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暗いところで待ち合わせ
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暗いところで待ち合わせの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 161~180 9/10ページ
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登場人物の設定だけみればとても暗く小説の結構もかなり悲観的な材料なのにとても爽やかな読後感は、乙一の筆力に他ならない他人をまともに受け入れてこなかった二人が時間をかけて相手を受け入れていく様子を両者を交互に主人公にしてゆくことで縮まってゆく心の過程が伝わり易い後半のミステリーの仕掛けは安直だがこの仕掛けが重要と思わせるラストに結びつけている人との接触を避け一人で生きてゆこうとしてた二人孤独は他人と縁を切ることではなく・・・・・・・結末まですぐ読めます乙一は筆力があるとは思うんですが作品と一定の距離を保つ人に感じてしまう乙一の本性をまだ見せてもらえてない気がしてこのペースでまだまだ書いてくれる安心感を基にまだまだ今後に期待したい作家です | ||||
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ミステリーにヒューマンストーリーにサスペンスにラブストーリーをごった煮した感じ。ヘヴィな小説愛読者にとっては、「どれも中途半端」と感じるかもしれませんが、私はこのバランスが絶妙に感じられ、非常に感銘を受けました。男女二人の視点を客観的に見ているような感じで話は進み、スタイリッシュでシンプルな文も読みやすく、時には感情を書きなぐるポエムのような描写もあり、ぐいぐい引き込まれました。1回目の展開に驚かされ、2回目読む時には「なるほど」と感じさせられるそんな作品。男の描く小説に、こんな事も言うのはなんですが、主要人物であるミチルのキャラが非常に可愛く、萌えました(笑) | ||||
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有名なのでは?男性、女性と交互に2人の視点で話が進む。ミステリー。奇妙な同棲生活。読んでるときドキドキした。自分が考えてた展開と違って、いい意味で裏切られた。(単に自分の考えが浅いだけか?)2人の境界線・心理描写など解りやすかったように思う。読みやすい文章。自分の下手な説明より実際に読んだ方が早い。百聞は一見に如かず。オススメです。 | ||||
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最初表紙を見て少しギョッとしましたが、読み始めたら引き込まれる引き込まれる。とにかくあったかいんです。吹けば壊れてしまいそうな二人の関係ですがどこまでも無垢。途中でどんでん返しもあり、夢中で最後まで読みました。繊細な描写がますます想像力をかきたてます。なんだか物語に温度を感じました。不器用にしか生きられなかったミチルとアキヒロ。読み終わったとき、いとおしくてたまらなかった。 | ||||
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乙一ならではの独創的なプロットと、平易な言葉の組み合わせによる印象的な描写が、うまくミックスされた作品。切ない登場人物と次第に疾走感を増す展開に、最後まで一気に読んでしまった。また、著者の作品への感情移入がジメジメと強すぎて読み手が引いてしまうようなあとがきが多い中で、乙一のこの「カラっとした」あとがきは素晴らしい。 | ||||
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限られた狭い空間で、一人ぼっちの心と心が触れ合っていく物語。読んでいて切なくなりました。殺人事件の犯人として追われるアキヒロが、視力を失ったミチルの家に逃げ込み、ひっそりと居間の隅にうずくまって生活するようになります。自分の存在をミチルに悟らせまいとするアキヒロ。奇妙な同居人の存在に気づいていくミチル。そんな二人の様子は、触ればすぐに壊れてしまいそうな危うさがあって、スリリングでした。話の半ばから、二人の間の緊張感に変化が生まれて行きます。読むほどに、乾いた心がやわらかなものに包まれて行きます。二人が心を通わせて合っていく姿に、熱いものがこみ上げてきました。これまでに読んだ乙一さんの切ない系の作品では、短編の「Calling You」「しあわせは子猫のかたち」とともに、忘れがたい話になりました。 | ||||
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どこにでもある、人間関係。しかしどこにもない物語。乙一さすがだな!と思わせるようなあっ!と叫びたくなるようなオチ。彼らしい彼にしかない文の運びで乙一ファン必見ではあるが、この手の終わり方は以前彼の作品に似たような物があった気がする。乙一初心者にはお勧めしないけど、ぜひいろんな方によんでもらいたい。 | ||||
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ミチルとアキヒロ、二人の主人公の人間的成長を描いた青春小説。ミステリを期待して読むと肩すかしを食らいますので注意。評価が高いようなので読んでみたが、風景・日常生活的な描写が稚拙で冗長で展開が遅く、読んでいて飽きがくる。主人公二人に感情移入できなければ厳しいだろう。自分が高校・大学時代にこの本を読んでいたら、感情移入しやすくもっと評価も高かったであろうと思う。ただ、感情描写は秀逸といっていいので、若い人・女性にはお勧め。 | ||||
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主人公の男女は不器用で傷つきやすくて社会に対して臆病だけど、とても誠実な性格で好感がもてます。特に盲目の女性は北村薫氏の小説のヒロインのように「今時こんな純な女の子はいないよなあ」と思わせられるような女性です。 この二人がお互いの接触を通して、少しずつ勇気を出して変化成長していくところが素敵で、上質の恋愛小説という感じです。恋愛でなくても、人間がお互いに影響を与え合うことの、その関係の素晴らしさを感じさせます。 ずっと「自分の居場所」が見つけられなかった主人公の男性の心の中の想い「必要だったのは場所ではなかった。必要だったのは自分の存在を許す人間だったのだと思う」という言葉にこの小説のテーマがあると思います。 | ||||
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作者曰く「警察に追われている男が目の見えない女性の家に だまって勝手に隠れ潜んでしまう」話。ミステリ的な仕掛けもありますが、基本的にはラブストーリとか人情小説といった様相です。仕掛けにも、内容にも、あまり目新しいトコロはないのですが、「他者と関わりたくない」「孤独がすき」「下界は怖い」・・・と思っている2人の醸すもどかしい雰囲気や伏線を含めた、エピソード・情景が非常に丁寧に描かれているため凡百の小説とは一味違う印象となっている気がします。 静かで、ほのかに温かい。人肌な手触りのお話。"切ない"乙一の面目躍如といったところなのでしょうか。個人的には(表紙のイメージに引きずられたためか)、後味の悪い物語を期待していたので、少々肩透かしではありました。 | ||||
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このお話は私がこの世で一番好きな本です。久しぶりに素直に泣きました。読み終わるのが勿体無くて、ラストにかけてはかなりじっくり読みました。ストーリーはとても静かに進むのだけど、その中にある切なさとかあたたかさがとにかく素晴らしい。読んだあと、とても優しい気持ちになれる。とにかく一読の価値大アリです。 | ||||
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言い切り形な文体が若干鼻についたが、なかなか面白いテーマだった。切なく悲しくも暖かい話。偏りすぎている登場人物の設定は田口ランディの書く人たちよりも更におたく臭がぷんぷんするが、作品としては似た匂いがするのでランディ好きなら興味深く読めると思う。一般受けしないようなテーマを一般受けする作品に仕上げた所に著者の力量を感じる。 | ||||
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大好きな乙一の中でも一番好きです!超おすすめですよ | ||||
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読んだことのないパターンの小説を、次々と生み出す作家、乙一さんの長編の中でベストだと思う作品。目が見えない女性と、その家に逃げ込んだ殺人犯として追われる男の不思議な生活を描く。まず、この設定がスリリングで、物語の序盤をぐいぐいと引っ張る。やがて、女性は男の存在に気づき始め、不思議な交流が始まる。それと同時に、男が追われるに至る経緯が伏線として語られ、ミステリー的意外な真相も用意され、最後は、新たな2人の人生が始まる。救いを感じる結末。細かく見れば、この男、どうやって生理現象を気づかれずに済ませたのか?とか、気になる点もあったりするが、そういう細かい疑問点を吹き飛ばすほどの物語のパワーが、この小説にはある。 | ||||
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この小説は、これから乙一を読もうとする人にお勧めしたい。第一に、角川スニーカー文庫のように表紙がアニメ絵でないので本屋のレジに持っていきやすい。題名も他の乙一の作品に比べて渋い感じだ。(ただし、題名も表紙の写真も内容に全く合っていない) 他のレビューを読むと、この作品の感想に最も多く用いられている言葉は「切ない」のようだ。ぼくも読書中酷く切なさに悩まされた。この切なさは心を痛めつけるような切なさではない。消えてしまったものに対する悔恨の切なさではない。これから触れようとするものと指先の間に生まれる、微かに光る電流のような切なさだ。優しくて恐ろしくて、あったかくて冷たい。触れることをやめることは出来ないだろう。切なさの先にあるものは、今まで求めながら避けてきたものなのだから。 乙一の持ち味のユーモアも十分散りばめられている。読み始めたら途中でやめるのは至難の技だ。 | ||||
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これは、もうほんとおもしろかったですね!なんといっても読んでいると情景が頭に浮かんできます。またミチルとアキヒロとの微妙な同棲生活がなんとも言えません。これは、是非読んでください!! | ||||
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殺人事件の謎と、盲目の女性の自立、そしてアキヒロとミチチルの生活。これはミステリー?それともヒューマン?けれどロマンティック!解説を読んだときに「結末がありきたりになりそう」と思ったら大間違い!初めは冷たく哀しい未来のない2人の人生を切なく思いましたが最後は穏やかな気持ちになれました。繊細な情景と感情の描写が素敵でした。アキヒロもミチルも心がとても繊細で、その心理描写が本当に上手いと思います。言葉のない、生活の中での、互いの思いやる気持ちが、優しく暖かく、時に切なく感じます。アキヒロ、ミチルの両者の視点で物語が構成されているため二人に感情移入が出来ました。 | ||||
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今まで読んだ乙一さんの作品は、グロイものがあったんですけど、これはグロくないですね。(もちろんグロイ作品もよかったです)いつもそうなんですが、乙一さんの作品は結末が読めません。どんでん返しが含まれていて、この作品も、「ぇ?なぜ?」と言うかんじで読んでいました。最後まで気が抜けませんね! | ||||
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読み始めた時はなんだかちょっと退屈だな~と思ってたんですが、なんのなんの、10分もたつともうどっぷりと乙一ワールドに引き込まれてしまいました!話の中盤で「えっ・・・」最後で「えええっ!!」って感じでした(笑)途中で切なさに涙しそうになったり、どんでん返しでハラハラしたり、ここまで入り込めるお話もめずらしいんじゃないかなーと思います。普段あまり本を読まない方でも、読んでみる価値は絶対あります! | ||||
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子供の頃、机の下や物置の中、ダンボールの中など、小さな暗い穴にすっぽり入りこんで、ぬくぬくと過ごした経験は誰にでもあると思います。この小説はそんな暗いけれど必ず誰かが見つけてくれるという安心感に囲まれたようなぬくもりが伝わってくる、そんなお話です。憧れるような境遇ではあるはずのない主人公たちなのに、不思議とこんな恋愛をしてみたいと思ってしまうのは私だけではないはずです。 | ||||
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