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リカーシブル
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リカーシブルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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アニメ「氷菓」を見て米澤穂信を読むようになった。「満願」、「いまさら翼といわれても」は面白かったと思う。短編が上手いのかな。今作は長編だったけれど驚きはあまりなかった。でも、一気に読ませるのは著者の力量だと思う。ただ一点、「チラシを見て何か違和感を感じた。気のせいかな」と言われても、読者には何のヒントも与えられないのでイライラする。あとで「あの違和感はこういうことだったのか」と言われても興ざめするばかり。 | ||||
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ミステリなんだけど、ノスタルジックな青春小説のようでもあり、ハルカの1人称で語られる世界がジブリのように感じた。何人も人が死んでるんだけど、どこか遠くの世界の話みたいで、らしからぬミステリと言う感じ。結構大掛かりな陰謀に翻弄されるストーリーは読ませるが、後味は良くない。ビターテイストは作者の持ち味だが、登場人物に魅力を感じず印象も薄かった。感想の書き辛い作品である。 | ||||
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ミステリ部分は多分読者の予想通りです。で、作者でよくあるもやもやとした後味の悪いスッキリしない感じがあんまりないです。 最初から途中まではどんどん読み進められるんだけど、最後の方から失速するというか、盛り上がりに欠けるというか、悪く言ってしまえば退屈のまま終わる。別にどんでん返しはなくてもいいんですが、ミステリー作品でこれはちょっと手抜きすぎではと思ってしまう。 舞台や登場人物の鬱鬱した感じは良いと思います。 | ||||
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表向きの謎は解明されたけど、結局タマナヒメとは? 神を信じないと主人公は言うので、歴代のタマナヒメが死んだ理由も何かしら現実的な理由で死んだと考えるのでしょうが、それはどういうわけなんでしょう。 謎解き部分には関係ないからと言われたらそれまでですが、気になります。 | ||||
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主人公は、越野ハルカ。中学1年生。 父親が事件を起こし失踪したため、 義理の母親の故郷である坂牧市に引っ越してきた。 ハルカの家族は、母親の他にサトルという弟が居る。 ハルカは引っ越してすぐに、サトルの言動がおかしいことに気付く。 過去の出来事を知っているような言動・・ 未来を予知するような言動・・ 坂牧市には、過去と未来を見通した「タマナヒメ」の 伝説が残る。 タマナヒメが死ぬと、新たな人間に憑依するという。 サトルはタマナヒメなのか・・ また、坂牧市には、高速道路誘致の話があったが、 立ち消えてしまった過去がある。 住民のほとんどは、誘致に望みを持ち続けている。 しかし、誘致に肯定的な報告が数年前に紛失してしまった。 報告書が入ったMOは見つかるのか・・ 展開はミステリーであり、引き込まれた。 後半からラストおよび謎解きについては、 凡庸さと理不尽さを感じた。 詳しくはネタバレになってしまうので控えるが、 現代日本においては、起こり得ないと思った。 日本に似たパラレルワールドということであれば、 あり得なくもないだろうか。 また、後半の母親の言動については、 後味の悪さを残した。 | ||||
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一気に読める内容ですが,時間の都合により数度に分けて読みました. 時間の許す方であれば一気に読める内容でしょう. この作者は初めてでしたがなかなか楽しめる内容でした. 内容としてはオーソドックスで,気をつけていれば主人公と同時に謎解きが楽しめると思います. 丁度良いと感じさせる本でした. | ||||
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少し微妙でした なんだか漫画を読んでいるような感じがしました いろんな伏線がちりばめられていて、面白いことは面白いのですが、続きが気になるような感じはなかった | ||||
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いつもの米澤作品なら先が楽しみでページを繰るスピードが増して一気に読んでしまい、う~ん、そうだったのかと感嘆し、もう一度本の最初に戻って今度こそは騙されないように細部まで読み込んでやろうというパターンなのですが。 今回はなんとなくあまり話の展開に面白みを感じることができずとにかくストーリーを先急ぎ(後半さすがにちょっと読むスピードもアップしましたが)読み終えた後もなんだか今ひとつな印象しか抱くことができませんでした。 もう一度読みたいという気になれなかったのは米澤作品では初めてです。 いつもの徹底的に理詰めで結末に持っていくあの面白さがない。かといって謳い文句ににあるような青春ミステリーというほど青春してるようにも思えない。 中学生の女の子が主人公だけれどその鬱々した感情は伝わってくるけれど彼女も後、他の登場人物も魅力的でもない。 強いていえば母親がなんか怖いっていうか気持ち悪くって米澤先生の作品らしい気はしました。 | ||||
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父親が失踪し,母親と弟とともに母の故郷に引っ越した中学生. その地域にまつわる伝承と,弟に現れた不思議な予知能力の真相は? 高速道路誘致に見え隠れする地域の確執や 弟の予知能力,地元の古い伝承とちょっと散漫な要素を 最終的にはうまくまとめた真相にはなっている. ただ,正直なところ,この真相にはあまり意外性が感じられない. 予知能力が超科学的なものでないとしたら,こういう真相しかあり得ないからである. その意味では肩透かし感は否めない. また,転居した先で学校に馴染もうとする中学生の心理を押し出しているものの, イマドキの中学生はこんなに計算高いの?!と言いたくなるような部分が目立つ. 父親の犯罪や終盤に訪れる家族関係の破綻など,ストーリーとは直接関係ない設定やイベントも見られ, 罪のない中学生をストーリー上の必然もなく,ただ不幸にしているだけで後味の悪さだけが残る. | ||||
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見知らぬ街に越してきてそこで住まう人々への違和感、 隠された秘密・・・民俗学的な意匠をかりた使い古され たパタンだが、さすがにストーリテリングにたけていて 飽きずに読ませはする。 そうした紋切型のパタンを踏まえたうえで、独自のひね りもくわえている。それがあまり恵まれているとはいえ ない境遇の少女が、世界に対処していく仕方とリンクも していて、主人公の魅力がその作品のトーンにもなって いる。古典部シリーズでもみせた作者特有の冷めたリア リズムとでもいおうか。 然しながら、そうした主人公の世界観と物事の発端とな っている街の人々の「信の構造」が最後まで交わらず遊 離していて、物語としてはどこか落ち着かない感じにな っているというのが正直な印象。 その遊離した感じがよそ者が感じる不合理性だといって しまえばその通りで、部外者からみれば信仰されている モノ自体は大抵とるにたりないものなのだ。 信者の世界認識にとって重要なのは、信仰しているとい う行為そのものだからだ。 そういう意味では、父親という最後の依代を絶った(絶 たれた)主人公が、信仰という形態とは異なる彼女独自 に世界を把握する方法を鍛錬していくプロセスを描いた 物語である。「青春ミステリ」という帯の文句ははずれ てはいないが、「青春」が意味しているものはこの作品 の場合、爽やかなそれではなく、なんとも痛々しく鬱々 としたものだ。 | ||||
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米澤先生の作品は、小市民シリーズが好きで、古典部シリーズも支持しているのですが、これは面白いとは思えませんでした。 主人公のハルカさんが、本当に気の毒な境遇のなか健気に生きていることには胸が詰まる思いですが、肝心のミステリ部分に感動できないのです。 高速道路が通ることで町が発展すると住民こぞって狂信し、誘致を目的に、建物を燃やし、人を殺し、傷害事件を起こし、子供を誘拐するというのは、いくら田舎でも現実離れしていないでしょうか?きょう日、時代錯誤のような気もします。 そもそも、高速道路が単に通るだけでなくインターができたとしても、町の発展に寄与するどころか、近くの大きな都市に出かける人が増えるだけだというのは、わたしですらかなり前から知っていたような気がします。ここにリアリティを抱けないと、以降の展開がどうしてもつまらなくなります。 | ||||
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読み進める事に対して疲れる箇所が殆どなく、一晩で一気に読んでしまいました。 読後の感想としては伏線が回収されるラストでちょっとすっきりしない部分もあったかなと思いましたが、そこは読者の想像に任せると行ったところなのだろうと思う事にしました。 「最近活字を読んでないから、読書でもしようかな、でも難しすぎる文章はしんどいなあ」 などと思っている方にはちょうど良い作品ではないかと思います。 | ||||
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ボトルネックのような作品を期待していたので、少しがっかりしましたが、 米沢作品は好きなので、それなりに楽しめました。 | ||||
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遥か昔と思える中学生時代。しかし、主人公の目を通してそれは、全く違和感も時間的な距離感もなく感じられた。主人公と同じように不仲の両親に荒涼感を覚え、見知らぬ町に不安感を覚えた。 擬似体験として味わうとそれは、とても貴重で冒険に満ちた世界。そして何故か自分は、この世界に既視感すら感じてしまうのだ。読書体験としては、これは貴重に感じる。ラストの仕掛けとしては及第点だが、久し振りの米澤長編を楽しませてもらった。 | ||||
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