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友罪
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友罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 61~80 4/5ページ
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考えさせられる内容で、先が気になり、一気に読んでしまいました。 14歳の時、残酷な殺し方で子どもたちの命を奪って、少年院に入り、ようやく出てきた鈴木。 保護している人たちの手から逃れ、普通の生活をしようとする。 生きる喜びを知らなければ、命を奪われた悲しみもわからない。 だから、鈴木が子どもたちの命を奪った自分の罪の深さを本当に知るためには、 楽しいことをたくさん経験して、生きる喜びを知らなければならない。 だけど、子どもたちの命を奪った鈴木に、人生を楽しむ資格があるのだろうか。 とても難しいテーマですが、鈴木の生い立ちや犯行に至るまでの心理などはいっさい 書かないまま、今の鈴木だけを見せてくれることで、困惑するまわりの人たちの心情がわかりやすく伝わってきました。 登場人物が裏表のない人たちというか、ちょっとステレオタイプというか、 あんまりリアルに伝わってくるものがなかったので、小説の出来としてはどうだろうというところはありますが、 読んでよかったと思いました。 | ||||
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許す許さないではなく、ただただ生きていて欲しい。 それだけは紛れもない本心でありたい。 | ||||
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ステンレス工場で働き始めた益田純一は、同じ日に入社した鈴木秀人という男とあることが きっかけで親しくなる。鈴木は無口で暗い男だったが、しだいにほかの者たちとも打ち解けて 行く。だが、鈴木には重大な秘密があった。そのことに気づいた益田は・・・。 14年前に益田の郷里で起きた殺人事件。それは、14歳の少年による残虐な事件だった。 「黒蛇神事件」と呼ばれ、いまだに人々の記憶の中にある事件・・・。その犯人が鈴木では ないのか?もし、犯人だったとしたら、今までどおりに付き合えるのか?鈴木が益田を慕えば 慕うほど、益田は苦悩する。 奪われてしまった命はもとには戻らない。死んでしまった者は生き返ることはない。被害者の 家族にしてみれば、鈴木は一生許すことのできない相手だ。だが、作者は読み手に対し、重い 問いを投げかける。「罪を犯した者は、いつまでもその罪から逃れられないのか?どんなに後悔 しても、どんなにまじめに生きていこうとしても、社会から受け入れられることはないのか? 罪の意識にさいなまれながらひっそりと日の当たらない場所で生きていくしかないのか?」と・・・。 けれど、付き合っている者が残虐な殺人者だったと知ってしまったら、今までと同じ関係を けていけるだろうか?いつもと同じような顔をして相手と向き合えるだろうか?たぶん、私には できない。きっと相手から遠ざかってしまうだろう。そうすることがいいとは思えなくても。 相手を傷つけてしまうとわかっていても。 「人と深く接しようと思わなければ、誰も傷つけることはなかった」 この鈴木の言葉が、たまらなく切ない。鈴木のしたことは絶対に許せることではない。けれど・・・。 心が複雑に揺れ動いた。 益田の悲痛な叫びが、鈴木に届くのだろうか?ラストでは思わず涙がこぼれた。鈴木はどんな ことがあっても生きていかなければならない。それが彼の義務だと思う。 重い内容だけれど、心を強く揺さぶる感動的な作品だった。オススメです。 | ||||
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主な登場人物は4名。 過去に幼い子供2名を殺害した鈴木秀人(本名は青柳)。 鈴木と同一日に会社に入社した益田純一。 鈴木に異性として惹かれる藤沢美代子。 鈴木の少年院時代の担当精神科医であり、母親代わりの白石弥生。 鈴木は、過去に自分が犯した罪に、現在も苛まれている。 しかし、必死にもがいている。 完全に改善した訳ではないかもしれないが、彼なりに生きようとしている。 自分が殺した被害者に対し、贖罪の意識を持とうとしている。 そんな中で、益田と言う友人の存在は大きなものであった。 益田はジャーナリストを志望している。 そのこともあって、鈴木の正体に気付くこととなる。 彼なりに葛藤はあったが、結果として鈴木のことが週刊誌に出てしまう。 結果、鈴木は姿を消す。 何処かで生きているのか?自殺しているのか? 最後に益田が見せた鈴木への想いとは? 子供を殺した加害者の、その後を描く非常に重いテーマである。 鈴木以外にも、主な登場人物の各々が罪と罰を背負っている。 人はそんなに強くはない。 故に、迷うことがある。間違うこともある。 だから、誰かと一緒に居たいと思うのだろう。 誰かと悩みを共有したいのだと思う。 文章は非常に読みやすく、一気に読んでしまった。 ラストは非常に切ない。 しかし、希望を見出せるものであった。 鈴木と益田の今後が良い意味で気になる・・。 | ||||
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重くて答えの出ないテーマを取り上げた作品です。 どんな結末でも正しい回答なんてないし、それには同調も異論もあるかと思います。 それぞれ重い過去を背負った男女3人を中心に周囲の人々を巻き込んでストーリーは読者を引き込みます。 実際に起きた事件をモチーフにその犯人のその後が描かれていますが、深く関われば関わるほどいろいろと考えさせられます。 私にとってはラストは釈然としないものでしたが、テーマからは明るい感じで終わるなんてことはないのですが、これも一つの答えという事でしょう。 | ||||
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考えさせられました。 私だったらどうするだろう。 犯罪者にはどうやって生きていって欲しいって思うだろう。 どうすることが正しいのか私にはわからない。 じゃ、犯罪を犯した者はどうしたらいいんだろう。 多分、死ぬのが一番楽だと思う。 サポートチームとかって、あれはなんだろう? 読んでいて何より無責任だと思った。 こんな悲しい人生が待っていること、 子供にはわからないんだと思う。 だから、教育として、なぜ犯罪を犯してはいけないかを、 もっともっとしていくべきなのではないかと、 根本的なところに結論を持ってきてしまった。 14歳で背負うには重すぎる罪と罰だと思った。 | ||||
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読みながら、誰に感情移入をするかだね。 誰に感情移入しても心は痛いけども……。 ちくちくと心を啄まれる本。 読後感は残る。 故に読み終えた人と語り合うと面白い。 | ||||
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題材がユニークで、面白かったが、結末に少しひねりがほしかった。 | ||||
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こんなにのめりこんだ本は久しぶりです. とてもおもしろく,かつ,考えさせられました. 最後はどんな終わり方をするんだろうと,心配しながら読みましたが,結末もあっぱれ! じーんとする心地よい読後感に満足です. | ||||
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誰だって多かれ少なかれ後悔している過去があるはず。あのときウソをつかなければよかった。あのときノーといえる勇気があれば。本書には、とびきり重い過去をもった人物が4人出てくる。かつて二人の子供を猟奇的に殺した男。いじめに積極的ではないにせよ加わって友人を自殺に追い込んだ男。悪い男にひっかかってAVに出ていた女。そして脇役だけれど、小学生3人を居眠り運転で殺してしまった息子をもつ男。それぞれが過去に悩み、どう生きていけばいいのか苦闘する物語。自分ならどうするかって考えるとなかなか重いテーマだ。個人的には、AVに出ていたなんてどうでもいいことだし、子供を殺した過去があっても問題ないとは思う。何よりも今が大事だから。頭ではそう思えるはず。しかし、他人がそれを非難するとき、耐えられるかどうか。そこが一番の問題だろう。重い過去をもつ友人や彼女を守ってあげられるかどうか。一読の価値がある本です。 | ||||
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サカキバラセイトと、 名乗る当時14歳の少年が起こした「神戸連続児童殺傷事件」。 世の中を震撼させたを、あの事件を題材にした小説である。 透明な存在という言葉のもと、 様々な解説が登場し、また映画や小説が生み出された。 その多くは動機不明な殺人を解明するべく 「なぜ少年は幼児を殺したのか?」を問うものだった。 本作は、以上のテーマとは異なる。 少年が更生施設を出て、一般社会で自立、 生活しようする姿を同僚の目線から描いている。 読者が問われ続けるのは、 「あなたは殺人鬼を受け入れられるのか?」ということだ。 この問いだけなら、ほとんどの人の答えはNOだろう。 しかし読了後、きっとYESとNOの間でその答えは揺らぐだろう。 それは、「親友」という目線が加わるからだ。 自分の身を助けてくれ、心から何でも話せる親友。 「友だち」はたくさんいるが、 「親友」と呼べるのはもしかしたら彼だけかもしれない。 そんな彼がもしサカキバラだったとしたら、 今まで同じように接する事は出来るのか? 小説や映画などは、作り話であるが伝えたい真実がある。 だから「本当を伝える嘘」などと言われる。 本作のラストに、リアリティはそれほどないかもしれない。つまり「本当」ではないかもしれない。 けれど、こうであってほしいという著者の願いを感じた。 排除より包摂を。 本作は「希望を伝える嘘」である。 傑作です。オススメ! | ||||
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(ねたばれ) 主人公は、同じ日に入社した同僚がかつての猟奇的小学生殺害事件(黒蛇神)の当時中学生だった犯人だと気がつく。主人公自身、自分の心無い一言が友だちを自殺への最後の一歩を後押ししてしまった罪悪感を抱えて生きてきたが、再び、同僚を友として受け入れるか、心が距離するかの間で揺らぐ。結局は週刊誌に暴露する一端を担ってしまい、同僚は静かに姿を消す。主人公は、雑誌への記名投稿という形で、友へのメッセージを送る。 (感想) 酒鬼薔薇聖斗のような犯人が少年院出所後近くにいるとわかったら、この小説のように人々は反応するものだろうか。 特に益田は、中学生の時の体験があるのに、雑誌への投稿を一時でも同意する、というのは違和感がある。 私は、ここまで極端な弾劾する人ばかりではないと思う。そっとしてやろうという人も多いだろう。 ただ、正直、近くに居続けることへの不安は理解できる。 また、本題ではないけれど、ストーリィの中に出てくる年配の同僚で、息子の罪を家族として償う為、親子3人、取った行動が切なかった。 女性事務員の話、とか、過去を背負ったいろんなストーリィが重なる力作でした。 | ||||
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これは現時点での薬丸岳の最高傑作と言って良いと思う。 とはいえ本作は実話世界を背景にしたフィクションとの見方もでき、ミステリ色はあまりない。 ただしその分、もしもの世界で描かれたリアリティ・緊迫感は半端なく、最後まで読者を惹きつけて離さないものがある。 普通ならどう考えてもありえないようなエピソードの数々を嘘臭さを微塵も感じさせず、「こういう感じって確かにあるだろうな」と読者の共感に訴える筆致はさすがとしか言い様がない。 実際に「どこかにいる筈」のあの人物に出会ったとき、どのような想いにかられるのだろうか。 また人として我々はどう対応すべきだろうか。そんなことを含めいろいろ考えさせられた一冊である。 | ||||
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序盤からある程度は展開が予測できる話なのだが、それでも先の展開がどうなるのか期待が大きく膨らみ、最後まで一気に読ませる話だった。 語り手となる登場人物はそれぞれ過去に大きな傷をもっており、それが少しずつ表面化しながら現在に交錯していく展開は秀逸で、見事に心の闇が描かれていた。 ここまで闇を描きながらも、最後は十分満足できる終わり方になっていた。 | ||||
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著者は社会性のあるテーマを核心としたミステリーを描いてきた。本作でもシリアスなテーマで挑戦をしている。 増田純一はジャーナリストへの夢が行き詰まり、ネットカフェに屯する日々であったが、仕方がなく、埼玉のステンレス加工工場に勤めることになった。そのときに、いっしょに入社したのが、同じ歳の鈴木秀一であった。鈴木は、人付き合いが悪いというより苦手なようで、同僚たちに溶け込む気もなさそうであった。それに、なぜか、鈴木は毎晩、何かに、うなされているようであった・・・その声が聞こえたからである。そんなある日、増田は指を切断する大怪我を負うが、鈴木の適切な処置によって、指を失うこともなく済んだのであった。この事故を契機に、2人は互いに心を許す仲になってゆく。ここにもう1人、自分の過去を隠すために人の目に怯える事務職員・藤沢美代子がいた。彼女はAV女優であったことをひた隠しにしている。そして、彼女の過去を知る男の来訪がきっかけとなり、美代子は鈴木に惹かれていく・・・美代子は鈴木に自分と同じ雰囲気・匂いを感じたからである。ところが、増田は鈴木という男に或る疑念を抱き、ジャーナリストを目指したこともあった増田の行動が、非常に大きな波紋を喚起させることになる。 増田にも、美代子にも触れられたくない過去がある。それが、現在でも、2人の心の大きな負い目であり続けてきた。ところが、今では、心を許し、心を通わせるようになった同僚が、嘗て世間を震撼させた猟奇殺人事件の忌まわしき犯罪者、その人だったら・・・。中学時代と現在の姿の隔たりに動揺せざるを得ないであろう。さぁ〜作者はどの様な結末を用意しているのでしょう。この結末に読者の1人ひとりは満足できるでしょうか?このテーマに一意的な結末は難しいでしょう。それを知りながら、著者・薬丸岳は挑んだのであろう。 力作である。 | ||||
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強烈な内容にページをめくる手が止まりません。 長編を感じさせないくらい引き込まれます。 何らかの罪を犯した者に対し、私たちは裁ける立場にあるのか?ジャーナリズムは何のためにあるのか?など様々なことを考えさせられます。 登場人物と常に葛藤し続け、最後には読者のそれぞれの意見に分かれると思います。 犯罪でなくとも、今まで生きてきた中で何らかの罪の意識がある人には強烈な一作だと思います。 | ||||
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犯罪を犯せば加害者側の家族もバラバラにならざるを得ない理由がわかりますね | ||||
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著者は社会性のあるテーマを核心としたミステリーを描いてきた。本作でもシリアスなテーマで挑戦をしている。 増田純一はジャーナリストへの夢が行き詰まり、ネットカフェに屯する日々であったが、仕方がなく、埼玉のステンレス加工工場に勤めることになった。そのときに、いっしょに入社したのが、同じ歳の鈴木秀一であった。鈴木は、人付き合いが悪いというより苦手なようで、同僚たちに溶け込む気もなさそうであった。それに、なぜか、鈴木は毎晩、何かに、うなされているようであった・・・その声が聞こえたからである。そんなある日、増田は指を切断する大怪我を負うが、鈴木の適切な処置によって、指を失うこともなく済んだのであった。この事故を契機に、2人は互いに心を許す仲になってゆく。ここにもう1人、自分の過去を隠すために人の目に怯える事務職員・藤沢美代子がいた。彼女はAV女優であったことをひた隠しにしている。そして、彼女の過去を知る男の来訪がきっかけとなり、美代子は鈴木に惹かれていく・・・美代子は鈴木に自分と同じ雰囲気・匂いを感じたからである。ところが、増田は鈴木という男に或る疑念を抱き、ジャーナリストを目指したこともあった増田の行動が、非常に大きな波紋を喚起させることになる。 増田にも、美代子にも触れられたくない過去がある。それが、現在でも、2人の心の大きな負い目であり続けてきた。ところが、今では、心を許し、心を通わせるようになった同僚が、嘗て世間を震撼させた猟奇殺人事件の忌まわしき犯罪者、その人だったら・・・。中学時代と現在の姿の隔たりに動揺せざるを得ないであろう。さぁ〜作者はどの様な結末を用意しているのでしょう。この結末に読者の1人ひとりは満足できるでしょうか?このテーマに一意的な結末は難しいでしょう。それを知りながら、著者・薬丸岳は挑んだのであろう。 力作である。 | ||||
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相変わらず薬丸岳は上手い。特にここ数年の作品には、必ず救いが用意されており、暖かみを感じる。 この作品で扱っているのは『もし、同僚が連続児童殺傷事件の少年犯だったら』という非常に難しい、重いテーマである。しかも、登場人物は皆、過去の十字架を背負っているのだ。読み進むほどに重い気持ちになりつつも、この先、物語はどう展開するのだろうかとページを捲る手が止まらない。 まさかの展開とあらたな過去に暗澹たる気持ちになりつつ、残りページは僅か。もしや、救いの無い結末なのかと不安がよぎる。が 最後はまさかの感涙。 『天使のナイフ』以来、薬丸岳の作品は全て読んでいるが、いつもながら 本当に外れの無い、高い水準の作品に驚くばかりだ。 | ||||
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ジャーナリスト志望の主人公益田は就活に失敗し、バイト先の出版社の上司には、青臭いとジャーナリスト失格の烙印を押される。すっかり落ちぶれ、住む場所も失い田舎の工場の寮に入り、そこで鈴木という影のある同じ年(27歳)の青年と仲良くなる 実は鈴木は過去に猟奇的殺人を犯しながらも、少年法に守られ、一人社会で生きようともがいていた 二人の間に友情は成立するのか その難題に薬丸岳は真っ向から立ち向かい、一つの答えを出す!! 薬丸さんの作品はほとんど目を通し、文章が読みやすく、上手い作家だと思っていました この作品を読み、ここまで書ける筆者に畏敬の念をもちました まさしくレビューにある通りヘビー級の傑作です 前代未聞の猟奇的殺人を扱いながら、読後感の良さは、作家の力量と、この作品にどれだけ心血を注いだかが窺い知れる最高傑作になりました 手紙をキーポイントにした作品と言うと東野圭吾の殺人を犯した兄が弟に手紙を送る感動作「手紙」、連城三紀彦の離婚届をラブレターとして夫に送るという「恋文」、そして忘れられないのが、太宰治の作。冷たくなった恋人に出した「さよならの手紙でいいからください」という衝撃の冒頭で始まるタイトル忘れた(涙) それらに負けてない心揺さぶる感動作!! 他の登場人物も切ない過去を抱え苦しみ、内容が現代を反映しているという点で、今期最高の傑作!! | ||||
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