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冒険の国
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冒険の国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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桐野夏生さんの本を読むのは、 『東京島』 『グロテスク』 『OUT』 に続いて、4作目です。 処女作であり、 後書きに著者ご本人が登場しているのが印象的でした。 「読み返すと冷や汗が出るほど拙い」「思考も浅い」 「自分の作品ながら、通読するのも辛いほどだった」 とありましたが、人気作となった上記3作と比べたら、 確かにそうですね。 それよりも気になることがあるのですが、本書の題名はなぜ 『冒険の国』 なのでしょうか? 気になってしょうがないのですが、 作中からも、後書きからも、題名に関連したそれらしきものは 見つかりません。 ひょっとして、処女作だから『冒険の国』とつけたのでしょうか? | ||||
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現在の桐野作品と、どうしても比較してしまうので、淡々としたストーリーに退屈さを感じてしまいます。 作者としては、処女作としての思いがあるのでしょうが・・・ | ||||
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デビュー以前の作品にあたる本編を、作家自身はあとがきで「浅い」と振り返っているが、人間の暗部だとか、人物同士が奏でる不協和音だとかをエンタテインメントに昇華するという作家の真骨頂がすでに発揮されている。バブル前夜、東京ディズニーランドが出現し、従来の階層分布ががらりと変貌を遂げつつある千葉のニュータウン。主人公の美浜はこの土地で生まれ、この土地が別の色合いを帯びていくのを目の当たりにしてきた。しかし、彼女自身の時間は、ボーイフレンドが自ら命を絶った20歳のときから止まっていた。そして、少年の兄と11年ぶりに再会し、彼女の暗い青春はふたたび動きだす。封印してきた過去が次第に明らかになっていく時の「きしみ」と、町の住人たちがバランスを崩していくときの音とが重なりあう。やがて訪れるバブルのうねりはこうした些細な音を一切かき消しながら日本全土を蹂躙していくのだろうという暗い予感が読後に残る。 | ||||
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