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暗いところで待ち合わせ
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暗いところで待ち合わせの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 101~120 6/10ページ
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読み終わったときに心に広がる気持ちを表現するなら 「寒い日に食べるシチューの温かさ」。 特別豪華なメニューでもない、飛び抜けておいしいわけでもない、 有名なシェフがつくったものでもない、 でも心が温まって、ふんわかした気持ちになりました。 視覚障害者のミチルと、ミチルの家に忍び込んだ警察に追われているオトコ。 二人の関係は徐々に変化し、 ミチルの心の奥底にしまってあった「他人への思い」や オトコが今まで拒否してきた「他人への関わり」を 変化させていく・・・・・・ 映画のキャスティングを見てから読んだので、 それぞれの配役を当てはめて読んでしまいました。 田中麗奈はイメージから言うと、ハマリ役かも。映画は観ていないけど。 | ||||
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この作品は、高校の時に何度も読み返してしまった。静かな暖かさと、密かなそれでいて確かな繋がりを感じさせる。大好きな本だ。映画をみようと思っている方はぜひ、この原作も読んで頂きたい。 | ||||
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ずい分昔の映画で、オードリー・ヘップバーン主演の「暗くなるまで待って」を 思い出しました。あの映画も盲目のヒロインが出てくるサスペンス映画でした。 この小説は、単なるサスペンスものではないですね。本当に不器用で、生きていく ことにさえ絶望しかけている男女の触れ合いを特殊な環境設定の中で暖かく描いて います。 むしろ、その暖かさの方が重いものを読後に残してくれます。 読み始めると、いっきに最後まで読ませてしまう展開力はさすがです。 先が気になって、読まずにはいられません。 ちょうど、田中麗奈主演で映画化され封切られました。 映画を見てはいなけど、恐らく画像よりも文学作品の方がミチルとアキヒロの 微妙な距離感を描き出しているような気がすします。 ちょっと人間関係や仕事に疲れてしまった人に絶対お勧めです。 | ||||
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エディターレビューにもありますが、主な内容はというと…。ある小さな町で、通勤途中だった会社員が駅の構内に入ってくる特急電車の前に落ち、死亡するという事件がおきた。事故なのか、事件なのか、さまざまなうわさが錯綜する中、駅員がその場から逃げ出す一人の男を目撃していた。その情報から警察は捜査の結果、重要参考人として主人公アキヒロを手配する。 報道が錯綜する中、アキヒロはある女性のアパートにその身を忍び込ませた。まず、ありえない内容ではある。だけど、視力に障害をもつミチルとその逃亡生活を同じ空間ですごす、彼らの微妙な関係は読んでいてドキドキもんです。乙一さんの話の描写はすごくリアルだから、本当に自分が第三者としてその場で見ているかのようなスリルを感じられるんです!最後まで展開が読めないところも、魅力ですね。普通の方なら、わからないと思いますよ(笑) 今、こういう話を書ける人って少ないと思うんです。芥川賞作家でもめったにいません。 もうすぐ、映画も出るみたいですね。ぜひ、見たいと思いますし、この小説を読んだ方にもぜひ、見てほしいと思います。 | ||||
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作者が乙一であることと、タイトルと表紙からホラー?ミステリ?と思って読み始めましたが、すごく切なくて穏やかで優しい物語でした。殺人事件の謎よりも、二人の間に流れる空気を感じながら読んでいました。目が見えないミチルと、殺人事件から逃げるアキヒロ。それぞれに自分一人の人生を歩み、同じ家にいながらも一定の距離を保ちながらそこにいる二人。それがちょっとずつちょっとずつ変化していく過程と、二人の繊細な心情の描写は見事です。 「暗いところで待ち合わせ」というタイトルのつけ方も、読み終えてから改めて隠された意味に気づいて、また温かい気持ちになれました。 | ||||
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どこか寂しく、心の温まる物語。 殺人容疑で追われるアヒキロが、目の見えないミチルの家に逃げ込む。自分の存在に気づかれないように、息を潜めて部屋の隅に蹲る。容疑者、障がい者という特殊な環境が作り出す奇妙な共同生活。 ポイントとしては、まず2人の関係。 ミチルは徐々に同居人の存在に気づき始めるが、警察を呼ぶでもなく、気づかぬ振りを続ける。相手の存在を知覚するところから始まる2人の関わり合いは、人と人との関係の根本的な部分を表している印象を受けました。次に、こうした関係の土台となっているのは、2人の抱えている孤独や寂しさ。 現在人ならば少なからず共感せざるを得ないものが、登場人物のコアとして埋め込まれているからこそ、物語への感情移入がより強くできるのだと思います。 | ||||
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表紙をみて どんな恐ろしい内容なんだろうと 勘違いしてしまったけど 内容はとても暖かい 作品だった。 目の見えない人の 感じ方がとてもよくかかれていて なんて表現がうまい人なんだと思った。 | ||||
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表紙でホラーなのかなと思って読んだら、とっても心温まるお話でした。自分とミチルやアキヒロと重なる部分があり、話に共感出来るところが結構ありました。乙一作品の中で一番すばらしい作品だと思います。 | ||||
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乙一さんの作品は初めて読みました。 読みはじめてから読み終わるまで、一晩で一気に読みました。 緊張感があって、登場人物の心情描写がうまくて、とにかくおもしろかった! | ||||
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なるほど、史上最高傑作だけあって他の作品より読める。が、やはり時間の無駄という感じは否めない。またまた途中で読むのを断念。 | ||||
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これは切なくて悲しくて寂しいけれど、心が芯から温まる和やかでほのぼのとした作品です。 乙一さんらしさ――『切ないけれど温かい』――が十分すぎるほど出ている作品なのです。 視力を失ったミチルと殺人犯として追われるアキヒロの無言の生活。しかし言葉はなくとも心で相手を思い合う。 それが時には優しく、時には切なく。あっという間に彼らの心に入ってしまうと思います。 あらすじや解説を読むとアリキタリな話っぽいけど、とんでもない! 乙一さんらしい心温まる優しさや切なさがあり、それは、乙一さんの心理描写がとても上手だからだと思います。 ミチル・アキヒロの二人の心がとても繊細で優しく、自分に本当の優しさのようなものを教えてくれる。 またカズエやハルコといった脇役の設定や、ミチル・アキヒロの関係や過去の設定がとても上手く、 更にリアルな物語を楽しめると思います。そして乙一さんの世界もより深く濃くなると思います。 恋愛かと思えば、ミステリーにも思えるし、ヒューマンにも思える。 物語内の場所設定はミチルの家が主で狭いが、実際はもっと広く広大で壮大な感じがする。 ミチル・アキヒロに感情移入しやすいため、あっという間にハマり読み終わってしまうと思います。 心をほんのりと暖めたい時や孤独を感じた時など、いつもの生活においても是非読んでほしい作品です。 | ||||
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盲目の女性の家に逃げ込む犯人。女性は他人の存在に薄々気づきながらも、素知らぬ顔で暮らす。。。 この設定を目にして、どのような条件が重なったら「素知らぬ顔で同居」という事態になるのかと興味を持った。犯人の殺気が女性を怯えさせたのか、女性が盲目のストレスからすでに何らかの妄想を抱き、現実を認識できなかったのか?でも全く想像もしなかった主人公たちのパーソナリティにとても驚いた。 強い感受性、自己嫌悪、自責の念、そういったものと共にとても純粋な優しさがある。話のどの時点であっても、自分が主人公達いずれかの立場なら絶対ああいう展開にはならない。何故なら攻撃的だから。 「身を守るために攻撃」というスタンスの人間は、自分をはじめ現在多く存在していると思うが(イジメがあるのもその証拠?)、主人公達にはその種の攻撃性はないらしい。極限の状況でも「人を傷つけられない」という優しさ、繊細さなど、その感性が衝撃的だった。 | ||||
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表紙と題名、そして乙一さんの作品からホラーかと想像してしまいますが、中身はとても綺麗な物語です。 文章の綺麗さは乙一さんならでは。話の展開、読者を夢中にさせる操り術に長けているとしか言えません。 盲目の女性と殺人犯とし追われている男性の奇妙な共同生活。互いに気付かれないように生活していた中で、互いの存在を認識した時、2人はどうなるのか。 善と悪。生と死。複雑な人間関係と人ならではの感情の交差。読み終わったときに「ふぅ……」と満足の溜め息を付ける、そんな作品です。 | ||||
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社会的に疎外されているアキヒロとミチルの二人の主人公がいます。疎外されているというよりも、社会に上手く溶け込めず、孤独という殻の中に閉じこもっていると言った方がいいのかも知れません。 そんな二人が、駅のホームでの突き落とし殺人事件を挟んで、心理的なやりとりを重ねつつ、一つ屋根の下に数日間一緒に過ごすという物語です。 殺人事件の決着は、伏線は良く効いているものの、最後意外にあっけなく決着し、こちらに主があるとは思えません。やはり、全盲の娘と殺人容疑者の青年の心理状態の移ろいと、孤独という殻を打ち破ってゆく二人の立ち直りの物語と言うことになると思います。ですから、この二人の物言わぬやりとりの緊張感と、孤独からの開放にいたる終盤に向けての盛り上がりが、この本のすべてだと思います。 | ||||
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まず視覚障害者のミチルと、犯罪を犯したアキヒロが同じ家で過ごすという設定がとても気に入りました。 互いに微妙な関係を持ちつ持たれつで、その間で揺れている二人の心理が読んでてとても微笑ましかったと思います。 ミチルの推理がミステリーっぽく思えましたが、それは乙一さんが書いたからなのでしょうか。(というかこの本のジャンルはミステリー?) 読み終わった後は、切なさと物足りなさが結構有りました。 もっと続編が欲しい!!そう思った作品です。 後、これを読んだ後、視覚障害者の人に優しく接することが出来そうな気がしました。 私の場合は、視覚障害者に対する考え方に影響を与えられた作品なので、もしかすると人によっては新しい考え方や価値観がつくかもしれません。表紙とは裏腹に、感動出来る話でした。 | ||||
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ミステリー的な楽しみもある作品だが、基本的には純文学として成立している。 日常の生活で、うまく他人との交流が出来ない主人公二人。 異常な同居状態の中、一言も言葉を交わさぬまま、二人の気持ちが通じ合っていく過程は、とても暖かな気持ちにしてくれる。 初めてシチューを二人で食べる「静かな」場面では、不器用な二人を心から応援したい気持ちになっている。 滂沱のごとく涙が出る話ではないが、小さな灯りが心に点る愛すべき作品だと思う。 | ||||
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表紙を一見するとホラーかサスペンスか?!って感じの本作品。けど内容はまったくそんなことないので、そちらの方を期待されたヒトは裏切られるかと。。。一人で暮らす盲目の少女の家に身を隠した殺人事件容疑者の青年。二人の視点から相互に展開されるストーリーは、定番の技法によるものと思いつつも、やっぱり面白いなっと。要所要所で巧く仕組んであって、さらに最後はそうきたかっと。本作品は2006年映画化されるそうですが、ぜひ、いい作品に仕上げてほしいと思います。。。 | ||||
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ミステリーなのに、読み進むうち心に蝋燭の火がポッと灯るような、仄かに暖かなお話。 生真面目さゆえに心の壁を作ってしまいがちな人にとって、主人公の性格は感情移入 出来るのではないでしょうか。って私かそれは orz 「今まであまりミステリーを読んだことがない」というかたにもスルリと 読めてしまうことでしょう。 | ||||
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皆さんに書かれてしまっていますが、自分が一番好きなのは要所要所のワンシーンで心を動かされるってところ。こういう部分は本当に好き。読んでいてもなんかほんとドキドキする | ||||
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私が始めて読んだ乙一さんの作品。 この本読んで片っ端から乙一さんの本買って集めましたね! 私は特にミチルとアキヒロが始めて一緒にご飯食べるシーンが大好きで(>U<)♪ いろいろな人に薦めたい本です。 買って絶対損は無い! | ||||
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