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耽溺者



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【この小説が収録されている参考書籍】
耽溺者 (講談社文庫)

耽溺者の評価: 3.80/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(1pt)

間違えた

くそー、あのぶっ飛んだポルシェ女が主役だとわかってたら買わなかったのに。面白くない。
耽溺者 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:耽溺者 (講談社文庫)より
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No.9:
(2pt)

古沢嘉通氏の推薦だが・・・

現在のハードボイルドシーンでは、西のマイクル・コナリー:ボッシュシリーズ、東のグレッグ・ルッカ:アティカス・コディアックシリーズが双璧だ、とボッシュシリーズの訳者あとがきで両方の翻訳家古沢嘉通氏が書いていたので、ボッシュシリーズに匹敵するハードボイルドにありつけると喜び勇んで「守護者」からはじめ、「奪回者」「暗殺者」と読みすすめ、「耽溺者」へと・・・

最初の二三冊では、古沢氏の推薦だと言っても正直ボッシュシリーズとは比較にならないな〜となかば諦め気分で、でも三部作はデビュー作なので、番外編となる「耽溺者」では一気にブレイク!を期待したが、グレッグ・ルッカは残念賞。マイクル・コナリーとは格が違います。

感想はこれくらいにして、内容についてコメントを・・・
まずアティカス・コーディアック三部作は(本来そちらでレビューを書くべきですが・・・)ボディガードという職業が新鮮だったので、ボッシュシリーズのような警察モノと比較して全体としてのサスペンスの組み立てが違っていて、結構楽しめます。(ここは請け合います)また、大きい話の構成も(ボディガードという職種の新鮮さからだと思うが)魅力は十分あると思います。ただ、残念なことに、ポカが多い。折角話の展開が面白くなってきたな〜と思ったら、登場人物の誰かがリアリティがない、もしくはそのシーンを挿入しても、箸休めとして後の展開に役立つのか???と?が発してしまうことが何度もありました。ここら辺りがまだ小説家としての若さか?と見逃しつつクライマックスを期待して何とか読み進めるのだが、、、残念!クライマックスがクライマックスにならないまま、、、とこの残念感はブリジット・ローガンを主人公にした番外編「耽溺者」では払拭してくれる成長を期待したが・・・

シリーズもので展開される最大の喜びは、主人公との一体感だ!ボッシュシリーズ「終決者たち」を残念感のお口直しにと読み始めた途端、久し振りに警察官に返り咲いたボッシュは完全に私の身体へと乗り移り・・・

ごめんなさい、レビューの場所が違いました、、、
耽溺者 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:耽溺者 (講談社文庫)より
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No.8:
(4pt)

親友のため体を張るブリジット<コディアック>シリーズ第4弾番外編

グレッグ・ルッカの、“世界最強のハードボイルド”という惹句が付けられた、プロのボディーガード(パーソナル・セキュリティ・エージェント)、<アティカス・コディアック>シリーズの第4弾番外編。
本書ではアティカスではなく、彼の恋人、私立探偵ブリジット・ローガンが主人公の‘あたし’をつとめる。

第一部:前作『暗殺者−キラー−』の事件からおよそ2ヵ月後の9月2日。未明に‘あたし’ことブリジットにかかってきた電話は、1年ぶりに話をするという親友で妹のようにも思う2才年下のライザからの救いと助けを求めるものだった。ふたりは十代の頃麻薬中毒者(ジャンキー)で、その更生施設で知り合った仲だった。ライザには15才で身ごもった、今は10才の息子もいた。彼女はジャンキーだった過去の売人に5年ぶりに見つかって自宅へ押し入られたのだ。なんとか、彼を暴力で脅して手を引かせたつもりの‘あたし’だったが、その3週間後、彼が撃ち殺され、ライザが犯人として捕まってしまう。
ライザを刑務所送りから救うため、‘あたし’は身辺を整理して危険きわまりない麻薬組織に潜入するのだが・・・。

第二部:クリスマス・イヴ。今度の語り手は‘わたし’ことコディアック。2ヶ月以上も音信不通のブリジットの行方とその目的を探る‘わたし’だったが、このパートは、読者も‘わたし’と同じ目線で追いかけざるを得ず、目を離すことができないほどの緊張感を味わう。

第三部:翌年1月。親友の窮地を救う‘あたし’の企てが明らかになるのだが、最後の最後まで危険が‘あたし’を襲う。

本書は、親友を救うため、すべてを投げ打って、体を張るヒロインの物語だが、同時にかたく封印していた自らの暗い過去に直面し、それを振り払い、己の尊厳を取り戻すために闘うドラマでもある。文庫にして658ページの大作だが、一気にストーリーに引き込まれること必至である。
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No.7:
(4pt)

ブリジット

ようやく、ブリジットに会えた!それが何よりも嬉しい。
この言葉が帯に書かれたあったのですが、これはこのアティカスシリーズのファンなら誰もが思った事です。
【守護者】から登場してるブリジットですが、彼女とアティカスの関係はある出来事を境に冷え切ってしまってました。
そのため彼女の出番が極端に少なくなってしまって寂しく思ってた時に、ブリジットを主役にした番外編が発売されるってタイミングが素晴らしいです。
本作は3作目の【暗殺者】直後から話が始まります。
そして謎だらけやったブリジットの過去が明らかになっていくのですが、アティカスさえ知らなかった驚愕の過去が明らかになります。
そんなブリジットが旧友を助けるために奔走するのが第一部で、第二部ではアティカスの目線で話はすすんでいきます。
あくまでブリジッドが主役なんでアティカスの目線でもブリジットがメインなんですよ。
旧友を助けるためにとんでもない計画を立てるブリジットとそれに巻き込まれていくアティカス。
この2人のギクシャクした関係がどうなるのかも楽しみやけど、ブリジットの計画が巧くいくのかというドキドキ感も楽しめますよ。
この番外編を読み終わると、アティカスシリーズの幅が広くなったような気がしました。
オススメです。
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No.6:
(4pt)

ブリジットの驚くべき過去が…

アティカス・コディアックとその仲間たちを主人公にしたボティ・ガード・シリーズは、どれを読んでも最高のデキだが、本書はアティカスの恋人である私立探偵のブリジットが主人公。幼なじみの窮地を救うべく、ブリッジットが単身奔走する。
 ブリジットの驚くべき過去が明らかにされる。親友を救うべく堅い決意と自身との闘い、一歩引いて見守るアティカス。芯のある骨太のストーリーで一気に読ませた。納得の1冊。
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No.5:
(5pt)

<忠告>第一弾『守護者(キーパー) 』から読むべし!

グレッグ・ルッカが、面白と聞いたので、最新作から挑戦。
本書を読み終わってすぐに、第一弾『守護者(キーパー) 』に走った。

展開の速さ、ハードボイルドな会話など、最高に楽しめた作品。
ただし、本書は、アティカス・シリーズの番外編で、
これだけでも十分楽しめる内容なのだが、
第一弾~第三弾までの経緯が話しの中に盛り込まれているため、
この後、このシリーズを読む予定の読者は、絶対に第一弾から読むべし。
そこを、とても悔やんでいるため、星4つ。
耽溺者 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:耽溺者 (講談社文庫)より
4062749823
No.4:
(4pt)

現代の固ゆで族たち

シリーズものと知りつつ、最新作から読んでしまいました。ですから以前の作品が「アンドリュー・バクスが絶賛」とか「デニス・ルヘインも絶賛」というキャッチ・コピーは知りませんでした。でも、なるほど彼らと共通する匂いを持つノワールであることは間違いないと思います。
しかしルヘイン描く主人公たちも、僕らと文化を(たとえば好みの音楽とか)共有する部分は持ち合わせていました。このグレッグ・ルッカは30代前半、主人公たちのファッションや音楽・言葉遣いなど僕たちおっさん世代とはちょっと相容れないものがあるのは否めません。プレイステーションに熱中するーとかね。
しかし、根底に流れるハードボイルドの魂は普遍です。本作での主人公ブリジッドとアティカスをはじめ、登場人物すべてのハートはハードに描かれています。誇り高い矜持がたとえ暗い過去に起因していると言っても。
男がみんな騎士道精神にあふれていたマーロウの世代から、ベトナムの傷を負ったボッシュ、アルコールと闘うスカダー、そしてドラッグと向き合うブリジッドと、彼らの志の高さは時代の流れとともに、起因するものこそ違え、脈々とアメリカの文化に流れているのだなーと思うとある種の感慨にとらわれざるを得ません。
もちろん若いルッカの筆は完璧とは言えず、多少ご都合主義で上滑りな部分も見受けられます。しかしこのパワーは斬新で圧倒的です。古沢嘉通氏の見事な訳出にも注目です。
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No.3:
(4pt)

今後がますます楽しみに

アティカスの恋人…というには、今は微妙な立場にいるが、シリーズの重要人物であるブリジットを描いた番外編。
今回、ブリジットは周りの人々の手を拒否して、誰にも告げず、友人を救うために、一人で戦いの場に向かっていく。それは、彼女が自分の弱さを知っていたからではないだろうか。アティカスに全てを打ち明けたとしたら、彼は喜んで手を貸してくれるだろう。しかし、それはブリジットが自分自身で立ち上がる道を閉ざしてしまうものでもある。彼女にはわかっているのだ。アティカスは自分を大事にし、愛情を向けてくれる。しかし、それは彼女にとっては自分の中にある甘えを助長するものに他ならない。自分が彼の愛情に寄り掛かり、逃げ込んでしまう自分の弱さを知っているからこそ、彼女はその手を拒否する。そして、加護される側にいるのではなく、愛する者たち、アティカスや友人たちと対等な存在でいるために、彼女は誰にも告げず、自分一人で戦うことを選ぶのである。それと同時に、彼女は自分自身を許していなかったのだと思う。彼女の中には父親に捨てられたという思いがある。しかもその原因が自分にあることを知っているが故に、彼女は自分を許すことができない。その思いはたった一人の肉親である妹をも遠ざける原因にもなっている。彼女が自分の周りの人間に自分がジャンキーであることを告げないのはもちろんジャンキーへの奇異の視線とでもいうものを避けるためではあろう。しかし、私には彼女が自分自身を許せずにいるからではないかと思えるのだ。ジャンキーである自分。父の、家族の愛情を裏切った自分。そうした自分を自分で受け入れられないからこそ、そんな自分を他人が受け入れるということが信じられないのではないか。だから、誰にも知らせることなく、現在の生活とはきっぱりと一線を引いて、この戦いに臨んだのではないか。しかし、だからこそこの戦いは彼女にとって、自分自身を取り戻すために必要なものであったのだと思う。最後の場面で、父の声が聞こえたように感じた時、自分のやり遂げたことを初めて、自分自身で認めることが出来たのではないかと思うのである。自分自身を取り戻したブリジットとアティカスとの新たな関係を楽しみにしながら、本編の出版(確か、今秋?)を待ちたい。
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No.2:
(5pt)

真夜中に向かって加速する悲しみ

ルッカの代表作である、アティカス・コディアックを主人公とした身辺警護シリーズの番外編。アティカスとの関係が未だギクシャクしたままの恋人ブリジットは、幼なじみの窮地から助け出すために危険な賭けに出る。その賭けとは?謎を残し失踪するブリジットと、彼女の妹に依頼されブリジットを捜索するアティカスのふたつの視点で物語は複線的に描かれる。その記述のスタイルは、本書のメインテーマとも通じるものだ。生きるとは、大きすぎる絵を眺めながら、その一部しか目に入っていないことだ。そして皆、同じ絵を見ていても違うものを見ている。ブリジットをブリジットならしめた過去もまた絵の一部にすぎなかった。今は亡き父。全く違う人生を歩んでいる妹。父の親友。ほつれた糸をほぐし、互いの見てきた絵についてわかり合い、大きな絵を見ることはできるのか?ある程度は出来るだろう。だが結局はいつも手遅れなのだ。そういう悲しみに満ちあふれている。ひどく悲しいが秀作である。
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4062749823
No.1:
(5pt)

ルッカの暫定最高傑作

身辺警護シリーズのやんちゃ探偵ブリジットが主人公の外伝。主人公は女探偵とは言え、中盤でボディーガードのアティカスに視点が渡される。その構成は絶妙。父娘愛、姉妹愛、友情。それらすべてにおいて不安定であるからこそ、恋愛も不安定な主人公の過去が明らかになる。生きることを「大きな絵を見ること」に喩えた下りとその変奏は涙なしには読めない。これ一作で読んでも理解できない「人間関係」があるので身辺警護シリーズも読んでいないといけないが、シリーズ通してもこれが最高傑作。間違い無し。
耽溺者 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:耽溺者 (講談社文庫)より
4062749823

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