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GOTH リストカット事件



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GOTH リストカット事件の評価: 4.12/5点 レビュー 177件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全177件 121~140 7/9ページ
No.57:
(4pt)

長編じゃなかった。

 長編っぽい見せ掛けで連載短編だった。 いや、それはどうでもいい。乙一は明らかに短編の天才だから。 それにしても、GOTH。本当にいい味を出している。暗い主人公と暗いヒロイン。こういう組み合わせで、しかも非常に上手い。魅力的にかけている。 こういう話がかけるならもっと早く書いてほしかった。 ミステリの短編は難しいのではないかと思ったが、それでも非常に上手くかけている。ただ、それでも、同じようなオチが多くて、そこがちょっとマイナス。微妙によめてしまう。 そして、ジョジョのノベライズなんかやってないで早く他の作品を書いてほしいと心から思う。
GOTH―リストカット事件Amazon書評・レビュー:GOTH―リストカット事件より
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No.56:
(5pt)

ヒトの中にあるモノ

誰の中にも必ずある「闇」が、暗く寂しい話の中に織り込まれていて、吸い込まれるように、読まなくてはならないと思わされる。そういった作品でした。この作品を読んで、私は改めて乙一さんの凄さを知りました。残酷でありグロテスクではあるけれど、読まずにはいられない。少し恐ろしい表現があっても、気分が悪くなるようなことはなく、寧ろ心洗われるような気持ちになれる。なんだか彼の書いた物語を読むと、他の本が読めなくなりますね。こんなに本に吸い込まれてのめり込んだのは彼の本で二回目です。とても素晴らしい本なので、読まなきゃ損ですよ!是非、購入することをお勧めします。
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No.55:
(4pt)

自作への責任感

 作者あとがきを読んで、乙一の作家としての責任感の強さを感じた。彼は言葉や読者に対して、意識的である。 作品としての自作にこだわっている姿は、表紙裏の写真やシンプルな装丁にも現れている。GOTHという題名にふさわしい簡素で硬質な表紙もそうだ。 だが、トンマな私がまずビックリしたのは、「リストカット事件」という題名である。今まで副題を見て、なんでこんな凡庸な内容が小説になるんだろうと不思議だった。だから読みもしなかった。だが、ああ目からウロコ。世間で使うリストカットという言葉は、間違っている。世間で言うのは、リストカット未遂ではないか。言葉どおりのリストカットとは、手首を切り落としてしまうことだ!ぐあーっ戦慄。言葉本来の持つ力の恐ろしさに震えた。 こういう言葉の持つ魔力をうまく使った連作短編。森野というクセのある美少女がいいが、そのクラスメイトの「僕」は、もっと凄い。 騙されるとわかっていながら、やっぱり最後は足元からひっくり返される「犬」。 なぜ若い女性ばかりが切り刻まれるのか。それが最も理不尽だからだろうか。
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No.54:
(3pt)

読み応えあり!

「なぜこんな作品を書く?」「なぜこんな作品を読ませようと思ったのか?」「なぜこの作品を出版したのか?」読み始めたとき、そう思った。しかし、ここに書かれているような出来事は、実際にこの世の中で起こりうることであり、残虐性は人それぞれの心の中に、大なり小なり存在するものだ。人間の持つ特異性は、決して一部の特別な人間だけのものではない。何気ない平凡な生活を営む人間の中にも潜んでいる。もちろん私の中にも・・。そのことに気づき、視点を変えて読むと、この作品の持つ輝きが見えてくる。目をそむけたくなるような描写の向こうに、作者の真意が見えてくる。
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No.53:
(5pt)

良い意味で「読まされた」作品

漫画を読んで、気になったので原作も…ということで手にしてみました。最近ライトノベルばかり読んでいたので、「読んでて飽きないかな?」と思っていましたが、そんなこと全くなかった。まず、内容が濃い。濃いにも関わらず、一気に読めてしまう。漫画が結構良かったので、原作ももっとすごいんだろうなぁという期待はありましたが、その期待の更に上を行く内容だった。事件を起こす犯人もそうだが、何より「僕」が怖い。あくまで普通を纏いつつも、周囲との溝を“作って”いて。乙一は本質的に異常な人間を描くのが上手いですよね。その場面場面での雰囲気の表現も、複線の張り方も実に巧妙で。多くの人に読んで欲しい作品です
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No.52:
(5pt)

気になって・・・

たまたま古本屋で見つけた1冊、キモい、グロい、怖い、が第一印象。しかし、読めば読むほど乙一ワールドに引きずり込まれる。仕事の合間、家事の合間に少しずつしか読むことが出来ずに続きが気になって仕方がない・・。こんな本、久々です。もっと読みたい!麻薬のような作品・・・ こんな面白い本、読まなかったら後悔しますよ!
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No.51:
(4pt)

よかった

乙一氏の作品を読むのは初めてだったのですが、このGOTHの淡々として何故か第三者的な視点での進み方が気に入りました。ただ、終盤にかけてはダラダラ感を少し感じたのが残念でした。でも、読んで損は絶対ないと思います。
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No.50:
(5pt)

おもしろいです!!

私的には、一番です。乙一さんの作品は、ホラーもミステリも切ないもほのぼの?もありますが、GOTHが一番です。ちなみに、「幸せは子猫のかたち」や、「失われた物語」など、短い切ないのは泣けます。GOTHはハマリます。ヤバイです。
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No.49:
(5pt)

夢中になって読みました

乙一さんは、読者を惹きつける文章を書かれる方だと思います。人間の闇の部分に惹かれる「僕」と森野。ストーリーはどこまでも暗く、読後感が決していいとはいえないのに、次の話が気になって、どんどん読み進めてしまいました。主人公の二人(「僕」と森野)も非常に魅力的でした。短編なので、さらっと読めてしまうところもいいです。
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No.48:
(3pt)

まあまあ

リストカット事件や土はすごい好きです。暗いところを覗き見てしまう気持ちというのはどこかにあるものだし、そういうのが好きな人にはお薦めです。ホラー・スリラーを期待したらちょっとぬるいかな? 怖いの駄目だけど暗いの好き、程度ならかなりお好みかと思います。
キャラクターが魅力的でした。暗黒とかリスカとか、そういうキーワードに反応してしまう人はぜひどうぞ。
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No.47:
(5pt)

読んでしまったし、読むのをやめられなかった

第三回本格ミステリ大賞受賞作。「乙一の個性と本格の手法の結びつきが、もっとも新鮮かつ衝撃的」と北村薫さんが帯で表現されていますが、まさにその通り。乙一さんの本を読んだことがある方ならわかると思いますが、あの乙一さんの筆致で描かれる独特の世界の中に、薄気味悪い暗黒系の世界観が混じりあって、なおかつ筆者があとがきで言うように、今まで以上にミステリ的側面を意識して書いたという本書は、新鮮で衝撃的でした。ちなみに、題名にある「GOTH」とは、人間の暗黒部分に惹かれるものたちの、という意味合いですので、題名が形容するように、人間の暗黒部分が書かれています。「犬」「土」「声」には、見事に乙一さんの思惑にひっかかってしまいました。人間の暗黒部分に触れていく描写の仕方、一つの事件を終わらせる構成、乙一独特の手法は「GOTH」の全てに芽吹いています。
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No.46:
(3pt)

騒ぐほどの作品ではない

話題作だし、ここでの評判もすごいので、いつかは読まなくてはと思いつつ、ようやく手をつけました。が、過度に期待しすぎたせいか、想像していたほどでもなく、けっこう普通だなと思いました。個人的にはキャラもそれほどたっているようには感じず、予想外のオチに驚かされるということもなく、目を背けたくなるようなグロい表現かと思いきや意外とライトな表現で、誰にでも手をとっていただけるようポップに表現したサイコ小説という感じがしました。決してつまらなく感じたわけではないですし、不快感は全くなかったんですが、やはり評判の良いものに肩透かしをくらった感じがあったんで、どうしてもうーーん、ってなってしまいました。
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No.45:
(5pt)

メインキャラのふたりとさらりとした話の手触りが、とても魅力的でした。

 周囲との深い溝を意識しながら、平均的な男子高校生を装って生きる僕。クラスメイトから孤立し、静かで冷ややかな空気を身にまとう森野。本質的な部分で互いに分かり合い、同じ種類の人間同士、関わりを持っていくふたり。教室の中を夜の闇で満たせば、彼らだけが光を放ち、浮かび上がっているような、そんな感じ。周りと隔絶した世界を持つふたりをくっきりと際立たせる人物造型、人物喚起力が、まず巧いと唸らされた。 また、猟奇的な事件を扱っていながら、涼やかな空気を感じさせる話の雰囲気がとてもいい。白紙にさらさらとモノクロの絵が、一幅の山水画が描かれていくのを見るかのよう。妙なべとつきや粘ついたところがなく、読んでいて、清々しい心持ちにさえなった。 さらに、読み手をミスリードさせるミステリの味わいもなかなか。話によってはやや作為的に過ぎるかなあと思う部分もあったが、この騙され方は決して嫌じゃない。むしろ、「ああ、なるほどなあ。そういうことであったか」と、心地よく騙された気持ちのほうが強い。 六つの作品からなる話はどれも面白かったけれど、なかでも、切ない気持ちに駆られた「犬」、冒頭からぐいと掴まれた「土」、スリリングな展開にぞくぞくさせられた「声」、この三編が印象に残る。
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No.44:
(5pt)

乙一真骨頂

グロテスク、ホラー、殺人事件などなど、そちらの雰囲気が駄目な方には薦められませんが、それ以外の方なら文句なしにオススメのミステリー・ホラー小説です。物語の概要は、他のレビューを見れば分かるので省かせていただくとして(笑)自分なりに思った「GOTH」のウリは、・「文字だけ」の世界、小説でしかできない表現・ 巧みな伏線の潜ませ方・ 奇想天外なオチ(この三点は、本著に限らず乙一の作品全てを通しても言えることですが…)・ 空気(雰囲気)のリアルな描き方・「異常に見えて普通な人間」と「普通に見えて異常な人間」の書き分け読めば分かります、としか言いようがない小説です。というか、自分で一度読まなければ絶対に面白さが分からない。乙一が作り出した文字列以外では、細かな面白さがボロボロ零れ落ちてしまうようで、正直言って説明していて歯痒いです;「文字」の面白さ、一度じっくり味わってみてください。できれば夜、一人で…。
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No.43:
(5pt)

奇病

これでまた少年犯罪が増えなければいいが・・・と思うほど、ある良い意味で不謹慎だ。殺人、死に興味のある者たちの気持ちが、リアル。特に理由も無く、その興味や衝動が先天的なものとして書かれている。「作者、人とか殺していませんよねえ?」と疑問に思ったくらい。恐ろしいけど、面白い。ミステリ。。。。とは言えないかもしれないが、騙される。暗い世界が広がってました。
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No.42:
(5pt)

深淵を覗く、静かな瞳

異常殺人に深い関心を抱く主人公。しかし自ら犯すわけではなく、犯人を突き止めて警察に突き出すわけでもない。ただ見たい。ただ知りたい。その欲求の元に動く、限りなく黒に近い傍観者。彼が見つめるものは恐ろしいが、その瞳自体もまた恐ろしい。けれども、読み手を強く惹きつける。プロットがしっかりしていて、結末へと結びつける伏線が見事。ミステリーに興味のある人には、是非読んでもらいたい。
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No.41:
(5pt)

たまらない!

キャラが新鮮だ。僕と森野夜の関係が好き。恋人ではなく友達でもなく。例えば「記憶」での考え方の違い。個人的には「声」が好き。2回3回と読むうちに小さな伏線があちこちに張り巡らされていることが分かって、一種の謎探しみたいな。「土」はとても読むのが辛い。犯罪者の心理が切なくて行き場の無い気持ちとかがすごく書かれてると思う。なんにしろ一番怖い(ってか危険)のは「僕」だと思った。
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No.40:
(3pt)

良いとは思うけど

リスカしてる私としては、なんだか作られちゃってる感が否めないんですよね・・・。「面白さ」ではピカイチだと思いますよ^▽^
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No.39:
(5pt)

乙一 暗黒系

受け入れられるギリギリのホラー感覚で共感はあまりできないのだが
何と言っても友人とも恋人とも言い切れず表立って助け合う事のない
"悪趣味"の共通点だけで繋がっている男女2人の主人公が新鮮で魅力的だった!
二人が嗅ぎつけ、惹きつけられていく事件も衝撃的な事件ばかりで驚いたが
それらに対する主人公の少年の関わり方が何ともクールで危なっかしくヤバくて
ドキマギさせられた。
もう一方の主人公の少女・森野の抱え込んできた心の闇の部分が明らかにされる
「記憶」では、その毒と影のある暗い魅力が一層際立つことになり他とは異なった
味わいが楽しめた。
しかし、ラストの「声」で、○○の人格の変わりようには唖然としてしまった。
まさかあんなふうに明るく振る舞えるなんて……。
ごく普通の子の中にGOTHは潜んでいるということなのか。
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No.38:
(5pt)

騙される快感

乙一ホラーの中で一番好きな作品。ドロドロとしたグロイ描写と、乾燥した文で書かれた登場人物(特に「僕」)の心情の組み合わせが猟奇的で怖い。しかし、ホラーではあるが、この本の見せ場は怖さやドキドキ感よりは、特に3話以降で見られるラストのどんでん返しにあるのではないかと思う。もちろん怖さは感じるが、読んでいるときに「次はどんなどんでん返しがあるのだろう」「ラストはこうなるのではないか?」という事ばかり考えてしまった。そしてすべての作品で、私のラストの予想ははずれ、全く予想外のことが起きた。漫画やドラマにはできない、文章だからこそ出来るトリックに騙され、また騙されるたびに乙一は凄いなあと感心してしまう。
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4048733907

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