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暗いところで待ち合わせ
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暗いところで待ち合わせの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全185件 41~60 3/10ページ
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文庫の表紙は少し、気味が悪く、他の著者の作品とは内容的にやや異なる内容にも関わらず、ホラー色を出しているのが、残念ではありました。 内容は、事故を機に視力を徐々に失っていった主人公の女性と、あらぬ疑いをかけられた孤独な青年との秘密の同居物語というもの。 後に主演は田中麗奈さんで、映像化した作品です(出演者は他に、佐藤浩市、井川遥、宮地真緒など)。こちらは、テーマが国際交流にやや傾いていて、原作とは微妙に異なるエピソードなどが挿入されていました。 個人的には、私がこの作品を読んだ後に知ることになった『発達障害』について、また著者がペンネームを変えてまで書かれた作品も読んだのですが、やはり最終的に『発達障害』という大きなテーマが語られた作品だと感じました。 引きこもり、心を閉ざしていた主人公と、同じく、誰にも心を開かず、損な役回りばかりしてきた青年との偶然で、必然的な出逢いによって、主人公の見ていた世界は急速に揺れ動いていったようです。 視覚障害、発達障害の方(ボーダーの方も、もちろん)の理解にも役立つ内容ではないか、とは思います。 | ||||
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もっと若い時に読みたかった。 そしたら人との接し方が今より上手になってたかも。 文章に無駄がない。しかし、決して内容は薄くない。かなり上手い作家なのだろう。 | ||||
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メチャクチャ面白い 乙一の最高傑作だろう 見た目ホラー、中身恋愛ミステリってのも読めない 乙一は情景の描写がウマ過ぎ ヒロインが母親に向かって叫ぶシーン、本物かと思った キャラはいかにも乙一っぽい | ||||
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乙一は設定が本当に上手い。この作品も例に漏れず。 盲目の女性が一人でひっそりと暮らす家に、殺人の容疑者である男性が忍び込み隠れ住む。一つ屋根の下、奇妙な同棲生活が始まる…というのが本作のあらすじ。 癖のない文体で淡々と進み、ページ数的にも中編くらいのボリュームなので一気読みできます。ミステリー要素も少し入っているのでちょっとしたどんでん返しも楽しめる。 ジャンル的には恋愛小説に分類されるのかな?言葉をほとんど交わさず交流を深める二人にほんのり心が温まりますが、物事がうまく運びすぎ&淡々と進みすぎて物語にあまり起伏がないのが残念。良くも悪くも設定勝ちという印象。もう一捻り山場を作ってくれていたら☆4相当でした。 タイトル&表紙だけ見るとホラー小説かと思いがちですが、まったく怖いお話ではないです。胸糞悪い余韻もなく綺麗に終わるラストが魅力的。個人的には土鍋からシチューまでの流れがお気に入り。 | ||||
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読み終えて、そう願わずにいられませんでした。 一息ついて言い直すと、悪人は不幸になれ、いい人は報われてほしい、になってしまうのですが、ともあれ、洗われたように清々しく優しい気持ちで、本を閉じました。 多くを語るより、ただオススメします。読んでみてください。 | ||||
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よくよく考えると不気味ですね。 目の見えない女性の自宅の中に、無断で男が入り込み、居間でうずくまってるなんて(笑)。 ある意味ホラー。 でも本書はホラーではありません。 ジャンルは・・・なんでしょう? 表紙こそ怖いイメージがありますが、内容は希望があるものに仕上がっています。 ミステリーの要素もあるので、謎解きの楽しみも味わえるおいしい作品です。 乙一さんの作品はどれも人気がありますね。 いくつか持ってますが、まだ未読のものが多いので楽しみにしてます。 あとがきが楽しいです! | ||||
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表紙は一見ホラーですが、内容は心温まるストーリーです。 ある駅での殺人事件をきっかけに、盲目の女性宅に殺人事件の容疑者が住みつきます。 容疑者は女性に気付かれれば通報されてしまうかもしれない。 女性は気付いたことを悟られれば殺されてしまうかもしれない。 お互いにそんなリスクを抱えて慎重に生活をします。 でもある時、容疑者は通報されるリスクがあるにも関わらず女性を助けてしまいます。 そこからの2人の心情の描写が、この本の醍醐味です。 一応ミステリーなので最後に事件は解決しますが、こちらはおまけだと思っていいかと。 「他人のことなんて知らない」 そんなギスギスした時に読むと思わず涙し優しくなろうと思える本です。 | ||||
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「あなたにひどいことをしたこの世界を、どうか許してほしい」 この一文を思い出します。 殺したいほど憎んで恨んで絶望して、その先になにがあるのか。 そのことを考えたいときに、読み返す作品です。 | ||||
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初期の頃の内容と比べると正直かなり劣ります。 昔は鋭利な刃物のような鋭さが文章の中にあったのですが、現在は「ありきたり」という言葉がこの本には一番似合うと思います。 序盤でだいたいの内容が想像出来てしまって、読み進めたところでさして驚きも感動もありません。 この本を読んでいると、作家を続ける難しさというものをひしひしと感じてしまいます。 GOTHやZOO、失われた物語といった初期の本は今でも本棚に保管しているくらい好きなので残念です。 | ||||
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読みやすいし、明るい乙一でした。 気分転換にどうぞ、手にとってみてください。 | ||||
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ミチルの一つ一つの感情やしぐさ雰囲気がすごくいい。また、アキヒロがミチルの忍びこんでからのやり取りが抜群にいいです。さすがですね。私的にはミチルとカズエの喧嘩の下りにウルウルきました。 | ||||
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恥ずかしながら、乙一さんの作品を読む機会がなく、今まで素通りしてしまっていました。 これが初めて読んだ彼の作品ですが、とてもおもしろく読むことが出来ました。 状況説明だけで言うと、逃走犯が盲目の少女の家に逃げ込んだ作品、とシュールな絵面ですが、 その状況だけでここまで物語を膨らませる乙一さんは凄いです。 寂しく、切ない感情が滔々と語られる一方で、逃走犯と盲目少女の間に芽生える不思議な感情。 読んでいて、ドキドキハラハラさせられる展開。 表現豊かな彼の文章に、心地良く振りまわされ、読み終えた時には満足感だけが残りました。 他の作品もとても楽しみに読みたいと思います。 | ||||
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「GOTH」や「夏と花火と私の死体」などで有名な乙一による文庫書き下ろし作。2002年刊行。 盲人であるミチルが一人暮らしする家に、ある殺人事件の犯人として追われるアキヒロが逃げ込む。ミチルは目が見えないがためにアキヒロの存在に気付かず、アキヒロもまた彼女に気付かれないように居間の隅で息を潜めて過ごす。一つ屋根の下で赤の他人が一切触れ合うことなく暮らすという不思議な生活が始まる。 少しホラー風味のタイトルと表紙絵だが、中身はどちらかというと一つの殺人事件を巡るミステリ、もしくはミチルとアキヒロの距離が少しずつ近づいていく様を描いたヒューマンドラマに近い。伏線やプロットなど綿密に組まれておりミステリとして非常によくできていて、なおかつお互いに孤独な境遇を持った二人が心を通わせていく様子は感動的。ミステリらしい内容なのに手触りはとても温かいのが◎。 ミチルの目の見えない世界を細密に描く力はもちろん、密室内で音を出せない緊張感をとてもスリリングに表現しており、アキヒロの筋肉の動きや体重移動、呼吸までイメージできるくらいに表現力が高い。正直著者にここまでの文章能力があるとは思っておらず驚いてしまった。 どこにでもあるような駅のホーム、古びた一軒家、炬燵、ストーブ。日本人作家ならではの純文学的世界観を現代に持ち込めているのも良い。変にかしこまっておらず、自然に現代的なシチュエーションやキーワードをきれいな和文に取り込んでいる。芥川や三島などの文学が好きな人はもちろん、あまり小説慣れしていない人でも読むことができるだろう。 また乙一にグロテスクなイメージを持っている人もいるだろうが、本作は読みやすく読後感も清涼。初めて乙一作品を読むならばお勧めである。 | ||||
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これはすごくいい話だった。 映画化されてるんだけど。 一人暮らしをしている盲目の女性。 その家に殺人事件の容疑者が逃げてきた。 気付かれないように家に住むけど、気付かれるよね。 でも、悪い人じゃない思って、気付かないふりをする。 女の人は目が見えなくなってから、外に出ようとせず引きこもっちゃう。 そのことで唯一の友達と喧嘩して… 結局、一人で歩く練習をするようになるんだけど。 いろいろあって、容疑者は犯人じゃなくて事件は解決します。 で、2人は… 気配とか雰囲気で心を通じ合わせる感じがすごく素敵だった。 一人暮らしなのに、男がいると気付いて二人分のご飯作ってみたり。 グラスが割れたとき、片付けてあげたり。 映画では犯人が韓国人になってて、え?って思った。 | ||||
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著者は、1978年静岡生まれ、エアンターテイメント小説界の将来を担う乙一。 (H14/4/25 ' H17/7/15 17冊発行) 視力をなくし、独り暮らすミチルと職場の人間関係に悩むアキヒロ。 駅で起きた殺人事件の犯人として追われるアキヒロが逃げ込んだのはミチルの居間の端…アキヒロの気配に気付くも、知らない振りをしながら生活を続けるが、そこに転機が訪れる。 定義ははっきり分からないけれど、これはライトノベルなのかな。 ページ数も比較的少なく、文章も平易でスルスルと読み進められた。 ミチルがアキヒロの気配に気付きつつ、アキヒロの行動に期待したり、アキヒロも気付かれていないと思いつつ生活を続けたりする。 その二人の心理描写が交互に語られる文体はテンポが良い。 いくつかご都合主義な部分もあって、ライトノベルっぽさに気がついたところで現実に戻ったりしたけれど、アキヒロが職場で感じる人間関係の祖語とかは(中高)学校生活でも共感する部分も多く、乙一がその年代に支持される理由も分かった気がした。 視力を失った人の心理描写が(当事者でないと分からないけれど)詳細で、普段意識しなかったけれど、改めてそれを考えさせられた。 | ||||
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私は「GOTH」「暗黒童話」など「黒乙一」から入ったので、乙一=ミステリーホラーという認識で、この作品の表紙を見ても何の躊躇いもなく購入した覚えがあります。 しかし読んだら、ミステリー要素よりも、恋愛的な要素が多く感じ、読み終えた後、胸が暖かくなり、キュンとなってしまい、久しぶりに少女漫画が読みたくなり、漫画喫茶に走った思い出があります(苦笑) がっつり恋愛ではなく、孤独な男女の心の交流のような、恋愛になる前のエピソードのような内容で、「もっとキュンとしたい!」欲求を駆り立てる作品でした。 こんな気持ちに、まさか乙一にさせられるとは…! 良い意味で裏切られました。 ずっと、この作品は表紙で損をしてないか?と思っていましたが、シャイな乙一さんの照れ隠しなのではないか、と思うようになりました。 | ||||
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アキヒロはミチルの家に逃げ込み…他人の気配に怯えるミチルは身を守るため知らないふりをしようときめる… 本の裏に書かれているこの文章を見て即購入を決断しました。案の定あたりでした。乙一さんは何作か読んでいるのですがこれが一番好きです。 この設定にみりょくを感じたのなら迷わず購入することをおすすめします。 | ||||
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少ないタイプの小説かと思います。いささかご都合主義感もありますが、種明かしと裏切られ感はなかなかで、最後まで、なるほどと読めました。今後の作品に期待したいです。 | ||||
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乙一さんの小説の中では異色の内容です。 全体的に、薄霧に包まれたような中でストーリーは進展します。 冷めた手と冷めた手が触れ合い、少しだけ暖かくなるような・・・ 海外文豪の翻訳モノの匂いがします。 とても素晴らしい、確実に記憶に残る1冊です。 | ||||
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この作品はミステリーとしての側面はおまけのようなものだ。 他人と関わることを避けてきた一人の男性と、 目の見えないことで外界との接触を避けてきた一人の女性。 一切の会話のない関わりの中で、二人は静かに通じ合っていく。 それらの描き方が非常に繊細で、かつ秀逸。 ミステリーとして読みたい方には退屈かもしれないが、 人間の感情に心をよせる読者であるならば、 終盤には不思議と二人を応援し、温かな涙を誘われている。 孤独を深く理解する二人だからこその、 誰にも見えない、暗闇での優しい待ち合わせ。 読み終わって外へ出たら、 普段の風景がいつもと違うものに見える、 不思議な力を持っている作品だ。心からオススメしたい。 | ||||
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