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GOTH リストカット事件
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GOTH リストカット事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 61~80 4/9ページ
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ホラーが苦手なので相当体調が良い時しかよめないのですが、素晴らしい作品だと思います。 才能とはこういうことをいうんだなと思います。 | ||||
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夜の章から繋がる僕の章という形ですので、夜の章の後に読むのが一応正解です。「リストカット事件」、「土」、「声」を収録。「リストカット事件」は非常にきれいにまとまっており、主人公の思考のパターンがはっきりと示された話でもあると思います。この話が後々「土」や「声」を読むときの読者の気構えに影響を与えていると思います。最後の話にあたる「声」には、すっきりと騙されました。内容には触れませんが、カタルシスを得るというよりも、「あぁ、そうか…」と納得しました。読んで良かったと思いますし、物語としてしっかりとした続編が出たら是非読みたいと思えるものでした。GOTHの世界観は、読んでいてなんとなしに、居心地の良いものに感じました。 | ||||
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主人公がナイフについて“実用されるべきものかもしれない”と考え、ナイフもまた、それを望んでいるというような表現がすごいと思った。主人公がナイフに魅了されていく感じが鮮明に頭に浮かんだ。また、良心が痛まなければ、それは悪いことではないという主人公の異常ぶりもすごいと思った。 | ||||
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前半の話は飽きずに楽しく読んでいたのですが、後半になるとそれぞれの話の最後に用意されている「驚きの結末」が読めてしまい、途中で飽きてしまいました。 文中には結末への布石がたくさん散りばめられているので、純粋に読んでいくと騙されてしまいます。 物語を深読みしない方には最後まで楽しく読めると思うのでオススメです。 また、描かれている犯罪があまりに残虐的なため、想像して恐怖するというよりもグロテスクさが際立っていました。 私としてはホラーとしてもミステリとしても少し物足りなかったように思います。。 決してこの本が面白くなかったという訳ではありません! 個人的には、暗黒系と土の2つの話の不気味さが好きです。 | ||||
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主要な登場人物にまともな人間がいません。サイコパスです。作者も後書きで語っていますが、まともな人間、まともな話を書くつもりがなかったそうです。つまり、 異常な人間達が思い悩み、自らを否定し、それでも押さえきれない衝動を持て余した時、互いにその衝動をぶつけ合う形になったらどうなってしまうのか・・、そんなテーマの作品です。 現実ではありません、小説です。否定されがちなグロテスクな要素も、芸術やエンターテイメントのもとにおいては立派な表現手段として、作者の主張を表すためなら肯定する余地があっていいものだと私は思います。 また、小説ならではの技法が使われており文学としてもおもしろく、作者独特の文体も読みやすくて、作品の雰囲気と効果的に重なっている印象が強いです。このあたりが乙一の人気、才能の所以ではないかと思います。 読み切りの短編集という形なので、サラッと読めてしまいます。主人公格の男女のどちらかでも気に入れば必ず次の作品が気になってくると思うので、−僕の章−と併せての購入をオススメします。 | ||||
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評判を聞いて、読んでみました。 自分には、とってもストライクでした。 他の方も書いていますが、死体などが出てきて一部グロテスクな表現が満載です。 それさえクリアすれば、本編の数々のアイディアには恐れ入ります。 というか「GOTHだけで、こんなにもアイディア使って良いの?」と思いました。 たくさんのアイディアが詰まったGOTHは、ホントに読み得です。 最近の傾向でしょうか、文庫版を2冊に分ける大人の事情が流行ってます。 薄いの2冊にするなら1冊にして欲しいので、☆1つ減です。 乙一先生、ごめんなさい。 | ||||
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表現や比喩やごく普通の描写でさえ、 思わず顔をしかめたくなるようなおかしな日本語で書かれている。 なぜ担当の編集者が指摘しないのかが不思議でたまらない。 そして当然のように無駄な描写も多く、読みやすそうで読みづらい。 こういった落ち度を隠す為か、 変に残酷な描写を多用し、それによってストーリーに色づけをしているだけで、 これでは、あまりにも安易に書かれたミステリー小説もどきだとしか思えない。 所詮はラノベ作家なのか。 この小説もどきの日本語が普通だと感じない為にも、 もう少し真っ当な日本語で書かれた小説を読むべきだ。 そうでないと、ごく自然とおかしな日本語を使うようになってしまうだろう。 これはある意味、若年に人気な作品の特徴を備えている。 変に華美で残酷なストーリーばかりに固執し、それゆえに中身が薄っぺらく、表現も拙く、 漫画や映画のまねごとをしているだけだからだ。 そんな表面的なことに凝るよりも、 日本人として小説を書くならば、まずはその表現手段を真っ当にすべきだろう。 それが出来ないのならば小説という、文字を駆使する手段で表現する必要はない。 映像で十分である。 | ||||
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乙一作品は初めて読みました。 この手の本の感想を、ネタバレにならないように書くのはむずかしいのですが。 「そうだったのか!」という面白さ、ですね。 猟奇的で、グロテスクなところがありますが、あまり生々しい描写はありません。 単なる謎解きと思って読んだら楽しめました。 この巻では、「記憶」が一番面白かったですね、私は。 | ||||
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レビューを参考にして買い読みましたが、つまらない。 買って損した。 | ||||
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遠い世界の出来事ではなくどこにでもある日常に隠れている異常性をうまく描写して著者の世界に引きづり込まれた。心の描写が遠い昔に感じたことのある情景とマッチしてしまう。「自分の抱えている悩みを秘密にしていると、無意識に人との接触の中で、他人を近づけさせない壁を作ってしまう。」は自分の心の中を的確に貫いた。 | ||||
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久しぶりに読んだ乙一作品。この人のことだからなにか仕掛けて来るんだろうなと構えていても、見事にやられた。特に『犬』は秀逸。 個人的には主要人物2人がすごく魅力的だった。 | ||||
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怖いのも、グロイのも苦手なクセに何を読んでいるのやら。 キワモノと思いきや、上手いんですよ、乙一さん。 いわゆる叙述トリックのミステリーなんですが、トリックとは関係のないところの書き方が細やかなので、ミステリーの顔をしていない。ストーリーの上で騙されたくなるんです。 叙述トリックも連作短編で何度も使えば、いい加減飽きてくるところが、意識の外から毎回効かせてくる。こういうのをさらりと書けてしまうのは、すごいなぁ。 | ||||
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良かったのは「土」だけです。 「声」は夜の章、僕の章での伏線があまりにいやらし過ぎたため序盤で簡単にオチが読めました。読者にこう思わせようこう思わせようというミスリードがわざとらしく、結局こういう展開で最後はこうなるんだろ?と思って読んでいたらそのまんまでした。暗黒童話が良かっただけに期待して読んだのですが、非常にライト物足りなかったです。 | ||||
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死体フェチという奇癖を持つ「僕」と森野が、趣味がてらに次々に怪事件へ挑むという快作ミステリ短編集(著者曰くファンタジー)。猟奇殺人鬼、手首切断収集マニア、生き埋め中毒者など、これ見よがしというくらいに襲来する倒錯犯罪者達を「同類」の二人が追い詰めるというのが可笑しい。 個人的に最も好感触を覚えたのは、第五作の「土」。ホラーテイストの作品に不条理や哀しみも湛えたバラエティーの豊かさは絶妙だ。他作品にも目を通してきたが、この著者の強みは、ラノベから本格ミステリまで幅広く、それも手抜きなしで書き貫けるところなのだと納得した。 着想力にかけては突出しているといって間違いない。だが、トリックはといえば安易すぎるし、展開も早々に察しがついてしまう。これには読んでいて些か辛いものがある。 ラノベ作家なら、これだけ書ければ及第点をつけられる。だが、この著者は本格ミステリを志向してしかるべき資質を持った人だと思うので、語彙や含意など、作品の深みをもっともっとブラッシュアップして欲しい。そうすれば、硬質でかつ敷居が高すぎない作品が書ける作家として、更に飛躍できるはずだ。 | ||||
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二冊で一つの表紙のデザインが凝っている。黒い刃の、一本のナイフ。 登場人物の一人称で進められるため、物語の終わりで、犯人や被害者が推定した人物と違っていたこともある。 というか、私はだまされまくった。うーん。裏切り方が見事だ。 そこは面白いと思った。特に、「犬」はやられた。なんともいえない切なさに胸を突かれる。 とはいえ、乙一らしい、淡々として、感情の起伏の少ない文章であるが、解体された死体の描写などは苦手なので、☆は少なめ。 | ||||
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グロテスクも、ここまで書けば立派なものだ。一応、今まで読んだ乙一の作品の中では最高かも。主人公の内面にも、まあこの程度に踏み込んでいれば十分であろう。中途半端に童話してたり、どこかに希望を残そうとした痕跡のあった作品よりは、こういう方が好みだ。 他の方のレビューを読んでみると、あとがき作家になりかけていて面白い。気持ちはわかるし、やったこともあるが、あとがきから読むのはやっぱり邪道です。 | ||||
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内容は殺人、血、死体のオンパレードで、 世のお子様たちにおすすめできるものではありませぬ。 しかし、2003年「このミス」で2位になったように、どの作品にも 読者をうならせる巧妙なトリックがちりばめられており、 主人公の「僕」と森野夜の不気味&軽快な学園探偵小説?として、 この手の小説が苦手なはずな私も、続きが読みたくなった不思議な短編集です。 | ||||
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目を覆いたくなるような残忍な場面も映像・画像ではなく、文字として表現されると、直接的でない分、劣悪にならずに、気品ささえ感じる。 残酷で暗い色調の中にも、端々に華を感じるのは、作者の力量か。 読者にあっと言わせる物語の展開といい、すばらしい作品。 | ||||
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◆「犬」 連続ペット誘拐事件が巷を賑わせていた。 そんな頃、ゴールデンレトリバーとその飼い主の少女と出会った“僕”は―。 おそらく、視覚化不可能な小説特有のトリックが 使われているため、コミカライズされなかった作品。 不安や恐怖、さまざまな抑圧された感情に追い詰められた 犯人の人物像はすぐれて現代的で痛ましく、胸に迫ってきます。 ▼付記 ちなみに、本作での森野の出番は比較的少なめですが、 意外とベタな「弱点」が明かされ、萌えキャラっぷりを ちゃっかりアピール…、と思いきや、しっかりと 「裏」があったのですね。 | ||||
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とても乙一らしい作品で、魅力的です。 文章が非常に読みやすく、繊細な描写がとても綺麗です。 主人公の「僕」は、どこか人間的な感情の欠落した少年なのですが、残酷で無感動な彼の心情や心理に、不思議と「人間らしさ」を感じました。 ただ、作中グロテスクな表現も多いので、物語と現実を混同して考えてしまう方にはお勧めできません。 | ||||
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