悪いのだ」という人が出ないことを心から願う。
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No.22:
(4pt)

乙一ってかんじ

乙一は「せつなさ」より「奇妙さ」を書かせたらピカイチなのだと思っています。なので、そういった意味ではこのGOTHは乙一らしい作品なのではないでしょうか。えぐいといえば、えぐい作品ですが、だからといって嫌いにはなれないギリギリの線でストーリーが展開していきます。主人公二人にしても、「大好き!」とは言えないまでも、「大嫌い!」とも言えないキャラです。そういう人間もいるかもしれない。それはそれでいいんじゃない?と思わせてくれるところが、乙一のすごいところだと思います。書き下ろしの作品(後ろの方の章)の方がオススメです。思わず「えっ?!」と何回か言ってしまいました^^;乙一の得意技「どんでん返し」です。笑あとがきで本人が書いているように、ドラマより!はミステリー色の濃い話で構成されています。まあ、講釈はともかく、おもしろかったのでオススメです☆ところで。本を購入されたら表紙(カバー)を裏返してみてください。驚きますよ☆私は何気に表紙をはずしてみて「なんじゃこりゃ!」と思いました^^;
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No.21:
(4pt)

ラスト3章に尽きる

いや、これは素晴らしい。題材がどうしても隔たりすぎているし、普通とは感覚の違いすぎる主人公には感情移入などしにくく、半分くらいまではそんなに面白くなかった。「巧いことは認めるけど私にはわかんないよ」みたいな感じで。なのに、その世界観に慣れて行く度、続きを早く読みたいと思っている自分に気づく。同時に物語としてのインパクトも徐々に強くなっていくのだ。ラスト3章だけなら間違いなく5つ星作品だ。前半だけ読んで「騒がれてるわりにそうでもないじゃん」と感じて投げてしまっている方、投げそうになった方、とにかく最後まで読むことをおすすめします。
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4048733907
No.20:
(5pt)

素晴らしいです

人によって好みが分かれる本だと思いますが、私の中でベスト入りした本です。主人公は殺人現場を歩いたり猟奇殺人などの記事を集めるのが趣味な男子高校生。だからと言って気持ち悪い話なのかと言ったらそういうわけでもなく、なんとなく夢を見ているような不思議な気分になります。確かに死体の描写は生生しいところもありますが、それ以前に話が面白いのです。そして乙一さんと言えばやはりラストのどんでんがえしですよね。くやしいことに、最後の「声」ではまんまとやられました。先を読もうとすると返って読めないんですよね。まだ乙一さんを知らない方も、この本を読んでいない方も、是非お勧めです。一度はこのどんでんがえしで悔しい思いをしてみて下さい。きっとハマります。
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No.19:
(4pt)

黒と黄昏と、闇と春の微笑み

 (2003、7、28 再読 修正) 「GOTH」以外の乙一の著作を幾つか読んだ後では、「GOTH」の完成度を評価するにやぶさかでない。「GOTH」がこのミス2位と言う評価を受けたことで改めて感じたのは、ミステリーファンは騙し討ちが好きなんだなぁということ。「GOTH」に収められた6篇はいずれも最後にどんでん返しがあるのだが、そのうちのいくつかは「メインキャラが死ぬはずは無い」といったような凡庸なお約束でトリックが予測できるようなものだし、「犬」などは「こうだろうな」と思った通りの結末にガッカリしてしまった。ミステリー小説のトリックが果たす最上の役割は、それまでの文章の流れで読者が積み上げて来た絶望を救済に、常識を非常識に、日常を異世界に、慟哭を嘲笑に、虚偽をマコトに、真実をウ!!ソに、180度かそれ以上に反転させるものだと思うのだけれど。「暗いところで待ち合わせ」や「華花」(角川スニーカー「君にしか聞こえない」収録)にはあったその価値観や感情の揺さぶりを「GOTH」から感じることは出来なかった。しかし、第4篇「記憶」はその辺りの条件を満たしている良作だと思う。 最終篇「声」も割と良く出来ているのだけれど、事後処理と主人公の強さに一抹の不安が残る。 まあ、連作の形を取ったことで、キャラ萌えは乙一作品のなかでダントツなのだけれど。
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4048733907
No.18:
(3pt)

文章は稚拙だがストーリーテラーとしては優れる

全体として暗い雰囲気の漂う小説。若いと紋切り型に切り捨てるのはよくないのだろうが、経験不足からか文章構成に稚拙な印象を受ける。とはいえ、ストーリー作りについては非常に巧み。
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4048733907

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